2021/08/02 - 2021/08/05
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Takashiさん
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白馬山系中腹に広がる高原地帯(八方尾根、栂池自然園、白馬五竜高山植物園)を歩き夏の花を眺めた。日本固有種であるマツムシソウ、シモツケソウ、キヌガサソウ、タテヤマウツボグサ、そして八方尾根固有の変種、ハッポウタカネセンブリをはじめ、美しい花々が咲いていた。白馬東急ホテルを拠点として、ホテルのシャトルバスなどを利用したので、車がなくても楽しめた旅だった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 交通手段
- JR特急 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
2021年の夏は、少しは山を歩きたいと思っていた。といっても、体力が低下したので登山はもう無理だ。コロナ時代に適応した高原歩きの場所を考え、白馬山系の高原と決めた。アプローチが容易な上に、ホテルはコロナ対策もしっかりしたのがありそうだ。高い山に登らない代わりに、花を見ることを楽しみにしよう。
1月に白馬東急ホテル、アルプス側の部屋を確保。もう名古屋からの長距離ドライブも止めたほうが良さそうなので、現地の交通事情を電話で尋ねた。ホテルのシャトルバスなどの方法があることが分かり喜んだ。
7月初めの原生花園の旅を終え、次は白馬と楽しみにしていると、コロナの感染者数が不気味に増えてきた。出発直前には愛知県も蔓延防止の対象となったが、いまさらキャンセルもできず、まだ大丈夫と出かけることにした。
写真は高原のユリで、多分クルマユリだろう。 -
2021年8月2日。名古屋発8時のJRで塩尻乗換、11時41分に白馬に着いた。列車は普通席としたが空いていて安全そうだった。
駅には、前日に電話してお願いしてあったシャトルバスが待っていた。じきに白馬東急ホテルに着いた。ここに3泊である。
写真は後日撮った。入り口にシャトルバスが止まっている。快適に滞在して山歩きを楽しめました by Takashiさん白馬東急ホテル 宿・ホテル
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白馬東急ホテルは伝統あるホテルらしく、ロビーも広々として重厚だった。
外には芝生の庭が広がっていた。 -
部屋が空いていますからと早速、部屋に入ることができた。午後の観光の準備を部屋でできるので実にありがたい!
部屋は清潔で、ベッドもしっかりして寝心地がいい。もちろん、リビング空間もある。 -
ついでに食事のことも触れておこう。夕食は和洋折衷のセットメニューで、日ごとに大きく変わる。絢爛豪華な内容ではないが、いずれも美味しく頂けた。席の間隔が大きく取ってあり、危険を感じなかった。
朝食はビュッフェだが内容豊富。席に置いてある簡易手袋をつけて、食材を取り分けるシステムで、さすがであった。
無料のシャトルバスが縦横に活躍してくれ、これで2人2食付き、1泊あたり税込み54,000円とコスパも良かった。何より、宿泊客が余計な出費をせずに、自然を楽しめるようにしているのがいい。
写真は2泊目のもので、オードブル2種とスープの後の魚料理。この日はブリであった。 -
続いて牛肉の陶板焼き。食べ始めてから写真を撮ったので、内容はもっと多い。美味しかった。
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信州そば。腰が強く、これもおいしい。
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最後にデザート。
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さて、荷物を詰め替えたら出発だ。登山靴をはくなど、山歩きの格好は朝からしてきたけれど。 12時30分発のシャトルバスを予約してあった。バスは八方尾根へのリフト乗り場まで送ってくれた。
ゴンドラリフトと2つのチェアリフトを乗り継いで、30分ほどで八方池山荘付近に着いた。標高1830m。リフト代は往復1人2700円。ホテルのフロントで購入すると1割引きなのである。
リフトの終点から八方池(標高2060m)を目指すのが通常のコースだ。往復2.5時間が標準のコースタイム。しかし私たちは年寄りだから、ゆっくり進んだ。岩が多い所は慎重に歩いたほうがいい。
登山道は、木道では行列になるという例年のような混み方でなかった。私たちは不織布マスクをつけて歩き、人がいないときだけマスクを外した。
期待通り、花が多い。写真はキバナノキソチドリ。ランの一種で、蝋細工のようである。八方尾根 自然・景勝地
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そしてハッポウタカネセンブリ。タカネセンブリの変種。八方尾根に固有で、見たかった花だ。
薄青い斑点が綺麗である。 -
ミヤマクワガタ。虫にも同じ名前のがある。
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イチオシ
タカネマツムシソウ。マツムシソウの高山型で、マツムシソウは日本の固有種。
咲いたばかりの綺麗な花だった。 -
キンコウカ。
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ミヤマダイモンジソウ。元気よく花びらを突き出していた。花びらが不揃いで、確かに大の字に似ている。
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イチオシ
迎えのバスは3時半発だから、八方池に行くのは難しいと、コースの半ばほどで引き返していた。
リフト乗り場の近くで立派なユリが空に突き上げていた。曇りがちの日だったが空が晴れてきたのもいい。ユリは多分、コオニユリだろう。
写真に撮らなかった花を含めて多くの花に出会えた楽しい日だった。 -
8月3日。朝は快晴。しかしだんだん雲が湧いてきた。今日も八方尾根を目指す。八方池まで往復の予定だ。前日に予約しておいた8時半発のシャトルバスでリフト乗り場へ。リフトは霧の中を行くようになった。
9時少し過ぎに歩き出したが、霧は去らない。10時半ごろに八方池に着いた。相変わらず霧の中。八方池 自然・景勝地
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霧が晴れそうな様子になったので、しばらく待ってみることにした。確かに霧が上がっていった。
しかし白馬の山々は見えない。正午になったので、もういいだろうと帰ることにした。 -
湖畔にはヤマホタルブクロが群れ咲いていた。
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少し進んでサクラソウに出会った。花びらの切れ込みが浅いからユキワリソウだ。
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霧が上がり、遠くのケルンが見える。
八方尾根 自然・景勝地
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麓の村も。
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イチオシ
ハクサンシャジンが谷に乗り出すように咲いていた。ツリガネニンジンの高山型である。
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迎えのシャトルバスは12時40分か3時半である。ゆっくりする積りで3時半を予約していたが、時間が余ってしまった。写真はリフト近くのトレイルを歩いて見た花である。ミヤマホツツジだ。
ホテルに電話してバス予約をキャンセルした。麓のリフト乗り場には2時少し過ぎに着いた。電話でタクシーを呼べるとのことだったが、電話する前にタクシーが現れ、順調にホテルへ帰った。近距離だから料金は安い。
よく歩けて満足な1日だった。 -
8月4日。今日も朝は快晴である。ホテルの部屋から白馬の山々が見える。
今日は栂池自然園を歩く予定だ。9時発の栂池高原行のホテル・シャトルバスを予約していた。20分弱で着いた。帰りのバスは2時半発。もっとゆっくりしたければ、4時発の栂池マウンテンリゾートのバスを予約しておく手もある。また、リフト乗降口近くにはタクシーもいた。さらに栂池高原と白馬駅間のバスもある。
栂池高原からゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いて30分ほどで自然園駅に着いた。標高1829m。ここから歩いて数分で自然園入り口である。リフト・ロープウェイの往復代金(自然園入場料を含む)はホテル購入の1割引きで1人当たり3,300円。快適に滞在して山歩きを楽しめました by Takashiさん白馬東急ホテル 宿・ホテル
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自然園にはいくつかの湿原があり、これを巡る登山道が展開している。私たちは展望湿原を目指した。標高2010m。約3kmの道のりで、ゆっくり歩けば往復3.5-4時間と記されている。
上り坂の所もあるが、木道歩きが多く、比較的楽だった。栂池自然園 自然・景勝地
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花を眺めながら、ミズバショウ湿原、ワタスゲ湿原、浮島湿原と過ぎていった。
栂池の最盛期は7月といわれているが、結構様々な花があった。 -
見事な花に出くわした。ヒオウギアヤメだ。小清水原生花園では終了近しだったので嬉しい。
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そして大きな花が群れ咲いていた。キヌガサソウだ。花の直径は6-7cm、大きいのは10cmという。日本の固有種である。花びらは正確には外花被片だそうだ。
キヌガサソウの分布は広くないので、私たちにとっては初めての花だ。いい出会いだった。
さらに、キヌガサソウの遺伝子(DNA)はいままで調べられた全生物の中で最長でヒトの50倍ある。日本特産の金メダルである。 -
咲いてから時間を経るとピンクを帯びてくる。
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カラマツソウかその仲間。
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可愛らしいリンドウ。がくの先が開いていないから、タテヤマリンドウだろう。ハルリンドウの高山型である。
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12時前に展望湿原に着いた。見えている雪渓は白馬岳の雪渓だ。しかし山の頂上は見えない。夏山で眺望を楽しもうと思ったら、山小屋泊まりの早立ちを選ぶべきだろう。
しばらく休んでから下ることにした。展望台経由でも所要時間は変わらないようだが、眺望は悪いしと、同じ道を引き返すことにした。 -
ややペースを上げたせいか1時間ほどで自然園の出入り口に着いた。
写真は下る途中で撮ったニッコウキスゲ。
栂池高原駅には、タップリゆとりをもって到着。幸い、草地にテントの日陰を作って下さっていたので、冷たい飲み物を飲んで休息した。
心ゆくまで歩いたし、珍しい花にも出会えて、今日もいい一日だった。 -
8月5日。 白馬五竜高山植物園を見て帰宅する日だ。8時44分、ホテルを通して予約しておいた、リフト会社の無料乗合シャトルバスに乗った。リフト代は往復、入園料込みで1人あたり2160円(ホテル購入の割引き価格)。ゴンドラリフトで標高1515mの高山植物園に着いた。
ここはヒマラヤの青いケシで有名だ。見ごろは7月の上・中旬位だそうだが、一輪がまだ頑張って残っていてくれた。
位置情報はリフト乗り場のものである。白馬五竜高山植物園 エスカルプラザ グルメ・レストラン
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プリムラ・ビアリー。 中国産のサクラソウで綺麗だ。
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コマクサが沢山植わっていて、まだ見ごろの花も多かった。
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イチオシ
アップで。
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チェアリフト乗り場に行き、少し上まで上がってみた。
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見晴らしがいい。見えているの八方尾根。
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15分近く登ると展望ポイント。白馬は見えないけれど。
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ギボウシ(多分オオバギボウシ)とハクサンシャジン。
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景色を見ながら、のんびりと高山植物園まで下りた。
またゆっくりと花を見物。見事なユリで多分クルマユリだろう。 -
クガイソウ。
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沢山のシモツケソウが咲き誇っている。遠くにはパラグライダーが。
シモツケソウは日本固有種だ。昨日までに何度も見ているが、ここが一番迫力があった。 -
アップで。
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ヤナギランにハチが来ている。ミツバチだろう。
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タテヤマウツボグサ。八方尾根でも見たが、ここで撮った写真のほうがよかった。
これも日本固有種。短い旅で4種もの固有種に出会ったのは驚くべきだ。 -
シナノナデシコ。白馬五竜高山植物園はのんびりできて、花の種類も多く、いい所だった。また季節を変えて再訪したいものだ。
1時30分発のシャトルバスでホテルまで送ってもらい、ロビーで休憩。
ホテルのシャトルバスで白馬駅へ。15時16分発の列車に乗り、塩尻で19時05分名古屋着の列車に乗り換えた。列車はずっと空いていた。
雨に会うこともなく、よく歩くことができ、沢山の花を見れた、いい旅だった。
その後、愛知県でもコロナは感染爆発となり、仕方なく、引きこもり生活に戻った。
白馬の旅行記を書き始め、最初は、やや散漫だったと思っていた。しかし次第に、随分いい花を見てきたと思えるようになった。引きこもりも悪いことばかりではない。
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この旅行記へのコメント (2)
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- sanaboさん 2021/09/01 22:47:47
- 高山植物を満喫♪
- Takashiさん、こんばんは
北海道の原生花園ご訪問に続き、今回は白馬山系の高山植物を
愛でてらしたのですね。
伝統ある佇まいの白馬東急ホテルは感染症対策は勿論のこと
お食事や送迎のサービスも行き届いており、快適なご滞在を
楽しまれて何よりです。
八方尾根は初めてのスキーで青あざだらけになった思い出がありますが
夏の時期にはこんなにも沢山の高山植物を見ることができるのですね。
八方尾根固有のハッポウタカネセンブリは涼しげな色合いと
可憐な姿がなんとも言えず美しいですね~。
栂池自然園では原生花園で終わりかけていたヒオウギアヤメを
ご覧になれたりキヌガサソウとの初めての出会いがあったり、
白馬五竜高山植物園ではヒマラヤの青いケシの最後の一輪が
Takashiさんご夫妻を待っていてくれたりと、嬉しいサプライズに
興奮されたことでしょう。
Takashiさんのコメントや解説とともに、美しいお写真を
楽しませていただきました。
4種もの固有種に出会えて凄いなと思いましたが、私でしたら
知識も無いので「綺麗~♪」と思っただけで終わっていたと思います^^;
何処へいらしても完璧で完成度の高いTakashiさんのご旅行記は
いつも興味深くて大変勉強になります。
今日からもう9月。季節の変わり目ですので、体調管理に
十分お気をつけてお元気でお過ごし下さい。
sanabo
- Takashiさん からの返信 2021/09/02 09:58:13
- RE: 高山植物を満喫♪
- sanabo さん
おはようございます。
コメントを頂き、大変ありがとうございます。
夏の白馬は2度目の訪問であり、とても有名な場所なので、旅行記を書き始めても、何だか散漫だなと思っていました。
ちなみに最初の訪問は30年以上前で、両親、私たち、子供たちで、やはり白馬東急に泊まりました。3世代交流の楽しい旅でした。当時の父の年齢が、今の私と同じで、感慨深いものがあります。皆で高原を歩いた後、私たちは子供たちを引き連れて白馬岳を目指しましたが、天候が悪化して途中で停滞。結局断念して、白馬は以来登らずとなっています(笑)。
旅行記を書いているうちに、何とかなるかなと思いましたが、やはり良かったのは日本固有種です。まったく予想せず、wikiなどで気が付きました。そして、ビックリしたのはキヌガサソウです。遺伝子のサイズが最長とは。初めは信じられませんでした。私が現役の時はフグでした。2010年に有名な雑誌に発表されていますから、長いこと知らなかったようです。
遺伝子が長いといっても、情報が多いとは限らず、無駄なものを抱えているだけかもしれません。でも、そういった生物が生きていける環境が日本にあるといえそうです。ユーラシア大陸の東の果て、海を隔てて連なる日本列島はやはりいい所だなと思います。
コロナはなかなかスッキリせず、私たちは、残された活動期間を考え、国内に主に目を向けていますが、まだまだ楽しめそうです。
首都圏などでは感染爆発のピークは越えそうですが、引き続き気を付けてご活躍ください。
Takashi
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