2021/09/17 - 2021/09/17
14位(同エリア200件中)
かっちんさん
北海道で一番大きな「サロマ湖」。その美しい湖面の青は「サロマンブルー」とたたえられています。
「キムアネップ岬」はサロマ湖の南東に突き出た岬。原生植物の宝庫で、秋になると(9月中旬~10月上旬)サンゴ草(アッケシソウ)が赤く彩ります。
「サンゴ草群落」はサロマ湖に通じる湿地帯とキムアネップ岬の湖岸で見られます。
この場所を訪れる人は少なく、サンゴ草をゆっくりと眺めることができます。
「キムアネップ」は、アイヌ語のキム・アネ・プ(山の・細い・もの)に由来し、サロマ湖に細長く突き出した岬を表現した地名です。
秋の植物に出会たのは、ハマナス、マツヨイグサ、キタノコギリソウ、ハチジョウナ、キンエノコロ、カセンソウ、ハマエンドウ、ムラサキベンケイソウ、エゾカワラナデシコ、ヤナギタンポポ、クサフジなど。
今日は「サ・ローマの休日」を家内と楽しみます。
最初に中湧別から町営バスとタクシーを利用し、「キムアネップ岬」を訪れます。
真っ赤な「サンゴ草群落」はちょうど見頃で、まわりの原生植物が豊富なことにも驚きます。
次に浜佐呂間まで湖畔沿いの道(5.3km)を歩いたのですが、途中で偶然にもタンチョウに出会います。
今晩の宿はサロマ湖東岸にある「サロマ湖 鶴雅リゾート」です。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・サロマ町「サ ローマの休日」パンフレット
・北海道STYLE「キムアネップ岬」
・ところ街づくり合同会社「ワッカ原生花園、開花期一覧」
・花日記「サロマ湖の野草とサンゴソウ」
・かぎけんWEB「ワッカ原生花園の花」
・Tam's素人植物図鑑「ハチジョウナ」「ヤナギタンポポ」
・shimisyokuさんブログ、身近な自然もいいね!「平地の秋の花-86.オグルマ-」:ホソバオグルマ
・二人の館「キタノコギリソウ ノコギリソウ」
・西遊旅行「ムラサキベンケイソウ」「エゾカワラナデシコ」
・松江の花図鑑「ツルウメモドキ」
・サロマ湖100kmウルトラマラソン実行委員会「サロマンブルーについて」
・日本ユースホステル協会「新設・再開・休館・閉館情報」、2021年11月29日
・サロマ湖鶴雅リゾートのパンフレット
・日本マンホール蓋学会「常呂郡佐呂間町のマンホール」
・佐呂間町「ももちゃん」
・ウィキペディア「カセンソウ」「ナミキソウ」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
サロマ湖周遊マップ(佐呂間町観光パンフレットから地図引用)
「キムアネップ岬」はサロマ湖の南東に位置する岬です。
国道238号の幌岩神社近くの「キムアネップ入口(看板)」から1.5km入ったところに「サンゴ草群落」があります。
「浜佐呂間」は集落があるところで、かつて国鉄湧網線「浜佐呂間駅」がありました。
湧網線は浜佐呂間から道道103号沿いに内陸部の佐呂間へ向かい、若里付近でサロマ湖畔に戻って来ます。
今晩の宿「サロマ湖 鶴雅リゾート」は、ワッカ原生花園近くの栄浦にあります。 -
「ハマナスの群生地」(サンゴ草群落付近)
キムアネップ岬の「サンゴ草群落」があるところまで、計呂地(けろち)からタクシーで来ています。
ここには駐車場とトイレがあり、湿地に「サンゴ草群落」、サロマ湖畔に「ハマナスの群生地」があります。
住所は佐呂間町です。 -
9月中旬でも残っているハマナスの花(サンゴ草群落付近)
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サンゴ草群落の木道
木道の右側が湿地帯、左側が車道を挟んでサロマ湖畔です。 -
黄色い「マツヨイグサ」(木道脇)
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背の高い「キタノコギリソウ」(木道脇)
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「サンゴ草」の展望所(木道の奥)
木道入口から100mほど入ったところにベンチがあり、「サンゴ草」をゆっくり観賞できます。 -
イチオシ
湿地に広がる「サンゴ草」(木道の奥)
アネップナイ川とサロマ湖の水が湿地と行き来しています。
サロマ湖はオホーツク海とつながる汽水湖なので、塩生植物の「サンゴ草」が生育します。 -
真紅の絨毯「サンゴ草」(木道の奥)
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ヨシと棲み分ける「サンゴ草」(木道の奥)
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広がる「サンゴ草の絨毯」(木道の奥)
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湖畔側の「サンゴ草」(木道の奥)
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イチオシ
黄緑の湿原の中に「真紅のサンゴ草」(車道から)
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「サロマ湖」西方向の景色(車道から)
海のように広い湖です。 -
ボサボサ頭の「ハチジョウナ」(サンゴ草群落付近)
八丈島の原産と誤認してこの名がついたといいます。
北国の海岸では雑草のように繁茂し、黄色い頭花を数個つけます。
頭花は直径3-3.5cmで80個以上の舌状花からなります。 -
イチオシ
黄金色に輝く「キンエノコロ」(サンゴ草群落付近)
日に当たり輝いています。 -
毛虫みたい!(キンエノコロ)
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黄色い「カセンソウ」(サンゴ草群落付近)
頭花は黄色で径3.5-4cm、縁につく雌性の舌状花は長さ約9mm、幅約2mm、中央部には両性の筒状花が多数つきます。 -
秋の綿毛(サンゴ草群落付近)
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「ハマエンドウ」(サンゴ草群落付近)
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北地の海岸に多い「キタノコギリソウ」(サンゴ草群落付近)
頭花の中心部は両性の筒状花、そのまわりに雌性の舌状花が6~8個つきます。
舌状花は白色、ときに淡紅色。 -
遠くに「サロマ湖の第二湖口」(車道から)
オホーツク海に通じる人工の湖口で、「ワッカ原生花園」から続く砂州に橋が架けられています。 -
花も葉も立派な「ムラサキベンケイソウ」(サンゴ草群落付近)
日本では北海道に分布しています。 -
「サンゴ草群落」(車道から)
アネップナイ川に架かる橋が見えます。 -
キムアネップ岬へ通じる「遊歩道入口」
車道から湖畔の遊歩道に入り、キムアネップ岬へ向かいます。 -
「ハマナス」の赤い実(遊歩道)
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可愛い「エゾカワラナデシコ」(遊歩道)
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真っ赤な葉(遊歩道)
「野イチゴ」の葉だと思います。 -
「ハマナス」の花と実(遊歩道)
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イチオシ
美しい彩りの「ムラサキベンケイソウ」(遊歩道)
茎頂に直径1cm弱の小さな花を密集させ、散房状(ドーム状)に花を咲かせます。
花弁は淡いピンク色で、先端が尖っていて、5枚。
花の中央より雄しべが10本前後直立していて、先端に黄色い葯が見えます。 -
タンポポみたいな「ヤナギタンポポ」(遊歩道)
葉が柳に、花がタンポポに似ているのでこの名があります。
頭花は散房状または円錐状に多数つき、直径2.5-3.5cmで黄色の舌下花のみ。 -
美しい「サロマンブルーの湖」(サロマ湖)
湖面の濃い青は「サロマンブルー」とたたえられています。
また「サロマンブルー」は、サロマ湖100kmウルトラマラソン・100kmの部を10回以上完走した人に与えられる称号にもなっています。 -
餌を狙う「アオサギ」(サロマ湖)
縄張り意識があるのか、お互いに離れています。 -
「キムアネップ岬」の案内板(駐車場前)
岬の中央に野営場があり、現在はコロナ感染防止のため休業中。
岬をめぐる約1kmの遊歩道からは、野鳥や野生植物を見ることができます。 -
気持ちいい「岬めぐり遊歩道」
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岬でも見られる「サンゴ草」(岬めぐり)
湖岸に「サンゴ草」がチラホラ。 -
赤い「ズミの実」(岬めぐり)
枝にトゲがあり、葉が落ちても赤い実が残っている「ズミ」の木。 -
2個並ぶ「ナミキソウ」(岬めぐり)
海岸の波打ちぎわに近い砂浜に生育することから、「ナミキソウ(浪来草)」といいます。
一方向に2個咲く花は、青紫色の唇形で、筒部は長く、基部で急に折れ曲がって直立します。 -
岬の先端に到着(キムアネップ岬)
はるか先に見える北西方向の対岸は、ワッカ原生花園から続く砂州。
左端にオホーツク海とつながる第一湖口があります。
では、一周できる遊歩道を進み、入口に戻ります。 -
「栄浦」地区(岬めぐり)
大きな入り江の北東方向に見えるのは、常呂町(ところちょう)「栄浦」地区。
緑の屋根の建物は今晩泊まる「サロマ湖 鶴雅リゾート」。 -
黄色と橙赤色の「ツルウメモドキ」(岬めぐり)
黄色い実が熟して3つに割れ、橙赤色の仮種皮に包まれた種子が顔を出しています。 -
ヒマワリのような「カセンソウ」(岬めぐり)
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綺麗な「エゾカワラナデシコ」(岬めぐり)
淡いピンク色の花弁は5枚あり、扇のような形の先端部が細裂しています。 -
小さな船着き場(岬めぐり)
手前の湖岸には「サンゴ草」。 -
イチオシ
湖岸の「サンゴ草」(岬めぐり)
対岸に見える森は国有林で、浜佐呂間に通じる「道道858号(キムアネップ岬浜佐呂間線)」が湖畔を通り、「緑のトンネル」と呼ばれています。
これから浜佐呂間へ向かいます。 -
アオサギの対決(湿原)
2羽 vs 7羽が向き合い、睨めっこしているのでしょうか。
ここは最初に訪れた湿原です。 -
イチオシ
湿原の「サンゴ草群落」(アネップナイ川付近)
-
道路の分岐案内
左に曲がり、浜佐呂間まで道道858号(緑のトンネル)を歩きます。 -
華麗な姿の「タンチョウ」(緑のトンネル途中)
しばらく歩いていると、車から降りて湖を見ている人がいます。
何かなと思ったら、湖岸には「つがいのタンチョウ」。
これから勝手に作った「タンチョウ物語」が始まります。
「旦那の後に付いて行く従順な奥さんタンチョウ」。 -
と思ってたら、突然奥さんが逃げ出します(タンチョウ物語)
旦那:「オイオイ、どうしたんだ。待っとくれ。」 -
奥さんに話しかけてなだめています(タンチョウ物語)
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「右の景色は絶景だね」(タンチョウ物語)
どうにか、よりがもどったようです。 -
イチオシ
そして、いよいよハグ(タンチョウ物語)
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「何よ、近づかないで」(タンチョウ物語)
奥さんが嘴を大きく開けて文句を言ってます。 -
すれ違い夫婦(タンチョウ物語)
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実はかかあ天下(タンチョウ物語)
奥さんの後ろに旦那が付いています。 -
さあ、飛ぶわよ~(タンチョウ物語)
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イチオシ
勢いをつけて走ります(タンチョウ物語)
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奥さんは離陸(タンチョウ物語)
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軽やかに浮かぶ奥さん(タンチョウ物語)
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旦那はまだ走ってます(タンチョウ物語)
ダイエットが足りないようで。 -
ようやく離陸に成功(タンチョウ物語)
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翼を広げ舞い上がります(タンチョウ物語)
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バタバタ(タンチョウ物語)
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飛んでいる時は気が合っているようで・・・(タンチョウ物語)
突然出会った「すれ違い夫婦」のタンチョウとお別れします。
目の前で繰広けられたタンチョウの仕草に感動します。 -
「佐呂間湖畔ユースホステル」(緑のトンネル途中)
後日、昭和58年(1983)のユースホステルハンドブックを開いてみると・・・
当時の写真と同じ建物が建っています。今まで存続しているとは凄い!
アクセスは国鉄湧網線浜佐呂間駅から徒歩25分と記載。
しかし、最近の状況を調べてみると、建物を確認した13日後の2021年9月30日に閉館となっていました。
コロナが終息したら再開して欲しいです。 -
明るい青紫色の「クサフジ」(緑のトンネル)
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デザインマンホール(浜佐呂間)
佐呂間町のイメージキャラクター「ももちゃん」が、かぼちゃ(町の特産品)とホタテ(サロマ湖の特産品)の帽子を掲げて元気に挨拶しています。
「ももちゃん」は、平成6年(1994)に佐呂間町開基百年を記念して生まれました。
「百」を「もも」と読み、当初は「百ちゃん」、その後「ももちゃん」になったようです。 -
にっこり笑う「かぼちゃ」(佐呂間大橋)
佐呂間町は北海道を代表するカボチャの産地。
秋に収穫するカボチャは甘くてホクホクしています。
佐呂間別川に架かる佐呂間大橋を渡ると、浜佐呂間の商店街です。 -
街灯の「ももちゃん」(浜佐呂間)
-
レストハウス華湖(浜佐呂間)
お洒落な名前の「華湖(はなこ)」では、ホタテや北海しまえびの料理が食べられるレストラン。
隣にはヤマザキショップもあります。
裏にある民宿「わたなべ」では、「華湖」の食事がついています。 -
道路の分岐案内
浜佐呂間から、湖畔沿いに網走・常呂方面の国道238号と、内陸部に入る佐呂間・留辺蘂方面の道道103号の二手に分かれます。
浜佐呂間から常呂方面にある今晩の宿「サロマ湖 鶴雅リゾート」までは5.7km。
キムアネップ岬からすでに6km近く歩き力尽きたので、タクシーを呼ぶことにします。 -
今晩の宿「サロマ湖 鶴雅リゾート」に到着
この後も旅が続きます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 春光さん 2022/01/13 18:28:25
- タンチョウ物語
- かっちんさんこんにちは。
「タンチョウ物語」大変楽しく拝見しました。なかなか見ようと思っても見られない素晴らしい状況に遭遇しましたね。北海道特に道東は思わぬ野生動物との邂逅が旅の楽しみの一つですが、出会ってもカメラを用意している間に逃げられちゃってなかなか写真に収めることが出来ないので、こういう勘というかタイミングを逃さない能力が羨ましいです。
- かっちんさん からの返信 2022/01/13 21:37:20
- RE: タンチョウ物語
- 春光さん
こんにちは。
「タンチョウ物語」をご覧いただきありがとうございます。
旅で出会う偶然、今回はタンチョウを目の前で見ることができました。
予想外の出来事でした。
その仕草は自然のままですが、2羽がすれ違う瞬間を物語にしてしまいました。
いつもカメラをぶら下げて歩いているので、思いがけない様子を記録に残すことができました。
かっちん
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