2022/04/09 - 2022/04/09
213位(同エリア260件中)
ドクターキムルさん
- ドクターキムルさんTOP
- 旅行記7569冊
- クチコミ134件
- Q&A回答247件
- 7,141,870アクセス
- フォロワー40人
石岡駅から路面バスで常陸風土記の丘に向かうには「村上」バス停から歩くことになる。このバス路線のバスの本数は平日であれば1時間に1、2本あるのだが、土日祝は1時間に1本となっている。その石岡駅発11:15のバスには乗っていた5、6人の人が「村上」バス停で降車し、常陸風土記の丘を目指す。
私はといえば、一緒に常陸風土記の丘に向かうつもりでいたのだが、三叉路の石碑を見つけて、この村上地区の集落を少し覗いてみることにした。
村上地区は龍神山の麓にある集落である。佐志能神社(さしのじんじゃ)が鎮座し、境内に「御神水」が湧いている。かつては盛大な祭りが催され、出店も多く出ていたという。それも平成になって途絶えてしまい、石岡祭りが盛大に続いているのを見ると寂しい気がするのだという。龍神山は変成岩の山で変成岩には金が含まれ、その採掘で山が削られてしまい、峰は3つ見える。常陸風土記の丘側の尾根の麓にも染谷佐志能神社が鎮座している。創建は承和3年(837年)である。山には龍(男龍・女龍)が住むとされ、それぞれが村上(男龍)と染谷(女龍)に分かれて祀られている。
村上地区で一番古いとも言われている家の80になったご主人にお話しを伺うと、子供の頃には龍神山には穴があって、そこに住むコウモリを捕らえたものだという。しかし、金が採掘されるとコウモリはいなくなり、今も見ることはない。
このお宅の土蔵の屋根は神社のような片流れ造りである。この家と隣の家と裏の家にはそれぞれ土蔵が建っているが、他の2棟はどこにでもある屋根であるが、このお宅の屋根だけは片流れ造りであり、他では見たことがないのだという。「私も信州の諏訪地方でしか見たことがありません。」と伝えた。「この土蔵は3代前か4代前のご先祖が建てたもの。」だという。壁や漆喰を直したので次の代までは手を加えなくても良いだろうともいう。
茨城県とはいえ、こうした神話が残っている地域には同じく神話が残る諏訪と同様な土蔵が残っているのは不思議なことではない。
(表紙写真は片流れ造りの屋根の土蔵)
-
三叉路の石碑。久保田氏の霊を祀っているようだ。
-
お寺のお堂のような屋根の家。
-
道祖神。
-
関東タンポポ。
-
関東タンポポ。
-
枝垂れ桜のある家。
-
村上農村集落センター。
-
塀に囲まれた民家。
-
塀の奥に門柱。
-
真新しい塀の屋根に上がる浪の飾り瓦。この裏にある瓦屋が上げた浪の飾り瓦だ。
-
真新しい塀の屋根に上がる浪の飾り瓦。
-
土蔵。片流れ造りの屋根だ。
-
土蔵。
-
奥に母屋。
-
家屋敷の端にお社。銀杏の木を切ったばかりだ。
-
裏の山(龍神山)に大島桜。この辺りには山桜が多いようだが、大島桜も生えている。
-
その横には山桜と銀杏の木。銀杏の木は植えたものだ。
-
裏の山(龍神山)の続きに桜並木。
-
隣の家にも土蔵。
-
土蔵。
-
土蔵に漆喰絵。
-
奥の家にも土蔵。
-
カエルの置物。
-
裏の山(龍神山)の頂上には樅ノ木が聳える。
-
向こうにも土蔵がある家が見える。
-
源平ハナモモ。
-
源平ハナモモ。
-
源平ハナモモ。
-
掘削された龍神山。男龍と女龍が引き離されるように神話の山の中ほどが掘削されているのであるから金絡みであることは容易に想像がつく。
-
掘削された龍神山。間に小さな頂きが残っている。しかし、染谷と村上の各佐志能神社に分割された格好だ。
-
西洋タンポポの雑種?
-
諏訪地方の土蔵の屋根は社殿のように片流れだ。ただし、探していたら、庇を付けて流れがない屋根の土蔵を1棟だけ見付けた(https://4travel.jp/travelogue/10462611)。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ドクターキムルさんの関連旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
PR
0
32