労働節、内モンゴル自治区（フフホト）・寧夏回族自治区（銀川）一人旅（後編：銀川編）

2021/05/03 - 2021/05/05

内モンゴル自治区のフフホトから寝台列車に乗って寧夏回族自治区の銀川へ。
自治区というだけあって、銀川はイスラ文化圏の地域だ。また、かつては西夏という国が存在した地域で、独自の文字も持っていた。
バスやシェアバイクで西夏王陵やイスラム寺院などを巡ってきた。
あまりごちゃごちゃしておらず、とても落ち着いた街だった。

エリア 銀川(中国)

• 旅行の満足度: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 観光バス 自転車 バイク
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝6時に銀川駅に到着。
ホテルは駅のすぐそばなので、ここから歩いて向かう。
銀川駅はなんか幾何学的な形をしていて面白い。
アラビックな感じ

駅を出て斜め右にあるホテル街の一角に旅行バスセンターがある。
微信で今日の9時半発の西夏王陵行きのバスを予約した。
けっこう席が埋まっていたので、早めの予約をお勧めします！

ご参考までに銀川駅を出る観光バスの出発時間一覧を添付。
ホテルに荷物だけおいて、9時半までロビーでゆっくり。
その後、先ほどの旅行バスセンターでバスに乗り西夏王陵に向かった。

1時間ぐらいで到着、入口のマップをご参考までに添付。

西夏王陵の入口。右側に博物館が併設されている。
まずは博物館の方に入ってみる

西夏文字の石板。
漢字っぽいような気もするけど・・・全く違う。
読めない・・・。

これがかつてこの地に存在した西夏国の地図。

西夏の発掘品が多数展示されておりとても見ごたえがった。

これがかつての西夏王陵の姿。
中華っぽいような、モンゴルっぽいような、イスラムっぽいような・・・

博物館を見終わったっと、高速道路を跨ぐ長いトンネルを渡り、西夏王陵へ向かう観光バス乗り場へ。50ｍくらいの行列ができていたが、次から次へとバスが来るため、10分くらい待っただけで乗れた。

マイクロバスに乗って西夏王陵の遺跡へ。

途中、小さいのがいくつか見えました。

西夏王陵に到着。

バスの停留所から歩いて向かう。

こちらが西夏王陵。
思っていたよりも大きかった。

かつての櫓のような面影は全くなく、ずいぶん風化も進んでいる。

西夏王陵 史跡・遺跡

西夏王陵を見終わったら再びバスに乗り博物館方面に戻る。

西夏王陵の見学は終わり。これから予約した旅行会社のワゴンに乗って銀川市内に戻ります。

集合時間に、とりあえず西夏王陵到着時バスを降りたところで待っていたら、電話がかかってきて、集合場所を教えてくれた。
（写真は銀川市内の旅行バスセンターに戻ってきたときの）

ホテルで一息ついたら、シェアスクーターに乗って懐遠夜市に行ってきた。
労働節ということもありとても賑やか。

あまり銀川と関係ないけれど、おいしそうだったので夜市のメキシカンタコスを購入。美味しかった！

これがタコスの屋台

夜市を進むとどんどん人が増えてきた。

正式名称は「懐遠文旅観光夜市」

夜市のフルーツを売る一角。余も更けてきたこともあって、きれいではあるが怪しい色合いだ・・・。

信号を渡って遠巻きで夜市全体を撮ってみた。電飾がカラフルで賑やか！

グラデーションでライトの色が刻々と変化する。

夜市を楽しんだ後は再びシェアスクーターに乗りホテルに戻っていった。
途中、ビジネス街を通り過ぎた。銀川もかなり都会だな。

翌朝。今日はシェアスクーターに乗って銀川市内の観光地を巡る。
今日は天気がとてもいい。ブルーレット置くだけみたいな青空だ。

銀川のオフィス街。ごちゃごちゃしておらず空気もきれいだった。

朝一で寧夏博物館に到着。入場料は無料。

寧夏博物館 博物館・美術館・ギャラリー

西夏時代の様々な発掘物が展示されていた。

西夏文字と中国人によくある名字の対照表。
ぜんぜん違うやん・・・

そして中国の博物館にお約束の共産党様をたたえるコーナー

なぜこのはるか内陸の地で抗日を紹介するのか・・・

料理っぽい石コレクション

銀川市内には黄河から引っ張ってきた用水路「唐来渠」が流れている。水量はとても多く、流れも速い。

シェアスクーターで銀川の街を進む。

途中、ラグ面のお店で昼食。
とても美味しかった。

お昼ご飯を食べた後は市内中心部の中山公園を散歩。
綺麗な壁画を見つけた。

中山公園内の池。中国の都市は中心部にほぼ必ずこうした風流な公園がある。

続いて承天寺へ。外からでも承天寺塔が見える。

寺の中は公園みたいだ。

承天寺塔。自分は上っていないが、お金を払えば上ることもできる。

承天寺 寺院・教会

銀川一番の繁華街である解放街。ここが一番車通りが多かった。

ロータリーにある鼓楼。

鼓楼 建造物

鼓楼のすぐそばにある玉皇閣。

玉皇閣 史跡・遺跡

玉皇閣からシェアスクーターに乗って南へ。南薫門を目指す。

南薫門に到着。小さい天安門みたいだ。真ん中に毛主席いるし。

続いて銀川南関清真大寺というイスラム教のモスクへ。
仏教のお寺っぽいがモスク。
でもガイドブックやウェブサイトと比べると装飾がずいぶん簡素で、屋根に玉ねぎみたいなドームも乗っていない・・・。改装したのか？

南関清真大寺 寺院・教会

銀川南関清真大寺のすぐ横にある「牛街」。その名の通り牛肉関連のお店が多数並んでいる。

再び銀川南関清真大寺へ。敷地の中に入ってみた。
屋根の飾りが外されていて、ウェブサイトの写真とずいぶん様子が違うな・・。

よく見ると取り外された装飾品が横に捨てられてあった。
念のため、このモスクのすぐ横にあるパン屋で「銀川南関清真大寺ってここであってる？」とウェブサイトの写真を見せながら店員に聞いてみたら「うん、そうだよ・・・」となんか歯切れが悪そうだった。きっと何か大人の事情があるのだろう・・。

続いて銀川商城へ。ショッピングモールみたいなとこ

中はアーケードになっている。

鼓楼南街という歩行者天国を歩く。

鼓楼 建造物

鼓楼の横にあった中国庭園。

お年寄りがみんなここで涼んでいた。

再びシェアスクーターに乗り「海宝公園」へ。

ここも湖のほとりに庭園が整備されている。

湖のほとりでテンピンに勤しむおじい様たち。

水辺で涼しく空気もきれいだ。

海宝塔寺に到着。
日も暮れてきたので、そろそろホテルに戻るとする。

海宝塔寺 寺院・教会

ホテルに帰る途中で再び唐来渠を通り過ぎた。
自分は用水路オタクなので、休憩がてら橋の上からしばしば唐来渠を眺める。

ホテルに戻る途中に通りかかった公園の入口。
銀川は砂漠地帯なのにとても水と緑が多い。
だからこそ街ができたのであろう。

翌朝。銀川駅から新幹線に乗り空港に向かう。

銀川駅の構内。

改札が開き、ホームに降りる。

途中黄河を渡った。やっぱり色は黄色い。

銀川駅から15分ほどで銀川空港に到着。

労働節のフフホト・銀川旅行記をご覧いただきありがとうございました！

銀川河東国際空港 (INC) 空港

この旅行記へのコメント （2）

• スイカさん 2021/09/13 03:31:57

  なるほど…

  こんばんは
  銀川は中国に定住する前に中国を旅行してる時に行きたかった場所でした。
  砂漠やピラミッドがあるしモスクもあるからでした。
  そのモスク、私も写真で見ていたものは玉ねぎでした…
  
  しかし何の意味があるのか…大人の事情なんでしょうね。
  スイカ
  

  多摩川コナンさん からの返信 2021/09/13 08:00:57

  Re: なるほど…

  こんばんは
  おそらイスラム色を全面に出したデザインが禁止され、中華風のデザインにしなければいけない、みたいなお達しが出たのでしょう。
  この国では宗教は麻薬と同じ扱いですからね…。宗教の影響力お抑えるためと措置かと思われます。