2021/09/16 - 2021/09/16
18位(同エリア301件中)
かっちんさん
「コムケ湖」は北海道の北東、紋別とサロマ湖の間に位置し、オホーツク海に延びる砂州に面する面積5k㎡ほどの小さな湖です。
「コムケ湖」はアイヌ語の地名「曲がり沼」のことで、3つに分かれた水域の湖岸は曲がりくねり、複雑に入り組んでいます。
人工的に海とつなぐ湖口があるので潮汐の影響を受け、湖内には広く干拓が出現します。
干拓の一部には「アッケシソウ」(サンゴソウ)群落が発達し、秋になると真紅の絨毯になります。
「コムケ湖」を訪れる人は少なく自然のままの「アッケシソウ群落」と湖岸の山野草を観察することができます。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・北海道新聞「車体にハッカの葉デザイン 北見バス「地域に活力を」」、2021/10/28
・ラムサール・ネットワーク日本「湿地巡り:コムケ湖(北海道)」
・GOOD! HOKKAIDO!「紋別のコムケ湖 赤く染まるアッケシソウと野鳥の楽園」
・emecs「4コムケ湖こむけこ」
・農林水産省「養殖場の目的と要求性能」、pdf:海水交流施設
・気象庁「潮位表 紋別」
・マルマ松本商店「紋別漁師 コムケ湖の幸」
・三河の植物観察「ナガボノシロワレモコウ」
・二人の館「キタノコギリソウ ノコギリソウ」
・松江の花図鑑「ウツボグサ」
・山の花は友達「今年のサロマ湖の秋・・・黄色の花」
・suzuran1201「コムケ湖・ウンラン・ハマナスの実と花」
・わぴちゃんのメモ帳「ハチジョウナ」
・北の国からのエッセイ「秋の道東一巡り(5)~オホーツクの秋の花」:ハチジョウナ
・日本の地形千景「コムケ湖」
・ウィキペディア「北海道道554号紋別空港線」「紋別空港の概要」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
遠軽バスターミナル(遠軽町)
コムケ湖へ行くには、遠軽より紋別行きのバスに乗り、途中の「キャンプ場入口(コムケ湖)」で降ります。
遠軽町は、北海道の北東部、オホーツク管内のほぼ中央、内陸側に位置しています。
バスは湧別川沿いに走り、湧別からオホーツク海沿いに北上します。
旧国鉄名寄本線(遠軽-中湧別-紋別-興部-名寄)とほぼ同じルートです。 -
イチオシ
牛柄のバス(遠軽)
北海道北見バスのデザインは、沿線自治体の地図を牛柄に見立てた通称「牛バス」。
コムケ湖のある紋別市は運転手横窓の牛柄、その左にはサロマ湖のある常呂町、内陸部の津別、美幌と続きます。
でも、地図とは思わなければ・・・
左からタツノオトシゴ、踊る北海道、エイヤーと刀をふる足軽、紋別市は九州に見えますね(笑) -
今が収穫期の玉ねぎ畑(湧別付近)
湧別原野に育つ玉ねぎです。 -
お洒落な屋根のサイロ(川西付近)
湧別で左に曲がり、オホーツク海沿いに北上しています。
このあたりは酪農地帯で、サイロが残っています。 -
「キャンプ場入口」に到着
コムケ湖へ行く最寄りのバス停です。
遠軽から49分かかりました。
ここは紋別市沼の上です。 -
キャンプ場まで2km
国道238号キャンプ場入口から「コムケ国際キャンプ場」までは、コムケ湖東側を通る「旧道道554号紋別空港線」を2km歩きます。
旧道道554号は新紋別空港の開港に伴い、平成13年(2001)「道道」から「紋別市道」になりました。 -
「コムケ湖」周辺の案内図
「コムケ湖」は3つの湖からなり、東側に一番大きな湖、その隣に個人的に名前を付けた「中湖」「西湖」が続きます。
秋に赤く染まる「アッケシソウ」は、「コムケ湖」湖岸でいくつか見られ、特に「中湖」のあたりが一番多く見られます。
観光地化されていない「コムケ湖」は自然のままの景観が残り、湖畔や砂州では山野草の花も見られます。
「アッケシソウ」を巡るコースは、キャンプ場入口~国際キャンプ場~コムケ湖口まで3.2km、次に「砂州の道」を通り橋まで3.2km、さらに「酪農地帯の道」を通り共和バス停まで2.1km。
コムケ湖を2/3周遊する8.5kmのコースです。
もともと「アッケシソウ群生地」がどこにあるのか不明のまま訪れたのですが、たまたま国際キャンプ場の管理人さんに出会い、詳しい話を聞けたので周遊することにしました。 -
「ツタ」の紅葉(紋別市道)
キャンプ場入口から国際キャンプ場へ向かって歩いています。 -
白い「ナガボノシロワレモコウ」(紋別市道)
8~10月が花期で、白い穂状花序が垂れ下がっています。 -
コムケ湖湖岸の「アッケシソウ」(紋別市道)
湖岸の一部分ですが、赤く色づいています。 -
「キタノコギリソウ」(紋別市道)
「ノコギリソウ」は低地~山地の草原で見かけますが、「キタノコギリソウ」北地の海岸に分布しています。 -
紫色の「ウツボグサ」(紋別市道)
茎の先に長さ3~8cmの花穂をつくり、紫色の唇形花を密につけます。 -
黄色の「アキノキリンソウ」(紋別市道)
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イチオシ
コムケ湖に来ている「タンチョウ」(紋別市道)
-
「コムケ国際キャンプ場」に到着
コロナの影響によりキャンプ場が閉鎖されています。
管理人さんがいたので、「アッケシソウ」を見学に来たことを話してみました。
すると、この先のオホーツク海に面した砂州を歩くとコムケ湖の「アッケシソウ」が見頃になっているとのこと。
当初は同じ道を戻る予定でしたが、コムケ湖を周遊することにします。 -
分岐点(紋別市道)
右へ行くと旧紋別空港を通り、シブノツナイ湖です。
空港跡の滑走路は現在、冬期に自動車のブレーキ性能試験場になっています。
左の砂利道はコムケ湖畔沿いにオホーツク海へと続いているので、この道を進みます。 -
「アッケシソウ」の群落(ホタテ島)
湖畔とつながっているホタテ島に「アッケシソウ」の群落があります。 -
赤く染まる「ホタテ島」
湖面に浮かぶ「浮き玉」には野鳥が行儀よくのっています。 -
密漁禁止の看板
「コムケ湖」は海とつながる汽水湖なので、豊富な魚介類(アサリ、シジミ、ナマコ、ウニ、ホタテ、ホクカイエビ)が生息しています。 -
湖口付近の案内図
オホーツク海岸の手前には湖口湿原、三室番屋があります。
コムケ湖と海とは湖口でつながっています。 -
アオサギかな(コムケ湖)
コムケ湖は渡り鳥や野鳥が集まる楽園です。 -
まもなくオホーツク海
砂利道の終点に到着。
ここから左に曲がり湖口へ向かいます。 -
海水交流施設の補修
湖口の工事をしています。 -
海水導入工の工事
湖口に橋が架かっているので渡ります。 -
湖口から海水が入るコムケ湖
当日の干潮は5:08、満潮は20:56。
現在の時刻は10時前なので、干潮から徐々に潮が満ちていくところです。 -
静寂な「コムケ湖」
ここは3つに分かれた湖のうち、東側にある一番大きな湖。 -
ハマナスとコムケ湖に浮かぶ小舟
コムケ湖は漁師2軒のみが営む漁場です。
水深が浅く、大型の船舶や機器の操業が難しいので、多くの作業が手作業で漁獲しています。
その結果しっかりとした資源管理が行われ、通常よりもはるかに大きく育ったシジミやホタテが水揚げされます。 -
イチオシ
オホーツク海から打ち上げられた流木
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オホーツク海の海釣り
今の時期はカラフトマスが釣れるのかな? -
砂州の道
オホーツク海とコムケ湖の間にある砂州の道。
この道を歩き、国道238号につながる横道の橋へ向かいます。 -
オホーツク海
遠くに見える町並みは紋別。
ここから8kmほど離れています。 -
コムケ湖岸の「アッケシソウ」
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蛇行する湖の流路
隣の「中湖」につながる流路。 -
「ハマナス」の実(砂州の道)
砂地に生えるいろいろな山野草を見かけます。 -
「ハチジョウナ」(砂州の道)
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「ハマニガナ」(砂州の道)
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イチオシ
流路に挟まれた「アッケシソウ」(砂州の道)
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中州で育つ「アッケシソウ」(砂州の道)
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コムケ湖とオホーツク海に挟まれた「砂洲の道」
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可愛い「ハチジョウナ」の綿毛(砂州の道)
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積み上げられた流木(砂州の道)
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中湖の「アッケシソウ」
岬のように突き出た湖畔が見えます。 -
真紅のグラデーション「アッケシソウ」(コムケ湖の中湖)
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イチオシ
真紅の絨毯「アッケシソウ」(コムケ湖の中湖)
-
イチオシ
湖面に挟まれた「アッケシソウ」(コムケ湖の中湖)
そして、対岸にエゾシカの姿が・・・ -
岬の先端の「アッケシソウ」(コムケ湖の中湖)
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オホーツク海航行するときの「目印」かな(砂州の道)
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濃い真紅の「アッケシソウ」(コムケ湖の中湖)
見る位置によって色の濃さが変わります。 -
小さくて可愛い「ウンラン」(砂州の道)
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誰もいない「オホーツク海」(砂州の道)
-
幅広い「砂州」
振り返ったところなので、左にオホーツク海、右に中湖。 -
湖岸の「アッケシソウ」(中湖の西岸)
中湖の先は流路となり、次の西湖につながります。 -
緑・黄・紅・青のストライプ(中湖の西岸)
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野鳥の飛ぶ「アッケシソウ」群落(中湖の西岸)
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イチオシ
湖岸の「アッケシソウ」(中湖の西岸)
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見えてきました、コムケ湖流路に架かる橋(砂州の道)
橋を渡ると2.1km先に国道があります。 -
波の押し寄せる「オホーツク海」
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流路と中湖(橋上から)
橋から東側の眺め。 -
流路と西湖(橋上から)
橋から西側の眺め。 -
「ミズナラ」の実
秋ですね!
橋を渡り、「酪農地帯の道」を通り、国道の共和バス停へ向かいます。 -
原野の中にある「中湖」(酪農地帯の道)
「中湖」の西側です。 -
「牛横断注意」標識(酪農地帯の道)
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酪農家のトラクター(酪農地帯の道)
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広大な牧草地(酪農地帯の道)
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草を食む乳牛(酪農地帯の道)
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石積みのサイロ(酪農地帯の道)
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酪農小屋(酪農地帯の道)
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コスモス(酪農地帯の道)
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共和バス停(国道)
コムケ湖周遊8.5kmをアッケシソウを観察しながら3時間ほどかけてゆっくり歩きました。
時刻は11:40。
遠軽行きのバスは20分前に行かれてしまいました。
次のバスは14:56。今から3時間待つのはもったいないので、タクシーを呼びます。 -
次の目的地は・・・
旅は佐呂間湖畔鶴沼のアッケシソウ群落へと続きます。
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