2019　タイツアー２

2019/01/31 - 2019/01/31

　2019　タイツアー２

　２月２日、ツアー３日目です。

エリア チェンマイ(タイ)

• 同行者: 友人
• 交通手段: 観光バス
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

　こちらが泊めて貰ったホテルですが、外に出たら驚くほど大きなホテルでした。昨日のタイらしいホテルとは好対照です。メモがないので当然のごとく名前も場所も分かりませぬ。いつものようにバイキング朝飯を食べさせて貰いました。タイなのでいつもよりフルーツが多いようです。フルーツやおかゆが好きなので嬉しいです。

　朝食バイキング、今朝もフルーツが沢山用意してありました。東南アジアでは生ものは避けろと言う噂がありますが、ここはちゃんとしたホテルなので問題無いでしょう。私はヨーロッパの硬水はまったく問題なく飲むことができますが、さすがに東南アジアの生水は飲む勇気がありません。でもホテルの果物を洗った水は生水になるんかな？まぁ水道水ならちゃんと殺菌してあることでしょう。

　ホテル駐車場に停めてあるバスに乗車して今日も朝から観光に出発です。今日はどこに連れてってくれるのかワクワクです。ツアーはいいですねー、何の心配もなく観光させてくれてご飯食べさせてくれて夜になれば豪華なホテルに案内してくれます。これと比べたら私が単独で行くサンチャゴ巡礼なんか乞食と変わらないような気がしてきました。どちらも楽しいから大好きですが。

　まず着いたところは象の曲芸を見せてくれる象センター（私がそう言ってるだけです）。駐車場から森に囲まれた山の中を歩いていくと、突然象センターが現れました。やっぱり象はこういう自然の環境で飼い慣らした方がいいのかな。逆にこれが都会のコンクリートの谷間で象の曲芸見せられたら興ざめしちゃいますよね。

　Ｕさんは言われるままに象から挨拶して貰っていますが、私は怖くて近寄れません。ハチに刺されたり、象の機嫌がどう変わって暴れ出すか知れたもんじゃないから。象の鼻って筋肉だらけでしょう？あの太さなら人間をしとめるなんて簡単に出来るんじゃないかな。日本の動物園でも扱いに慣れている象の係員さんが殺されたなんて話あるじゃないですか。負け惜しみですが、恐怖を感じることは生き残るために備わった必要な機能ですよね（怖いので言い訳）。

　案の定言わんこっちゃありません。これがお約束なのかも知れませんが、お約束か想定外の行動なのか分からないですからね。象がちょっとふざけただけで人間の首の骨なんか簡単に折られちゃうでしょう。ツアーの他の皆さんもおっかなびっくり象の前に立って弄（もてあそ）ばれてました。

　テレビで象が片足あげた下に寝転がって「どうだ」なんてやってる映像がありますが、象が「あっいけね」なんて足を下ろしただけで内臓破裂ですよね。馬鹿かと思います。

　これもテレビで見たことがありますが、象を仕込む段階では象使いはムチでなく鎌を使います。思った方向に動かしたり、芸をさせるときには鎌でガツンガツンと傷つけるそうです。だから仕込む段階の象は傷だらけの痛々しい姿でした。猿回しの猿も人間に絶対服従を刷り込ませるためにかなり痛めつけるとも聞きました。なので動物の仕込まれた芸を見ても余り楽しくはないです。「舞扇　猿の涙の　かかるかな」小林一茶の句です。

　近くの川に移動するお触れが廻ったので行ってみると、こちらでも象による水上パフォーマンスが始まりました。鼻に吸い込んだ水を観客に向けて放ったり、水の上で横たわった所を象使いが洗ってやったりしていました。これなら象も気持ち良さそうなので、象にとったら一日のうちで最良の時間でしょうか。

　水浴びが終わると広場に移動するようにとのお触れが廻りました。どうやらここで大がかりなパフォーマンスが繰り広げられそうです。最初にプラカードを持った二頭の象が行進して、象によるサッカー中継を見せてくれるようです。

　これちゃんと巨大なサッカーボールをドリブルしたりシュートするんですよ。やんやの大喝采です。これやって象は楽しいのかな？

　サッカーが終わると数頭の象が登場して、この象たちは何と絵を描くそうです。あー、これテレビで見たことあるやつだ。実際に見られるとは思わなかったので棚ぼただった。テレビは編集で何でもござれだけど、目の前で実際に象が絵を描いていることにびっくりしました。象って自分が絵を描いている意識があるのかな？それにしてはちゃんと絵になってますね。

　描きためた絵を並べて、これらはみんな売り物だそうです。3000バーツとか4500バーツなんて値札が張られてます。日本円なら幾らになるか知らないけど買う人いるのかな？お土産に持ち帰って人に見せるとき「これ象が描いたんだよ」といちいち紹介しないと、しょーもない只の落書きレベルですが。

　この後はオプションで象に乗って山の中を象遊覧する人が帰ってくるまで自由時間になりました。私とＵさんはそういう物好きなことはしないので（金が勿体ないから）近くをうろちょろして時間つぶしをしてました。

　首長族の村へ連れてって貰いました。首長族はミャンマーにもいますが、タイの首長族はカレン・パドゥン族と言うそうです。山の中に小さな村を作って刺繍で編まれた民族衣装や手作りの工芸品などの土産を売って生計を立てているらしい。首を長くする文化は相当な昔からあるんだろうが、今では観光の資源としても重要になってる気がします。

　こうして幼児のうちから首を長くするために金属の輪っかを填めているようです。幼児なのでこの子の見た目は普通の首の長さと変わらないようですね。首を長くするのは女性全部じゃなくて、選ばれた女の子だけがするそうです。隣のお母さんは普通にしてますね。選考基準は器量の善し悪しかな？なので選ばれるのは栄誉なのだそうです。村全体がそういう意識を共有してるので良いですが、日本の女性がうっかり村に嫁入りして「あなたは首を長くする栄誉に浴しました」なんて言われたらショックでしょうね。

　これが少女の年齢になると、首もしっかり伸びてきてご覧のように普通でなくなります。この人たちの中では首が長いことは美人と同義らしいので、嫌々やってる訳ではないらしいです。商売のために嫌なのにやらされて首を伸ばされたんじゃ堪りませんよね。日本的には妖怪ろくろっ首みたいですが、好きでやってるんだから辛くも深刻でもないんでしょう。

　ここに来る前に寄ってくれたインフォメーションでは首長族の首長アイテムが展示されてました。このアイテムって首に填めてから後ろをチャックやボタンで留めるんじゃないんですよ。ご覧のようなぶっ太い針金を巻き付けて固定するそうです。隣に料理計りが置かれているので重量も結構ありそうです。傍目には気の毒としか言いようがありませんが、首長族の女の子にしてみれば誇らしいことなんかなぁ？トップの写真で紹介している女の子は汗をかくから、金属と首の間にハンカチを挟んでますね。やっぱり首を長くするのは楽なことではないようです。

　圧巻はこのお婆さんでした。何十年も首長アイテムを填め続けると、こんなに伸びるものなんですね。隣の女性の倍はあります。この観光村は細長く続いているのですが、このおばあさんは一番奥の店にいました。徐々に首の長い女の子を見せて、最後に真打ち登場ってことなんかな。ほんとうに暗い夜の道でいきなり出会ったら悲鳴が出そうです。

　首を長くしている女性は全員がお土産屋の看板娘（婆）をしているのですが、人気のあるのは一番首が長い婆様じゃなくて、やっぱり可愛らしい女の子の店でした。首を長くするだけじゃなく、顔にも独特の化粧をしてましたね。この子も将来はあの婆様みたいに首が長くなるんかな！想像したくないですね。

　お昼ご飯は森の中の一種独特なレストランでした。濃い緑に囲まれていかにもタイぽくて良いですね。広い店内には沢山の観光客がパクパクと食べています。ビールなどもテーブル担当の人に言えば現金と引き替えで持ってきてくれます。

　この森の中の一角には周りをネットで囲まれた空間がありました。入り口からは自由に入れるので中に入ると、ここはチョウチョを育てている部屋でした。沢山のチョウチョが乱舞しています。人間をおそれていないのか、指を出すと止まってきました。沢山の花々も育てられているので、蝶としたら食べ放題飲み放題の有りがたい楽園なのだと思います。天敵もいないし繁殖もし放題でしょう。

　チェンマイ市内に戻り、また寺巡りが始まりました。この寺は金ぴかで特徴があるのでワットポーだと思いますが、ネットで見つけたので自信が有りませぬ。何しろ行くとこ行くとこ寺だらけなので。

　中に入ると金ぴかの仏像が祀られていました。隣に占い師みたいな坊さんがいて、若い女性が占って貰っていました。想像でそう見えただけですが、実際には何をやって貰っていたのかは分かりません。でも、手相を見ているように見えたのでやっぱり占いかな。

　タイの人ってやっぱり信心深いんですね、日本で若いお嬢さんがお寺でこんなのやって貰ってるの見たことないし、やってる坊さんも見たことありません。

　こちらの珍しい緑色の仏像が納められている寺院はワット・プラケオと言うそうです。別名「エメラルド寺院」とも呼ばれているとか何とか。当然、この緑の仏像が名前の由来なんでしょうね。超人ハルクのモデルかな？

　この古寺周辺は観光客が山盛り訪れていました。ネットで寺の名前を探しましたが、やっとのことで見つけました。「ワット・チェディ・ルアン」と言うお寺のようです。有名な寺院群のようです。急な階段が人目を引く、崩れ掛けたような寺はワット・チェディ・ルアンの名前の由来となった仏塔だそうです。ワットは寺、チェディは仏塔でルアンは大きいと言う意味だそうなので、まさしくこの寺を表している名前ですね。この仏塔は元々は８６ｍもあったそうですが、現在は地震のために３０ｍが崩れてしまい、４２ｍになっているそうです。この仏塔は古いけど、同じ敷地内に建っている他のお寺は新しいようで綺麗でした。

　敷地内の綺麗な寺の中に入るとやっぱり金ぴかの仏像が何体もありました。スペインの教会でもそうでしたが、大切にしている物は何でも金ぴかにしないと気が済まないようですね。タイ観光はどこへ行っても寺寺寺の応酬でおなかいっぱいになってきました。

　今日の寺巡りはこれで終わりのようです。ふー、疲れた。これでやっと夕飯を食べさせて貰える会場へ移動となりました。

　今日の夕飯はタイの民族舞踊を鑑賞しながら頂きます。民族ものが大好きなので楽しみにしていました。料理はご覧のように小さな器に載った数種類の物がテーブルに並べられました。タイ料理なんでしょうが、食べ方はみんなで突っつき廻して食べる中国式のようです。つい料理の個数が人数に足りているのか数えてしまいます。

　タイの民族衣装らしき物をまとった女の子がテーブルの間を廻ってお土産を売り歩いていました。見ても良く分からないものを売っていました。

　食事が進むと民族舞踊が始まりました。音楽はタイ楽器の生演奏です。ミスユニバースのタイ代表のような美人さんが踊るダンスはとても美しいものでした。うっとり。

　昨日の昼食時に「飯がまずくて喰えねえ」と言ってた男が欧米人の食事しているテリトリーに出張ってステージ前にかぶりついてますね。日本人の面汚しに見えました。

　タイには首長族と同じように、少数民族が沢山いるようです。それらを紹介しながら何組もの人たちが代わる代わる踊りを披露してくれますが、きっと場内アナウンスでは少数民族名が紹介されたろうけど日本語はなかったので見て楽しむだけでした。この人たち、いかにもタイの部族と言う衣装ですね。衣装も踊り方も台湾のカレン族みたいだなと思いました。

　剣の舞も披露されました。昔はタイでもこうやって部族間の戦闘があったのでしょう。いかつい男が踊ったのじゃ生々しくて嫌ですが、こんな美人の優雅な剣の舞なら見ていて楽しいです。

　こちらのお嬢さんは雰囲気が中国に近い感じがしますね。お顔の方はタイは日本人に近い印象を受けました。最後に観客を巻き込んだ全員踊りになりました。盆踊りのような簡単な振り付けの踊りなので、沢山の人が混ざっていました。

　ショーが終わって帰るときには踊り子さんが一列に並んでお見送りをしてくれました。みなさんフレンドリーなので、Ｕさんと交代で一緒に記念写真を撮らせてもらいました。相変わらずスースーしいです。

　バスはホテルの近くまで行かなかったんだっけかな？それとも４人で繁華街の見物に出かけたんだったかな？何しろ長いこと歩いてホテルに向かいました。こういうのが結構楽しいので、歩きでふらつくのは大好きです。

　通りに店内の様子が見えるガラス張りのマッサージパーラーがあったので、自分はこの店でマッサージして貰うよと別行動になりました。大きなガラスには料金表も張り出されているので言葉が分からなくても安心してお願いできるのが良い所です。店内に入ると少しの間待たされましたが、すぐ手が空いた女の子が迎えに来てくれました。コース案内が書かれているポスターの「全身」の文字を指さすと、みんなが施術している店内ではなく奥の半個室に案内されました。ちょっとドキドキしましたが、全身だとこうなるのかな？ここでも１時間たっぷりマッサージして貰い、あまりに気持ちが良かったので二度も意識を失いました。最後は「終わりました（タイ語）」と起こされる始末。やっぱり今回の方がホテルに来て貰うのよりずっと安かったです。お茶を一杯飲ませてくれるサービスまでありました。タイ式マッサージが更に気に入ったので、明日もやってもらお。


2019　タイツアー３へ続く