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鎌倉時代に鎌倉と三浦半島を結ぶため、尾根を切り開いた街道が残っています。<br /><br />険しい山道は名越切通(なごえきりどおし)と呼ばれ、重要な交通路であると同時にその険しさは南部の敵から鎌倉を防衛する目的もあったようです。<br /><br />この名越切通の中に不思議な集団墓地があって毎年2回だけ公開されてます。<br /><br />まんだら堂やぐら群という国指定史跡で崖に掘られたタテヨコ2mの横穴に供養搭が150基立っています。<br /><br />実は周囲の未公開のものも合わせると、供養塔の数はさらに多いのではないかといわれています。<br /><br />まんだら堂やぐら群のことは以前から不思議な場所だと思っていましたが、山道が険しいだけでなく、周囲には火葬場や心霊スポット小坪隧道があって、今まで足が向かなかったのですが、この日は天気がいいので、ぶらぶら行ってみました。

2021年5月 ちょっと不思議な心霊スポット!名越切通のまんだら堂やぐら群@鎌倉・逗子

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2021/05/29 - 2021/05/29

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yakyukozou

yakyukozouさん

鎌倉時代に鎌倉と三浦半島を結ぶため、尾根を切り開いた街道が残っています。

険しい山道は名越切通(なごえきりどおし)と呼ばれ、重要な交通路であると同時にその険しさは南部の敵から鎌倉を防衛する目的もあったようです。

この名越切通の中に不思議な集団墓地があって毎年2回だけ公開されてます。

まんだら堂やぐら群という国指定史跡で崖に掘られたタテヨコ2mの横穴に供養搭が150基立っています。

実は周囲の未公開のものも合わせると、供養塔の数はさらに多いのではないかといわれています。

まんだら堂やぐら群のことは以前から不思議な場所だと思っていましたが、山道が険しいだけでなく、周囲には火葬場や心霊スポット小坪隧道があって、今まで足が向かなかったのですが、この日は天気がいいので、ぶらぶら行ってみました。

旅行の満足度
4.0

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  • 鎌倉駅から横須賀線沿いをゆっくり歩いて20分。<br />名越踏切を渡ったところが切通しの大町側入口。<br />静かな住宅街で人通りも少ない。

    鎌倉駅から横須賀線沿いをゆっくり歩いて20分。
    名越踏切を渡ったところが切通しの大町側入口。
    静かな住宅街で人通りも少ない。

  • 大町口の看板。<br /><br />その昔、山々に囲まれた都市鎌倉に向かう街道のことを切通(きりどおし)と呼んだらしく、切通は七街道あって、そのうちのひとつ、名越切通(なごえきりどおし)は、三浦半島から鎌倉への重要な交通路でもあったらしい。

    大町口の看板。

    その昔、山々に囲まれた都市鎌倉に向かう街道のことを切通(きりどおし)と呼んだらしく、切通は七街道あって、そのうちのひとつ、名越切通(なごえきりどおし)は、三浦半島から鎌倉への重要な交通路でもあったらしい。

  • 大町口から早くも険しい山道。<br />どういうわけか、横須賀線の隧道の上あたりから「ゴー」という音が気になる。<br />火葬場の煙突も見え隠れします。

    大町口から早くも険しい山道。
    どういうわけか、横須賀線の隧道の上あたりから「ゴー」という音が気になる。
    火葬場の煙突も見え隠れします。

  • かなりキツイ山道を登ったり下ったりしながら先を急ぎます。<br />

    かなりキツイ山道を登ったり下ったりしながら先を急ぎます。

  • ときどきある矢印。<br />まんだら堂やぐら群方面、確認して向かいます。

    ときどきある矢印。
    まんだら堂やぐら群方面、確認して向かいます。

  • そしてまんだら堂やぐら群本日公開中の看板を発見。

    そしてまんだら堂やぐら群本日公開中の看板を発見。

  • まんだら堂やぐら群は逗子市の管理で普段は閉ざされた場所であるけど、公開中は教育委員会の関係者がテントを張って滞在してて説明もしてくれる。<br /><br />なお、公開期間中でも土・日・月・祝以外は入場できませんのでご注意を。

    まんだら堂やぐら群は逗子市の管理で普段は閉ざされた場所であるけど、公開中は教育委員会の関係者がテントを張って滞在してて説明もしてくれる。

    なお、公開期間中でも土・日・月・祝以外は入場できませんのでご注意を。

  • 入口近くには逗子から鎌倉方面をみた名越切通の全景写真。<br /><br />周囲はすでに開発されて住宅街になっているけど、名越切通は意外と規模が大きくて、一説によると鎌倉、逗子のやぐら群はもっと規模が大きいとも言われています。<br />

    入口近くには逗子から鎌倉方面をみた名越切通の全景写真。

    周囲はすでに開発されて住宅街になっているけど、名越切通は意外と規模が大きくて、一説によると鎌倉、逗子のやぐら群はもっと規模が大きいとも言われています。

  • これは発掘調査した時に発見された平場と呼ばれる火葬場の写真。<br />斬首された人骨も発掘されているので、平場は火葬場でもあるが、刑場でもあったのはないか、という説もあります。(所説あり)

    これは発掘調査した時に発見された平場と呼ばれる火葬場の写真。
    斬首された人骨も発掘されているので、平場は火葬場でもあるが、刑場でもあったのはないか、という説もあります。(所説あり)

  • これがまんだら堂やぐら群。<br />手前の広い場所は平場。(=火葬場)<br /><br />まんだら堂の建築的な足跡は発見されていないし、その名前の由来は日蓮宗のまんだらだとか、はたまたこのあたりの地名だとか、所説あるらしいけど、詳しいことは解明されていない。<br />

    これがまんだら堂やぐら群。
    手前の広い場所は平場。(=火葬場)

    まんだら堂の建築的な足跡は発見されていないし、その名前の由来は日蓮宗のまんだらだとか、はたまたこのあたりの地名だとか、所説あるらしいけど、詳しいことは解明されていない。

  • やぐら群というのは横穴式の集団墓地のことを呼ぶらしい。<br />奥の黒い穴の中には供養搭がたくさん。<br />150基以上の供養塔がある。<br />手前の平場で火葬したあと穴の中に遺骨を納めた。

    やぐら群というのは横穴式の集団墓地のことを呼ぶらしい。
    奥の黒い穴の中には供養搭がたくさん。
    150基以上の供養塔がある。
    手前の平場で火葬したあと穴の中に遺骨を納めた。

  • なぜこのような集団墓地(火葬場、刑場?)が出現したのかはナゾですが、このあたりは国境(くにざかい)ということもあり戦乱で死者が多かったことなどもあるようです。

    なぜこのような集団墓地(火葬場、刑場?)が出現したのかはナゾですが、このあたりは国境(くにざかい)ということもあり戦乱で死者が多かったことなどもあるようです。

  • まんだら堂をさらに登ると展望広場があってやぐら群の全体が見渡せます。結構な奇観です。<br />先に展望広場に登ってから見学した方がいいかもです。

    まんだら堂をさらに登ると展望広場があってやぐら群の全体が見渡せます。結構な奇観です。
    先に展望広場に登ってから見学した方がいいかもです。

  • まんだら堂のあと、東に進み大切岸という石切り場に行ってみました。<br />これは途中にあった石廟と呼ばれる鎌倉時代の納骨堂。<br />この下にも武士の骨が・・・怖?

    まんだら堂のあと、東に進み大切岸という石切り場に行ってみました。
    これは途中にあった石廟と呼ばれる鎌倉時代の納骨堂。
    この下にも武士の骨が・・・怖?

  • 鎌倉の建築には石材が多用されたらしい。<br />基礎とか井戸とかにね。<br />大切岸(おおきりぎし)は鎌倉に石材を供給する石切場でありながら、徐々にその地形を断崖に変えて敵の進入を防御する自然の要塞となっていった。

    鎌倉の建築には石材が多用されたらしい。
    基礎とか井戸とかにね。
    大切岸(おおきりぎし)は鎌倉に石材を供給する石切場でありながら、徐々にその地形を断崖に変えて敵の進入を防御する自然の要塞となっていった。

  • 大切岸は姿を変えて。

    大切岸は姿を変えて。

  • 今では奇観となりお猿畑の大切岸といわれています。

    今では奇観となりお猿畑の大切岸といわれています。

  • 尾根を南に下りて法性寺の墓苑にお邪魔してみました。<br />ここではすでに紫陽花が八分咲き。

    尾根を南に下りて法性寺の墓苑にお邪魔してみました。
    ここではすでに紫陽花が八分咲き。

  • 時期によっては墓苑から大切岸の全景が見られます。<br />今日は緑が多くてね。<br />

    時期によっては墓苑から大切岸の全景が見られます。
    今日は緑が多くてね。

  • 名越切通の大町口に戻り帰り道に立ち寄ったのが妙法寺。<br />受付で300円を払い線香をもらって入場。<br /><br />※切通にはトイレがないのでこちらでお借りしました。<br />この総門の横にあります。<br />

    名越切通の大町口に戻り帰り道に立ち寄ったのが妙法寺。
    受付で300円を払い線香をもらって入場。

    ※切通にはトイレがないのでこちらでお借りしました。
    この総門の横にあります。

  • 妙法寺はこけ寺と呼ばれ新緑の苔の石段が見ごろです。<br />現在はコケを保護する目的で石段は立ち入り禁止です。

    妙法寺はこけ寺と呼ばれ新緑の苔の石段が見ごろです。
    現在はコケを保護する目的で石段は立ち入り禁止です。

  • 石段を上から見たところ。

    石段を上から見たところ。

  • コケの帽子をかぶった石塔も美しい。<br />2時間のお散歩でした。<br /><br />それではまた。<br /><br />(おしまい)

    コケの帽子をかぶった石塔も美しい。
    2時間のお散歩でした。

    それではまた。

    (おしまい)

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この旅行記へのコメント (2)

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  • ateruiさん 2022/03/29 20:44:31
    まんだら堂やぐら群すばらしい
    これだけのお墓や火葬場の集合体 感動です
    明るいときに 行ってみます

    やぐらの石碑 或いは 墓石の裏に 顔が出る
    動画見たことあります 浮かばれない人が
    沢山いるようです よ

    昔車で迷って 切通がある 同じようなところを
    通ったこと 思い出しました

    yakyukozou さん ありがとうございました

    aterui
  • yamayuri2001さん 2021/06/28 15:36:20
    まんだら堂は・・・
    yakyukozouさん、こんにちは。
    昔、まんだら堂は紫陽花の名所でした。
    30年くらい前は、毎年まんだら堂に紫陽花を見に!
    その当時、長谷寺よりもまんだら堂の方がずっと紫陽花の名所だったと
    記憶しています。

    yakyukozouさんの旅行記に出て来る
    確かに見たことのある階段と、
    入口・・・
    どんどん山を登りましたね。

    あの紫陽花の小山は、何処だったのでしょうか?
    その後、立ち入り禁止になり
    何年も行っていませんが
    とても気になりました。
    yamayuri2001

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