【旭川の旅】チャータータクシーで大雪山から美瑛へ

2021/07/31 - 2021/07/31

旭川の最終日はタクシーをチャーターした。
富良野に行こうかと思ったが、運転手さんのおススメで大雪山へ。
気になっていた東川町にも立ち寄ったが、前日に開催された高校生を対象とした「写真甲子園」は、コロナ禍でリモート開催。
その熱気に触れることはかなわなかった。

エリア 旭川(北海道)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: タクシー
• 旅行の手配内容: 個別手配

ドーミーイン旭川の朝食ビュッフェの目玉は自分で好きな食材を乗っける海鮮丼。
サーモン、カニ、ホタテ、イクラが取り放題。

天然温泉　神威の湯　ドーミーイン旭川 宿・ホテル

中落ち、甘海老もあった。

天然温泉　神威の湯　ドーミーイン旭川 宿・ホテル

で、こんな感じ。
ビジネスホテルなので、星野リゾートのような華やかさはないかもしれないが、充分に満足できるクオリティだ。

天然温泉　神威の湯　ドーミーイン旭川 宿・ホテル

ザンギや海老かつ、

天然温泉　神威の湯　ドーミーイン旭川 宿・ホテル

アジフライ、パエリャ。

天然温泉　神威の湯　ドーミーイン旭川 宿・ホテル

他にも小鉢がいろいろ。
卵料理はオムレツをオーダーした。

天然温泉　神威の湯　ドーミーイン旭川 宿・ホテル

今日はベルトラで予約した観光タクシーの４時間コースを利用して、旭川周辺を回ったのち旭川空港に送ってもらう。

高砂明治酒蔵 専門店

最初に連れて行ってくれたのは旭川の造り酒屋、高砂酒造の明治酒蔵だ。

高砂明治酒蔵 専門店

昭和のころに高砂酒造が実施した広告の資料が展示されている。
これは栗原小巻。
ワインを思わせるボトルデザインだ。

高砂明治酒蔵 専門店

あらあら、これは佐久間良子さんだ。
20代のころ佐久間さんと一緒に仕事をしたことがある。
平幹二朗さんと佐久間良子さんのご夫婦に、京都の大市ですっぽん鍋をごちそうになったなぁ。

高砂明治酒蔵 専門店

東京のタレントを使い華やかに広告宣伝を繰り広げた高砂酒造は、やがて経営が低迷。傘下のゴルフ場の倒産のあおりを受け、2004年に民事再生法の適用を申請。
現在は日本清酒の子会社として復興の道を歩んでいる。

高砂明治酒蔵 専門店

試飲させてくれるのがうれしい。

高砂明治酒蔵 専門店

運転手さんは三浦綾子のファンでいろいろ教えてくれた。
遠回りして案内してくれたのは三浦綾子の旧居だという住宅。

富良野まで出向くと時間もかかりそうなので、運転手さんのアドバイスにより大雪山に行くことにした。
途中、以前から気になっていた東川町に寄ってもらう。

東川町文化交流館 美術館・博物館

美しい自然に囲まれたこの町は、写真の町を標榜し、一部から熱い注目を浴びている。

東川町文化交流館 美術館・博物館

写真の町の充実に向けたさまざまな取り組みの中で、象徴的な事業は高校生対象の写真コンクール「写真甲子園」。
たまたま前日が審査結果の発表当日だったが、今年はコロナのためリモートで開催。
例年ならこの町を訪れる高校生の姿もなく、入賞作品の展示もまだ準備中だった。

東川町文化交流館 美術館・博物館

街の中心にある複合文化施設のせんとぴゅあの庭には、実施中の国際写真フェスティバルの参加作品が展示されている。
写真甲子園の入賞作品も後日このように展示されるのだろう。
しかし、雨の心配はないのかなあ。

東川町文化交流館 美術館・博物館

せんとぴゅあには図書館も併設されている。

東川町文化交流館 美術館・博物館

その図書館の一角にさまざまなデザインの椅子が展示されていた。
この町は旭川家具の生産地でもあるのだ。

東川町文化交流館 美術館・博物館

自然環境と、文化的な取り組みと、牧畜・農業・家具などの産業、旭川空港に近い立地等が評価され、東川町は移住の適地として人気を集め、ここ20年で2割人口が増えたという。
柴咲コウもこの町に別荘を作り、東京との二重生活を送っているらしい。

東川町文化交流館 美術館・博物館

東川と美瑛の境に位置する忠別湖は、平成19年に完成した忠別ダムが忠別川を堰き止め生まれた湖。
旭川市に水道用水を供給し、発電も行っている。

忠別ダム 自然・景勝地

大雪山の裾野、旭岳温泉にある旭岳ロープウェイの山麓駅でロープウェーに乗り込む。

旭岳ロープウェイ 乗り物

シーズンオフなのか乗客は少ない。

旭岳ロープウェイ 乗り物

おぼろげながら先ほどの忠別湖が遠くに見える。
旭川の町は霞んで見えない。

旭岳ロープウェイ 乗り物

山頂駅でトレッキングのコースを確認。

姿見の池周遊コース 公園・植物園

周遊コースでは高山植物も確認できるようだ。

姿見の池周遊コース 公園・植物園

一番短いコースを選択し、高山植物を探しながら山道を登る。
振り返るとロープウェーの山頂駅が小さくなっている。
まだしっかり雪渓が残っている。

旭平 自然・景勝地

正面には大雪山の主峰、旭岳。

旭岳 自然・景勝地

トレッキングは軽めに切り上げて山麓駅に降りてきた。

姿見食堂 グルメ・レストラン

揚げ餃子を軽くつまんでひと休み。

姿見食堂 グルメ・レストラン

運転手さんが一緒に歩きながら、続いて案内してくれたのは天人峡。
旭岳や忠別岳など大雪山系を水源とする忠別川沿いの渓谷。
正面に見える天人閣は今は営業していない。

天人峡 自然・景勝地

約3万年前に起きた巨大噴火が作った溶岩台地が、やがて変成作用を受け柱状節理を形成し、それを忠別川が穿ち、削り出した渓谷が天人峡。
木々のはざまに柱状節理が見える。
秋にはこの木々が紅葉することになる。

天人峡 自然・景勝地

天人峡には温泉が湧出しており、沸かしたり水でうめたりせず、そのまま楽しめる天然かけ流しの温泉。
100年を超える歴史を持つが３軒のホテルのうち現在開業しているのは１軒のみで、
２つ前の写真の天人閣も、この天人峡グランドホテルも閉鎖されている。

天人峡温泉　天人峡グランドホテル 宿・ホテル

今はバスの便もなく取り残された観光地と化している。
まるで廃墟だ。

天人峡温泉　天人峡グランドホテル 宿・ホテル

たどり着いたのは、大正年間に大町桂月が名付けたという羽衣の滝。
北海道一の落差を誇るという優美な滝の姿だ。
この水は忠別川に流れこみ、旭川の先で石狩川に合流。
札幌の北で日本海にそそぐ。

天人峡 自然・景勝地

羽衣の滝への登山路には、フジバカマが咲いていた。

天人峡 自然・景勝地

丘の町美瑛。
美瑛とはアイヌ語で濁った河を意味するというが、美しい農地の広がりがまるでヨーロッパのような農業地帯だ。ケンとメリーの木は1972年に日産のスカイラインのＣＭに登場し、観光名所となった。

ケンとメリーの木 自然・景勝地

こちらは1976年に、当時人気だったたばこセブンスターの観光たばこのパッケージに採用されたセブンスターの木だ。

セブンスターの木 名所・史跡

その傍らの白樺並木も北海道らしい風景だ。

パッチワークの路 自然・景勝地

ちょうど三圃制のように区域ごとに栽培する作物を変え、遠くから見るとパッチワークのように見えることからパッチワークの路と呼ばれている。

パッチワークの路 自然・景勝地

牧草地には牧草ロールが転がっている。
牧草を刈り取り円筒状に巻き上げ保存する。
冬場の家畜たちの食糧だ。

パッチワークの路 自然・景勝地

夏空が気持ちいい。

パッチワークの路 自然・景勝地

美瑛は旭川空港から車で15分程度。
空港はもちろん、大雪山、旭川や美瑛の町などが一望のもとに眺められ、まるでジェットコースターのようなアップダウン道路も楽しめる観光スポットが就実の丘。
さてここから空港は間近。旭川周遊もこれで終了。

就実の丘 自然・景勝地

お昼に口にしたのは旭岳の麓で揚げ餃子一つを二人で分け合っただけ。
空港で何か食べよう。
ここは野菜カレーの店。

農珈屋 旭川空港店 グルメ・レストラン

こちらは鉄板焼き。

鉄板焼 旭人 グルメ・レストラン

梅光軒は旭川を代表するラーメン店のひとつ。
今回は旭川ラーメンを食べていないのでここにしようか。

梅光軒 旭川空港店 グルメ・レストラン

バターとコーンがここのポイントだ。
ハーフサイズでも十分満足できた。
さて、羽田に戻ろうか。

梅光軒 旭川空港店 グルメ・レストラン