満を持して！旧乾邸の特別観覧

2021/11/06 - 2021/11/06

近所にあるのに入ったことがなかった「旧乾邸」

常時公開はしておらず、年に数回「特別観覧」があるらしい。
公開時期等は広報紙KOBEや神戸市のホームページ等でお知らせ、とのことですが私はフォローしている「東灘ジャーナル」のツイートで知りました。

今時めずらしく往復ハガキで申込。

2021年5月の観覧にも申し込んで参加OKの返信ハガキをいただいていたものの、緊急事態宣言で中止になったのでこのたび再度のチェレンジでした。
無事第１希望の日時で返信ハガキをいただけたので、友人と一緒に観覧してきました。

エリア 御影・灘(兵庫)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

住吉川　新落合橋
真ん中辺りに小さく白鶴美術館が見えています。
旧乾邸はもうすぐ

5分前には来るようにと確かハガキに書いてあったと思います。
なので早めに行ったらまだ門はあいておらず、ちょっと待っていたら他の観覧の方々が続々とやって来ました。

旧乾邸 名所・史跡

時間になったら門が開いて、手の消毒、検温を済ませ返信ハガキを渡したらパンフレット3種をいただきました。

旧乾邸は、昭和11年頃、乾汽船株式会社を設立した乾新治氏の自宅として、旧住吉村（現在の東灘区の一部）の山麓部に建築されました。
設計者は建築の名手として名を馳せた渡邊節氏とのこと。

旧乾邸　車寄せ

中に入る前から豪邸の雰囲気に心躍ります。

旧乾邸　車寄せ

旧乾邸　北東面

旧乾邸　壁泉

車寄せを通り抜けて建物の北側には壁泉がありました。

旧乾邸　内玄関

旧乾邸　車寄せ
ランプも素敵な感じ

旧乾邸　車寄せというか玄関前というか
天井がこんな風になってるのは灯り取りなんだろうか？

窓の格子も良い感じです。

ではまず１階から･･･
いただいたパンフレットの１階平面図

旧乾邸　玄関
靴を脱いで入ります。
このウネウネのアイアン、たまりません！

旧乾邸　玄関ホール
玄関入った所は吹き抜けになっていて天井が高いです。タペストリーが目を惹きます。

旧乾邸　玄関ホール
北側は大きな窓　この写真じゃわかりずらいですが淡い色のステンドグラスでした。

旧乾邸　玄関ホール
天井の梁とか階段の木材とか、見る人が見たらわかるんだろうな～。
マホガニーとか？　←　ハズレ！チーク材だそうです。

旧乾邸　ゲストルーム

玄関のすぐ横にゲストルームがありました。シャンデリアがまばゆい。

集合時間が決められていたので、説明を聞きながら見るのかと思っていたら各自銘々自分のペースで見て行く形式でした。
質問がある人は係員さんに聞いたら詳しく教えてもらってました。

が、建築素人の私は何を聞いたらいいのかもわからない状態で「綺麗ね～、すごいね～」と語彙力の無さを披露しながら見て行くことに。

旧乾邸　ゲストルーム

暖炉と長～いテーブルが上流階級のイメージそのままです。

旧乾邸　ゲストルーム
ピアノ　譜面台がアールヌーボーな感じに見えた

旧乾邸　ゲストルーム
ピアノ説明書き　チャーレン社
えっと、「2018年1月に当旧乾邸に設置」？？

旧乾邸　ゲストルーム
ピアノが置いてあったところの横に小部屋がありました。「書斎」だそうですが、ここで「女中部屋？」と友人と話したためこの後「女中部屋がみたい！」と女中部屋を探し回ることに･･･。

旧乾邸　ゲストルーム
ゲストルームで目立っていたのはシャンデリアと暖炉、その上の小磯良平先生の絵画

旧乾邸　ゲストルーム
旧乾邸はドラマや映画の撮影でもよく使われているので、そのパネルもありました。確かこの前は「科捜研の女」でも使われてたらしい。

旧乾邸　ゲストルーム

旧乾邸　ゲストルーム
2階に続く階段　素敵ですね～

旧乾邸　食堂
ゲストルームの隣は食堂でした。
照明も素敵だしソファの枠も素敵！

旧乾邸　小配膳室（多分）
上の写真右部分に鏡が写っていますが、その鏡の裏側が「小配膳室」でした。

旧乾邸　夫人室
さらに食堂の向こうに夫人室

旧乾邸　洗面所？
確か北廊下を歩いて行った突き当たりにあった洗面所だと思います。

旧乾邸　風呂場（１F）
その奥に風呂場　至って現代風
下調べで見てた風呂場と違う、と思ったら旧乾邸の浴室として有名なのは2階の浴室でした。この後出てきます。

旧乾邸　事務室

旧乾邸　事務室にあった分電盤？

1階の北廊下横に目当ての「女中室」があったのですがここは解放されていませんでした。残念。
でも乾邸見に来る人の目当てはたいてい豪華なゲストルームや玄関ホールだよね

階段で2階に上がりました。ここからは2階の部屋です。

南廊下の突き当たりに先ほどのゲストルームが見えていました。

ゲストルームの階段がここへと続いていました。
上から見ても華麗なシャンデリア

旧乾邸　納戸
納戸でも広いです、普通に1部屋出来る広さです。

旧乾邸　サンルーム
窓から神戸南部の景色が綺麗に見えていました。

旧乾邸主人寝室

この部屋で驚いたのが！！！　↓

旧乾邸主人寝室
壁に小窓があって吹き抜けになってるゲストルームを見下ろせるようになっていました。

旧乾邸主人寝室
こんな感じで！！
さすが主人室、階下の人々の様子を監視－
ちょっと恐い物を感じました。

旧乾邸　ゲストルームから見たのぞき窓

旧乾邸主人寝室
さすが主人です、金庫もありました。

旧乾邸　浴室
主人室の隣は浴室
これが下調べで見ていた浴室です！

旧乾邸　婦人寝室
浴室の向こうには婦人寝室

旧乾邸　婦人寝室
婦人のたんす、当時どんな物が入っていたんだろう

旧乾邸　衣装部屋
婦人寝室から廊下を挟んで衣装部屋
こちらも広いです。

旧乾邸　女中室
そしてありました、2階女中室！
広い！でもおそらく相部屋でしょうね。

旧乾邸　予備室

これで公開されている部屋は見たので庭へ

庭には蔵もありました。
きっとお宝財宝がざっくざく･･･

旧乾邸　庭
そろそろ紅葉のシーズン
紅葉狩りも家で出来る

旧乾邸　庭
庭に小川までありました。
自分の家でピクニックまでできてしまうね（友人談）

旧乾邸　外観

庭に椅子も置いてあったので外観を見ながらしばし歓談。
ここに使用人にお茶と菓子でも持ってきてもらいたい笑

今回もらったパンフレットにはこの辺（旧住吉村）には他にもこれだけの豪邸が有ったんだという地図ももらいました。

その昔住吉の村に建てられた明治からの大富豪の多くの大邸宅
第2次世界大戦でほとんどの建物はなくなってしまいましたが
今一度その面影や名残を感じてみませんか

とこの地図の裏には書いてあります。

灘目の水車　山田太郎車・次郎車

乾邸を後にして南へ歩いて行くと、水車。
これ近所に住んでたのに知らなかったです。

灘目の水車　山田太郎車・次郎車

？には江戸時代からたくさんの水車が廻っていました。特に住吉川流域には、88基もの水車が廻り、灯油の油絞り、製粉、酒造りのための精米に使われてきました、とのこと

友人とお茶して帰ろう、ということで御影ダンケとどっちにしようか迷った末、有馬道のイロドリカフェへ

イロドリカフェ グルメ・レストラン

おやつセット　\900
私はチーズケーキとコーヒー

ケーキは他にチョコレートケーキ、シフォンケーキから選べました。
美味しかったです。

この旅行記へのコメント （2）

• binchanさん 2021/11/26 16:28:55

  さすが神戸ですね

  迷宮ねずみ420号さん、こんにちは。
  こんな素敵な洋館があるなんてさすが神戸って思ったんですが、多分名古屋でも探せばあるんでしょうね。神戸ほど多くはないかもしれませんが。
  地域の古いものを見直していくという活動が盛んになっていて、私の地元も「〇〇文化香るまちづくり」という市のプランが進められていますよ。明治・大正・昭和初期の建物をメインにしたプランなんですが、昭和30～40年代の商店街とかも本当は趣深いんですけどね。それまで保存しちゃうと新しいものが入り込む余地がないのかも。
  
  ところでゲストルームのピアノは、ほかのところにあったのを2018年に旧乾邸に設置したということでしょうか。調べてみても（笑）何もわかりませんでしたが。それから、私も女中部屋が気になりました。一番馴染めると思う。豪華なゲストルームや主人の部屋なんて、絶対縁がないから（笑。
  
  最近は親の介護が本格的になって、コロナが終息しても遠出はしにくい感じ。まあこんなこともあろうかと、自由がきくうちにたくさん旅行に行っておいたので、しばらくはこちらに専念ですね。その間も迷宮ねずみ420号さんはじめ、みなさんの旅行記で楽しませてもらいたいので、よろしくお願いしますね。

  迷宮ねずみ420号さん からの返信 2021/11/26 22:59:45

  Re: さすが神戸ですね

  binchanさま
  
  いつもありがとうございます。
  
  binchanさんの地元の文化香るまちづくり、よさそうですね。そのプランが実現されたら是非見に行ってみたいです。
  
  ピアノの件は、私も情けないのですが現地にいた時は写真だけ撮って案内を熟読もせず、この旅行記を投稿するに当たって見直して気付きました。現地で気付いていれば係員さんに聞いてみたのですが･･･
  
  女中部屋、同じように女中部屋に興味を持って下さる人がいてなんだか嬉しいです。2階の女中部屋は予想外に広く、友人と「乾家の女中になりたい」と話してたんですよ。書斎の方が狭く、そここそ女中部屋かと錯覚しました。
  
  介護、お疲れが出ていないでしょうか。
  私もとても人ごとではなくなってきているのを身にしみる昨今です。
  
  自分の防備録でしかないような旅行記なのに、楽しんでいただけるなら幸いです。こちらも少しバタバタしそうですが、旅行記投稿できるように頑張ります。
  
  迷宮ねずみ420号