【信州の春】高遠の桜　昼神の花桃

2021/04/08 - 2021/04/08

今年は桜が早かった。
以前から高遠の桜を見たいと思っていたので、例年の満開に合わせ日程を組んだが、今年の満開はいつもより1週間ほど早く、高遠の桜は最後に近かった。
高遠城址公園の警備スタッフと雑談をしていると、今は花桃が盛りだという。
花桃の名所は飯田の花桃街道周辺、昼神温泉も期待できるとのこと。
花を求めて飯田市から阿智村まで足を伸ばした。

エリア 辰野・箕輪・高遠(長野)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5

• 同行者: カップル・夫婦（シニア）
• 交通手段: レンタカー
• 旅行の手配内容: 個別手配

さて、ドーミーイン松本の朝食だ。
ごはんは白いご飯の他に、筍ご飯も選べる。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

オムレツはオーダーを受けて調理し、席まで運んでくれる。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

おかずは従来のビッフェ形式を取りやめ、小鉢を自由に取れるようになっている。
コロナ対策だ。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

オムレツ以外の卵料理も小鉢でピックアップする方式。
ここには目玉焼きのソーセージ添え。他に、エビフライや鶏のから揚げも並んでいる。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

温泉卵はここにあった。
漬物やおひたし、冷ややっこも。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

ここには筍と鶏の旨煮、切り干し大根、ポテトグラタン。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

もずく、めかぶ、納豆、サラダいろいろ。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

葉わさび漬け、長芋わさび漬け、野沢菜漬け。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

なめこにとろろ芋、山菜。
これはかけそばにトッピングしたいな。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

ということで今日のチョイスはこちら。
長芋のわさび漬けがうまかった。

天然温泉　梓の湯　ドーミーイン松本 宿・ホテル

ホテルの裏手のトヨタレンタリース長野で予約した車をピックアップ。
高速を1時間ほど走り高遠城址公園へ。

高遠城址公園 花見

北ゲートから城址公園に入り、高遠閣で入園券購入。

高遠城址公園 花見

北ゲートは城址公園の中でも、一番標高が高い。
それだけに満開の桜が残っていた。

高遠城址公園 花見

伊那市が高遠城址公園のタカトオコヒガンザクラの開花を宣言したのは3月26日。
平年より１０日早く、開花を発表するようになった１９８３年以来、最も早い開花宣言だったらしい。

高遠城址公園 花見

ここの固有種であるタカトオコヒガンザクラは、花びらがソメイヨシノよりも少し小ぶりで、ピンク色が濃く美しい。

高遠城址公園 花見

高遠閣からすぐに天下第一の桜碑。
明治の昔からここの桜の美しさは知られていたようだ。

高遠城址公園 花見

堀を渡るこの橋は桜雲橋。
素敵な名前だ。

高遠城址公園 花見

見つけた！
雲のような桜?

高遠城址公園 花見

桜雲橋を渡って本丸跡に入る門は問屋門。
昔は城下の問屋役所にあった門だが、昭和20年代に文化財保存の観点からこの場所に移築されたもののようだ。

高遠城址公園 花見

この公園では桜守が桜の面倒を見ている。
この老木も桜守が若返らせて寿命を延ばしたらしい。

高遠城址公園 花見

太鼓櫓。
戦前は朝六時から夕方六時まで、偶数時に時報を伝えていたようだ。

高遠城址公園 花見

桜越しの青空を背景に中央アルプスが見えた。
澄んだ空気が気持ちいい。

高遠城址公園 花見

城址公園の桜は、城下町から遠望すると桜の島がぽっかりと浮いているように見えるとか。

高遠城址公園 花見

開花時期は昔に比べてどんどん早くなっているという。…
かつては連休前だったのが。今年は何と3月。これも温暖化の影響だろうか。

高遠城址公園 花見

車を停めた北ゲートの駐車場に鮮やかな花をつけた木が一本ある。
城址公園内の巡回バスを歴史博物館の前で待っているとき、そこにいた警備のひとと雑談していると、これは花桃の木で、今は飯田周辺が花盛りということだ。

高遠城址公園 花見

伊那谷の名物はソースかつどんとローメン。
ローメンとは、蒸した太めの中華麺にマトンと野菜を炒めて加えたこのあたりのソウルフードだが、今日はソースカツどんで行こう。

たけだ グルメ・レストラン

食べログのとんかつ百名店に名前を連ねるこの店なら外れることはないだろうと「たけだ」を選んだ。

たけだ グルメ・レストラン

入口の上に掲げられた紋所は武田菱。
もしや信玄の流れだろうか。

たけだ グルメ・レストラン

おススメの「得得ソースカツ丼」。

たけだ グルメ・レストラン

ご飯の上にキャベツが敷き詰められ、その上に家伝のソースに浸したロースカツが乗せられて着丼。
アブラ味が強く、期待したほどではなかったかも。

たけだ グルメ・レストラン

まず、阿智村にある月川温泉近くの園原の里をたずねた。
ここは恵那山トンネルを掘削した土で畑を作り花桃を植え、一面の花桃の花が咲く名所とか。
しかし、開花には一週間ほど早く、壮観を確認できなかったことが残念。
少し下ると花桃が現れた。

東山道 グルメ・レストラン

この道は東山道と呼ばれ、1300年昔に溯ると京の都と陸奥を結ぶ主要街道だった。
江戸時代には中山道が整備されるが、それ以前は古代律令に定められた官道であった東山道がメインのハイウェイであり、坂上田村麻呂もこの道を通って奥羽に赴いた。
その名をつけたドライブインに花桃が咲いている。

阿智村東山道 園原ビジターセンターはゝき木館 美術館・博物館

花桃は花を観賞するために改良されたモモ。
桜と前後して鮮やかな赤白ピンクの花が咲き誇る。

東山道 グルメ・レストラン

ピンクの花を咲かせる株や、赤の株、白の株などがあるが、

東山道 グルメ・レストラン

よく見ると同じ木に赤と白の両方の花を咲かせることもあるようだ。

東山道 グルメ・レストラン

こちらは白い花にピンクが混ざっている。

東山道 グルメ・レストラン

鮮やかな花の色は、昨今とみに色の薄くなった桜よりハッピーな気分を与えてくれる。

東山道 グルメ・レストラン

道の両側に花桃の花が咲く花桃街道は桃源郷の装い。

花桃の里 名所・史跡

花桃街道を走りながら右手を見ると、花盛りの林が見える。
車を乗り入れてゆくと、昼神温泉の朝市広場だ。

昼神温泉朝市 市場・商店街

おお、ここはすごい。昼神温泉は今、花桃が満開だ。

昼神温泉朝市 市場・商店街

臨時駐車場に車を停めて少し歩いてみよう。

昼神温泉朝市 市場・商店街

圧倒的なボリュームの花桃。

昼神温泉朝市 市場・商店街

水路沿いを散策。

昼神温泉朝市 市場・商店街

向こうは花桃並木だ。

昼神温泉朝市 市場・商店街

おそらく、来週にはここの花も散り始め、今日は空振りだった月川温泉が最盛期を迎えるのだろう。
いやはや花の見ごろは難しい。

昼神温泉朝市 市場・商店街

さて、このあたりで切り上げて松本に帰ろう。

昼神温泉朝市 市場・商店街

4時には松本に戻ってきた。
予約した牛乳パンをパンセ小松でピックアップしてから開智学校。
見学時間が充分に取れないようなので、中に入るのはパスしよう。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

明治9年に建てられたこの建築は令和に入って国宝に指定された。
明治以降の建築としては、赤坂の迎賓館や富岡製糸工場とならび、貴重な存在だ。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

地元の大工の棟梁が、自分なりに洋風建築を解釈しつくりあげた、文明開化の気分にあふれた校舎。
「擬洋風建築」と呼ばれる。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

そのエッセンスは正面のデザイン。八角の太鼓楼の下にお寺にあるような屋根の庇.
二人のエンジェルが「開智学校」の旗を掲げている。
その下の青雲の模様もユニークだ。
和と洋と、さらに色使いには中華っぽい味わいもある。
なんとも不可思議なデザインだ。

国宝 旧開智学校 名所・史跡

開智学校の隣にライトブルーの色遣いが印象的な、アーリーアメリカン様式のコロニアル建築。

旧司祭館 名所・史跡

旧司祭館だ。入場無料なので入ってみよう。
フランス文学者の中島健蔵は松本高校在学時にこの司祭館にいたセスラン神父にフランス語を学び、語学の基礎を作ったとある。

旧司祭館 名所・史跡

もともと城内の三の丸にあった松本カトリック教会の司祭の住居を、開智学校の隣の現在地に移築したもののようだ。

旧司祭館 名所・史跡

夕食は地元の名物料理を中心とした居酒屋。

しなののてっぺん グルメ・レストラン

さっき、おやつに牛乳パンを食べてしまったので、軽めに済まそう。

しなののてっぺん グルメ・レストラン

突き出し。

しなののてっぺん グルメ・レストラン

とろっとろのだし巻き卵。

しなののてっぺん グルメ・レストラン

これが食べたかった松本名物山賊焼き。

しなののてっぺん グルメ・レストラン

最後はドリアで〆る。

しなののてっぺん グルメ・レストラン