九州鉄道旅（１） 『36ぷらす3』緑の路　

2021/10/02 - 2021/10/03

2020年に運行を開始した『36ぷらす3』に乗ってきました。
『36ぷらす3』は九州の魅力がギューッと詰まったD＆S列車であり、JR九州ではおなじみの水戸岡鋭治さんによってリノベーションされたとても素敵な列車です。

《主な行程》
　　1日目
　　　羽田空港→宮崎空港（JAL687）
　　　『36ぷらす3』緑の路に乗車（宮崎空港→大分）
　　　『JR九州ホテル ブラッサム大分』に宿泊
　　2日目
　　　『36ぷらす3』青の路に乗車（大分→小倉）
　　　『ハローキティ新幹線』に乗車（小倉→博多）
　　　福岡空港→羽田空港(JAL328)

エリア 宮崎

• 同行者: カップル・夫婦
• 旅行の手配内容: 個別手配

羽田空港8：00出発のJAL687に乗り、宮崎空港(9：45着)へ向かいます。
ほぼ定刻の到着でした。

羽田空港 第1旅客ターミナル 空港

宮崎空港駅から待ちに待った『36ぷらす3』に乗車します。

宮崎空港 (宮崎ブーゲンビリア空港) 空港

発車時刻は11：36ですが、20分ほど前に入線してきました。
オリジナルの787系とそれをリノベーションした『36ぷらす3』が並ぶ姿は圧巻。

宮崎空港駅 駅

横顔もかっこいい！
高級感あふれる艶々の黒いボディに金色のアクセントが効いています。反射して、写真を撮るのが難しいです…（こちらは大分駅で撮影したものです）
『36ぷらす3』は曜日ごとに異なる5つのルートがあり、５つのルートで九州を1周します。列車名には色々な意味が込められているのでHPを見てみると良いですよ。

金のエンブレムがカッコいいですね。

『36ぷらす3』は1号車から3号車は個室で食事付きプラン、5・6号車は座席タイプの客室で食事付きプランとグリーン席プラン(きっぷのみ）の2種類となっています。
また、3号車にはビュッフェがあり、4号車はマルチカーとなっています。
この日、私は6号車のグリーン席プラン(きっぷのみ）を利用しました。

出発前に他の車両の見学をさせていただきました。見学をしたい方は始発駅から早めに乗車されるのをおすすめします。
まずは1号車。八代産のい草を使った畳敷きの個室です。完全な個室というわけではなく、パーテーションで区切られた空間となっています。
水戸岡さんならではの椅子のデザインにときめきます。水戸岡ファンの私は、ぜひ自宅用に椅子やクッションなどを販売してほしいのです。

2号車では、6名で利用できる個室や車いす対応の個室もあります。

3号車は1～2名用の個室。

3号車のビュッフェではカレーやうどんの軽食が販売されています。九州のお酒やおつまみ、ソフトドリンク、セルフサービスのコーヒー、アイスクリームなどもあります。
その他には36ぷらす3オリジナルのグッズもありました。

4号車はマルチカーとして車内での体験やイベントに使われます。この日は有料で梅酒・梅シロップづくりの体験がありましたが、曜日によっては無料のイベントもあります。
それ以外の時間はビュッフェで購入したものを食べたり寛いだりと自由に使うことができます。
白と青を基調とした明るい空間です。

ゴージャスな金色のテーブル。

沿線の紹介動画が流されていました。

１・6号車の畳と同じい草で作られたフォトプロップス。
これを使って記念撮影もしました。

水戸岡さんの本なども自由に読むことができます。

5号車は２＋１列のグリーン席。800系新幹線と同じようなシートです。
テーブルは食事がしやすいように800系の倍ほどの大きさがあります。
2日目の大分から小倉まではこちらの5号車を利用しました。

フローリングのモザイク柄が美しいです。

そして、1日目に乗った6号車。

入口近くに大型の荷物置き場。

6号車は畳敷き。座席番号のげた箱に靴を入れて座席へ。
裸足で電車に乗るのは不思議な感覚ですが、リラックスできていいですね。
途中のおもてなし駅で降りたり他の車両に行く度に靴を履いたり脱いだりするのは大変ですが、今回は乗客も少なく混み合うことはありませんでした。

6号車も5号車と同様に２＋１列のグリーン席。
個室は特別感があっていいですが、５・６号車は解放感があり、座席がリクライニングできるので長時間の乗車には悪くないのではと思います。
私はスケジュール的な理由で食事なしのプランにしましたが、ビュッフェやおもてなし駅で色々なものを買って楽しむことができたので、結果として良かったと思います。個室の豪華なお食事も一度は食べてみたいですね。

座席の背面ポケットは革製というこだわり。

6号車の端にはフリースペースがあり、のれんの向こうには運転席が見えます。

５・６号車の窓は組子の施された障子と簾のロールスクリーンの組み合わせ。
障子は風情がありますが、窓半分しか開かないので景色がちょっと見ずらいです。

列車の中には様々な絵が飾られていて、それを見て回るのも楽しいです。
このような絵もぜひ販売してほしいです。

宮崎駅でさらに乗客を乗せたところで客室乗務員から挨拶があり、リーフレットが配られました。これには沿線の情報が書かれており、記念スタンプを車内やおもてなし駅で押せるようになっています。

ビュッフェでカレーを買い、マルチカーで景色を見ながらいただきました。
鹿児島・たか森カフェの「36ぷらす3オリジナル 黒いチキンカレー」（￥750）と長崎そのぎ茶（￥150）。

日向灘を過ぎ、しばらくするとかつてのリニア実験線にソーラーパネルが設置されている様子を見ることができます。
このような情報は随時、車内放送で知ることができます。

宮崎リニア実験線跡 名所・史跡

13：20　最初のおもてなし駅である延岡駅に停車。10分ほどの停車で、時間になると客室乗務員の方が鐘を鳴らして知らせてくれます。

延岡駅 駅

延岡駅ではちょっとしたお土産品の販売がありました。
ちなみに駅弁の販売はありませんので、食事なしプランの方は乗車前に買っておくかビュッフェを利用することとなります。

その中から宮崎銘菓のチーズ饅頭（￥150）を買い、車内でおやつに。

大分県に入り、山をのぼっていきます。

14：15　宗太郎駅に特別停車。
宗太郎駅は1日上り2本、下り1本の計3本しか停車しない秘境駅として知られる駅です。このような駅を訪れることができるのは大変貴重な経験です。

宗太郎駅 駅

跨線橋から。

14：35　重岡駅に停車。少し長めに約25分の停車です。

重岡駅 駅

この日はイベント列車も停車して大変な賑わいでした。

重岡駅では地元の方による盛大な太鼓の演奏があったり、マグロのあら汁のサービスがありました。いい出汁で野菜もたっぷり、とてもおいしかったです。
出店では和紅茶や栗ジャムの試食もありました。

その中から買ったのは宇目和栗の生どら焼き（￥400）。
大きな栗が丸ごと入ったとてもぜいたくなスイーツ、車内でのおやつにいただきました。

そしておみやげに宇目和栗ジャム（￥1,800）も購入。洋酒の風味で上品なモンブランのようなジャム。
他にはレモン風味とバター風味の全3種類があります。
これはなかなかのお値段ですが、手作りで濃厚なおいしさは買う価値があると思いますよ。

下車前に客室乗務員から飴をいただきました。

16：49　大分駅で下車。大分駅も水戸岡さんのデザインです。
『36ぷらす3』緑の路は別府駅が終点です。

大分駅 駅

この旅行記へのコメント （2）

• HAPPINさん 2021/10/23 11:37:18

  同じ日に３６ぷらす３とブラッサム大分！

  ｅｍｉさん、はじめまして。
  突然のコメント失礼いたします。
  
  「あっ！３６ぷらす３の旅行記だ」と思ったら、わたしと全く同じ日付で
  緑の路～ブラッサム大分～青の路
  と利用なさっていたのようなので、思わず嬉しくなってコメントしてしまいました。
  
  延岡駅でチーズ饅頭、買っちゃいました♪
  
  宗太郎駅のにぎわいすごかったですね。たまたまイベント列車があの日限定で運転されていたので太鼓演奏もあったと客室乗務員さんから聞きました。
  そして宇目和栗ジャム。やっぱり「ほんのり洋酒」が気に入って購入しちゃいました。お高いけどゴージャスな味はおっしゃる通り買う価値ありですね(^^♪
  
  ありがとうございました。
  
  Happin
  
  

  emiさん からの返信 2021/10/26 18:52:54

  Re: 同じ日に３６ぷらす３とブラッサム大分！

  HAPPINさん コメントありがとうございます。
  同じ列車、同じホテルを利用された方からこの旅行記を見つけていただいて嬉しいです。
  
  JＲ九州って本当に魅力的ですよね。列車、景色、食べ物、そして人も！　私も一方的に応援させてもらっています(^^♪
  
  HAPPINさんは36ぷらす3の4コースも個室に乗られたとのこと、うらやましいかぎりです。中でも赤の路のランチのお寿司はぜいたくですよね。私も次回は個室でランチをいただきたいと思います。
  
  HAPPINさんの旅行記の続きも楽しみにしております。