冬の金沢食べて飲んで歩いて買って日記 ①トラブルにめげず食い倒れ飲み倒れの初日篇

2021/12/10 - 2021/12/12

旅は海外が好きで、隙あらば休みを取って旅しまくっていたのも今は昔、コロナ禍中は2年近くおとなしく旅にも出ず在宅勤務と家の近所でくすぶってきましたが、久々にそろりと二泊三日の国内旅行からリハビリを始めてみました。友人と女二人旅行で、現地に住む別の友人が時々合流して、食べて飲んで飲んで歩いて買い物して、観光もそれなりに頑張って、なぜか3日とも大変温かく、雪の金沢を見る夢は破れたものの、まったり・じっくり楽しんだ記録です。ご笑覧ください。

エリア 石川

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.5
• ショッピング: 4.0
• 交通: 3.5

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: 高速・路線バス タクシー JR特急 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

約2年ぶり（23か月ぶり）の旅…国内旅行は丸1年ぶりの、久々の旅は、周到に準備したのにトラブルのドタバタで始まりました。焦ったため出発地の大阪駅あたりの写真がなく、これが1枚目の写真。友人と大阪駅からサンダーバードで金沢に向かうべく前売り券も買っていたのに、天然な友人が北陸新幹線（！）と勘違いした挙句、「新幹線だから新大阪だろう」と（！）新大阪のホームで待っており、大阪駅の11番ホームにいる私とLINEで「今、3号車の乗り口にいる」「私も」「あれ？見えないね」とやり取りしているうちにサンダーバードが来てしまい、不安いっぱいで乗り込む私。走りだすと、友人から「新大阪にいたわ！」とLINEが。ああ焦った。
…というわけで、落ち着いて写真でも撮る気になったのは鯖江という体たらく。通過する鯖江駅を撮影したのは、ふるさと納税した都市だからです。

ふるさと納税で、金子眼鏡の券をもらいました。おしゃれ眼鏡を作るのが楽しみ♪

かなり金沢に近づいてきた辺りの車窓に見えた雪山。

特急サンダーバードで大阪から約2時間半。金沢駅に到着しました。正午ごろです。お腹すいた。

金沢駅 駅

駅からタクシーでホテルへ。旅行ばかりしていた頃は、ルーティンでホテルに着くなり荷物を広げる前に投稿用の写真を撮っていたのに、久々の旅行で手順を忘れてホテルの写真がほとんどありません。これは部屋の窓からの眺め。金沢東急ホテルです。とても良いホテルでした。

金沢東急ホテル 宿・ホテル

部屋の写真も、翌朝に気づいて荷物をよけて撮ったので、こんな写真しかありませんが…東急ホテル、老舗の落ち着きと風格、料金はリーズナブル、スタッフが本当に全員接客の態度が非常に良くて、部屋は静かで、ホテルに泊まると文句しか言わない私をして、文句のひとつも言わせないホスピタリティーあふれる宿でした。場所は香林坊という中心地で、隣も向かいも百貨店やショッピングモールで、金沢城や兼六園や２１世紀美術館が全て楽勝の徒歩圏内、周辺も飲食店が多いですが、少し歩くと飲食店の中心地の片町、近江町市場へも歩こうと思ったら歩ける→食事・観光・買い物、全てに便利でした。

お腹ぺこぺこで、まず向かったのは、ホテルに隣接する東急スクエアというショッピングモールの2階に期間限定で出店している「とり野菜みそ」の一人鍋専門店。二人なのになぜ一人鍋の店に行ったかというと、金沢在住の友人に勧められたお店だからです。関西でもスーパーでよく売っている、なじみのあるパッケージの柄と色の店構えに、笑みがこぼれました。画面右側の黄色い枠の中に入って写真を撮れるようになっています。

とり野菜みそ1人鍋専門店 グルメ・レストラン

地元の「加賀百万石ビール」の生を、昼間から飲みました（美味しい♪）

テーブルにオーダー方法が貼ってあります。①4種類ある「とり野菜みそ」から１つ選ぶ（普通、ピリ辛、ごま、担々）、②お肉を鶏か豚から選ぶ、③白菜を、シャキシャキか、くったり（ウェルダン）か選ぶ

ほどなく「とり野菜みそ鍋」が出てきました。ヘルシーな具に、やさしい味噌のスープ、女性でもぺろりと行ける量で、なるほど店内は女性客が多かったです。自分の勤める会社の近くにあったら、ランチに通いたい感じ。

お腹いっぱいになって、ほっとして、まずは、土日は大混雑と聞いたので、平日のうちに金沢21世紀美術館へ。大きな公園のような敷地にパブリックアート風に作品が点在していて、入場料を払わなくても楽しめる部分が多くて、地元に住んでいたら通い詰めてしまいそうな気軽さ。

金沢21世紀美術館 美術館・博物館

天候や光の当たり方で見え方がどんどん変わりそうな作品。オラファー・エリアソンの「カラー・アクティヴィティ・ハウス」。現地で見ると七色くらいに見えましたが、あとでパンフレットを見ると三色の組合せと書いてあり、色が重なることで無限に多彩な色が見えてくるみたいです。

ティファニーのビーンズみたいな形の「ドロップチェア」は、庭園のあちこちに設置されています。

こちらは、シカゴのミレニアム・パークにあるザ・ビーンみたいな「まる」というタイトルの作品。シカゴの作品同様、鏡面みたいに周囲の光景を写しだすだけ…みたいに思えるけど、天候、光の加減、周囲の人の数やオブジェ自体の角度で、実に不思議な楽しい光景が写し出されて、見ていて飽きません。

入場券を買って中に入り、1番のお目当てのプールの作品がどこにあるかチェック。プールの上から見る場所と、底から見る場所が別々で、底から見るのは予約制で、当日その場で予約できると言われ、慌ててタブレット端末を操作してみると、一番早くても2時間後の16時しか空いていませんでした。17時から晩御飯のおでん屋さんを予約していて、タクシーで行く距離なので、ギリギリ…と悩んだものの、ここまで来てプールの底を見ずに帰るわけにはいかず、16時に予約を入れました。
写真は大きなゴリラのぬいぐるみみたいな作品（の、なぜか一部しか写っていませんが…）

現代アートの、インタラクティブな作品が多い美術館です。天気によっても見え方が変わる作品も多く、できれば晴れた日に行きたい感じ。

こちらは一見何もない、だだっぴろい部屋で、空が見えて二色の壁の一部がベンチ風になっているだけで、室内が暑かったので、空から冷気が入ってくるこの部屋で座って休憩しながら天井の写真を撮ってみると、何だかこれも作品？という、天気や切り取り方で作品の見え方が変わるインタラクティブな作品「ブルー・プラネット・スカイ」。作者がジェームズ・タレルという人で、この部屋の入り口には「タレルの部屋」と書いてありました（それが作品名かと思った）。

本当にこんな、一見なにもない、だだっ広い部屋なのですが。

これはガイドブックなどにインスタ映えみたいに紹介される作品。椅子に座って写真撮影できます。加賀友禅がモチーフとのこと。

屋上にいる金色の人は、昔のハリウッド映画「終身犯」にインスパイアされたという「雲を測る男」。ヤン・ファーブルの作品です。

終身犯！

こちらがお目当てのプールの作品、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」。水の上から見る場所は、予約関係なくいつでも（入場券を買って入場すれば）見られます。同行者と二人で、一方が上から、もう一方が下から自分たちを撮るというのは混雑具合等から考えて、至難の業のようです。

水底に人がいる、ただそれだけなのに、不思議さでいっぱいになる、アイディアに脱帽の作品（この仕掛けでこれほど集客できるなら…と、生々しいビジネス展開を妄想してしまいました）。

館内には図書室や子供の遊び場みたいな場所や、ワークショップの会場みたいな場所がたくさんあって、地元の人ならとことんアートを体感して楽しめる場所のようでした。いいなあ。

プールの底を見る予約時刻まで1時間ほどあるので、一旦美術館を出て、香林坊のショッピングモール内でお茶。金沢の名産の「お麩」の老舗のおしゃれカフェです。

FUMUROYA CAFE 香林坊大和店 グルメ・レストラン

お麩を使ったカラフルでインスタ映えしそうなメニューがたくさんあったのですが、1時間半後に晩ごはん（その時間しか予約が取れなかった）のため、軽く「麩饅頭」と加賀棒茶で休憩です。

もっちり麩の生地の中に、上品な甘さの餡が入っていて、古都らしいはんなりした味わい。

お店からは隣接する「四高記念館」？や緑地が借景となっていて、根が生えてしまいそうな、くつろげる空間。

美術館に16時に戻ってみると、少し時間が押していましたが、何とかプールの底へ。人気が高すぎて、底にいられる時間は、1階の受付からプールの底まで往復を歩く時間も含めて5分！焦りまくりです。

友人と二人、焦りまくりながらお互いを撮り合ったり、自撮りしたり、人間抜きの写真を撮ったりしているうちに、あっという間に時間が過ぎていきます…

ガイドブックやインスタに載っているような、きれいに光がさして、さざなみみたいになった写真を撮るには、天候、時間帯、風の具合など、色々条件が必要みたいでした。我々はこんな凪みたいな水面しか撮れず、あっという間に戻らなければならない時刻に。うう。（でも無事見られてよかった！）

あたふたとタクシーに乗って、17時に予約していたおでん屋さんへ。金沢おでんの「香箱ガニ」が食べたくて、色々調べたものの、予約不可の店は並ばないといけないし、香箱ガニは早い者勝ちだというし、予約可の店も、気づいたのが遅くてなかなか予約がとれず、ようやくこちらのお店が2交代制の早い方の17時に予約が取れました。17時からごはんって、子供か…！

笠舞おでん つぼみ グルメ・レストラン

とりあえずビール。

大根、金沢おでん名物という麩、普通のおでんの玉子と、玉子焼き（！）のおでん。

お目当ての香箱ガニのおでん。売り切れ御免なので、店につくなり真っ先にオーダーしました。

おでん屋さんによっては、上に蟹足がこんな風に並んでいなくて、混ぜこぜなところもあるそうですが、友人が「足がきれいに並んだカニ面が食べたい！」と言っていたので、こちらのお店を予約。足の下に、ほぐしたカニの身や内子がぎっしり詰まっていて、金沢おでんの上品な出汁で煮てあって、滋味深い味わい。

地元の日本酒も何種類かいただきました。

昔、出張で富山に行ったときにハマった白エビ。唐揚げです。美味しすぎ。

おでんを満喫後、タクシーで香林坊に戻って、金沢に住む友人が合流して、ディープな飲み屋街へ案内されました。

ちょっと、戦後の闇市を思い起こさせるような（見たことないけど！闇市）、低い天井の古い小さなお店が並ぶ、ドラマのセットみたいな雰囲気ある界隈。

飲み屋だけでなく、お寿司屋さんなど色々な飲食店がありました。

看板がうまく写らなかったので、看板だけ接写。

レゲエバーみたいな外観のディープなバーで1杯。

お店を変えて、日本家屋風の上品なバーでまた1杯。17時から飲みながらおでんを食べて、20時頃からバーで飲み直して、24時頃まで飲んでしまいました！（7時間も飲んでいた！？）　
せっかく金沢の夜なのに、金沢城のライトアップとか、街なかの雪吊りのライトアップとか、何も見ることなく、へべれけで1日目が終了してしまいました…嗚呼。