2022/03/25 - 2022/03/26
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TX-1000さん
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春の人事異動で新しい職場に行って気持ちもリセットできるかな思っていたんですが、私には内示はありませんでした。とりあえず来年度も(途中で病まなければ)事務所で机に向かって仕事をする鉄道員です。少し期待していたんですが...
私が勤める会社は転居を伴う異動が無いのをいい事に、いつも1週間前の夕方に内示されます。今回は3月25日でした。それでいて「ちゃんの引継ぎをしろ。」とか言ってくるのでキレてやりたくなります。自分の荷物を片付けるだけで精一杯だからね!
まっ、今回は関係無いんですが。
そんなこんなで心の行き場が無くなって3月25日金曜日の夕方、仕事を終えて旅立つ事にしました。
私の座右の銘「毒をもって毒を制す。鉄をもって鉄を制す」の精神で、鉄道の仕事に疲れたら鉄道で癒されます。
前置きが長くなりました。今回は、2022年度にHC85系量産車が投入され引退が予想されているJR東海のキハ85に乗りに行ってきます。
紀勢本線の「南紀」か高山本線の「ひだ」にしようか悩みましたが、手持ちの青春18きっぷでのアクセスも考慮して「ひだ」に乗る事にしました。そして勢い余ってグリーン車にしちゃいました。
3月25日
青春18きっぷ1回分 (4206円相当乗車)
御徒町→東京 136円(IC)
東京→松本 4070円
宿 ホテルニューステーション(松本)3607円
3月26日
路線バス 松本→高山 3500円
特急ひだ8号 8410円
内訳
乗車券 3410円
特急券 2200円
グリーン券 2800円
青春18きっぷ1回分 (6380円相当乗車)
名古屋→日暮里 6380円
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そんなこんなで急遽の旅立ちとなり、2022春の青春18きっぷ4回目は御徒町駅にて入鋏してもらいました。
仕事帰りなので時刻は18時を過ぎていますが、この時間から乗っても元を取れると踏んでの犯行です。 -
まずは東京駅から通勤快速の大月行きに乗車します。
帰宅ラッシュ時間帯を走る列車なので混雑しています。こんな写真を撮っている私は座れませんでした。この時は、すぐに座れるでしょと思ってましたが... -
通勤快速は急行線を爆走...かと思いきや、先ほど新宿駅で先行列車が急病人救護を行った為、前が詰まっていて少し遅れています。
阿佐ヶ谷駅で緩行線を走る地下鉄東西線からの直通列車を追い越したと思いきや.... -
前が詰まっているようで減速し、次の荻窪までの間に追い付かれ...追い越されます。この後、緩行線の終点の三鷹まで抜きつ抜かれつのデッドヒート?を繰り広げます。
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高尾まで座れませんでした。中央線、恐るべしです。
四方津駅では特急列車の待避の為に少し止まります。 -
ホームに降りて森の香りを深呼吸していたら、上り「あずさ54号」が通過していきます。
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続いて下り「かいじ51号」が通過していきます。
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猿橋駅を発車します。上り線を「特急かいじ56号」が通過していきます。
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大月駅に到着しました。小淵沢駅行きに乗り換えます。
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甲斐大和駅に到着しました。
ここでは特急列車の待避を行います。 -
下り「特急あずさ53号」が通過してから発車します。
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勝沼ぶどう郷駅を発車して甲府盆地へ降りていきます。ここは私の中で日本三大車窓の一つです。
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小淵沢駅に到着しました。
松本行きの列車に乗り継ぎます。松本行きの最終です。
E127系が小淵沢まで来るようになったんですね。 -
先ほど乗ってきた211系を見ながら小淵沢駅を発車します。
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岡谷駅を発車して全長約6kmの塩嶺トンネルを抜けていきます。
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23時を超えているのでウトウトしていました。
松本車両センターを見ながら松本駅に到着します。 -
「まつもとぉーーッ。まつもとぉーーッ。」と独特な放送を聞くと松本に来たと実感します。
松本電気鉄道....ではなくアルピコ交通は2021年夏の豪雨により田川橋梁が傾いて運休しています。 -
松本駅の駅舎です。
本日は
御徒町→東京 136円(IC)
東京→松本 4070円
合計4206円分乗車してきました。 -
松本駅から歩いて数分、今夜の宿のホテルニューステーションに到着しました。先ほど松本に来る電車の中から予約して3607円(税込み)でした。
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翌朝、松屋で朝食を食べてから松本バスターミナルにやってきました。
これから路線バスに乗って高山へと向かいます。 -
購入した乗車券です。高山まで3500円です。
かつては松本電気鉄道のバス部門みたいな感じでしたが、2011年に社名もアルピコ交通になったんですね。
私が長野に住んでいた20年以上前もアルピコバスや川中島バスと呼ばれていました。 -
高山行きのバスがやってきました。
前から思ってましたがアルピコのバスは素晴らしいデザインですね。 -
バスは松本駅を出発して、国道158号線を走っていきます。前方には北アルプスの山々が見えてきました。
もちろん「北アルプス」と聞いて名鉄のキハ8500なんか想像している人は居ませんよね(笑) -
新島々バスターミナルに到着しました。いや、新島々駅ですよね...駅は脇役ですか。。
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バスは国道158号線こと野麦街道を走っていきます。
対岸に見えるのは東京電力リニューアブルパワー竜島発電所のサージタンクと水圧管、建屋です。
リニューアブルパワーって舌を噛みそうな名前ですが、これは電力自由化によって東京電力の水力発電部門が分社化されてできた会社です。電力自由化の透明性を確保する為に東京電力の発電部門と送電部門が分離されました。
この自由化の流れ、そのうちオープンアクセスと言う形で日本の鉄道にも押し寄せてきますね。例えばですけど、東北新幹線をJR東日本以外の会社の列車が走る日が来るかも知れません。 -
稲核ダムが見えてきました。
先ほどの竜島発電所は、このダムから取水しているそうです。 -
入山隧道内において国道158号線と長野県道26号線の分岐があります。
バスは国道158号線を走るので右側へ。 -
入山隧道を抜けると奈川渡ダム天端を走って梓川の右岸から左岸へと渡っていきます。
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奈川渡ダムのダム湖である梓湖です。
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使用されていない橋脚が見えてきました。
こちらの橋脚は安房峠道路の本線として施工されていましたが、完成を2年後に控えた1995年2月に取付道路を工事中に水蒸気爆発事故が起き、長野県側入り口付近のコースが変更され破棄されました。写真には写ってないですが、右側には作りかけのトンネルの入り口もあります。
この水蒸気爆発は一瞬の出来事だったそうで、犠牲になった4名は立ったままの姿で見つかっています。
この事故に伴い写真の取付道路が破棄され、北側にあった調査用トンネルを本線にする計画に変更され、現在のルートとなりました。 -
現在でも水蒸気や地熱の観測が行われています。
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バスは安房トンネルへと入っていきます。
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トンネル内に入りました。
トンネル内は大きくカーブしていますが、このカーブは前述の水蒸気爆発事故により、長野県側入り口を変更した為にできました。本来ならもっと緩いカーブだったそうです。
長野県側の入り口付近は火山の熱エネルギーの通り道に近く、入り口から650mの地点で岩盤の温度が70℃にもなったそうです。 -
私は安房トンネルを通るのは初めてですが、小学生の頃に車で安房峠の旧道は通った事があります。特に渋滞も無く抜けられて、頂上にある山小屋から見る景色が美しかった事を覚えています。
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ちょうどトンネルの真ん中付近でトンネルの側面が空気を吸い込むルーバー状になりました。ここは換気所になっていて450m上の安房峠の頂上へと排気しています。
ここから岐阜県に入ります。
この先は、脆い火山性噴出物とトンネル上に水頭圧200mにもなる水が溜まっている「低速度帯」と、熱水が湧出する「熱水帯」と呼ばれる地層を抜けていきます。 -
現在も活動中の火山であるアカンダナ山を貫く安房トンネルは、調査から33年、着工から18年、約860億円の事業費と4人の犠牲の末、1997年12月に完成しました。当初は2005年の開通を見込んでいましたが、施工中に長野オリンピックの開催が決まり、これに間に合わせる為に急ピッチで工事が進められ、なんとか間に合いました。
そんな活火山にトンネルを掘る前代未聞で世紀の難工事とされた安房トンネルを、バスはたった5分で何事も無く抜けていきます。 -
安房トンネルを抜けて岐阜側にある平湯料金所を通ります。料金は1290円でした。
路線バスでも普通に料金を取られるんですね。なんか大口の割引とかあるのかと思ってました。
でも860億円の施設が普通車だと790円で使用できるなんて破格の安さですね。まぁ採算は取れないんでしょうけど...
しかし、飛騨地方の第二の夜明けとまで言われた安房トンネルの整備は、飛騨地方と松本が年間を通して通行できるようになり、トンネル単体の採算性だけでは測れない効果を生んでますね。
ちなみに第一の夜明けは高山本線開業なんだそうです。 -
平湯バスターミナルにて休憩します。
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ウトウトしていたら終点の高山濃飛バスセンターに到着しました。雨が降ってきていてバスターミナルから駅まで歩くの嫌だなと思っていたら、バスターミナルは高山駅前で安心しました。
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高山駅で「特急ひだ8号」の乗車券と特急券とグリーン券を発券しました。自由席か迷っていたのですが、つい勢い余ってグリーン車に(笑)
名古屋まで乗車券3410円、特急券2200円、グリーン券2800円の合計8410円です。 -
跨線橋から下を見ると私が乗る「ひだ8号」の準備が進められています。富山方の付属編成には移動禁止の赤旗が掲出され、岐阜方の基本編成が併合しています。
なお本日は強風により高山~富山間が運休になっています。 -
15分前に改札が始まりホームへとやってきました。
「特急ひだ8号」名古屋行きです。
私の「乗った」と定義される要件は、その列車の始発から終点まで乗り通する必要があり、本来であれば「ひだ8号」は始発駅である富山から乗る必要があります。しかし、昨日の夕方に北陸新幹線に乗って富山に行こうとしたら「富山じゃくて高山だ。」と言う神の声がして松本経由で高山にやってきました。もし富山に行っていたら高山以北は強風で運休しているので乗れなくなるところでした。
本日の「特急ひだ8号」は高山が始発なので、高山から乗っても乗ったの定義を満足します。 -
「特急ひだ」です。
いつの間にか「ワイドビュー」とは言わなくなったんですね。 -
今回は奮発してグリーン車に乗車します。
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乗車するのはキロ85-4です。
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乗車するのは3列のグリーン車です。
「ひだ」のグリーン車には3列シートと4列シートの2種類あり、3連シートである事を確認して発券しました。 -
美しいメロディのワイドビューチャイムを聴きながら高山駅を発車します。
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飛騨一ノ宮駅を通過していきます。
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高山本線は飛騨川に沿って走るので、何度も飛騨川を渡ります。
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飛騨小坂駅を通過します。
「特急ひだ5号」が交換待ちをしています。 -
車窓にはダムが見えてきました。
後から調べた東上田ダムと言うそうです。 -
減速して飛騨萩原駅を通過します。
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禅昌寺駅のホームが無い本線側を通過します。
さっき13分前に交換したばかりなのに、何でまた交換なんだと思ったら、こちらは臨時の「特急ひだ81号」でした。 -
飛騨川に架かる第八益田川橋梁を渡ります。
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第六益田川橋梁を渡ると下呂温泉が見えてきました。
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下呂駅を発車します。
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一線スルーとなっている少ヶ野信号場の本線側を通過します。
「ひだ7号」が交換待ちをしています。 -
飛騨金山駅を通過していきます。
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鷲原信号場に止まりました。
ここで「特急ひだ9号」と交換してから発車します。 -
第一飛騨川橋梁を渡っていきます。
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白川口駅を通過します。
国鉄時代の末期には高山本線高速化の一環で電化が計画されました。実際に電化事業の起工式も行われ、一部区間では電化柱も施工しています。
以前、高山本線に乗りに行くと父に話したら、父は私が産まれる前に国鉄本社において高山本線と久大本線の電化計画に関わっていたそうです。
高山本線では直流区間の岐阜と、交流区間の富山を結ぶので、どこかに必ずできる交直デッドセクションをどの区間にするか何ヶ所も比較検討していたそうです。
また、既に具体化していた岐阜駅高架では高山本線の電化を見据えた設計を行ったそうです。 -
上麻生駅を通過します。
ところが国鉄時代末期には越後線や土讃線など、どちらも偶然たまたま総理大臣経験者の地元を走るローカル線の電化が急がれてたのとは対照的に、幹線である高山本線電化は半ば立ち消え状態となり、分割民営化も相まって時間切れとなってしまいました。
高山本線の電化に関わる資料は、将来的に新会社の下で行われる時に備えてJR東海に行く人が持って行ったそうです。
結局、電化は実現しませんでしたが、高速化事業はJR東海へと引き継がれ、高出力エンジンを持った気動車と弾性分岐による高速化が図られました。 -
下麻生駅を通過します。この駅を境に車窓が街へと変わっていきます。
下麻生駅は高速化事業により110km/hで通過できる両開き分岐が設置されています。 -
中川辺駅を通過します。
この駅も高速化事業により110km/hで通過できる両開き分岐が設置されています。 -
古井駅を通過します。
この駅も高速化事業により110km/hで通過できる両開き分岐が設置されています。 -
まもなく美濃太田駅に到着します。
太多線の列車が発車していきます。 -
美濃太田駅に到着しました。
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坂祝と書いて「さかほぎ」と読む難読駅の一つ、坂祝駅に運転停車しました。
交換する列車が遅れていたので4分遅れで発車します。 -
鵜沼駅を発車します。
かつて名鉄から「北アルプス」が乗り入れていましたね。それにしても地下駅の名鉄名古屋駅に気動車が入線していたとかヤバイですね(笑)
あんなの地下駅に入ってきたら普通に煙感知器が動作して火災時の排煙が動作しちゃう気がしますが。 -
名鉄線と並んで走っていきます。
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岐阜駅に到着します。
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方向転換して岐阜駅を発車します。
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岐阜で方向転換した時に座席を転換しなかったので、後ろ向きのまま木曽川を渡っていきます。
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まもなく終点の名古屋駅に到着します。
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ワイドビューチャイムを聞きながら、貨物列車と共に名古屋駅へ
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終点の名古屋に到着しました。パワフルな走りが良かったです。
少し早いですが、キハ85系ありがとうー! -
一旦出場して2022春の青春18きっぷ5回目は名古屋駅で入鋏してもらいました。
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名古屋に来たらきしめんは外せません。
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それでは東京まで360km余りの道のりを18きっぷで帰ります。
まずは名古屋駅から新快速に乗車します。混んでて座れなかったので、所定の位置につきました(笑)最初っからココが狙いじゃなかったんですからね!
「線路の間にある青いランプは何だろう」と思って調べたら、触車事故を防ぐ為に進路構成されると青いランプが点滅するんだそうです。
このような複雑な構内を持つ駅だと、来ないと思っていた列車が、クネクネとポイントを渡ってきて「こっちに来るのかよー!」って事がありますもんね。 -
ホームドアが整備された金山駅に到着します。
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金山駅に到着しました、
左側に運転士用のホームドア表示灯があります。
定位置に止まると青い四角マークが点灯
ホームドア開閉中は赤四角が点滅
ホームドア全開時は赤四角が点灯
ホームドアが全閉すると青丸
と表示が変わります。見ていて面白いですね♪
え、私だけですが... -
まもなく笠寺駅に到着します。元カシオペア色のEF510が牽引する石灰石列車がやってきました。
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新幹線に追い越されていきます。
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豊橋から浜松行きに乗り継ぎます。
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浜名湖を渡っていきます。
この先、浜松で元セントラルライナーの313系8000番台に乗りました。 -
通路側で爆睡している間に静岡までやってきました。
18キッパーにとって修行と言われた静岡県ですが、クロスシートになってトイレもあり快適に移動できるようになって嬉しいです。トイレが無いロングシートの列車に長時間乗る場合があるので、水分を控える等の事前の準備が重要でしたから(笑)
夕飯を食べようと清水駅で降ります。 -
清水駅から歩いて5分ほど、アーケードの中にある十千花前 清水です。
寒くてオデンで日本酒が飲みたくなったのと、漁港なので海の幸が食べたかったのです。左下の地魚のなめろうが日本酒に合って美味しかったです。
このお店、おでんは静岡おでんではなく京風おでんなんだそうです。味が濃い静岡おでんよりも、この方が日本酒を引き立たせてくれるので良かったです。 -
清水からは再び元セントラルライナーの313系8000番台に乗ります。18キッパーの私にテーブルまで用意してくれて、ありがとございます。
こうなると次はコンセントと無料Wi-Fiが欲しいです(笑)と、人間の欲望は留まるところを知りません。 -
熱海から宇都宮線の古河行きに乗車します。と、ここでテンションが下がってしまい、これがこの旅で最後の写真になっていまいました。どっちみち外は真っ暗で撮る物も無かったんですけど。
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このまま上野まで行って京成線に乗ろうと思っていたのですが、宇都宮線のダイヤが乱れていて東京駅行きに変更となってしまいました。
結局、新橋で降りて京浜線で日暮里まで行きました。
青春18きっぷ5回目は名古屋→日暮里の6380円分乗車しました。
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