2022　桜尽くし　竹林寺、奈良公園

2022/04/09 - 2022/04/09

仕事で関西に行くついでに4/2に奈良にお花見をし（https://4travel.jp/travelogue/11746445）
仕事後そのまま東京に戻る予定だったのですが
・代休を取っている
・桜が残っている
・天気予報が晴れ
・試しに確認したらホテルがお安く取れてしまった
の4つの条件が重なってしまったため、帰京を1日延期してもう一度奈良にお花見をしに行ってきました。

エリア 生駒・宝山寺(奈良)

予定外の観光だったので、普段ならなかなか行かないような場所に行こうと考え、また、前日の滞在先を加味した結果、何年か前の奈良国立博物館でたまたま見た「忍性展」で興味をもった生駒市の竹林寺に行ってみようと思い立ちました。
王寺駅から生駒線に乗り、南生駒駅という駅で降りました。
Googleマップではちょっと違うルートを提案されたのですが、桜並木のある竜田川沿いから向かうこととします。

竜田川沿いの桜。
きれいですが散り始めてしまっている木もありました。

生駒山に向かって歩きます。
山の中にぽつぽつ白い箇所があるのは桜でしょうか。
のどかな景色です。

ここが竹林寺の入り口のようです。
なかなか風情のある道。
こちらの桜も少し散り始めています。

「竹林寺」の名の通り、竹に囲まれた上り坂の参道です。
写真向かって左側は、山の一部に見えますが、「竹林寺古墳」という生駒市唯一の古墳だそうです。

坂を上り切った場所に竹林寺がありました。
事前に調べて受付があるようなお寺ではないとわかっていたのですが、静まりかえって想像していた以上にひと気がありません。

しかし、きれいに掃除され、手入れが行き届いていて気持ちが良い場所です。

境内にも立派な桜が咲いていました。

これだけきれいな桜を独り占め。
贅沢です。

ご本尊は文殊菩薩だそうで、合格祈願でお参りされる地元の方も多いようです。

竹林寺、という名前から竹林の中にある庵のような場所をイメージしていましたが、境内には竹はそんなに見当たらずいろんな種類の木やお花が調和していました。

大仏建立に尽力した奈良時代の僧 行基、
そして、
行基を尊敬し弱者救済の社会事業に生涯を費やした鎌倉時代の僧　忍性
のお墓がありました。

写真を撮ったつもりでしたが残っていませんでした。
ひと様のお墓なので写真は控えたんだったのかもしれません。記憶があいまいですが…。

行基は、治水事業等社会事業を通じて人民から厚い信頼を得ており、その人望を頼った聖武天皇から大仏建立事業への協力を請われ、大仏建立に尽力したことで有名な方です。
近鉄奈良駅前の噴水になっているのが行基像だそうなので、特に意識していなくても、奈良駅を使っていれば何度も目にする機会があります。

忍性は、病人や貧しい人の救済に尽力し、また、行基を大変に尊敬しており、毎月西大寺から生駒の竹林寺行基墓まで参っていたそうです。
亡くなった後は、本人の遺言により、行基の眠るここ竹林寺と、大和郡山の額安寺、鎌倉の極楽寺にお墓が作れらたそうです。
と、偉そうに言っていますが、数年前の奈良国立博物館の「忍性展」の受け売りです。
さらに、記憶で書いているので一部誤った情報が含まれてしまっているかもしれません…
南生駒駅から竹林寺までの距離ですら楽ではなかったので、西大寺からここまで通うのは相当大変だっただろうな、と思いながら道を歩いてきました。

暑くも寒くもなく
静かで
のとかで
桜がきれいで
だいぶのんびり過ごしました。

キリがないので名残惜しいですがそろそろ移動することにします。

先ほどの竜田川沿いに戻ってきました。
川沿いにレジャーシートを敷いてお昼ご飯を食べている方がいます。

近くにマクドナルドがあり、
広々したオープンな場所でしっかり距離も保てそうだったので私も急遽即席お花見ランチをすることにしました。

もともと、この後長谷寺のほうへ向かおうと思っていました。
しかし竹林寺でのんびりしすぎてしまい、さらに予定外にお昼まで食べてしまったうえに、お昼時でお店が混んでおり結構待ったこともあり、今から向かうと午後の遅い時間になってしまいそうです。
ちょっとゆっくりしすぎてしまいました。

お昼を食べている間にも風が強くてどんどん桜が散っていました。
この時間から行けそうな場所を調べてみましたが、ソメイヨシノの名所では散り始めているかもしれません。

比較的移動時間がかからず、また、奈良八重桜という桜がちょうど満開という情報を得たので、結局1週間ぶり2度目の奈良公園へ行くことにしました。
帰りは南生駒より一駅生駒方面寄りの一分駅から電車に乗ります。

こちらは生駒山。
生駒山の右側にぽこっと出てる小さな突起になっている部分は宝山寺のあたりでしょうか。
本当は久々に宝山寺にも寄れたらと思っていたのですが、時間がないのでまたの機会に。

写真が下手で後で見返したら全然わからない写真になっていましたが、竜田川には鯉や水鳥もいました。

竜田川といえば、百人一首の在原業平の歌でも有名ですが、竜田川と言っても長いので、あの歌で歌われているのはもう少し下流の方、こちらも百人一首で歌われている三室山の辺りの竜田川かな、となんとなく勝手にイメージしています。

生駒駅で乗り換えて近鉄奈良駅までやってきました。
1週間ぶりの奈良公園。

やはり木によっては少し散り始めているようです。

でも、いろいろな種類の桜が咲いているので十分お花見は楽しめそうです。

こちらが奈良八重桜だそう。

ちょうど満開のようです。

八重桜は花びらがたくさんでゴージャスですが、私は八重桜を見るとなんとなくフリッターを思い出してしまいます。

ボリュームがあってコロンとした感じがなんかフリッターっぽい。

ぶらぶら歩いて浮見堂のほうまで来ました。

浮見堂と桜。
絵になります。

風が吹くたびにどんどん花びらが散っていきます。

桜と新緑。
冬が苦手な私にとっては待ちに待った春。

晴れた桜の時期なのでなかなかの人出です。

それでも、奈良公園は広いので少し場所を移動すれば静かです。

浮見堂を後にして何となく歩いていきます。
こちらの建物、何度も目にしたことがあるのですが何の建物かわかっていません。
奈良公園には歴史がありそうだけど、何の建物かよく知らない建物がたくさんあり、こちらもその一つです。

近くに何か説明看板があったのかもしれませんが、この建物の前にあった桜がとても見事でそちらに目を奪われてしまいました。

この桜だけで大量に写真を撮ってしまいました。
門が閉まっているので門の間から撮影。

青空に桜がとてもよく映えます。

あんまりきれいなのでなかなか立ち去りがたく、結構長い間、近づいたり離れたり、いろんな角度から桜を見ていました。

ひっきりなしに風で花びらが散っていっているのですが、私の腕ではなかなか写真に納めることができませんでした。
桜の花びらが散るさまは唯一この写真のみ残すことができました。

きりがないのでそろそろ移動します。

春日大社の参道を歩いていると、変わった状態の鹿を発見。

鹿の体長からすると結構高いところから身を乗り出しているみたいですが、へっちゃらのようです。

鹿は桜の花びらも食べるんですね。
器用に舌を使って一心不乱に花びらを食べています。

顔を上げると鼻に花びら笑

この日、鼻に花びらをつけてる鹿を何頭か見かけました。
すぐに舌でなめとるのでこの状態は一瞬だけですが。

生え変わりの毛に桜の花びらを乗せている子も。

一週間ぶりにまた若草山まで来てしまいました。
先週よりは桜は寂しいです。

どこに行こうと決めて歩いているわけではないのですが、いつもお参りするお寺や神社を素通りするのも気が引けて、結局春日大社→手向山神社→二月堂というルートになりがちです。

ということでこの日も手向け山神社でお参りをして

二月堂まで来ました。

1週間ぶりの二月堂。

登り廊の向こう側に何本か桜が咲いています。

一週間前とは別の桜が

満開を迎えているようです。

二月堂裏参道から戻る途中、塀の向こうから顔を出す見事な桜に出会いました。

あんまりきれいなので再び足を止めて撮影タイム。

こちらもなかなか絵になる桜ですね。

足を止めたときは周りに誰もいなかったのですが、気付くと周りに何人か撮影している人が。

私は堪能したので移動することに。

大仏池のそばの開けている場所にも桜が咲いており、何人かの人が写真を撮っていました。

少し離れた場所にも別の木もありました。

こちらも枝垂れ桜です。

ここの桜は散り始めています。

地面に花びら。

そろそろ日が傾いてきています。

帰り道。
桜の木の下に一列に並ぶ鹿。

桜と鹿。
花札の札にあっても良さそうな絵になる取り合わせ。

最後に花びらをつけた鹿に見送ってもらって帰路につきました。

帰ってからカメラとスマホをチェックするとどちらもほぼ桜の写真ばっかりで、あんまり大した旅行記にもならなそうだったので書くか迷ったのですが、なかなか行く機会がない竹林寺に行けたので記録として残してみました。
予定外の急遽の延泊・急遽のお花見だったので行き当たりばったりでしたが、いろいろな桜が満喫できて大満足でした。

この旅行記へのコメント （2）

• へびおさん 2022/05/14 21:24:49

  桜サクラさくら・・・奈良

  かかちゃんさん
  こんばんわ
  
  2週続けて奈良旅をされたんですね。
  南生駒の竹林寺は初めて聞きましたが、桜と木蓮が美しいですね。
  私が奈良に行ったのが4／2だったので、その1週間後には低地のソメイヨシノは葉桜っぽくなっていたんですね。
  吉野の桜は逆に満開の時期のようだったので、どこの桜を見に行くかで時期を見極めなくては行けないですね。
  
  宝山寺って、遠くから見るとあんな感じなんですね！
  私がヒィコラ歩いた暗峠はどの辺だったのだろう･･･とガン見してしまいました。
  
  奈良公園には奈良八重桜と奈良九重桜があるみたいですね。
  東京で咲いている八重桜はもっと大ぶりで濃いピンクだったような気がしますが、「奈良八重桜」は小ぶりの可憐な八重桜なんですね。
  浮見堂と桜も絵になりますねぇ。
  因みにこのあとに行かれた建物は仏教美術資料研究センターです。
  国の重要文化財みたいです。
  
  桜吹雪の写真に感激してしまいました！
  花びらを鼻の頭につけた鹿さんも凄いシャッターチャンスでしたねｗｗ

  かかちゃんさん からの返信 2022/05/15 14:45:54

  Re: 桜サクラさくら・・・奈良

  へびおさん
  コメントありがとうございます！
  
  本当は吉野に行きたかったんですが、出張の後で疲れ気味だったので混雑必至の吉野は諦めて、今回は空いてそうな竹林寺に行ってみました。
  ソメイヨシノは桜吹雪が綺麗でしたが、4/10頃にはもうだいぶ葉桜になってしまっていたんじゃないかと思います。
  
  宝山寺は大昔の噴火の名残で、山の中腹にぽこっと突起しているそうです。
  
  奈良九重桜もあるんですね。
  私が見たのはもしかして九重桜だったのかも…
  普段は分からなくならないように、木の名札も写真に撮っておくのですが、今回は桜にテンションが上がってしまって帰って見てみたら写真フォルダは桜と鹿の写真ばっかりでした。
  結果、旅行記も桜と鹿だらけになってしまいました。
  
  仏教美術資料研究センターなんですね。
  教えていただいてありがとうございます！
  あのあたりは何度も行ってるのに、いつもボーッと歩いているので何の建物かわかっていないものばっかりで、勉強になりました！