2021/07/13 - 2021/07/15
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funasanさん
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(2021年7月現在)札幌にマリオット系のホテルは1つしかありません。それが「フェアフィールド・バイ・マリオット札幌」(写真)です。このホテルは以前は「札幌東武ホテル」として営業していたのですが、昨年の4月にマリオット系にリブランド・オープンしました。
我々は2泊したのですが、館内は閑古鳥が鳴いていました。札幌の繁華街も閑散としていました。観光地「札幌」のコロナの影響は甚大で、昔のシティホテルの生き残りは実に難しいと感じました。そんな札幌東武ホテルの歴史を見ながら、以下、宿泊レポートします。
私のホームページに旅行記・著書紹介多数あり。
『第二の人生を豊かに』
http://www.e-funahashi.jp/
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1994年、東武鉄道が札幌市内の中心部に「札幌東武ホテル」(写真)を開業しました。客室面性は平均約 30 ㎡と当時としてはゆとりのある設計と開放的なガーデンコート(中庭)を特徴として、国内のビジネス客や観光客を中心に集客していたようです。
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スキーブームの終焉以降のホテル経営は知りませんが、恐らく苦戦していたのでしょう。近年、アジアを中心とした訪日外国人観光客が札幌に急増し、彼らの獲得はホテル経営上急務となりました。
写真:ホテル前に流れる創成川の散歩道 -
そこで2019年、東武鉄道は世界最大の会員を誇るマリオット・インターナショナルと提携しました。狙いはズバリ「インバウンド客」です。
写真:2階まで吹き抜けのロビー・フロント -
2019年10月から休館して全面改修工事を実施しました。そして、2020年4月「フェアフィールド・バイ・マリオット札幌」(写真)としてリブランド・オープンしました。華々しくオープンしたのですが…、時期が悪すぎました。
写真:フロント前のロビー -
旅行業界、とりわけホテル業界にとっては2020年4月は最悪の時期となりました。新型コロナ(COVID-19)の世界的なパンデミックのため、日本でも第1回目の緊急事態宣言(2020年4月~5月)が発令されたのです。多くのホテルが営業中止になりました。この時期の新規オープン、運が悪かったとしか言えませんね。
写真:12階の廊下 -
ホテルの客室配置図(写真)を見ると、創成川に面して円弧を描く客室と、大通り公園・テレビ塔方面を向いた客室、そして、両者の裏になるガーデンコート側の客室になっています。
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微妙に部屋の大きさが違いますが、我々の部屋(1220号室)はソファーベッド可能の広めのツインルーム(写真)でした。客室面積は28㎡で定員3名です。木製の床と真っ白な壁と天井が清潔感を感じさせます。Goodです。
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13階建て、約250ある客室のうちスタンダードの客室(18㎡~28㎡)がほとんどを占めています。しかもベッド2つのツインルームが多数あります。インバウンド客狙いなのでしょう。事前にスイートへの無料アップをリクエストしておきましたが、ダメでした。
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実は広い部屋は「ビューバスツイン」(41㎡)「ジュニアスイート」(51㎡)「フェアフィールドスイート」(60㎡)等ありますが、それぞれ1部屋ずつしかありません。貴重な部屋なので(恐らく?)マリオットの上級会員に無料アップなどさせないのでしょう。マリオットのスイートナイトアワードは利用不可でした。
写真:ウェルカムの手紙とおかし -
嬉しいことに、部屋に「ネスプレッソマシン」(写真)が置いてありました。マリオットでもヒルトンでもエグゼルームに標準装備されているマシンなので、格下のフェアフィールドのスタンダート客室にあったので驚きました。goodです。
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さっそくネスプレッソマシンでコーヒーを淹れてみます。そして、窓から暮れゆく札幌の街を眺めながら苦いコーヒーを飲みます。私にとって至福のひと時です。
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窓からは左下方に「狸小路」、正面に大通り公園のテレビ塔が見えます。いずれも徒歩圏内で市内観光には便利なホテルです。
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宿泊料金は1泊2名で14399円(税・サ込)でした。食事なしの素泊まりです。マリオットの上級会員(プラチナ以上)であれば朝食無料が当たり前と思っていましたのでいつも最低価格の素泊まりです。
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ところが、誠に残念ながらこのホテルでは朝食は無料ではありませんでした。マリオット傘下ですが「フェアフィールド・バイ・マリオット」の世界基準(マリオット規約)は「1滞在あたり500ポイントまたは飲食アメニティ」になっています。
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ホテル1階に広々としたカフェがあります。店内は明るく、落ち着いた雰囲気でいい感じです。名前が「FIKA CAFÉ Lagom」(フィーカ・カフェ・ラゴム)と奇妙だったので、「フィーカ」を少し調べてみました。以下、ウイキペディアより一部引用
写真:「FIKA CAFÉ Lagom」(フィーカ・カフェ・ラゴム) -
FIKA(フィーカ)はスウェーデン語の動詞および名詞であり、大まかな意味は、通常甘いものと一緒に「コーヒーを飲む」ことである。フィーカはスウェーデンの生活慣習であり、休憩をとること、主として同僚、友人、恋人または家族とコーヒーを飲む時間を意味する。
写真:カフェの販売中のパン各種 -
スウェーデンではコーヒーを飲むことが重要な文化であると考えられている。「コーヒーブレイク」をとることで仕事中にフィーカしたり、「コーヒーデート」のように誰かとフィーカしたり、単に1杯のコーヒーを飲むこともできる。このように、この単語は非常に曖昧な二義的意味を持つが、クッキー、ケーキ、あるいはキャンディといった食べ物を飲み物と一緒に食べることが常に含まれる。この休憩を取る習慣では、一般にシナモンロール、ビスケット、クッキー、またはオープンサンドイッチや果物を添えることが、スウェーデンの生活で主流であり、公務員さえも日々味わっている。
写真:「FIKA CAFÉ Lagom」(フィーカ・カフェ・ラゴム) -
このカフェは朝10時から夕方の6時30分まで営業しています。カフェの窓からガーデンコート(写真)が見え、ここでフィーカもできます。コロナ禍の今、感染防止とホテル飲食ができますね。実際にお昼時には、この中庭でランチタイムをしている人を多数見かけました。
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プラチナ特典として頂ける飲食アメニティとして、このホテルでは「ウェルカムドリンク&軽食」がありました。妻と2人だったので、ホテル1階のカフェ「Lagom」で、ウェルカムドリンク&軽食を頂きました。まさに、スウェーデンのフィーカです。
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大き目のクロワッサンサンドイッチと飲み物(写真)で、午後のおやつ、ティ―タイムに丁度いいです。結構美味くて満足しました。また、客室にネスプレッソのコーヒーマシンが置かれているのも納得です。カフェで美味しいパン、スイーツを買ってお部屋でフィーカして下さい。
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フィットネスクラブはホテルの規模からすれば妥当な広さでしょう。デスクワークに忙しいビジネスパースンが運動不足を解消するにはいいかもしれません。
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我々夫婦は徒歩で札幌の街を歩きまわり、疲れ果ててホテルに帰ってきます。よって今回はフィットネスジムを使う余裕はありません。
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目覚めの朝、札幌の上空には雲1つない青空が広がっています。軽いストレッチ体操の後、ネスプレッソコーヒーを淹れます。コーヒーの香りが部屋に広がります。
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気分がいいので朝の散歩に出かけてみました。ホテルの前には綺麗な花が植えられています。実に見事な庭園なのでスタッフに手入れを聞くと…。
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このホテルはゴルフ場コース管理事業や造園工事などを手掛ける東武緑地(株)が運営しているとのことです。従業員数40人、平均年齢35歳。
写真:ホテル前を流れる創成川 -
カフェの奥にレストラン「LUONTO:ルオント」(写真)があります。天井が高く透明なガラス越しにガーデンコートが見えますので非常に解放感があります。朝食時間は6:30~10:30まで。昼食も夕食も営業しています。
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2連泊中に1度だけここで朝食をとりました。朝食代金は一般利用で2750円、宿泊者優待料金で1人2200円です。いずれも税・サ込の総額。ガーデンコートが見える窓側に座って、さあ~朝食です。
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オレンジの生絞りのマシン(写真)がありました。さっそくオレンジジュースを作って甘い果実を頂きます。
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コロナ禍のためビュッフェではなくセットメニューでした。妻は洋食のセットメニュー(写真)を選びました。
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私は和食のセットメニュー(写真)です。朝食の内容としては悪くはないですが、いつも無料で頂いているので、有料の朝食(2人で4400円)にかなり抵抗感を感じました。
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急速に少子高齢化する日本では日本人だけ相手にしていては需要は減るばかりです。そこで発展著しいアジア諸国の観光客を日本のホテルに呼び込もう!そのためには今や世界最大規模の会員制度を有するマリオットと提携するのが一番、かくして東武鉄道はマリオットインターナショナルと積極的に提携をしていて、現在4つのホテルを開業・運営しています。
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北の大地・北海道に「フェアフィールド・バイ・マリオット札幌」日本の首都・東京に「コートヤード・バイ・マリオット銀座東武ホテル」「AC ホテル・バイ・ マリオット東京銀座」そして昔からの観光地・日光に「ザ・リッツ・カールトン日光」です。同じマリオット系ですがラグジュアリーのリッツ・カールトンからエコノミーのフェアフィールドまで多彩な顔触れです。
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さて、このインバウンド狙いの戦略が成功するか否か?ここに誰も予想もしなかった新型コロナのパンデミックが襲ってきました。今や狙いのインバウンド客は消え、国内旅行者も激減しました。いやはやホテル業界の生き残りは実に大変です。
写真:フェアフィールド・バイ・マリオット札幌 -
新著出版しました。
『翼よ その先へ! 旅好きシニア4人の 痛快旅人生: ~旅から旅へ~ 最高のシニア人生を目指して!』
https://www.amazon.co.jp/dp/B0932QPZWZ/ref=sr_1_3?__mk_ja_JP=%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%83%8A&dchild=1&keywords=%E8%88%9F%E6%A9%8B%E6%A0%84%E4%BA%8C&qid=1619010819&s=books&sr=1-3
写真:テレビ塔から見た札幌大通り公園
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