遠野と三陸海岸を巡る旅１泊２日（１日目）

2021/07/23 - 2021/07/24

今回は遠野と三陸海岸を巡る旅。
青春18きっぷを使ってのんびり東北本線から釜石線、三陸鉄道リアス線、BRT大船渡線、JR大船渡線を乗り継ぎます。

エリア 遠野(岩手)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• ホテル: 4.0
• グルメ: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝6時仙台駅を出発。

花巻駅で快速はまゆり1号に乗り換えます。

釜石線の車窓風景。
のどかな風景が続きます。

空はあいにくの曇り空。

遠野駅到着。

遠野駅 駅

カッパがお出迎えしてくれました。

旅の蔵 遠野
駅前にある観光案内所で自転車をレンタル。

旅の蔵 遠野 名所・史跡

遠野の観光地は割と広範に散らばっているので、自動車でなければレンタサイクルが便利。
1日1,500円と少し高めですが電動アシスト付クロスバイクを借りました。

あんべ
先ずは昼食。
遠野ではかつて綿羊を飼育する農家が多く新鮮な羊肉が手に入りやすかったことからジンギスカンが名物となったらしい。
「あんべ」さんのHPによると、このお店が遠野にジンギスカンを広めた元祖とのこと。
人気店と聞いていたので10時30分ごろ伺ったのですが、すでに満席です。

じんぎすかん あんべ グルメ・レストラン

壁に一面に飾られた色紙を見ながら待っていると15分ほどで案内されたので、ラムカタロース定食とノンアルコールビールを注文してみました。

ラムカタロース定食はなかなかのボリュームで、厚切りのラム肉が10枚ほどと野菜もたっぷり。

ジンギスカン鍋を使いますが北海道のジンギスカンと違い漬け込んでいない肉をそのまま焼くBBQ方式。付けダレはややあっさり目。
ラム肉はオーストラリア産のチルド肉のようですが、とても柔らかくてジューシー。
札幌でもここまで美味しいジンギスカンのお店は少ないかもしれません。
十分満足できたランチでした。

お腹も膨れたので自転車を走らせます。
去年気づかず素通りしてしまったキツネの関所。

キツネの関所 名所・史跡

町場へ出かけた村人が酔っ払ってこの道を通ると美女に誘われ、目が覚めると泥田で土産もなくなったいた、という昔ばなしのモニュメント。

夜中にこんな場所を歩いていたら、酔っていなくても狐や狸に化かされそうです。

空も少しずつ晴れてきました。
気温もそれほど高くなくサイクリング日和。

遠野はそれほど観光するところはないですが、のんびりとした風景を眺めているとまるで久しぶりの田舎に帰省したような錯覚を覚えます。

小学生時代の夏休みという感じ。

遠野ふるさと村
目的地に到着。
遠野駅から10kmちょっと。

遠野ふるさと村 名所・史跡

遠野ふるさと村は江戸から明治にかけて建てられた曲り家が移築され、昔ながらの村落が再現されています。

こちらは別の家。
開放感のある広い広陵に点々と建てられた茅葺屋根の曲り家は、まさに日本の原風景。

南部曲り家の特徴は厩が母屋から突き出た構造になっていること。
これは台所の竃の暖気で馬を温めるようにするためとのこと。
南部駒とは違うようですが、馬も飼われていました。

座敷は質素ながらも歴史を感じる重厚な造り。

床の間にはオシラサマが祀られています。

このような直家（真直ぐな家）は苗字帯刀を許された人の家で、納屋、土蔵、厩などは別棟になっていたとのこと。

初めて訪れたのにどこか懐かしさすら感じます。

2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の撮影にも使われたそうで、ビジターセンターに出演者の色紙が飾ってありました。
どこか見覚えのある風景だったような気がしたのは、そのせいだったかもしれません。

常堅寺
去年素通りした常堅寺を見学しようと寄ってみましたが、工事中で見学不可。

常堅寺 寺・神社・教会

カッパ淵には迂回路を通って向かいます。

カッパ淵はのんびりとした良い雰囲気。

カッパ淵 自然・景勝地

カッパ淵の近くに前九年の役で滅ぼされた安倍貞任の一族が屋敷を構えていたそう。

安倍屋敷跡 名所・史跡

さてそろそろ駅へ向かうことにします。

遠野ショッピングセンター「とぴあ」
駅へ向かう途中でちょっと寄り道。

旅行へ行くと地元のスーパーへ寄ってみるのが楽しみのひとつ。

こちらのショッピングセンターにも地元の野菜や漬物、蜂蜜が並んでいます。

そろそろ時間。
名残惜しいですが駅へ向かいます。

再び釜石線に乗って釜石まで移動。

釜石駅到着。
釜石を訪問するのは初めてです。

釜石駅 駅

釜石は鉄と魚とラクビーの町なのだそうです。

ホテルサンルート釜石
本日の宿に到着。
チェックインして荷物だけ置いて釜石の町を散策。

ホテルクラウンヒルズ釜石 宿・ホテル

散歩がてら「魚河岸テラス」へ向かいます。
途中にあったビルには東日本大震災の津波の高さを示す表示がありました。
東北の太平洋沿岸地域は残らずと言っていいほど津波の被害を受けています。

魚河岸テラス
魚河岸テラスとは釡石市臨海部周辺のにぎわい創出の拠点として「魚のまち釡石」を発信していく施設なのだそう。

６時前に伺ったところ、建物はきれいですがあまり人もおらずにぎわってはいない様子です。

二階の飲食店エリアも少し寂しげ。

ただテラスから望む釜石湾の風景はそれなりに開放感はあるので、ランチなどで寄ってみるのもいいかも。

グリーンベルト
東日本大震災以来、東北の太平洋沿岸部はあちこちに防潮堤が築かれていますが、釜石ではちょっと変わった取り組みをしているよう。

沿岸の港湾労働者の避難路確保のため海岸沿いに築かれた堤と高台をつなぐ長い歩道橋のようなものが延びています。

面白い構造物。

普段は遊歩道として地元の方が散歩やジョギングを楽しんでいるようです。

誰そ彼
ホテルに近かったので夕食に訪問。

誰そ彼 グルメ・レストラン

食事は基本「おまかせ」のみのようで、３千円、４千円、５千円のコースがあります。どう違うのかを聞くと刺し盛りの内容が違うとのこと。
とりあえず４千円のコースを注文してみました。

料理は付き出しと煮物、カレイの煮つけ、それに山盛りの刺し盛り。メニューには焼き魚があったはずですがそれはない模様。
他の席を覗いてみるとどうも刺し盛りの内容の違いというのは単純に量のことらしい。
なるほど納得。

ご主人は話し好きで、最近の釜石のさびれ具合で釜石の魚市場にはろくな魚が上がってこないから刺し盛りのマグロもわざわざ東京の豊洲市場から仕入れているとか、いろいろ教えてくれます。
思っていた食事とは少し違う気もしましたが、楽しめたのでこれはこれで良し。

1日目はこれで終了。
本当はもう一軒、釜石ラーメンを食べに行くつもりでしたが、もうお腹いっぱい。
ホテルに戻ることにします。