屋久島の旅（縄文杉に会いに行く）

2022/01/09 - 2022/01/12

国内とはいえ、近くて遠く感じる離島の旅。
私にとっては、コロナ過の今だからこそ実現した旅だといえるでしょう。
海外渡航はできないけれど、海の外には行ける。
デルタ株が落ち着いた頃、思い切って屋久島の旅をJALダイナミックツアーで予約しました。
一度は経験してみたい縄文杉へのトレッキングについては、ネット検索では自分たちでも行けそうな感じでした。
しかし、予約したのは１月冬の真っ盛り、いくら南でも雪が降ると書いてあります。
そして、一年前に問い合わせたホテルでも、冬は雪が降りますよとのこと、それに冬の季節は登山バスが運行していない。往復22ｋｍの道のりを歩くには暗い時間から歩き始めなければなりません。
とりあえず事前にガイドツアーに予約して、登山靴、ポール、ヘッドライト、いつものリュック、サーモスの水筒、手袋、帽子や衣類など冬山の身支度を整えて３泊４日の旅程とは思えない荷物を準備しました。
そしていざ屋久島へ！

エリア 屋久島(鹿児島)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: JALグループ

屋久島へは伊丹・福岡・鹿児島から飛行機で行くか、鹿児島から高速船で行くかになりますが、福岡からJALグループの日本エアコミューターで飛びました。
機材はATR42、座席数48席、早く出られるよう前の席を予約したのに入口は後ろにありました。窓からはプロペラが見えます。
いよいよ離陸です。プロペラが回り始めました。

機内から見えるプロペラ。

屋久島までは1時間5分。
今まで経験したことのない低空飛行です。
阿蘇山や桜島が上空からすぐ下に見えました。

あっという間に屋久島空港に到着。

屋久島への観光客が多いのか、思ったより滑走路が広く、大きな空港かと思いきやターミナルは小さな建物でした。
そういえばJACも1日に往復1便でした。

ターミナル内。
入口が開くと、すぐに検温です。その横には荷物の受け取り場所。
写真の左下に見える黒いカウンターで受け取ります。

入口すぐの壁には黒板に案内の文字が貼り付けてありました。
手作り感満載です。
予約したホテルはザ・ホテル屋久島 オーシャン＆フォレスト
以前はシーサイドホテルという名前でした。
電話で送迎を予約していたので、名前を持ったスタッフが迎えに来てくれていました。送迎は無料です。

ホテルに到着。

ホテル入口

入口には屋久杉のレプリカ

ホテルロビー

JALダイナミックツアーを検索している最中に迷っていたら、空いていたはずの洋室ツインがなくなってしまいました。
和室は苦手だなと思いましたが、ないものはしょうがありません。
でも過ごしているうちに和室もいいなと思いました。
このホテルは和室でも、廊下や部屋のドアは普通に洋室のホテルと同じだし、トイレや浴室も洋室のホテルとそう変わらないつくりでした。
トレッキングの後はゆっくりくつろげました。

窓側には鏡のあるスペースもありました。

床の間には屋久杉の写真も

浴室
浴槽は長めでゆっくりでした。
現在、本館の部屋を改装していて、宿泊できる部屋が少ないのだと思います。
観光客の多い時期を迎える前にリニューアルをするのでしょう。
この時期、トレッキング客も少なく、大浴場は全くの貸し切り状態でサウナもあり、一人でゆっくり入れました。

アメニティー

押し入れの浴衣とタオル類
足りないタオルはフロントでいつでも何枚でも貸してもらえました。

このホテルの食事はとても評判がよく、ほとんどの人が口コミでいい評価をしていたので、楽しみにしていました。
最初見た目はそうでもなかったのですが、3日間でこのホテルの食事が楽しみになっていました。

夕食
お刺身

夕食の品書き
毎日変わりますが、本当に美味しく頂きました。

翌日、いよいよ縄文杉へのトレッキングです。
お迎えの時間は朝の４時半。前日の就寝は20時15分。
普段そんなに早く寝ないので、22時、そして2時半に目が覚めてしまいました。
3時に起きるつもりだったので、そのまま出かける準備をすることにしました。
結構眠れていたので、そんなに辛くはありませんでした。
縄文杉までのトレッキングでは、途中歩きながらの写真は危険なので休憩時のみしか撮れませんでした。
荒川登山口で朝食を済ませ、6時頃トレッキングスタートです。
少し歩くと洞窟のようなトンネルを通り、この後長いトロッコ道が待ち構えています。

トロッコ道の途中夜が明けてきました。

長いトロッコ道（トロッコ軌道跡）片道8.1ｋｍ
明るくなったのでやっと周囲が見えるようになりました。

途中ちょっと一休みで撮影

三代杉

三代杉の説明看板

炭焼き後

仁王杉

ガイドさん曰く
「あの山は、ディズニーランドの”ビックサンダー・マウンテン”に似ている。」

翁杉

やっとのことで「ウィルソン株」に到着。

ウィルソン株
中の空洞に入れます

ウィルソン株空洞

ウィルソン株空洞の内部

ウィルソン株の空洞から見上げるとハートの形に見えるのは有名ですが、どこからでも見えるわけではありません。

ハートの形はどの場所から見えるのでしょうか。

ガイドさんがここからと教えてくれました。
カメラを低く構え撮影完了。

大王杉

縄文杉までは片道約11ｋｍ
隙間のある木の階段を何段もこわごわと上り下り、何時まで経ってもたどり着かない感じです。
夫婦杉

くたくたになってやっとのことで縄文杉に到着しました。

縄文杉
縄文杉の縄文とは縄文時代からではなく、幹の形が縄文土器の文様に似ているからだとガイドさんが説明してくれました。
へ～そうなんだ。

縄文杉を別の角度から見ると顔のような模様が見えます。
私にはカモシカの顔のように見えますが、人によって様々に見えるようです。
暗い時間から出発し、登山口には何とか暗くなる直前に戻ってこれました。
縄文杉トレッキングは、もう2度はないかなと思えるほどとてもきついものでした。6名での参加でしたが、ほかの人に迷惑をかけないようにと、ただ使命感だけで戻ってきました。
でもこの経験で、例えばスペインカミーノの続きを歩くのなら、もっと楽に歩けるだろうなと思えています。
とてもいい経験でした。もっと鍛えようかな。