FDA2日間乗り放題！観光しないで本州、四国、九州、北海道の空港巡り①1日目：名古屋⇒高知⇒名古屋

2021/07/19 - 2021/07/20

　先日ワクチン接種するために大規模接種会場の名古屋空港に２回行った時にFDA（フジドリームエアライン）の飛行機を見ていたら、1機ごとに色が異なるカラフルな機体にひとめ惚れし、FDAの乗り放題プランで「空の港」巡りに出掛ける事になりました。
FDAの飛行機には今までに乗ったことがなく、『FDA乗り放題プラン』というポスターが目に留まり、早速FDAの時刻表を入手し、飛行プランを色々と練りました。
　行きたい空港や乗継時間を逆算しながらパズルのピースを当てはめるように便を設定していきます。
行程中の空港での乗継には20分以上が必要で、出発空港及び最終到着空港は同一空港という条件があったり、予約している便で途中未搭乗区間が発生した場合、以降の飛行機便のご予約もすべて取消となる規定もあり計画を練るのもなかなか難解。
無理すれば一日最高で8便乗れますが、シニア族なのでほどほどを念頭に1日目は5便、2日目は4便に乗ろうと計画。
　今回の旅の目標は日本列島の景色を空から眺めながら2日間で北海道、本州、四国、九州の「空の港」を訪れる事。
そのためにその土地土地の友人知人にも会わず観光もしないで、ただひたすらFDAの飛行機を乗り継ぐ修行僧のような旅になりました。

本編は①名古屋空港⇒高知空港⇒名古屋空港の旅行記です。

エリア 高知市(高知)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 3万円 - 5万円
• 交通手段: JALグループ 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

計画した2日間乗り放題の飛行プラン・ルート
＜1日目＞
名古屋⇒高知⇒名古屋⇒花巻⇒名古屋⇒福岡
＜2日目＞
福岡⇒松本⇒札幌（新千歳）⇒山形⇒名古屋

FDA夢の乗り放題というポスター（期間：7月1日～7月20日）に惹きつけられ、、最終日にあたる7月19日と20日に申込みできました。
料金はホテル素泊まり付きで2日間プラン30,800円（2人1室ホテル利用なら29,800円）

【今回企画の根本はお客様自身で飛行機搭乗計画を立て、日本全国を自由に旅をお楽しみいただく】というFDAの企画。
自分であれやこれやとプランを練る醍醐味があります。

FDAの飛行機に乗るため名古屋空港に早朝の6時15分に到着。
FDAは搭乗手続きと荷物の預け入れは便出発時刻の15分前までに済ませればよいので、空港というよりも長距離バスターミナルやフェリーターミナルのような感じです。

名古屋空港 (県営名古屋空港) 空港

FDAが名古屋空港～福岡空港の路線を2010年に開始してから10年。
FDAの本社所在地は静岡ですが、以後名古屋空港はFDAの発着路線が増えて現在は8路線となり、まさにFDAの独壇場。

午前7時～8時には名古屋空港から福岡、花巻、高知、青森、出雲、熊本への出発が目白押し

名古屋空港は中部国際空港（セントレア）と比べると名古屋市内から近くとてもコンパクトな空港なので、空港に来てから飛行機に乗るまでの時間が短くてすむのが魅力です。
行先を見ただけでも「地方と地方を結ぶ」のFDA企業コンセプトを感じます。

早朝便の乗客で賑わうFDAのチェックインカウンター

FDAは格安航空（LCC）のように荷物を預けるのに別途料金がかかりません。一人あたり50cm×60cm×120cm以内、合計20kgまで個数制限なしで無料で預かってもらえます。

名古屋小牧⇒高知（往路）と高知⇒名古屋小牧（復路）の搭乗券

チェックインを済ませ保安検査場を通過し出発便待合室へ。
本日最初に搭乗する高知便はB搭乗口から紫色の飛行機である事が表示されています。

高知便の機体整備が遅れて20分以上出発が遅れる事を知らされ、暫し茫然。
高知から名古屋に戻ってきてから乗る花巻便の接続時間が45分しかなく、最初から20分以上遅れたら乗り遅れてしまい今回の計画は駄目になると言う不安がよぎり、とにかくこれ以上遅れないように運を天に任せました。

今から搭乗する高知行き紫色の飛行機（JA06FJ)
機種はブラジルのエンブラエル社製のERJ175。
エンブラエル社製の飛行機に乗るのは初めて！
FDAの飛行機が全て国産の三菱重工製のMRJだったらどんなに素晴らしかったことでしょう。

待合室から搭乗する飛行機への通路の入口には横断歩道があり、航空関係の車両が通るので何と踏切と信号があります。

搭乗機への通路の外観

高知行きの紫色の飛行機（JA06FJ)に乗りこみます。
名古屋空港での出発はトーイングカー（飛行機を押したり引いたりする車両）を使わないのでFDA機は機敏に出発、到着できます。

機内から見る名古屋空港ターミナル

前方からの座席の写真を撮り忘れたので、FDAのホームページより写真と説明文を引用させてもらいました。
https://www.fujidream.co.jp/

滑らかな手触りのソフトレザーシートは人間工学に基づいた設計で、座席幅(46.3cm)と座席の前後間隔(約79cm)はともにクラス最高水準。

CAさんの緊急時の説明タイム
FDAは機長と副操縦士、キャビンクルーが2名乗務。
通路は中央に1本。座席は革張りで左右に2席ずつのシンプルな配置です。
飛行中のエンジン音も静かで座席空間も広く快適。

ERJ175の緊急時ガイド

＜エンブラエルERJ175・データ＞
座席数：84席、最大離陸重量：36トン、最大航続距離：3,000ｋｍ、
巡航速度：850ｋｍ/ｈ、全長：31.68ｍ、全幅26ｍ、全高9.86ｍ、
運行乗務員数：2名、客室乗務員数：最少2名

緊急時ガイドの裏面
もしもの時のためによく読んでおきましょう！

FDAの機材は上空の綺麗な空気を取り入れて、約3分で換気されているそうです。

離陸前に滑走路を進みます。
風向きの関係で北から南に向けて離陸するようです。

結局、出発時間より25分遅れて7時45分発となり、離陸しました。

離陸後まもない時の機内からの景色。
梅雨明けで視界良好！
遠方には名古屋駅方面の高層ビルが良く見えます。

名古屋高速の向こう側に名古屋城と名古屋駅界隈の高層ビル群

中日ドラゴンズのホームグラウンド・バンテリンドームナゴヤ

バンテリンドーム ナゴヤ 名所・史跡

東名高速道路の名古屋インターチェンジ上空

離陸してから10分位で中部国際空港（セントレア）が見えてきました。

人口島の中部国際空港を望遠レンズで撮影。

中部国際空港セントレア 空港

早朝便ではクロワッサン！
離陸してから20分程で水平飛行となり、CAさんが飲み物とクロワッサン（コモ製）を無料で配布してくれました。
LCCの飛行機とは違い機内では無料でドリンクとチョコレート菓子（早朝便はクロワッサン）が提供されるのが魅力的。飲み物はお茶（静岡茶）かリンゴジュースかホットコーヒーから一つ選べます。

紀伊半島の山間部。この下辺りには熊野古道？

南紀白浜の上空

千畳敷 自然・景勝地

室戸岬上空

室戸岬 自然・景勝地

土佐湾に沿って西進

定刻より15分遅れの8時35分　高知龍馬空港に着陸。
名古屋を離陸した時から10分挽回しました。

坂本龍馬と桂浜のイラストがお出迎え

4トラベルで未踏地になっていた高知県も高知空港に上陸したので、訪問履歴に追加する事ができました。

高知空港（高知龍馬空港） 空港

『よっ　きてくれた　まっことありがとう』と坂本龍馬が再びお出迎え

南国ムードが漂う高知龍馬空港。

高知の観光案内図
『ローマの休日』が『リョーマの休日』！？

高知空港旅客ターミナルビルは坂本龍馬　一色です。

定刻では高知空港を8時50分発ですが、先便が遅れたため15分遅れの9時5分に高知空港を出発
せっかく高知に着いても高知観光することなく高知龍馬空港の旅客ターミナルビルを眺めただけで30分後には帰途につきました。

動き始めてから5分後の9時10分にはもう離陸。

高知空港を離陸して間もない時の機内からの景色

室戸阿南海岸上空が遠ざかっていきます。

離陸して10分位で水平飛行となり、希望者に新聞を配布。
その土地土地の地元新聞が希望者には無料で配布される嬉しいサービスです。

折返し便は機体もCAさんも同じ。
行きの便でCAさんに今日から2日間乗り放題にチャレンジ中だと伝えたら、CAさん直筆の「フライトログ」という名称のメーセージカードと飴玉をプレゼントしてくれました。

創業が天保年間という馬場製菓の手づくり飴玉。

志摩半島のリアス式海岸

機長から高度7,200ｍ、速度850ｋｍ/ｈで飛行中とアナウンス。
高知～名古屋は飛行機にしては距離が短いので高度が低いようで、見晴らしは抜群です。

規模の大きな風力発電設備が見えてきました。
ここは地上設置型では国内最大規模の風力発電所として計画されている「三重松阪蓮ウィンドファーム発電所（仮称）」である事が11/28付け新聞記事で分かりました。

松阪上空から伊勢湾上空へ

再び中部国際空港が見えてきました。

常滑上空から中部国際空港と対岸の四日市方面を望みます。

あっ！　白い船体。
太平洋フェリーの苫小牧、仙台から来た「いしかり」が名古屋港に向けて北上しているのが見えます。

再びバンテリンドームナゴヤと名古屋駅の高層ビル群が見えてきました。

名古屋市街と庄内川。
名古屋空港には南から北に向かって着陸するようです。

かつての名古屋空港国際線ターミナルは『エアーポートウオーク』という大型ショッピングモールに変身して映画館もあります。

高知から更に遅れを10分取り戻し10分遅れの10時に名古屋空港に到着。
予定通り花巻便に無事乗れることになりホッとしました。

名古屋空港を出発してから高知空港に行き、2時間15分で戻って来ました。
実質飛行時間は僅か45分。
名古屋から高知に行って午前中の内に帰って来れるとは神業です。
陸上交通で四国の高知に行くなら1日がかり。飛行機は速くて何と便利な乗り物でしょう！！！

高知まで往復搭乗した紫色のJA06FJを名残惜しく降りました。
6号機さん　お世話になりました。

FDA機を降りてから名古屋空港の展望デッキに上り、飛行機見物。

左側に駐機のライトブルー色のJA02FJ（エンブラエル170）

右側にはローズピンク色のJA15FJ（エンブラエル175）と高知往復した紫色のJA06FJ（エンブラエル175）が駐機。

FDAの3機を眺めながら高知までの飛行機旅の余韻に浸りました。

この後は花巻まで往復する②名古屋⇒花巻⇒名古屋に続きます。