箱根で散り残る紅葉探し

2021/12/03 - 2021/12/04

１２月のはじめに箱根に行ってきました。
紅葉狩りの予定だったのですが、紅葉はほぼ散っていました。
１１月最終週は紅葉真っ盛りだったと聞いたので、数日前の雨と強風でいっきに散ってしまったようです。

１日目は王道の観光ルート「箱根ゴールデンコース」に沿って回りました。
ただ最後は時間切れで箱根海賊船は乗り過ごしてしまいました。
２日目は紅葉で有名なスポットと美術館をいくつか巡りました。
移動が多かったので、箱根フリーパスとJTBの箱根満喫クーポンをが大活躍でした。

エリア 強羅温泉(神奈川)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 友人
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線
• 旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行なし）
• 利用旅行会社: JTB

まずは小田原駅から箱根登山線に乗って箱根湯本駅に行きました。
箱根キャリーサービスを使って荷物をお宿まで送りました。
身軽になって旅行スタートです。

箱根湯本駅から少し歩いたところにある「はつ花」というお蕎麦屋さんでお昼ご飯を食べました。
人気のお店で、平日に行きましたが何組か待っていました。
本店と新店があったのですが、待ち組が少なかった新店の方へ行きました。

はつ花 新館 グルメ・レストラン

自然薯の山かけそばを頂きました。
細めのそばにトロふわの自然薯がかぶさって美味しかったです。

箱根には名水が多いためそば屋さんが多いみたいです。

腹ごしらえを済ませたら、紅葉を探して「箱根ゴールデンコース」を巡ります。
「箱根ゴールデンコース」とは、様々な交通機関を利用しながら王道の観光地を巡れるルートだそうです。
まずは箱根湯本駅から箱根登山電車に乗って強羅駅へ行きました。

箱根登山電車 乗り物

箱根登山電車からあたり一面の紅葉が見れるのを期待していたのですが、実際はところどころ葉が残っているだけで、ほとんど落ちていました。

箱根登山電車はスイッチバックという方式をとり入れているそうです。
そのため、スイッチバックのたびに進行方向が前後しました。
今までない体験で、後ろ向きに走り始めたときは驚きました。

強羅駅からは箱根登山ケーブルカーで早雲山駅へ行きました。
写真だとわかりにくいですが、だいぶ勾配がありました。
ずんずん上っていきます。
夏のあじさいも有名とのことで、車内のシートはアジサイ模様でした。

箱根登山ケーブルカー 乗り物

早雲山駅を降りると「cuーmo 箱根」という施設がありました。
お土産物やドリンクが売ってて、展望デッキには足湯がありました。
開けていて気持ちいい眺めでした。

早雲山駅 駅

早雲山駅からは箱根ロープウェイで桃源台駅へ行きました。

箱根ロープウェイ 乗り物

乗っていたら富士山が見えました。
一番奥の山が富士山です。
グレーにしか映っていませんが実際は綺麗でした。
富士山が見えると「おお、」と少し感動しました。

富士山に気をとられていると、後半、下に大涌谷の谷底が広がっていました。
硫黄の匂いが少しずつ濃くなってきて、途中から風が強くなり、ロープウェイが揺れました。
ちょっとスリリングでした。

ロープウェイから外へ出ると、ものすごい強風でした。
谷を覗きに行きましたが、強風と火山性ガスの迫力がすごかったです。
行く前は黒たまごでも食べたいなと思っていましたが、景色を楽しむような気候ではなかったので、お土産に買うだけになりました。
ここでも奥に富士山が見えています。

大涌谷 自然・景勝地

大涌谷駅から再びロープウェイで桃源台港へ行きました。
ここから箱根町港まで箱根海賊船へ乗るのが「箱根ゴールデンコース」ですが、ゆったりして最終便を逃してしまい、遠くに見える箱根海賊船を呆然と眺めました。

気を取り直して、桃源台港からはバスで移動しました。
途中、ススキ草原のあたりを通りました。
一瞬でしたが急に一面にススキが広がって、不思議な空間でした。

当初は２日目に行く予定だった星の王子様ミュージアムがバスの通り道だったので寄ることにしました。
クリスマスのイルミネーションがされていたので、夕方に行って良かったです。

星の王子さまミュージアム箱根サン＝テグジュペリ 美術館・博物館

クリスマスの飾り付けが可愛かったです。
ひっそり星の王子さまが覗いています。

ひょっこり！

展示ホールでは「星の王子さま」の作者サン=テグジュペリの生涯と物語の展示がありました。
過去に「星の王子さま」を読んだことはあるのですが、記憶が曖昧なので、もう一度しっかり読みたい気持ちになりました。

出口の直前のフランス式庭園には大きなツリーが飾られていました。
少しずつライトアップの色が変わるので、タイミングを計って撮りました。
星や飛行機のオーナメントで可愛いです。

出口付近に差し掛かる頃にはすっかり暗くなっていました。

宿泊は「強羅温泉 季の湯 雪月花 別邸 翠雲」というホテルでした。
どっしりした構えですが、2017年12月オープンとのことでホテル内はとても綺麗で居心地よかったです。

強羅温泉 季の湯 雪月花 別邸 翠雲 宿・ホテル

お宿に入ってすぐのところです。
全体に畳敷きでした。

お部屋の様子です。
後ろ側にベッドがあります。

驚いたのが冷蔵庫に入っているビールが無料でした。
さらにドリンク置き場にソフトドリンクとお酒が数種類、いこい処に生ビールサーバーがあり、どれも無料でした。

客室のお風呂は半露天です。
壁はありますが、大きな窓にガラスは無くて外！
夜に下を覗くと、ホテルのお庭が見えました。
紅葉がライトアップされています。

朝、お風呂から外の景色を撮りました。
だいぶ散りかけですが、紅葉が残っていました。
なんだかんだでホテルのお庭の紅葉が一番散らずに残っていたかもしれません。

宿泊に夕食・朝食付きプランにしました。
こちらは夕食の写真です。
夕食のメニューはいくつか選択式になっていました。
わたしはすき焼き、茶碗蒸し、鮭イクラ茶漬けを選択しました。
沢山食べてわたしも友人もお腹いっぱいになりました。

すき焼き。
鉄板でお好みで調理します。
普段はほとんど料理しないので、油跳ねであたふたしてしまいました。

デザートをお部屋に運んでいただけるとのことでお願いしました。
それからお部屋にあった豆とミルでコーヒーを淹れてみました。
コーヒー豆を挽くのは初めての体験でした。
コーヒーの香りが部屋に広がって、ホッと落ち着きました。

こちらは朝食の写真です。
お粥とご飯からお粥を選びました。
朝からしっかりでわたしには少し多めでしたが、ご飯美味しかったです。

朝食のデザート。
左のゼリーに入っている緑色のは若桃とのことでした。
ほんのり桃の風味でした。

チェックアウト直前に、ロビーの横でお抹茶を頂きました。
無料サービスが盛りだくさんで、お部屋、お風呂もきれい、お食事も美味しくて、ゆっくりしたくなるお宿でした。

お宿から少しのところに強羅公園があります。
大正時代に開園された日本初のフランス式整型庭園とのことです。
紅葉の名所と聞いて行ってみましたが、ほぼ散った後でした。

箱根強羅公園 植物園 公園・植物園

噴水の奥の木はモミジだそうです。

強羅公園のすぐ近くの箱根美術館にも行ってみました。
200本のモミジがあるそうです。
こちらも写真の通りほぼ散った後でした。

箱根美術館 美術館・博物館

箱根美術館の庭園は「神仙郷」といい、国の名勝の指定を受けているそうです。
今回、箱根美術館の館内には入らず、お庭を楽しみました。

箱根美術館のあと、ポーラ美術館へ行きました。
こちらは入口です。

ポーラ美術館 美術館・博物館

昼食をポーラ美術館内にあるレストランで頂きました。
オリジナルシーフードカレーです。

ポーラ美術館の周りは約1kmの遊歩道「森の遊歩道」になっています。
そしていくつか彫刻作品があります。
こちらは「Light Odyssey」。
冒険の旅の光？？
分かりやすい何かはありませんが、枝木の中にポツンとあると意味ありげに見えます。

こちらは「鳥葬（箱根）」。
枯れ葉が溜まっていました。

箱根ラリック美術館にも行きました。
オリエント急行でお茶をのみにしに行ったのですが、予約が埋まってしまっていました。
午後に行くのでは遅すぎたようです。

箱根ラリック美術館 美術館・博物館

オリエント急行は残念でしたが、常設展示をみてきました。
ジュエリー、香水瓶、花器などが並んでいました。

最後は彫刻の森美術館へ行きました。
写真は「嘆きの天使」というそうです。
屋外展示なので、時の経過を感じる佇まいでした。
ちょっと怖いかも…

彫刻の森美術館 美術館・博物館

こちらは「ボケっと。」という作品。
ボケ～っとできる空間なのかなと思います。
近くの木が綺麗に紅葉していました。

こちらは「幸せを呼ぶシンフォニー彫刻」。
彫刻の森美術館で一番有名な作品だと思います。
外からはうっすら暗い塔ですが、入ってみると美しいステンドグラスです。
事前に写真で見ていましたが、実際は想像以上に綺麗でした。
太陽の光が差し込んで、キラキラでした。

中央のらせん階段で塔の上へ登れるのですが、階段が急で怖かったです。
上からは箱根の山々が一望できます。

小田原駅でご飯を食べて帰りました。
紅葉には少し遅かったですが、美術に触れて、五感が刺激される旅でした。