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2010年8月、ポーランドの古都クラクフに仕事で仲間と一緒に1週間程滞在しました。クラクフ歴史地区は世界文化遺産に登録されています。またクラクフ近郊にはヴェリチカ岩塩抗とアウシビッツ・ビルケナウの2カ所の世界遺産があります。<br /><br />私はこれら世界遺産の見学経験があります(https://4travel.jp/travelogue/11713926)が、仲間たちはポーランドを訪れたのは初めてでしたので、クラクフ滞在中に仕事の空きを活用して、近郊の世界遺産であるヴェリチカ岩塩抗を訪れました。<br />ヴェリチカはクラクフの南東15kmで、この付近には岩塩が埋蔵されており、13世紀頃から採掘が行われています。坑道の長さは300Km以上に及び、現在、その一部が一般公開されています。坑内には岩塩を彫り上げた彫像があり、地下に礼拝堂などもあります。岩塩を採掘していた工夫達が彫り上げたもので、岩塩抗見学の目玉です。岩塩抗を見学するのは2度目ですが、今回は岩塩に刻まれた彫像類をしっかりと見ることにしました。

世界遺産のヴィエリチカ岩塩鉱をしっかり見学

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2010/08/29 - 2010/08/29

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AandMさん

2010年8月、ポーランドの古都クラクフに仕事で仲間と一緒に1週間程滞在しました。クラクフ歴史地区は世界文化遺産に登録されています。またクラクフ近郊にはヴェリチカ岩塩抗とアウシビッツ・ビルケナウの2カ所の世界遺産があります。

私はこれら世界遺産の見学経験があります(https://4travel.jp/travelogue/11713926)が、仲間たちはポーランドを訪れたのは初めてでしたので、クラクフ滞在中に仕事の空きを活用して、近郊の世界遺産であるヴェリチカ岩塩抗を訪れました。
ヴェリチカはクラクフの南東15kmで、この付近には岩塩が埋蔵されており、13世紀頃から採掘が行われています。坑道の長さは300Km以上に及び、現在、その一部が一般公開されています。坑内には岩塩を彫り上げた彫像があり、地下に礼拝堂などもあります。岩塩を採掘していた工夫達が彫り上げたもので、岩塩抗見学の目玉です。岩塩抗を見学するのは2度目ですが、今回は岩塩に刻まれた彫像類をしっかりと見ることにしました。

旅行の満足度
4.5
観光
4.5
同行者
友人
交通手段
徒歩
航空会社
ルフトハンザドイツ航空
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 8月29日<br />宿泊ホテルにアレンジして頂いたシャトル・バンでヴェリチカ岩塩抗に到着。生憎の雨模様ですが、坑道見学ですので、天候は大きな問題ではありません。旗が掲げられている建物が、岩塩抗への入り口です。

    8月29日
    宿泊ホテルにアレンジして頂いたシャトル・バンでヴェリチカ岩塩抗に到着。生憎の雨模様ですが、坑道見学ですので、天候は大きな問題ではありません。旗が掲げられている建物が、岩塩抗への入り口です。

    ヴィエリチカ岩塩坑ツアー (クラクフ発) 体験・アクティビティ

  • チケット売り場に見学者が集まっています。

    チケット売り場に見学者が集まっています。

    ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

  • チケット購入をし、一定の人数グループごとに順次坑内に入ります。

    チケット購入をし、一定の人数グループごとに順次坑内に入ります。

  • 木製の階段を下って、坑内用のエレベータに乗り、地下の坑道まで下ります。

    木製の階段を下って、坑内用のエレベータに乗り、地下の坑道まで下ります。

    ヴィエリチカ 散歩・街歩き

  • エレベータ壁の金網隙間から、地中を下っていることが分かります。。

    エレベータ壁の金網隙間から、地中を下っていることが分かります。。

  • 地下の坑道に到着。ここから徒歩で見学が始まります。

    地下の坑道に到着。ここから徒歩で見学が始まります。

  • 坑道は所々、木材で補強されています。ただ、木材が新しいことから、近年、観光客向けに設置されたことが分かります。<br />ヴェリチカ岩塩坑での商業採掘は1996年で終了し、以降は観光目的で公開されています。

    坑道は所々、木材で補強されています。ただ、木材が新しいことから、近年、観光客向けに設置されたことが分かります。
    ヴェリチカ岩塩坑での商業採掘は1996年で終了し、以降は観光目的で公開されています。

  • 坑道の壁に露出している岩塩。緻密で光沢があり、薄茶褐色のガラスのように見えます。

    坑道の壁に露出している岩塩。緻密で光沢があり、薄茶褐色のガラスのように見えます。

  • 坑道を進むと、彫像がありました。岩塩を彫って創った像で、ほぼ等身大。

    坑道を進むと、彫像がありました。岩塩を彫って創った像で、ほぼ等身大。

  • 坑道の横壁穴に工夫による採掘の様子を示す人形像。こちらは岩塩彫像ではありません。

    坑道の横壁穴に工夫による採掘の様子を示す人形像。こちらは岩塩彫像ではありません。

  • 岩塩採掘ではロバも使っていたようです。

    岩塩採掘ではロバも使っていたようです。

  • 鉱山で働く動物達の様子の再現模型。重労働の一部を馬やロバが担っていたことが分かります。

    鉱山で働く動物達の様子の再現模型。重労働の一部を馬やロバが担っていたことが分かります。

  • 岩塩抗の湧き水は桶に集められて処理がなされていました。塩水なので、飲み水には使えません。

    岩塩抗の湧き水は桶に集められて処理がなされていました。塩水なので、飲み水には使えません。

  • これは岩塩彫像ではなく木製で、彩色が施されています。聖母子像です。

    これは岩塩彫像ではなく木製で、彩色が施されています。聖母子像です。

  • 木造の階段を下って、坑道内を進みます。

    木造の階段を下って、坑道内を進みます。

  • 所々の空洞を利用して、キリスト像などが置かれていました。祠と像が新しいことから、昔の様子の再現と思われます。岩塩抗で働いていた人々の祈りの場であったようです。

    所々の空洞を利用して、キリスト像などが置かれていました。祠と像が新しいことから、昔の様子の再現と思われます。岩塩抗で働いていた人々の祈りの場であったようです。

  • 岩塩の彫像。著名芸術家の作品のように見えますが、工夫が彫った像だそうです。

    岩塩の彫像。著名芸術家の作品のように見えますが、工夫が彫った像だそうです。

  • 坑道地下に大きな空間があり、シャンデリア照明が吊り下げられていました。ヴェリチカ岩塩抗の地下大ホールです。

    坑道地下に大きな空間があり、シャンデリア照明が吊り下げられていました。ヴェリチカ岩塩抗の地下大ホールです。

  • 大ホールの床は、岩塩を彫り込んだタイル状で、ピカピカ光り輝いています。床は岩塩で通常の岩石に比べて柔らかめで、湿気があると融解して変形します。坑道内の湿度管理がしっかり行われているようです。

    大ホールの床は、岩塩を彫り込んだタイル状で、ピカピカ光り輝いています。床は岩塩で通常の岩石に比べて柔らかめで、湿気があると融解して変形します。坑道内の湿度管理がしっかり行われているようです。

  • 地下大ホールの壁には、沢山の宗教的な彫像が彫り込まれています。

    地下大ホールの壁には、沢山の宗教的な彫像が彫り込まれています。

  • 美術館で見かける大理石像と同様の、見事な彫像です。

    美術館で見かける大理石像と同様の、見事な彫像です。

  • 地下大ホール奥にある礼拝堂。これも岩塩を彫り込んで造られたもの。

    地下大ホール奥にある礼拝堂。これも岩塩を彫り込んで造られたもの。

  • 飾り模様のある説教壇、岩塩を彫り込んで造られたもの。

    飾り模様のある説教壇、岩塩を彫り込んで造られたもの。

  • 礼拝堂横壁に掘られた彫像。

    礼拝堂横壁に掘られた彫像。

  • 最後の晩餐の場面を岩塩壁に彫り込んだもの。見事です。

    最後の晩餐の場面を岩塩壁に彫り込んだもの。見事です。

  • キリストを囲む弟子達の像。

    キリストを囲む弟子達の像。

  • 地下大ホールの天井から吊り下げられているシャンデリア。

    地下大ホールの天井から吊り下げられているシャンデリア。

  • 鉱山の地下空間というより、大聖堂の内部雰囲気が感じられます。

    鉱山の地下空間というより、大聖堂の内部雰囲気が感じられます。

  • 先のローマ教皇、ベネディクト16世(在位2005-2013年)の岩塩彫像、等身大の立派な像。

    先のローマ教皇、ベネディクト16世(在位2005-2013年)の岩塩彫像、等身大の立派な像。

  • 岩塩抗には池もあります。

    岩塩抗には池もあります。

  • 坑道を進みます。

    坑道を進みます。

  • 木製の床に柱が建てられた部屋にも道具類や彫像が置かれています。この部屋には宗教色が感じられません。鉱山内で祈りの場とその他の場は、区別されていたと思われます。

    木製の床に柱が建てられた部屋にも道具類や彫像が置かれています。この部屋には宗教色が感じられません。鉱山内で祈りの場とその他の場は、区別されていたと思われます。

  • 木材が新しいので、近年になって改装されたことが分かります。

    木材が新しいので、近年になって改装されたことが分かります。

  • 木製階段を下って、先に進みます。

    木製階段を下って、先に進みます。

  • 鉱山労働者のように見えますが、台座に&quot;JOZEF PILSUDSKI, 1867-1935&quot;と刻まれています。調べてみると、ユゼフ・ピウスツキーはポーランド初代国家元首。<br />ポーランド人なら像を見てすぐに分かると思いますが、我々外国人には一見では誰か分かりません。初代国家元首の岩塩彫像が、部屋の片隅にポツンと置かれていました。

    鉱山労働者のように見えますが、台座に"JOZEF PILSUDSKI, 1867-1935"と刻まれています。調べてみると、ユゼフ・ピウスツキーはポーランド初代国家元首。
    ポーランド人なら像を見てすぐに分かると思いますが、我々外国人には一見では誰か分かりません。初代国家元首の岩塩彫像が、部屋の片隅にポツンと置かれていました。

  • 坑道は仄かな照明がされていますが、暗めですので、足元に注意しながら進みます。

    坑道は仄かな照明がされていますが、暗めですので、足元に注意しながら進みます。

  • 見学路坑道の終点は、広い空洞室になっていて、壁際にお土産ショップが並んでいました。岩塩を彫って創ったランプなどが売られています。

    見学路坑道の終点は、広い空洞室になっていて、壁際にお土産ショップが並んでいました。岩塩を彫って創ったランプなどが売られています。

  • 岩塩壁に彫られた「世界遺産マーク」。ヴェリチカ岩塩抗に相応しい彫像マークです。

    岩塩壁に彫られた「世界遺産マーク」。ヴェリチカ岩塩抗に相応しい彫像マークです。

  • エレベータに乗り込み、地上に戻りました。坑道への上下で乗車した鉱山用エレベータ、岩塩抗訪問を実感させてくれます。

    エレベータに乗り込み、地上に戻りました。坑道への上下で乗車した鉱山用エレベータ、岩塩抗訪問を実感させてくれます。

    ヴィエリチカ岩塩坑 (ツーリストルート) 建造物

  • 岩塩抗の入り口前で待機していてくれた運転手付きシャトル・バンに乗り込み、ホテルのあるクラクフ旧市街に戻ってきました。出発時に降っていた雨は上がり、目の前に10世紀に建造されたと伝えられるヴァヴェル城の雄姿がありました。<br /><br />13世紀から20世紀まで岩塩採掘が行われていた世界遺産のヴェリチカ岩塩抗、一般公開向けに大分改修されていましたが、坑道壁やホール壁に彫り込まれた彫像類などは、殆どが鉱山として使用されていた頃と恐らく同様であったと思います。厳しい環境で岩塩採掘に励んだ工夫達の祈りの場として、立派な礼拝堂やキリスト像があったことにも驚かされました。<br />名も無い工夫達が岩塩壁に掘った彫像やレリーフの数々、素人離れの腕前です。しっかり鑑賞するだけの十分な価値があります。

    岩塩抗の入り口前で待機していてくれた運転手付きシャトル・バンに乗り込み、ホテルのあるクラクフ旧市街に戻ってきました。出発時に降っていた雨は上がり、目の前に10世紀に建造されたと伝えられるヴァヴェル城の雄姿がありました。

    13世紀から20世紀まで岩塩採掘が行われていた世界遺産のヴェリチカ岩塩抗、一般公開向けに大分改修されていましたが、坑道壁やホール壁に彫り込まれた彫像類などは、殆どが鉱山として使用されていた頃と恐らく同様であったと思います。厳しい環境で岩塩採掘に励んだ工夫達の祈りの場として、立派な礼拝堂やキリスト像があったことにも驚かされました。
    名も無い工夫達が岩塩壁に掘った彫像やレリーフの数々、素人離れの腕前です。しっかり鑑賞するだけの十分な価値があります。

    ヴァヴェル城 城・宮殿

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