2022/04/16 - 2022/04/16
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たびたびさん
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旅の2~4日目、今日から三日間が天草です。
私ははるか昔に一度本渡から牛深の方を訪ねたことがありまして、それが天草だと思っていましたが、改めて今回の旅にあたって調べ直してみると。。天草というのは、大きくは上島を中心とする上天草と下島を中心とする下天草の二つがあって、本渡や牛深は下天草なんですね。天草はまだまだ広くて私のイメージしていた天草はほんの一部でしかなかったよう。なるほど分かっているようでいてけっこう分かっていませんでしたね~
さて、本日は、熊本市を出発して本渡経由で下田温泉の100kmコース。途中、宇土市、宇城市の気になるスポットにも寄りつつ、新しい知識に基づけば上天草を中心に回るというもの。このエリアは見るもの食べるものにショッピングも。観光地らしい施設がそこかしこにあるし、道路も走りやすくて快適。中でも、三角西港、天草四郎ミュージアムに松島天草の周辺という三つのハイライトは予想を超える濃い内容があって、天草観光のイントロとしてはなかなか充実の1日となりました。
もう少し三つのハイライトに説明を加えると
一つ目の三角西港は宇城市の西端。熊本県にある三つの世界遺産のうちの一つで、荒尾市の「万田坑」と同じく「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産です。(三つの世界遺産のもう一つは「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産「天草崎津集落」で、この翌日に訪問予定)ところで、三池炭鉱の石炭の積出港は、長らく南島原の口之津港。口之津港は三池港から小型船で運ばれてくる石炭を大型船に積み替える中継港でした。しかし、その後、三井炭鉱の出炭量が増加すると、海底が浅くより大型の船の出入りには難しい口之津港の限界を補う港が必要となり、目を付けられたのが三角西港だったのですね。三角西港は明治20年に開港。貯炭場の整備に伴い明治26年から9年間は中国の上海などへの輸出も行いました。一方で、明治21年、官営であった三池炭鉱の払い下げを受けた三井財閥は、さらに近代化を加速する。明治41年に閘門式のドックにより大型船が直接入港できる三池港を開港させると、三角西港はその役割を終えることに。ただ、その基盤は今もほとんど傷んではいない。周辺に復元された洋館も含めて、往時の姿をかなりの程度留めているように思います。
二つ目の天草四郎ミュージアム。天草島原の乱の戦跡は、天草でも祇園橋や富岡城など下天草に多いので、少し現場感が弱いかなと思いましたが、教会を模した建物に、館内ではキリスト教の伝来からその文化を平易にパネル解説。天草島原の乱の発端をストーリー仕立てにした映像も特別なものではないのですが、飢饉にあえぐ人々が奇跡を起こすとうわさが立った少年に希望の光を見いだすというのは分からないではない。それは、必ずしもキリスト教の教義を理解するとかではなくて、むしろ自然な心の動き。そんなことが素直に感じれたように思います。ただ、そうであるがゆえに、逆に何ともいえない悲しみや虚無感も湧いてくる。建物の一番上に祈りの空間があって、しばし気持ちをクールダウンさせるようになっていて、私もそれに助けられた気がします。これまで天草島原の乱の関係の観光スポットはあちこち訪ねていましたが、それらと比較してもここは意外にお勧めです。
そして、三つ目。松島天草の風光明媚な眺めも想像以上。千巌山や高舞登山から眺める青い海と緑の島々の輝くような美しさに、遠く島原半島の方まで見渡せるスケール感は本家の松島にも負けてはいないでしょう。水族館と水中展望塔を併せた水中ドーナツや飲食やショッピングのリゾラテラスとか周辺に整備された観光施設もあか抜けていて、しっかり本物志向。構想をしっかり練られた施設のような気がします。お天気だったことで印象が爆上がりした感もなくはないですが、いずれにしても、美しい景色に充実した施設、松島温泉も含めて期待を裏切らないエリア№1はここになると思います。
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レンタカーで熊本駅を出発。そろそろ天草も近づいてきましたが、
ここで最初に訪ねたのは長部田海床路。宇土市の国道沿いに駐車場がありまして、そこから歩いてすぐの場所。 -
この有明海にまっすぐ伸びる漁業道路は、海苔業者や貝を獲る漁業者が利用するのだそうです。
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遠浅の有明海にあって、干満によって現れたり、海に沈んだりの道。今の時間、沈んだ状態で、海の中に点々と電柱が並んでいるのだけが確認できました。
なるほど~ -
そして、ここが入口。波がどんどん押し寄せてますね。
ただ、電柱が並んだ、その先には島原半島の山影。大分むぎ焼酎二階堂のテレビCMに使われてブレイクしたようですが、ちょっと不思議な景色。確かに独特のインパクトがあると思います。 -
続いての御輿来海岸は、日本の渚百選や日本の夕陽百選に選定された景勝地。
国道から細い道をずっと入って行った先に展望所がありました。 -
有明海の砂泥と干満の潮によってできた美しい砂の曲線が見どころで、これに夕陽が重なるとベストなんですが、いずれにしてもその条件でないとただの海。この日は満潮の時間でどうにもならず。天草からの帰りの日に、再チャレンジすることにしました。
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改めて、国道57号線を進んで、宇土マリーナへ。こちらは有明海から対岸は島原半島まで見渡せる道の駅。立ち寄れる店もないような場所なので道の駅はちょうどいいと思います。
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産直コーナーもなかなか充実。
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付近で採れたいろんな種類の柑橘類に
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海の幸もあんまり聞いたことがないような名前の魚が豊富に並んでいました。
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そして、ほどなく三角西港に到着です。
オランダ人水理工師ローウェンホルスト・ムルデルが設計し、3年の月日をかけて明治20年に開港したという港は、見どころが満載。
長い石積埠頭には3つの浮桟橋とそれらを囲む後背地には石畳の道路や排水路が設けられ、総合的な都市計画の下で港に必要な建物群も作られました。 -
その堅牢な威容は今でも十分に守られていて、称賛に値するもの。石積は地元の石工職人たちだったようですが、彼らの本気の仕事ぶりにも明治の時代の矜持が感じられると思います。
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これがその長さ730mの石積埠頭。世界遺産、三角西港の基本構造ですよね。
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イチオシ
100年以上経っているのにまったくびくともしていない。ここで石炭とかを積み下ろししていたのでしょうが、今は釣り人がのどかに釣りを楽しむ場所となっています。
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イチオシ
後背地の方でまず目立っているのは浦島屋。ヨーロッパ調のコロニアル様式2階建ての美しさからも三角西港のシンボル的な建物です。
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元々は、明治20年、迎賓館的な施設として建てられたホテルでしたが、ほどなく廃業。
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解体されて中国の大連に運ばれ、旅館浦島屋となったのだそう。現在の建物はそれをまた戻して復元したものです。
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建物は自由に出入りができて、
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その開放的な空間を楽しめますが、
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二階のバルコニーからの眺めも
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最高!
素晴らしいですね~ -
再び外に出て
富岡敬明翁頌徳碑は、浦島屋の隣り、龍驤館の敷地の端っこ。海の方を向いた銅像です。
佐賀県出身で、当時、熊本県知事として、三角西港の開港に力を尽くした人物。西南戦争に遭遇し、司令長官谷干城少将の下で54日間の熊本城籠城戦を耐え抜いたとも。何かと熊本に縁のある人物かと思います。 -
イチオシ
龍驤館は、明治天皇即位50周年記念として計画され、郡立図書館として使用された建物。ちなみに、龍驤の名前は、明治天皇が三角港を訪れた際に仮泊された召艦の名前だとか。
本棟の前面に宝形造、方形平面の二棟をテラスで結ぶという構造。大正期を彷彿とさせるしゃれたデザインです。 -
この入り口から入って
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内部は歴史ガイダンス室。三角港の歴史をパネル解説しています。
1西南戦争から三角西港開港まで
2貿易・行政・司法の機能を備えた港湾都市への発展
3港の役割を失っていくーそして、世界文化遺産登録へ
三池炭鉱の石炭の積出港としてだけではなく、それに伴って整備された社会インフラもその後の三角西港の発展が持続した要因。三角線の開通によって港の役割としては三角東港の比重が増しても、三角西港の重要性は変わらなかったんですね~ -
石積排水路は、三角西港の中央部。山裾から海岸へと水を流出するための水路ですが、市街を取り巻く環濠とセットで港を水害から守るためのものでした。
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微妙な勾配が付けられていて、潮の干満による自然の力で水路が浄化されるようになっているのだそうです。
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石積排水路を抜けてすぐ。
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埠頭沿いの場所に建つ白い漆喰の土蔵造りの建物は旧三角海運倉庫。
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築港当初に建てられた倉庫としては唯一の遺構です。
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内部は喫茶兼レストラン。少し見せてもらいましたが、天井が高くて余裕のある空間が気持ちいいですね。上手に活用していると思います。
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その向かいは、ムルドルハウス。白い塔屋を備えた洋館で雰囲気がありますが、ただ、歴史的なものではありません。
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内部は港の設計をしたローウェンホルスト・ムルデルの名前を冠したお土産物屋さん。星のデザインのカバンがありましたが、これが三角カバンなのかなと思います。
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さらに進んで、旧高田回漕店は、三角西港の北端。明治20年の開港時からの建物で、海運業を営む高田儀丸の回船問屋。4隻の船を所有し、荷物や乗客を運んだそうです。
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中はがらんとした空間に部屋が区切られているだけ。たぶん、シンプルに多くの人を収容するための建物なんだと思います。
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ここからまた少し戻りまして
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石積排水路を山の手の方に進みます。
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石積排水路の先から長い石段を上って、そのまた先にあるのは旧三角裁判所。
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明治23年に開庁し、現在地に移築されたのは大正9年。
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宇土郡から天草郡内5ヶ村を所管していたそうです。
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法廷がそのまま残されていて、
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なんだかこのままでも使えそう。臨場感のある内部です。
なお、この建物は「るろうに剣心」のロケ地にもなったのだそうで、関連する展示も少しありました。 -
山の手にはもう一つ見どころがありまして
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イチオシ
それがこちら。宇土郡役所跡に建つ九州海技学院です。
明治35年に建てられた旧宇土郡役所を再生した擬洋風建築の建物で、コバルトの配色が美しいですね。 -
中にも入ってみましたが、
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現役の施設なので、生徒さんらしい姿も見えました。
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山の手から市街を眺めるとこんな感じ。
港とこの市街をセットで構想したムルドルの碧眼に敬意を表したいと思います。 -
三角西港から三角東港の方へ移動して。。
三角東港は、JR三角線の終点、三角駅の正面すぐ。歴史的には、明治20年に開港した西港が石炭の積み替え港として重要であったのですが、明治32年に三角線が東港までとなると賑わいは東港の方に移って行くという流れ。ただ、東港から天草への航路も橋ができるとその役割は終わっていて、歴史の移り変わりは激しいですね。 -
ただ、三角東港広場の一角には、三角港フェリーターミナルビル、海のピラミッドが建ち、隣りにはショッピングセンターのサンサンうきっ子みすみ。ちょこっと寄ってみたくなる楽しい場所となっています。
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改めてですが、
海のピラミッドは、高さ25mの円錐型の建物で巻貝のようなデザインが印象的。 -
中に入ると二重螺旋のスロープが先端の屋上部分まで続いていました。
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私は下から見上げただけでしたが、十分に見ごたえがありました。
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では、東港はこの辺にして
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サンサンうきっ子みすみの方へ行ってみます。
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サンサンうきっ子みすみの入り口横に入っているのは浦中かまぼこ店。
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いかめんたい、えびまよ天、たこ天とか面白いかまぼこがたくさんあって、それもちゃんと試食付き。観光客にはとってもありがたいですね。ごぼう天をいただきましたが、ごぼうの香りがしっかりあって、ベースのかまぼこもきれい系の味わい。外れのないお店だと思います。
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さて、内部は道の駅のよう。地元の生鮮食料品やお土産物のお菓子などがひと通りそろっていて、これなら観光客にとっても楽しい場所ですね。
ふと目についた小袖餅をお土産にしました。宇土市の名物なんですが、「宇土のお殿様と孝行娘」の昔話があって、これは茶屋でお餅を食べた殿様が金を持っていないことに気づき、それを咎められた茶屋の娘に小袖を切って渡したというお話。しかし、それにしても、この一口サイズの餡子のお餅はとっても素直な味わい。一度食べたら忘れられなくなるくらいのおいしさです。 -
ここからいよいよ天草に渡ります。
ところで、天草には天草五橋というのがありまして。
1号橋(天門橋)は、三角と大矢野島。2号橋(大矢野橋)は、大矢野島と永浦島。3号橋(中の橋)は、永浦島と大池島。4号橋(前島橋)は、大池島と前島。そして、5号橋(松島橋)は、前島と天草上島を結びます。
これは、1号橋(天門橋)。順々に渡って行きますよ~
ただ、景色が一番いいのは4号橋(前島橋)辺り。天草松島の青い海が美しいです。 -
天門橋展望所は、九州から天門橋の方を渡ってすぐ。ただ、あまり目印らしい目印がないので見過ごすリスクもなくはないですね。
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展望所からは、天門橋とそれと並行して架かる天城橋の両方が見渡せるのですが、
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木が茂っているところがあって、それが目障り。せっかく素晴らしい景色ですから、もう少し整備してもらえたらなと思います。
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天門橋展望所から少し進むと藍のあまくさ村。
なんか活気がありますね~ -
イチオシ
駐車場に車を停めて
まずは敷地の奥に立つ日本一の天草四郎像へ。正面に池と、その背後に小山があって、像はその上。正面から見上げると顔はこちらを向いていますが視線の先はどこか遠くのよう。高さの15mに加えて、淡いブルー一色というのも独特の迫力があると思います。 -
では、建物の中へ
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この施設。道の駅ではないですが、品揃えは道の駅風だし、品質もちょっといいような。
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むしろ道の駅より売り場のきれいさや活気はこちらの方が上かもしれません。
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気分のいいところで、天草紫いもタルトや塩製品をお土産に買いました。
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また少し進んで。
今度は道の駅の上天草さんぱーる。九州から天草諸島に入って最初の道の駅です。 -
駐車場も広いし、建物もそれなりの規模があって、天草の道の駅の中では一番立派かも。わかめや魚類など天草の海の幸に
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農産物だと柑橘類が特に充実。余裕のある売場で気持ちよく拝見できました。
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道の駅上天草さんぱーるの敷地内。メイン施設から少し離れた独立建物の天草四郎観光協会。
天草四郎公園は工事中だったのですが、天草四郎ミュージアムはやっているとのこと。危うく見過ごすところで助かりました。 -
改めて、天草四郎公園へ。道の駅上天草さんぱーるの通りを挟んだ向かい側。天草四郎ミュージアムを見上げるようなロケーションのそれなりに広い場所なんですが、この時期はまだ工事中。中には入れましたが、その雰囲気を楽しめるというような状態ではありませんね。
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ただ、一角に天草四郎之墓というのがあって。
天草四郎ミュージアムをちょうど見上げる場所に盛り土をして墓石が置かれていました。墓石には、「寛永15年2月28日、原城内において、細川藩士陣左衛門のために討たる。16歳の花の蕾であった」と刻まれていました。読むとちょっと胸に来るものがありますね。 -
そして、小高い山の上に建つのが天草四郎ミュージアム。
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イチオシ
白と薄いカーキ色のツートンカラー。教会を模した建物はとても美しいでね~
冒頭にも触れましたが、館内に入るとまずは、南蛮文化やキリスト教伝来に関する展示。南蛮船やちょっと異国の華やかな世界を解説した後、やはり一番の見どころは天草四郎や島原の乱に関係するもの。
飢饉の苦しみの最中にあって、奇跡を起こしたとされる一人の少年の出現が多くの人々の希望の光になって行く。それはキリスト教への信仰のゆえばかりではなく、もっと単純で素朴な思い。枯れ野に一気に火が燃え広がるような感覚ですね。そこに徳川幕藩体制の成立でそれまでの地位を追われた土着の戦闘集団も加わって、緒戦で善戦したことも大きかったでしょう。ビデオを拝見して、その辺りの物語がすとんと胸に落ちたように思いました。
ただ、その分、気持ちはけっこう重くなる。上階に祈りをささげるメモリアルホールがあって、そこにしばらくいて。気持ちがクールダウンするのを待ちました。
天草四郎や島原の乱に関係する施設はいくつもありますが、ここはかなりお勧めの施設だと思います。 -
建物の周辺も美しく整備されていて、ちょっとした庭園風。
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海側を見下ろすとさっきの道の駅上天草さんぱーるもすぐそこです。
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ここから一気に天草松島のエリアに入ります。
まずは、天草ビジターセンター。ここは、美しい天草松島を北から見下ろす丘の上。悠々とした施設の中で天草の自然を紹介するパネル展示などもそれなりですが、このロケーションが最大の魅力でしょう。お勧めの展望所の情報もいくつかいただきまして、大変参考になりました。 -
こちらが裏庭。
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イチオシ
芝生のガーデンでは、美しい天草松島を眺めながらの優雅な時間が流れます。
このお隣りにはカーニャという天草ビジターセンターに併設された軽食と喫茶のおしゃれなお店があって大人気。時間がないのでスルーしましたが、天草では唯一無二のお店だと思います。 -
まだ日が高いうちに展望所を回ります。
まず訪ねた高舞登山展望台は、標高117mの山頂にある展望台。 -
駐車場からしばらく歩いて上ります。
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この先かな~
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あ、見えてきましたね!
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ほ~
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なるほど~
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イチオシ
天草松島を南から見る展望台は、ここと千巌山展望所の二か所があって。ビジターセンターの方の話でもこちらの方が距離が近いのでより臨場感があるということでしたが、確かにそんな感じですね。
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それにしても。。視界はこんなに広いし、天草の海の明るいブルーとこんもり緑をいただく島々のコントラストが一定の範囲にぎゅっと詰まったような感じ。本当に素晴らしい眺めです。
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高舞登山があんまりよかったので、もう一丁がんばりますか。
続いてやってきたのは、国指定の名勝、千巌山。こちらも、標高162mの頂上にある展望台から天草松島を一望できるんです。展望台の傍らには身障者用の駐車場が2台分くらいあって、そこに駐車させてもらいました。 -
さてさて、
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こちらもさすがの眺めですね~
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高舞登山展望台からの眺めに比べると少し遠景になりますが、比べればそうというだけ。
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眺めとしてはここも絶景。
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イチオシ
島原半島までよく見渡せて、申し分ない眺めです。
よく晴れていて、今日は条件も最高ですね。 -
ここで遅くなりましたけど、ランチタイムということで、いけす料理 ふくずみへ。主要道沿いの便利の良さもあってこの辺りでは人気のお店なんですよね。
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いただいたのは、刺身定食。
期待していたよりも少し量は少なめでしたが、九州の甘い醤油と地元の魚の相性はやっぱり違うよなとか思いながら、落ち着いた味わいを楽しみました。リゾラテラスとどっちにしようかちょっと迷ったのですが、悪くないと思います。 -
ところで、この辺りは松島温泉という温泉地でもあるんですよね。
天草松島の美しい海を臨むロケーションですから、天草の温泉だと下田温泉が老舗だと思いますが、眺めの良さと交通の便ならこちらかなと思います。立ち寄り湯もありますが、海沿いには龍の足湯というのもありまして。 -
ここだと手軽に楽しめます。埠頭の手前、
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目の前は天草松島の美しい海が見える絶好のロケーション。龍の頭から尻尾の先までの造形が面白くて、小さな子供の遊び場になっていました。湯は程よい暖かさ。無色透明でさらさらしています。
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そして、ここから天草松島の中心施設、天草パールガーデン&海中水族館シードーナツを訪ねます。
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海中水族館シードーナツは、天草松島を臨む海辺に設置された水族館。
海の方に見えている空色と白の施設です。 -
海岸沿いの道を歩いて向かいます。
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途中の砂浜も家族連れにはいい遊び場。
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イチオシ
天草のこれだけきれいな海ですから、気分は最高ってとこですね~
そして、近づいてきた施設は、名前の通り、建物全体がドーナツの形をしていてユニークです。 -
少し進むと、これは天草四郎時貞像。こちらの像は手にハトが止まっていますが、それは奇跡の少年であるという伝承から。手に止まったハトは卵を産むとその卵の中からキリストの肖像画と聖書の巻物が出てきたというお話です。
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ここが入口。ここで入場料を支払います。
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海上を越えて橋を渡りますが、
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その途中からでも美しい天草松島の眺め。風も心地よいし、申し分ないですね。
周囲の眺めもさすがです。 -
あれは、イルカのプール。
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施設に渡って、
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近くで拝見するとイルカのショーをやっていて。
ロケーションだけじゃなくて、施設の内容もちゃんと本格的じゃないですか~ -
ただ、驚くのはまだ早い。
この下に降りていく階段の先には -
通路に沿った水槽展示だけじゃなくて、
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ありゃりゃ
これは水中展望台も兼ねているじゃないですか。それもけっこう魚影が濃くて、見ごたえあり。 -
この施設、いろんな意味でサプライズがありますね。
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伊勢エビ、
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うつぼ、
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マツカサウオに
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よごれふぐ。
近場に棲む魚たちは元気そう。カラフルな熱帯魚もいいですが、これくらいの感じも悪くないですね。 -
再び、入口のところに戻ってきて
こちらは飲食店やお土産物のショッピング施設である「おみやげ Amarche」 -
水族館と同じ敷地なんですが、ただ、そこまでの一体感はないですね。水族館は水族館。こちらはこちらという感じ。水族館は行かずにこちらだけというのでもありかもしれません。
一方で、「おみやげ Amarche」の方は、これから向かうリゾラテラス天草のリゾラマーケットとダブり感があるような気もしましたが、あえて言えば、こちらは天草磁器の取扱が充実していて、それなりにいいものを置いているように感じました。 -
順番が逆になりましたけど、天草パールガーデン&海中水族館シードーナツのその手前にあるのがこのリゾラテラス天草。リゾラテラス天草は、ショッピング施設のリゾラマーケットと飲食店のエリアで構成されています。
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リゾラマーケットの方は、道の駅みたいな地元産品を数多く取り揃え。ただ、それぞれの商品は包装からなにからあか抜けたものばかり。観光客に焦点を絞った商品開発が窺われて、ちょっと違うなという感じでした。
ここは、その一角にある天草塩パンラボ。塩パンが大人気のお店です。 -
天草の天然塩はそれなりに有名ですから、これも地元ならではのパン屋さんというところ。
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少ししっかりめのパン生地はバターの香りも立っていて、塩味のアクセントが程よく効果的。ちょっと個性があって、なんというか男らしい塩パンです。
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飲食店のエリアに移動して。こちらはアイランドスタンド。
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悠々とした構えのジェラートのお店です。
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いただいたのは天草塩ミルク。
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ミルクの香りもちゃんとするし、爽やかな味わいですね。
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それを海を臨む開放的なこちらのテラス席でいただいて。なかなか優雅な気分ですよ~。リゾテラスの名物店じゃないでしょうか。
なお、左手前方に見えているのは天草五橋の一つ前島橋です。 -
天草松島のエリアを抜けて、ここからはひたすら本渡を目指します。
道の駅 有明リップルランドは、天草上島の北側、九州本土から本渡に向かうだらだらと続く海岸線の道の中央部。ちょうど休憩したくなるような場所。
国道を見下ろす高台にあってロケーションは悪くないですね。 -
この辺りはたこが獲れるんでしょうか。販売コーナーにはたこせんべいとかたこめしの素とかが並んでいました。施設としては少し小ぶりですが、
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陸橋を越えて降りたところにタコ供養塔 祈りダコや四郎ヶ浜ビーチがあって、それも見どころ。左手、先に見えているのが四郎ヶ浜ビーチ。かなりしっかりと防波堤で囲まれたきれいな砂浜の海水浴場であることがここからでもはっきり確認できました。
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で、今度はタコ供養塔 祈りダコ。
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巨大モニュメントはタコつぼから出てくるたこの姿。タコつぼにくっついているフジツボやたこのぬるっとした皮膚の表現とかなかなかリアルで面白いと思います。
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少し元気が出たところでもう一息。
もうすぐ本渡という最期の上天草は、天草とれたて市場。 -
施設としてはそこまでの規模ではないですが、デコポンとか柑橘類が大量に置かれています。
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一方、敷地内に天草特産のデコポンの巨大モニュメントがあって、なんかとってもリアル。皮をむいて出てきた房の部分もかなりリアルなんですが、その辺り分かりますか~
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本渡に到着して、ちょっと気分が落ち着きました。やれやれという感じですね。
で、取りあえずの晩飯は、地元でも人気のいけすやまもとへ。 -
お店に入ると中央に大きないけすがあって、それを囲むようにカウンター席。豪快なシチュエーションにテンションが上がります。
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そして、いただいたのは、天草御膳。お造りと天ぷら、茶碗蒸しのセット。お造りはさすがかな。コハダの色合いなんかを見ても、抜群の鮮度の良さが分かりますよね。包丁の入れ方なんかもなんか技の冴えがあるみたい。ネットの評価が高いのは、なるほどうなずけます。
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宿の入る前にスイーツも調達。
喜久屋は、本渡の中心。いけすやまもとと同じく、メインストリート沿いにある洋菓子のお店です。 -
いただいたのは、純生ロール。要冷蔵ということなので、その日のうちに。
ふむふむ。カステラ生地のしっとり感にすっきりさわやかな生クリームがまた抜群。高級感のあるロールケーキですね。天草でもこんなあか抜けたものがあるのかという感じです。 -
今夜の宿は下田温泉。本渡からだと30分ちょい。まあ、晩飯も食べたし、焦らずに向かいましょう。
本渡の見どころも一つ見ておきますけど、これは本渡瀬戸歩道橋。上天草と下天草を結ぶ歩道専用の橋。船の通過の度に中央部を監視員が上下させるという可動式の昇開橋で、九州には2つしかないそうです。赤いがっちりした構造はどうかすると水門のようなイメージかな。渡し船という選択肢もなかったわけではないでしょうが、橋にしたことでちゃんと残ったのかもしれません。 -
亀川ダムは、本渡市街から下田温泉に向かう幹線沿い。突然、ダム湖が現れてそれと分かりました。周囲には桜が植えられたり、ハイキングコースもあるということですが、それは確認できず。青い水をたたえたダム湖の静かな景観を確認しました。
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さてさて、下田温泉に到着。
中央に通る細い道路にそって温泉宿が何軒か。ひなびた温泉地の佇まいですが、こちらはなんと700年の歴史を持ち、熊本県でも三つしかないという国民保養温泉地にも登録指定されたとか。伝統の温泉地なんですよね。で、宿はこちらの湯の華。 -
湯治の宿みたいで、ちょっとテンションが下がりましたが、まあそれはそれ。
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湯がよければそれでよし。さっそく風呂に向かいます。
無味無臭の天然かけ流し温泉はじんわりきて、確かに名湯の雰囲気もなくはない。この湯を目当てに訪ねる気持ちは分からないでもないですね。
なお、後になって飲泉もできるということを知りました。ちょっと試してみたかったですね。 -
翌日の朝ごはん。しっかり食べて、またハードな一日の始まりです。
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この旅行記へのコメント (7)
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- Antonioさん 2023/05/08 07:08:50
- いけすやまもと
- おはようございます。GW中に天草に行ってきましたが、本渡の「いけすやまもと」を利用しました。地元の人に人気がある感じで、入店まで一時間待ちましたが、さばきたての鯵のお造りはおいしかったです。昨日放送していたバナナマンのせっかくグルメにお店が登場していて更に人気が出そうです。
- たびたびさん からの返信 2023/05/08 10:01:57
- RE: いけすやまもと
- コメントありがとうございます。
熊本は、いきなりだんごや辛子レンコン。馬刺しもありますけど、ちょっと武骨なグルメといったイメージが強い。それに対して、天草なら、有明海、不知火、東シナ海にも接した多彩な海鮮がいただけるのではないかと期待していました。いけすやまもとはそうした期待に応えてくれるもの。いけすの料理屋さんってまあよくあるといえばよくあるのかもしれませんが、それでもそれによって生きの良さをちゃんと確保していて、板さんの技もなかなかいいと思いました。
九州での評価だと一番はやはり五島列島。長崎の俵ものとか歴史的な背景もあるし、実際、その評価は間違っていないように感じました。玄界灘も評価が高いのですが、博多はラーメンとかもつ鍋とかが前面に出てしまっていて、ごまサバくらいしか分からないくらいになっていて、とても残念に思っています。
佐賀にも呼子のいかというモンスターがあって、長崎、佐賀、福岡のラインは鉄壁なんですが、熊本、天草は悪くはないけどそれを脅かすほどではないかもしれませんね。
全国区でいうと日本海側から北海道の海の幸は脂がのっていてうまいのですが、意外にいいのは瀬戸内海。かつて江戸前の魚ということで東京湾の魚が日本一と言われていたことがあるようですが、瀬戸内海の魚もそれに通じるものがあるような。鯛やフグもありますけど、メバルやカワハギなどとても繊細な味わいがあって。私はひそかに広島の魚は日本一ではないかと思っているくらいです。地元ではそんなことを言っても牡蠣ならわかるけどとぽかあんとされてしまうのが常でいつも悔しい思いをしていて残念でたまりません。
奴寿司についてもコメントいただきましたが、私的には論外。塩釜や金沢、富山のすし店からすると比べる対象にはならないです。谷根千の鮨かじわらとかの爪の垢を煎じて飲ませたいと思いますけどね。
たびたび
- Antonioさん からの返信 2023/05/08 20:53:21
- RE: RE: いけすやまもと
- こんばんは。
参考になる情報、色々とありがとうございます。
そうですか。瀬戸内海の生みの幸は素晴らしいですか。夏に岡山と高松に行く予定なので、楽しみにしています。
鮨かじわらもぜひ利用してみたいです。
奴寿司は評価が割れるだろうな感じていました。私が訪問した際は、他のお客は皆リピーターで、大将曰く、関東からわざわざ訪問する人が一番多いとのことでした。
- たびたびさん からの返信 2023/05/08 21:36:56
- RE: RE: RE: いけすやまもと
- 改めてAntonioさんの旅行記を拝見しましたが、広島でも「季節料理なかしま」や「あなごめし和田」、その他喫茶店の有名どころにもいらっしゃっていて、さすがですよね〜。「季節料理なかしま」はまだ行ったことがないですが、私もずっと気になっているお店です。ただ、地元だとちょっと難しいところがあって。つまり、いいお店であればあるほど地元だとよく食べる食材だとサプライズがないから、それだけではなくて遠くの変わった食材も入れて楽しませましょうとなることもけっこう多くなりがち。そうすると改めて広島の食材ってこんなにすごいんだよと教えてもらいたいのがニーズの私としてはちょっと悩むことになるんですね。
まあ、それはそれとして。Antonioさんにお勧めなんておこがましいと思いますけど、岡山と香川と聞いてしまったので。。B級グルメしか経験がないのですが、岡山ならなんといってもカキオコですね。ただ、たまちゃんじゃないと意味はないですが、これは間違いなく絶品。悔しいですが、牡蠣どころの広島でもこんなのはないです。香川ならうどんですけど、まんのう町の山内うどん店。さすが香川という名店はほかにも数多くありますが、その中でもトップ中のトップ。まさにここは神の領域です。もし機会がありましたら、ぜひどうぞ行ってみてください。
たびたび
-
- うふふ♪♪さん 2022/11/13 15:49:32
- 美しい・・
- たびたびさんへ
うふふ♪♪です。
天草からの海の眺め、堪能致しました。
綺麗。とても綺麗、美しい。
この辺りは全然行ったことがないところですが、
こんな美しい景色が眺められるのなら、行ってみたいですね。
幾つかあるレトロ洋風建築も楽しかったです♪
うふふ♪♪
- たびたびさん からの返信 2022/11/20 11:32:53
- RE: 美しい・・
- うふふ♪♪さん、お久しぶりです。
コメントをいただいていましたが、しばらく小樽・札幌辺りをふらふらしていまして、ご返事が遅れてしまいました。まだまだ冬の走りの時期だと思いますが、北海道の寒さは厳しいですね。ちょっとぐったりして、なんか放心状態でした。
私は長い単身赴任生活を終え、東京から広島に帰ってきまして、コロナ禍でなにかと難儀はしていますが、今はすっかり自由の身の上になりました。地元の広島もあらかた一巡して、この後は、九州を始めとしてもう少し範囲を広げて行こうかなと思っているところ。体力は落ちてきているので無理はできませんが、旅は私の終活みたいなもの。がんばれるうちにもう少し世界を広げておきたいなと思います。
うふふ♪♪さんも自分の世界がおありですので、それは素晴らしいこと。これからその先にまたいろんなものも見えてくると思います。
ではでは。。
たびたび
- うふふ♪♪さん からの返信 2022/11/24 10:39:45
- たびたびさん!広島の方だったんですか?!!
- たびたびさんへ
おはようございます♪
うふふ♪♪です♪
たびたびさん、広島の方だったとは・・
てっきり首都圏の方かと思い込んでいましたよ。
広島には、友人と”趣味の会”の先輩がいらして、
先月、2人を訪ねに、広島に行ってきたところです!
既に旅行記は仕上がっているのですが、
一応、時系列でUp.しているので、
Up.は3年後くらいかなぁ〜(笑)☆☆
安芸の宮島と広島グルメ、堪能してきました!
面白いとこでした!
また広島グルメ、楽しみに訪ねたいです♪
食い意地女王うふふ♪♪
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