等覚院の手水鉢（川崎市宮前区神木本町1）

2022/04/22 - 2022/04/22

　川崎市宮前区神木本町1にある神木山等覚院の手水鉢はそれぞれの四隅の角を邪鬼が支えている。
　安政7年（1860年）の銘が入っている。
　川崎市地域文化財になっている。
　ウィキペディア「嘉永7年（1854年） 等覚院の滝の水が流行りとなる」と記載されており、その後に手水鉢が奉納されており、無関係ではないだろう。
　信州・仁科神明宮の手水鉢（https://4travel.jp/travelogue/10396461）、鎌倉・長勝寺の手水鉢（http://4travel.jp/travelogue/10526999）、横浜・菊名神社の手水鉢（https://4travel.jp/travelogue/11314595）、上野・花園稲荷神社の手水鉢（https://4travel.jp/travelogue/10904561）、鎌倉・本覚寺の手水鉢（https://4travel.jp/travelogue/11467229）に次いで5例目である。
　仁科神明宮の手水鉢は国宝社殿が建てられた寛永13年（1636年）の造営時のものであろう。
　菊名神社の手水鉢は、寛政年間(1786年～1801年)に築かれたと伝えられ、手水鉢を支える四方の支柱になっている鬼の石像は「がまんさま」と呼ばれている。
　本覚寺の手水鉢は大正11年（1922年）に造られたものである。
　鎌倉・長勝寺の手水鉢、上野・花園稲荷神社の手水鉢の建立年については不詳である。
（表紙写真は等覚院の手水鉢）

エリア 登戸・新百合ヶ丘(神奈川)

等覚院の手水舎。

等覚院の手水鉢。

等覚院の手水鉢。

「安政七庚申年二月吉祥日」の銘。安政7年は3月に改元されている。