2021/05/04 - 2021/05/04
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おとなの男一人旅さん
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もうすぐ還暦だというのに、生まれて初めてのスクーバダイビングを与論島で体験しました。
2021年5月1日から14日まで、与論島に滞在予定だったので、どこかで体験できるだろうと思っていました。
しかし、天気予報アプリで雷マークが付いた日も多かったので、Hostelのオーナーに相談して、早めに”あおいろクジラ”さんに連絡をとってもらいました。
前日までにLINEで、身長、体重、靴のサイズなどの連絡と、当日の打ち合わせをしました。
500mLの水を準備して、水着のまま、宿で9時15分に拾ってもらいました。
港までは車で5分程です。
初心者は4名上限で行うそうですが、午前中は私一人で、午後は二人の予約があるそうです。
私は、中西さんと幸田さんの二人がサポートというVIP待遇となりました。
でもサポートは何人いても、きれいな珊瑚礁を楽しもうという気持ちより、不安が先ですね。
トイレを済ませ、ウエットスーツを着てブーツを履きます。
まずボートに乗り、説明を受け、港の船上で練習をします。
マスクの上から鼻を押さえての耳抜き、マスクに水が入ったときの対処、マウスピースを咥えての呼吸、マウスピースが外れて、咥え直したマウスピース内の水の出し方などです。
マウスピースの空気が吸いにくく、水中でうまく呼吸ができるか不安になりました。
さらに、ボートから海中に降ろしたデッキに膝をついて、ボート上で練習したことを水中で繰り返し練習します。
マウスピースを外して、咥え直して、ちょっとゲホッとなりました。咥えてすぐ吸ってしまったのだ。まず息を出して、水を追い出さなくてはならなかったのを思い出した。
水中では、空気中と違ってマウスピースの空気が吸いやすくて安心しました。
中西さんに質問すると、水中で吸いやすいように設計されているので、空気中では吸い難いのだそうです。
マスクに入った水の抜き方は、やり方を勘違いしていたので失敗したが、再度説明を受けて理解できました。
準備が整ったので、ダイビングポイントに移動しました。
「BG前」までは15分ほどです。
でも、心の準備はなかなか整いません。
初心者は間違っても、TVのように船上で機材をつけて、ダイブしたいなどと思ってはいけません。
マスクがずれた時点でパニックとなって、「ギブアップ」となってしまうでしょう。
水中のデッキにしがみつく。
環礁の中といえども港の中とは違い、
波で揺れる。波も、しぶきも飛んでくる。
私たちがよく目にするシリンダー(ボンベ)の半分の長さのものを背負わせてもらい、フィン(足ひれ)を着けてもらい、グローブを着けて、
いざスクーバダイビング!
でもスクーバダイビングと言うより、
まずは沈んでいく。
海底まで垂らしたロープを握ったまま、0.5m、1m、1.5mと足から沈んでいく。
1m毎に耳抜きをしながら、
沈んでいく。
もし気が変わったら、ロープを一引きすれば海面ですので、
ご安心
マウスピースでの呼吸に不安がなくなると、ずーっと沈んで行きたくなるが、初心者コースは
水深5mです。
胸式呼吸がいいか、腹式呼吸がいいか、前日から悩んでいたが、好きな方でというので、胸式呼吸で始めたが、大きく吸って、ゆっくり履いているうちに、腹式呼吸になっていました。
まず砂の上に両膝を着いた。重力が少ないとこの姿勢もなかなか難しい。海中の水も揺れています。
安定しません。
水の透明度と海底の白い珊瑚の砂とが相まって、あまり深さを感じませんが、
水深は5m
上を見上げると、水面がすぐそこに見えますが、
ここは水深5m
初心者でも簡単に潜れるこの深さでも、素潜りではなかなか潜れませんね。
大きな水槽を覗いているように感じますが、
ここは水深5m
こんな大きな水槽は、某IT企業のCEOでも持つことは出来ません。
スーパーマンのように、腕を前に伸ばして、ゆっくりフィンを動かします。
なんとかバランスを取りながら、前に進んでいきます。
シリンダーが小さいので、そこそこ安定していますが、本人の意思とは裏腹に沈んだり、上昇したりします。
後ろを振り返る余裕もありません。振り返るとバランスを崩してしまいそうです。
幸田さんを信じて、ただ前をスイスイと行く中西さんを見て、足ひれをぎこちなく動かします。
白い珊瑚の砂の中に、緑の珊瑚が点在しています。
イソギンチャクの中に、クマノミが見えます。
覚えているのはこれくらいです。
実は、頂いた50枚ほどの水中写真で思い出しています。
水の中の風景は、ほとんど覚えていません。
水中写真を撮るときには、泡で顔が隠れないように、息を止めるように言われていましたが、写真を見ると息を止めて、再度呼吸した時がいい具合です。
この「ぶくぶく加減」が絶妙で、「ぶくぶく加減」だけならライセンスをもらえそうです。
人類が進化で捨てた「足のひれ」を、改めて足に生やしてみると、この取り扱いがなかなか難しいです。
しかし、科学による再進化に上手く順応できた瞬間は、大脳からの指令以上にスピードが上がって、中西さんを追い越してしまうが、心の中でイエローカードを出して減速します。
いや、視界から二人が消えると不安になるので、自然と減速してしまいます。
まるで子どもの水中お散歩ですね。
指示どおりに動いているうちに、次第に方向が分からなくなってきました。
見上げても船底は見えません。水中では簡単に迷子になってしまいます。
30分のダイビングはあっという間ではなく、長く感じました。
最期まで不安はなくならなりませんでした。
もうダイビングはする機会はないでしょう。
ジョギングや山登りのように息が切れることもなく、意外に疲れなかったので、追加でもう1本お願いしました。
海中宮殿を上から眺める予定でしたが、風も出てきたということもあって、港の外の方のテトラポッドの近く「テトラ前」に移動しました。
ここは水深6.5m、水の色がより深い藍色で、大きな岩礁が多く、神秘的です。
よりダイビングをしている気分になれました。
こちらは、美味しそうな魚が多いです。
年をとると持病もあるでしょうが、水中では腰痛、膝痛などは健康のうちかもしれません。
しかも、無重力状態に筋力はいりません。
水が体を支えてくれて、足ひれがパワーをくれます。
ゆっくりと呼吸をして、ゆったりと足ひれを動かせば、体力もいりません。
どちらかと言えば悟りの世界、歳をとった人の方が得意かもしれません。
一人でVIP気分を味わいましたが、初心者二人で潜るとどちらかに、水中で笑い転げるようなハプニングも期待できそうです。
水温23度、ウエットスーツを着ても結構冷えました。
島の天気は変わりやすいと言いますが、天気と風、そして海の恵みに囲まれて、ラッキーな一日でした。
※それから、スクーバダイビングの後は、気圧の低いところ(フライト、登山など)は控えなければいけません。
あおいろクジラ
https://aoirokuzira.jimdofree.com
++++ 追伸
「あー、また潜りたい!!」
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