風光明媚なスロヴェニアのブレッド湖

2010/08/28 - 2010/09/02

新型コロナウイルスのため海外旅行が困難になりました。残念ですがコロナには逆らえません。自由時間を使って、以前行った旅行記を記憶を辿りながら纏めてみました。

2010年8月末、スロヴェニアのブレッド湖畔を仕事関係で仲間と一緒に訪問しました。ブレッド湖はとても美しい場所とのことでしたので、しっかりと観光することにしました。滞在日数が5日間あったので、リュブリャナやポストイナなども訪れましたが、この旅行記ではブレッド湖観光にポイントを絞りたいと思います。

湖畔崖上の古城(Bled Castle)と湖中央部にある島（Bled Island)が、波静かなブレッド湖の光景を引き立てています。手漕ぎボートで島を訪れ、また古城でのワイン・パーティーに参加しました。ワインや食べ物が美味しくロマンチックなブレッドは、素敵な観光地です。訪問者が少なめで、観光地特有の喧騒感が無いのも魅力と思います。

エリア ブレッド湖周辺(スロベニア)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 3.5
• グルメ: 4.0
• 交通: 3.0

• 同行者: 友人
• 交通手段: 徒歩
• 航空会社: アドリア航空 (運航停止) ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

8月28日
ブレッドに行くため、ミュンヘン経由でリュブリャナ空港に向かいます。搭乗機はアドリア航空です。アドリア航空はスロヴェニア国営の航空会社で、スターアライアンス系です。ミュンヘンからリュブリャナまで50分程の飛行です。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

リュブリャナ空港のバゲージクレームでスーツケースの到着を待ちます。小さな空港なので、荷物はすぐに出てきました。バスで約35km北西にあるブレッドまで移動し、ホテルにチェックインします。

リュブリャーナ ブルニク空港 (LJU) 空港

ブレッドのホテルはパークホテルです。湖畔の景色の良い場所にあります。

Hotel Park - Sava Hotels & Resorts ホテル

四つ星のホテルでした。ブレッド湖が眺められる景観の良い部屋でしたが、バスルームなどの設備は普通でした。

Hotel Park - Sava Hotels & Resorts ホテル

8月２９日
ホテル前はブレッド湖です。水鳥が泳いでいる静かな湖です。湖畔に散歩道があり、すぐ近くにボート乗り場がありました。

屋根付きの木製ボートで、観光客を乗せて湖中央部にある島との間を往復します。島に行くには、このボートが唯一の手段です。

ボートで島まで行ってみることにしました。がっしりした体格の船頭さんによる手漕ぎボートで、10人ほどを乗せて島を往復します。往復料金、確か14Euroだったと思います。

湖畔の崖上にお城があります。ブレッド城で、11世紀頃からあるスロヴェニア最古の城だそうです。

湖畔から幾つかの手漕ぎボートが島に向かっていました。

ブレッド湖 滝・河川・湖

島には教会があり、なかなか見事です。ブレッド島にある聖マリア教会は、８－9世紀からありましたが、現在の建物は17世紀に改築されたとのことです。

ボート後方を振り返ると、ブレッド城が見えます。エメラルドグリーンの静かな湖面を木製ボートに揺られながら見事な景色を眺めながら進む体験、他に類を見ません。ブレッド観光ではボート乗船体験は、欠かせないように思います。

島の波止場にボートが到着しました。

ブレッド島 自然･景勝地

聖マリア教会まで、長い石段を登ります。98段あり、結構長い石段です。

ブレッド島 自然･景勝地

聖マリア教会です。内部見学では入場料6Euroが必要ですが、ここまで来て内部見学をしない手はありません。

聖母被昇天教会 (聖マリア教会) 寺院・教会

祭壇前にロープが垂れ下がっていて、観光客が一生懸命ロープを引いていました。ロープの先が鐘楼の鐘に繋がっていて、鐘を鳴らすことができれば願いが叶う、と言い伝えられているそうです。仲間がロープを引きましたが、鐘を鳴らすことは出来ませんでした。鐘を鳴らすには力だけではダメで、コツが必要のようです。

聖母被昇天教会 (聖マリア教会) 寺院・教会

教会内にある絵や装飾、見応えがあります。

聖マリア教会見学を終えて、石段を下ってボートが係留されている波止場に向かいます。

船頭が待っていて、人数確認をしながら観光客を乗船させます。左右の重量バランスを考えながら、お客に座席を指定していました。手漕ぎボートですので、船の重量バランスの大切さも理解できます。

湖の途中で、これから島に向かうボートとすれ違いました。

ボートが出発した場所に戻ってきました。船頭が、慎重にボートを波止場に着岸させました。

波止場の岸辺に水鳥が一杯いました。それにしてもブレッド湖の水の色は綺麗です。

昼食はチャイニーズ・レストランにすることにしました。

北京飯店 中華

レストラン内装は中国風で落ち着いた感じです。

北京飯店 中華

中国ビールで喉を潤します。仲間も一緒ですので、適当に料理を注文してシェアします。

太目の春巻きです。味は良好でした。

肉と野菜の炒め物です。中華料理で、外れに巡り合うことはあまりありませんが、このレストランも価格は妥当で味も良好、満足の昼食でした。

元気いっぱいの仲間は、昼食後のデザートにアイスクリームです。湖畔のアイス・ショップです。

ブレッド湖のアイスクリーム、味も量も満足との仲間の感想でした。

蒸気機関車の観光列車がブレッド湖畔を巡っています。料金は3Euroと高くはありませんので、乗ってみることにしました。

観光列車 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

観光列車の時刻表です。４０分ごとの出発です。

観光列車 鉄道系（地下鉄・モノレールなど）

湖畔の道路を進みますが、スピードは20-30km/h程度で結構早く、沿道の写真撮影もコツが必要です。ブレッド湖にも浜辺があり、水浴を楽しんでいる人々がいました。

観光列車を降りて、ブレッド湖の東岸、ブレッドの町にある聖マーティン教区教会(St. Martin's Parish Church)に行ってみました。この白亜の教会は、1903-1905年に建造された新しい教会です。

St. Martin's Parish Church 寺院・教会

教会内部もスッキリとした作りで、ブレッド島にある聖マリア教会とは大分様子が違っています。

St. Martin's Parish Church 寺院・教会

教会の照明はシャンデリアでした。

St. Martin's Parish Church 寺院・教会

8月30日
今日は、ブレッドにある５星ホテル（Grand Hotel Toplice)でお仕事です。ホテル入り口に、我々を歓迎して日の丸も掲げられていました。
お仕事は面白くないので省き、５星ホテル夕食会メニューを紹介します。

グランド ホテル トプリツ ホテル

ディナーメニューはスロヴェニア語と英語で書かれています。

スロヴェニア・ビールで乾杯です。

グランド ホテル トプリツ ホテル

前菜は、チーズ、生ハム、オリーブ、そしてイチジクの盛り合わせです。

アスパラガス入りのクリームスープが出てきました。

メーンディッシュは、アスパラガス詰めのターキー、クリームソース付きポーク、ポテトと野菜付きです。

中華風のスープも出てきました。ホットさせられる味です。

デザートです。ワインクリームを添えた洋ナシと栗ムースです。コーヒー付きでした。

ブレッド湖畔の５星ホテルディナー、満足です。

９月１日
夕方、ブレッド城内で開催されたワインパーティーに参加しました。
仕事関係のスロヴェニア関係者の方々が開いてくれたものです。城の麓の駐車場まで車で移動し、坂道を登って城内に入ります。結構急な上り坂です。

ブレッド城 城・宮殿

坂道を上り、城門を通って中に入ります。

ブレッド城 城・宮殿

ブレッド城の内側は中世風の住居で、レストランがありました。ワインパーティーの準備がされています。

ブレッド城内のカフェ カフェ

城内の壁際に進むと、下方にブレッド湖と町が見えました。なかなかの絶景です。

我々が宿泊しているパークホテルも良く見えます。夕暮れなので、湖にボートは浮かんでいません。

ブレッド城 城・宮殿

城壁の下方に聖マリア教会のあるブレッド島が見えました。

夕暮れのブレッド島は、静寂に包まれています。日中、沢山あったボートも見当たりません。

ワインパーティーで民族衣装を纏ったスロヴェニアの方が、伝統的寸劇を披露してくれました。現地語だったので内容は良く分かりませんでしたが、雰囲気を楽しませて頂きました。

ブレッド城 城・宮殿

９月２日
湖畔から、湖上から、島から、そして古城から眺めて楽しんだブレッド観光を終えて、帰国です。ここはリュブリャナ空港です。チェックインをして、搭乗口に向かいます。

リュブリャーナ ブルニク空港 (LJU) 空港

搭乗口表示にミュンヘン行が出ていました。我々が乗るアドリア航空は、定時運行です。

ミュンヘン空港に到着し、アドリア航空機を降りて、東京便の搭乗ゲートに向かいます。

フランツ ヨーゼフ シュトラウス国際空港 (MUC) 空港

ミュンヘン-東京（NRT)便はルフトハンザ航空です。15:45の定時出発が表示されています。この後、ルフトハンザ機は順調に飛行し、帰国しました。

スロヴェニアのブレッドを訪問し、「アルプスの瞳」と言われる風光明媚なブレッド湖の景観を楽しみました。ブレッド湖畔は、セルビア王族やハプスブルグ家の権力者たちが好んで別荘を構えていた場所だそうです。実際に訪問するまで、このような素晴らしい場所とは知りませんでした。
スイスやオーストリアにも素敵な場所はありますが、ハイシーズンは観光客が多く、結構込み合っています。ブレッド湖畔は、騒々しいC系観光客も見当たらず（2010年当時）、静かで落ち着いた場所でした。これまで多くの観光地を訪れましたが、私にとってブレッド湖畔はお気に入りの観光スポットの一つです。