ガリガリ君ひゃくまんねんぶん 世界自然遺産 ペリトモレノ氷河

2021/12/25 - 2021/12/25

３泊４日のカラファテ旅行２日目。ペリトモレノ氷河を見に行くツアーへ参加しました。

初めてこの氷河の写真を見たとき、そのきれいな青に「ガリガリ君や.. 」と思いましたが、実際に目にしたらやっぱりガリガリ君でした。

エリア カラファテ(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 観光バス 船 徒歩

朝食時、アルヘンチーノ湖を眺められる宿のダイニングから。とてもいい天気です。氷河のきれいな青を撮るために、一日晴れてくれればいいのですが。

宿の前庭のベンチでツアーのピックアップを待ちます。この鳥、早朝からかなり大きな声で鳴いていて、カラファテの町のサウンドスケープになっています。

ツアーの参加者をピックアップするのにカラファテ市内をまわったのち、ロス・グラシアレス国立公園へ向かいます。いい景色。

ペリトモレノ氷河展望台へと続く道路リコ水道沿いを走ります。乳白色の湖面が印象的です。

リコ水道 滝・河川・湖

１時間ほどで国立公園のエントランスに到着。各自入園料を払います。居住者割引で610ペソ。観光客だと2520ペソです。日差しが強くて暑いです。

ロス・グラシアレス 国立公園

ペリトモレノ氷河展望台を目指してバスは走ります。

最初に氷河が見える展望台でちょっと停車。涼しい風が吹いてきています。遠くに見えるだけですが、すでにかなり感動しています。

Mirador de los Suspiros (展望台) 散歩・街歩き

ズームで。写真と実物では、実物のほうがぜんぜん迫力があります。リコ水道に氷河のかけらがぽつぽつと浮かんでいるのが趣深い。

右端に見える港から、氷河トレッキングへ向かうフェリーが出ています。

山側もトレッキングをしたら気持ちよさそうな景色です。

トレッキングに行かない我々は、展望台へ向かいます。その前に、ロス・テンパノス水道の小さな埠頭から出る小さなフェリーで氷河クルーズ。私はオンライン予約で事前にオプションを付けていたので2800ペソでしたが、現地で購入すると3200ペソでした。

F. P. モレノ港にやってきました。

ロス テンパノス水道 滝・河川・湖

これからあの氷河の目の前まで接近します。

小さな船です。

少し待って乗船。

出港時には安全のため船内にいるよう指示されます。

氷河クルーズ 山・渓谷

そしてデッキへ。おお。

大接近。自然の造形なのに、ときどき不思議な規則性が見られます。

洞窟もありました。中に入ったらきれいでしょうね。怖いけど。

泥のような黒いのは、氷河の移動で削られた岩のかけらで、汚染物質はゼロ。本当にきれいな氷なんだそうです。フェリーのガイドが環境保全の重要性を訴えていました。

船は少し離れて、

全景が収められるまでになりました。

反対側のほうが雲もなくよく晴れていて、湖面のエメラルドグリーンがきれいです。

離れて浮かんでいる、大きめの氷河のかけらを一周します。これがいちばんガリガリ君らしいくておいしそう。

光の加減によって様々な青に変わります。

これはより氷っぽいやつ。

例によって風が強くて、晴れたり曇ったり。

厳しい雪山のように見えますが、いたってのどかなクルーズです。

何やらカヌーが見えます。

この眺めも楽しそうですね。

南極です、と言っても信じてもらえそうな風景。

１時間ほど、間近で氷河の眺めを堪能しました。

港に戻ってきました。ここにもはぐれ氷が浮かんでいました。

ふたたびバスに乗ってちょっとだけ移動。ペリトモレノ展望台見学コースへ。ここで４時間の自由時間。好きなだけ氷河を眺められます。この建物はレストランがメインですが、お土産屋や公衆トイレが併設されています。

パタゴニアアルゼンチン 観光名所

世界自然遺産の碑文です。1981年に登録されました。

碑文の横からの眺め。ここが一番高いところなので、氷河をより上から見ることができます。このあと遊歩道は氷河の目の前まで下っていきます。

ペリトモレノ展望台見学コース 山・渓谷

圧倒的なボリュームです。

あなたの弁当が野生動物を殺す。気をつけましょう。

さて遊歩道へ下りていきます。

階段のほかに

スロープもあってバリアフリーもばっちり。

先ほど船で接近した氷河の先端。

遊歩道はジグザグと横に伸びていて、少しずつ下りていきます。

鮮やかな赤い花が。

左の端は日差しの関係で少し色合いが地味ですが、また違った美しさ。

湖面に氷河が反射しています。

だいぶ下りてきました。

奥の山は雪だらけです。

ペリトモレノ氷河は世界でも数少ない、温暖化の中でも後退していない氷河です。南パタゴニアにある氷河の70％はチリ側にあるのですが山がちなため、おいしい観光ポイントはほぼアルゼンチンがいただいております。

ときどきベンチのあるデッキがあります。ここでは業者が観光客グループに記念写真を売り込んでいます。

ツアーの同行者にはブラジルから来た人もいました。周りではドイツ語やフランス語も聞こえています。ロス・グラシアス国立公園の中ではいちばん手軽に来られるスポットなので、家族連れも多いですが、親子の顔をみるにつけ「遺伝子仕事してるなぁ」としみじみ思いました。

宿で注文したランチボックをここでオープン。メインは野菜のキッシュでした。お腹はいっぱいになるけど、あんまり好きじゃないのでちょっとテンションが下がりました。キャンディ、マフィンとともにポン菓子のようなスナックが。味もまんまポン菓子でした。

いい天気で、日差しが強烈です。例によって気温が低めで紫外線が超強いので、調光レンズは黒さMAXでした。

氷河なしでも風光明媚な景色です。が、やはり氷河のインパクトが圧倒的です。

氷河の先端。リコ水道からロス・テンパノス水道へ流れがあるのがわかります。けっこう急流です。

初めて氷河というものを生で見ましたが、氷の河というよりは、巨大な建造物のようです。

ペリトモレノ氷河は、ブエノスアイレス市（約200平方キロ）よりも大きく、その高さはブエノスアイレスのオベリスコ（70ｍ）とほぼ同じです。

崩落したての氷河が、ガリガリ君10年分くらいを産出しています。

先ほど楽しんだ氷河クルーズの船が。

夏で気温が高めということもあり、氷河のすべり出す進行も早く、小さな崩落はけっこう頻繁に起こっています。10-15分に一度くらいはその音を聞くことができます。

北国の人ならわかると思いますが、雪を踏みしめたときのぐぐっという音がかすかに混じった崩落音で、湖面に落ちるときにドドーンとあたりに重低音が響き渡ります。独特のサウンドスケープ。

それにしてもいい天気。青空に白い雲、ガリガリ君色のコントラストが最高です。

遊歩道ごしの山並みもアルプスや上高地のようできれいです。

ふたたび少し上からの眺め。

トイレに行きたいので最初の地点に戻ります。ちょっと不便ですが仕方がないですね。

時間がたっぷりあるので、何回でもまわれます。

氷河に向かって左に延びるコースは、少し上からの眺めです。

正面に戻ってきました。氷河のせり出しの勢いが早いと、こちらの岸まで到達して水路をふさぎ、上流の湖面を何メートルも上昇させるそうです。

どアップで。

上り下りのきつい左側のコースは、人少なめでした。

その後氷河に向かって右側のコースへ。氷河クルーズのコースと眺めがかぶってしまいますが、より湖面に近いところからの眺めです。奥の透き通った氷がきれい。

そろそろ時間になりました。ツアー同行のみなさんも集まり始めてきました。

今回のツアーは Patagonia Chic で予約しました。
https://en.patagoniachic.com/el-calafate/tours/perito-moreno-tour-balconies_3.html

ふたたびバスに乗ってカラファテの町へ戻ります。

途中川を横切りました。キャンプを楽しんでいる人たち。初日のツアーでいっしょだった人が言うには、カラファテは川もきれいで、いくつか見どころのあるスポットがあるそうです。

19時ころにカラファテに着きました。あいかわらずの日差しの強さ。町のジェラート屋でひとやすみです。

アクアレラ スイーツ

この旅行記へのコメント （2）

• polodaddyさん 2022/01/05 07:52:08

  10年前にはこの時期未だ、氷河は手前の半島に接岸していましたが、今では既に両水道が繋がっているのですね。

  私達がペリト・モレノ氷河に行ったのは既に10年前でしたが、当時同じクリスマス頃には氷河の先端は半島に接岸していて両水道は塞がっていて「離岸、開通するのは1月になってから」と聞きました。
  今では12月に開通しているとは、やはり温暖化の影響でしょうか？
  日焼け止め対策はされましたか？私は忘れて顔が一皮むけました（笑）

  さとうさん からの返信 2022/01/06 23:07:53

  RE: 10年前にはこの時期未だ、氷河は手前の半島に接岸していましたが、今では既に両水道が繋がっているのですね。

  polodaddyさんあけましておめでとうございます。
  
  氷河が両水道を塞ぐのは今はそんなに頻繁に起こらないようなので、私も見てみたかったです。思っていたよりもずっと日差しが強くて驚きました。日焼け止めはしっかり塗ったのですが、頭皮が..（笑）