2021/07/10 - 2021/07/11
382位(同エリア1097件中)
kiyoさん
「蔦温泉の千年の湯にゆっくり癒やされたい」というのが今回の青森行きの第一の目的ですが、できればみちのく深沢温泉や八甲田温泉の日帰り入浴もしてみようと浮気心を抱いていました。しかし、行ってみるとコロナの影響もあり人気がなかったり、休業中などという現実を突き付けられて、やっぱり蔦温泉での時間を大切にしよう、ということにしました。
蔦温泉は自分の中では日本一の温泉だと思っています。何回でも入りたくなるような、そんな温泉で、プクプクと木張りの湯船の底から湧き出してくる湯が何とも気持ちいい。体の芯から疲れが取れてリラックスできます。
大町桂月がここで文筆活動を行い、新田次郎や井上靖も楽しんだ蔦温泉。今ではアントニオ猪木氏がリハビリに来ているようで、蔦温泉の良さを毛筆で認めた書が、額縁に入れて飾ってありました。プロレスの人、と思っていましたが、千年の湯の良さを私が感じていたことをズバリ書かれていて、感動しました。かなり、猪木さんをイメージとは違った才能を持っていると見直しました。Youtubeにも蔦温泉についてアップしていました。
二日目は朝のんびりと入浴し、十和田湖遊欄をして浅瀬石川ダムの虹の湖公園や城ヶ倉大橋を回って酸ヶ湯温泉に浸かり、雪中行軍記念館を訪ねました。
今回は一泊二日の日程でしたが、温泉で気持ち良く過ごせてのんびりもでき、なかなか価値ある時間を過ごすことができました。蔦温泉はまた機会を作って、何度でも訪ねたい所です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- レンタカー ANAグループ
- 旅行の手配内容
- 個別手配
- 利用旅行会社
- じゃらん
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蔦温泉全景(二日目に撮影)
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蔦温泉玄関。
早い時間に到着しました。到着時は辺りには霧が漂っていました。気持ち良く出迎えて頂き、チェックインしました。
玄関は、大正時代から続くという木造二階建ての本館にあり、いい雰囲気を出していました。 -
玄関上にある表札
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大町桂月の歌碑
世の人の 命をからむ 蔦の山
湯のわく処 水清きところ 桂月
と書いてある。(はず) -
蔦温泉の玄関先まで、路線バスが入ってきます。
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チェックインしたときは、久安の湯が男性の入浴時間だったので、まずこちらから入ってみました。
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久安の湯は、男女入替制
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久安の湯。
こちらに入るのは初めて。この下に源泉があります。シャワーはありません。 -
湯船の底も板張りで、そこからお湯が沸き出していて、なんとも言えない。お湯の癖はなくて、無色透明だが、疲れが取れていくのを感じます。こちらには、2回入りました。
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久安、というのはおよそ千年前の年号で、その頃からこの湯があったということらしい。
もう一つ、泉響の湯があります。 -
湯上がり処、楓の間。
ここで、ゆっくりと待ち合わせをすることができます。朝など、庭が見えて、贅沢な時間を過ごせます。 -
楓の間の床の間
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湯上がりの生ビール、旅の喜び
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一日目はずっと霧の中にいるような、お天気でした。山の中なので、この季節は平地とは違った気候が続くそう。
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前菜から始まり、森の恵みを感じる素材が多い夕食でした。
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最後のデザート
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本館帳場の奥に、大町桂月の記念館的な部屋があります。桂月は、蔦温泉を定宿として、東北や北海道の自然を紹介した紀行文を多数、書いています。
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大町桂月については、この前に来たとき、ここで文筆活動をしていたということを知ったくらいですが、その後、大雪山を層雲峡から縦走したときに、桂月岳という山があるのを知りました。
それは、大町桂月の名を取って名付けられたのものだそうです。 -
大町桂月は蔦温泉の歴史でもあります。
高知の人なので、”桂”は桂浜から取ったもの、”月”は桂浜に浮かぶ月という意味らしい。 -
大町桂月の肖像(左)
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桂月の書
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本館奥、楓の間の入口手前を左に折れると、男女別の泉響の湯があります。
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天井が高くて、壁も木張り。お湯も渾渾と湯船の底から沸いていました。
こちらは、湯治場だったものを改装して、男女別のお風呂にしたらしい。湯船の周りの床に寝そべったりもできました。誰もいなかったので。。。 -
こちらにはシャワーがあります。
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泉響の湯の脱衣場
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二日目は晴れました。蔦温泉を後にします。
ここはとても気に入っているので、又来るぞ、という感じ -
蔦温泉前の池を取り囲む庭
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楓の前の外観
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本館右の、屋根の高い所が泉響の湯、その手前の本館との間が、久安の湯という配置
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別館。1階がお食事処
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駐車場は、本館から少し離れたところになります。
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蔦温泉を出発し、まず奥入瀬渓流館に立ち寄りました。奥入瀬のビジターハウスのようなもので、お土産グッズなどあります。バスの時刻などもわかるので、車を置いてここから十和田湖寄りの停留所までバスで行き、そこから奥入瀬渓流を散策して来ようか、とも考えました。
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奥入瀬渓流館前の駐車場。
奥入瀬渓流エリアでは、車を駐車できるところがごく限られているので、散策にはバスを組み合わせるのが良いと思います。レンタサイクルなんかも利用できるようです。 -
奥入瀬渓流館の展示スペース。八甲田の自然などを学ぶことが出来る。
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休屋から出る十和田湖観光船に乗るため、桟橋までやってきました。
桟橋前は車乗り入れ禁止の広場になっていて、車をどこに駐めて良いのかわからなかったので、JR十和田湖駅で尋ねることにします。 -
JR十和田湖駅は、1階が切符売り場とお土産屋さんになっていて、観光船の切符をここで買うと、建物の横に車を置いていていい、ということでした。
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JR十和田湖駅に駐車して、桟橋に向かいます。
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十和田湖遊覧船の切符売り場はいくつかあるみたい
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桟橋には、船が2曹停泊中。
一つは湖をグルリと回ってここに帰ってくるコースと、もう一隻は子ノ口へ行く一方通行の分です。もちろん、ここに帰ってくる方の船に乗ります。 -
十和田湖観光交流センター・ぷらっと
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双胴形式の観光船。こっちが、ここに帰ってくる船
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2階客室に入りましたが、ガラガラです。お客は十人くらいでした。
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休屋の中心部は、乙女の像がある辺りで、写真中央になります。十和田湖観光船の桟橋とはちょっと離れている。
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桟橋辺りは広々としたエリア。本当は、たくさんの観光客が来るんだろうなあ、と思う。
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休屋の直ぐ横に、中山半島が湖に向かって伸びています。
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その中山半島の浜辺に、高村光太郎作の乙女の像があって、十和田湖の一番人気があるスポットとなっている。
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乙女の像。
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乙女の像を過ぎると、観光船は中山半島に沿って、湖に浮かぶ小さな島々の間を抜け、西湖の先へと向かいます。
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小さな島々や中山半島の湖畔には、形の良い松が多数見られ、それぞれ名前が付けられていました。
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中山崎。中山半島の先端で、釣り人を乗せた小型船も停泊していました。
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中湖をグルリと回って引き返します。
正面は御倉半島で、ここにも十和田湖を見下ろせる瞰湖台(かんこだい)という展望台があります。 -
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十和田湖プリンスホテルがある辺り
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休屋の桟橋に帰るとき、子ノ口行きの観光船と離合。
一方通行の船に乗船できるのは、観光バスなどで下船場所まで迎えにきてくれるパターンなどでしょう。 -
十和田湖外輪山が南部に低くなった所があり、そこが発荷峠。発荷峠展望台があります。
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湖から見た休屋全景
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休屋桟橋に帰ってきました。
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桟橋の右側は、十和田湖マリーナ。
本当は良いところなのに、こんなに人影がないことにショック! -
コロナのため乗船客はほんの僅かでしたが、定刻通り十和田湖観光をさせてもらって、感謝。
ある意味、コロナだからと行って観光に行かない、ということばかり考えるのではなくて、コロナの感染は防ぎつつも、可能で安全な所はまた別のアプローチをしていかないと日本がおかしくなると痛切に感じます。 -
浅瀬石川ダム虹の湖公園の道の駅で昼食。ノボリに釣られてうどんを食べようか、と思ってお店に入ったのですが、インスタント的商品だったので、たこ焼きも焼いているのではなく、暖めただけっぽいものでした。
ツーマプにも出ていた”つゆ焼きそば”もしかりで、マヨネーズを持参していたので、たっぷりかけて味をごまかしました。しかし、R102のこのルートには殆どお店がありません。R394へ入ると、1軒のみお蕎麦屋さんを見かけたようなくらいなので、お昼を食べる処を事前に探しておくべきだった。。。 -
城ヶ倉大橋に立ち寄って、酸ヶ湯温泉を目指します。
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まず、黒石寄りのパーキングに車を止めて、箸の真ん中まで行ってみました。
ここは、紅葉スポットとして有名。 -
八甲田大岳は、辛うじてその姿が確認できるものの、頭は雲の中です。
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大橋の下は、広葉樹の深い谷
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城ヶ倉大橋。酸ヶ湯温泉側から見た方が、絵になる感じ。やっぱり、八甲田に来る観光客は、ここも外せないみたいでした。
前回は紅葉時期だったので、遊覧ヘリが飛んでいて、毛無岱まで飛んでくれました。今回はその姿はありません。 -
最後に、酸ヶ湯温泉。千人風呂にも入りました。
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菅野高原に立寄、飛行機に乗るための荷物整理をしました。残念ながら、八甲田山は雄姿を見せてくれません。
今回は天候が不良というのはわかっていたのですが、菅野高原もなかなか良いところなので、そこからちょっとでも山が見えれば良かったかも。
そして、そのちょっと青森市街寄りの、岩木山展望台にも寄ってみました。 -
岩木山展望台から、岩木山方面を望む。中央辺りに岩木山があるはず。
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幸畑の雪中行軍記念館に行ってみました。正確には、八甲田山雪中行軍遭難資料館、というそうです。
小さい墓は、歩兵のもの。 -
中隊長や上級士官の墓は大きい。死後の世界でも、そんな差があるのか、と嘆いていた人がいました。
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全部で211名中、199人が雪中行軍で命を落としたそうです。新田次郎の小説を何度となく読み返し、映画も何回も繰り返し見たので、この歴史的事実がリアルに感じてしまいます。
個人的な感覚ですが、そんな朧気ながらの意識が心の奥底にあるため、雪中行軍資料館も5回目くらいになるのです。 -
この墓地は、日本の大ニュースになったためもあり、国によって整備されました。しかし、墓標の下に遺骨はないそうです。遺体は遺族に引き渡されたので。
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歩兵隊少佐の墓。
後ろの2つの慰霊碑は、右が明治天皇によるもの。陸軍とロシア戦争に対しての思いが時を越えて感じられます。 -
墓標は、広場にコの字型に並べられています。
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後藤伍長像が資料館の中央に鎮座。
半凍死状態で発見された後藤伍長は、雪中行軍の中心事物のような印象も受けます。 -
馬立の銅像茶屋にあるものと同じものでしょうか。表情はそう見えます。
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資料館内の展示。どの辺りで犠牲者が出たかなど、確認できます。
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駐車場から見た、八甲田山雪中行軍遭難資料館
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青森空港は、レンタカー会社がターミナルビルと並んでいて、行き来が楽でした。
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今回は蔦温泉が目的なので、天気は雨だと納得の上での旅でしたが、バリュートランジットで松山から青森まで約2万2千円。また、機会を作って、やって来たいと思います。
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この青森空港の空だと、八甲田山の素晴らしい景観は望めないなあ、と覚悟します。
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青森から伊丹までも、テイクオフの後少し八甲田山のシルエットが確認できたくらいで、後は雲海でした。
1泊2日で、青森のエキスを堪能できました。下北半島や津軽半島、弘前などまだまだ青森には良いところがありますが、その中でも蔦温泉はまた行きたいと思わせる、素晴らしい千年の湯でした。
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旅行記グループ 蔦温泉1泊での奥入瀬・十和田
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