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もうすぐ還暦だというのに、生まれて初めてのスクーバダイビングを与論島で体験しました。<br />2021年5月1日から14日まで、与論島に滞在予定だったので、どこかで体験できるだろうと思っていました。<br />しかし、天気予報アプリで雷マークが付いた日も多かったので、Hostelのオーナーに相談して、早めに”あおいろクジラ”さんに連絡をとってもらいました。<br /><br />前日までにLINEで、身長、体重、靴のサイズなどの連絡と、当日の打ち合わせをしました。<br /><br />500mLの水を準備して、水着のまま、宿で9時15分に拾ってもらいました。<br /><br />港までは車で5分程です。<br /><br />初心者は4名上限で行うそうですが、午前中は私一人で、午後は二人の予約があるそうです。<br />私は、中西さんと幸田さんの二人がサポートというVIP待遇となりました。<br /><br />でもサポートは何人いても、きれいな珊瑚礁を楽しもうという気持ちより、不安が先ですね。<br /><br />トイレを済ませ、ウエットスーツを着てブーツを履きます。<br /><br />まずボートに乗り、説明を受け、港の船上で練習をします。<br /><br />マスクの上から鼻を押さえての耳抜き、マスクに水が入ったときの対処、マウスピースを咥えての呼吸、マウスピースが外れて、咥え直したマウスピース内の水の出し方などです。<br /><br />マウスピースの空気が吸いにくく、水中でうまく呼吸ができるか不安になりました。<br /><br />さらに、ボートから海中に降ろしたデッキに膝をついて、ボート上で練習したことを水中で繰り返し練習します。<br /><br />マウスピースを外して、咥え直して、ちょっとゲホッとなりました。咥えてすぐ吸ってしまったのだ。まず息を出して、水を追い出さなくてはならなかったのを思い出した。<br /><br />水中では、空気中と違ってマウスピースの空気が吸いやすくて安心しました。<br /><br />中西さんに質問すると、水中で吸いやすいように設計されているので、空気中では吸い難いのだそうです。<br /><br />マスクに入った水の抜き方は、やり方を勘違いしていたので失敗したが、再度説明を受けて理解できました。<br /><br />準備が整ったので、ダイビングポイントに移動しました。<br /><br />「BG前」までは15分ほどです。<br /><br />でも、心の準備はなかなか整いません。<br /><br />初心者は間違っても、TVのように船上で機材をつけて、ダイブしたいなどと思ってはいけません。<br />マスクがずれた時点でパニックとなって、「ギブアップ」となってしまうでしょう。<br /><br />水中のデッキにしがみつく。<br />環礁の中といえども港の中とは違い、<br />波で揺れる。波も、しぶきも飛んでくる。<br />私たちがよく目にするシリンダー(ボンベ)の半分の長さのものを背負わせてもらい、フィン(足ひれ)を着けてもらい、グローブを着けて、<br /><br />いざスクーバダイビング!<br /><br />でもスクーバダイビングと言うより、<br /><br />まずは沈んでいく。<br /><br />海底まで垂らしたロープを握ったまま、0.5m、1m、1.5mと足から沈んでいく。<br />1m毎に耳抜きをしながら、<br /><br />沈んでいく。<br /><br />もし気が変わったら、ロープを一引きすれば海面ですので、<br /><br />ご安心<br /><br />マウスピースでの呼吸に不安がなくなると、ずーっと沈んで行きたくなるが、初心者コースは<br /><br />水深5mです。<br /><br />胸式呼吸がいいか、腹式呼吸がいいか、前日から悩んでいたが、好きな方でというので、胸式呼吸で始めたが、大きく吸って、ゆっくり履いているうちに、腹式呼吸になっていました。<br /><br />まず砂の上に両膝を着いた。重力が少ないとこの姿勢もなかなか難しい。海中の水も揺れています。<br /><br />安定しません。<br /><br />水の透明度と海底の白い珊瑚の砂とが相まって、あまり深さを感じませんが、<br /><br />水深は5m<br /><br />上を見上げると、水面がすぐそこに見えますが、<br /><br />ここは水深5m<br /><br />初心者でも簡単に潜れるこの深さでも、素潜りではなかなか潜れませんね。<br /><br />大きな水槽を覗いているように感じますが、<br /><br />ここは水深5m<br /><br />こんな大きな水槽は、某IT企業のCEOでも持つことは出来ません。<br /><br />スーパーマンのように、腕を前に伸ばして、ゆっくりフィンを動かします。<br /><br />なんとかバランスを取りながら、前に進んでいきます。<br />シリンダーが小さいので、そこそこ安定していますが、本人の意思とは裏腹に沈んだり、上昇したりします。<br /><br />後ろを振り返る余裕もありません。振り返るとバランスを崩してしまいそうです。<br />幸田さんを信じて、ただ前をスイスイと行く中西さんを見て、足ひれをぎこちなく動かします。<br /><br />白い珊瑚の砂の中に、緑の珊瑚が点在しています。<br />イソギンチャクの中に、クマノミが見えます。<br />覚えているのはこれくらいです。<br /><br />実は、頂いた50枚ほどの水中写真で思い出しています。<br />水の中の風景は、ほとんど覚えていません。<br /><br />水中写真を撮るときには、泡で顔が隠れないように、息を止めるように言われていましたが、写真を見ると息を止めて、再度呼吸した時がいい具合です。<br /><br />この「ぶくぶく加減」が絶妙で、「ぶくぶく加減」だけならライセンスをもらえそうです。<br /><br />人類が進化で捨てた「足のひれ」を、改めて足に生やしてみると、この取り扱いがなかなか難しいです。<br />しかし、科学による再進化に上手く順応できた瞬間は、大脳からの指令以上にスピードが上がって、中西さんを追い越してしまうが、心の中でイエローカードを出して減速します。<br /><br />いや、視界から二人が消えると不安になるので、自然と減速してしまいます。<br /><br />まるで子どもの水中お散歩ですね。<br /><br />指示どおりに動いているうちに、次第に方向が分からなくなってきました。<br />見上げても船底は見えません。水中では簡単に迷子になってしまいます。<br /><br />30分のダイビングはあっという間ではなく、長く感じました。<br />最期まで不安はなくならなりませんでした。<br /><br />もうダイビングはする機会はないでしょう。<br />ジョギングや山登りのように息が切れることもなく、意外に疲れなかったので、追加でもう1本お願いしました。<br /><br />海中宮殿を上から眺める予定でしたが、風も出てきたということもあって、港の外の方のテトラポッドの近く「テトラ前」に移動しました。<br /><br />ここは水深6.5m、水の色がより深い藍色で、大きな岩礁が多く、神秘的です。<br />よりダイビングをしている気分になれました。<br /><br />こちらは、美味しそうな魚が多いです。<br /><br />年をとると持病もあるでしょうが、水中では腰痛、膝痛などは健康のうちかもしれません。<br />しかも、無重力状態に筋力はいりません。<br /><br />水が体を支えてくれて、足ひれがパワーをくれます。<br />ゆっくりと呼吸をして、ゆったりと足ひれを動かせば、体力もいりません。<br /><br />どちらかと言えば悟りの世界、歳をとった人の方が得意かもしれません。<br /><br />一人でVIP気分を味わいましたが、初心者二人で潜るとどちらかに、水中で笑い転げるようなハプニングも期待できそうです。<br /><br />水温23度、ウエットスーツを着ても結構冷えました。<br /><br />島の天気は変わりやすいと言いますが、天気と風、そして海の恵みに囲まれて、ラッキーな一日でした。<br /><br />※それから、スクーバダイビングの後は、気圧の低いところ(フライト、登山など)は控えなければいけません。<br /><br /><br />あおいろクジラ<br />https://aoirokuzira.jimdofree.com<br /><br /><br />++++ 追伸<br /><br />「あー、また潜りたい!!」

重箱の隅 in 体験スクーバダイビング(還暦)

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2021/05/04 - 2021/05/04

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おとなの男一人旅

おとなの男一人旅さん

もうすぐ還暦だというのに、生まれて初めてのスクーバダイビングを与論島で体験しました。
2021年5月1日から14日まで、与論島に滞在予定だったので、どこかで体験できるだろうと思っていました。
しかし、天気予報アプリで雷マークが付いた日も多かったので、Hostelのオーナーに相談して、早めに”あおいろクジラ”さんに連絡をとってもらいました。

前日までにLINEで、身長、体重、靴のサイズなどの連絡と、当日の打ち合わせをしました。

500mLの水を準備して、水着のまま、宿で9時15分に拾ってもらいました。

港までは車で5分程です。

初心者は4名上限で行うそうですが、午前中は私一人で、午後は二人の予約があるそうです。
私は、中西さんと幸田さんの二人がサポートというVIP待遇となりました。

でもサポートは何人いても、きれいな珊瑚礁を楽しもうという気持ちより、不安が先ですね。

トイレを済ませ、ウエットスーツを着てブーツを履きます。

まずボートに乗り、説明を受け、港の船上で練習をします。

マスクの上から鼻を押さえての耳抜き、マスクに水が入ったときの対処、マウスピースを咥えての呼吸、マウスピースが外れて、咥え直したマウスピース内の水の出し方などです。

マウスピースの空気が吸いにくく、水中でうまく呼吸ができるか不安になりました。

さらに、ボートから海中に降ろしたデッキに膝をついて、ボート上で練習したことを水中で繰り返し練習します。

マウスピースを外して、咥え直して、ちょっとゲホッとなりました。咥えてすぐ吸ってしまったのだ。まず息を出して、水を追い出さなくてはならなかったのを思い出した。

水中では、空気中と違ってマウスピースの空気が吸いやすくて安心しました。

中西さんに質問すると、水中で吸いやすいように設計されているので、空気中では吸い難いのだそうです。

マスクに入った水の抜き方は、やり方を勘違いしていたので失敗したが、再度説明を受けて理解できました。

準備が整ったので、ダイビングポイントに移動しました。

「BG前」までは15分ほどです。

でも、心の準備はなかなか整いません。

初心者は間違っても、TVのように船上で機材をつけて、ダイブしたいなどと思ってはいけません。
マスクがずれた時点でパニックとなって、「ギブアップ」となってしまうでしょう。

水中のデッキにしがみつく。
環礁の中といえども港の中とは違い、
波で揺れる。波も、しぶきも飛んでくる。
私たちがよく目にするシリンダー(ボンベ)の半分の長さのものを背負わせてもらい、フィン(足ひれ)を着けてもらい、グローブを着けて、

いざスクーバダイビング!

でもスクーバダイビングと言うより、

まずは沈んでいく。

海底まで垂らしたロープを握ったまま、0.5m、1m、1.5mと足から沈んでいく。
1m毎に耳抜きをしながら、

沈んでいく。

もし気が変わったら、ロープを一引きすれば海面ですので、

ご安心

マウスピースでの呼吸に不安がなくなると、ずーっと沈んで行きたくなるが、初心者コースは

水深5mです。

胸式呼吸がいいか、腹式呼吸がいいか、前日から悩んでいたが、好きな方でというので、胸式呼吸で始めたが、大きく吸って、ゆっくり履いているうちに、腹式呼吸になっていました。

まず砂の上に両膝を着いた。重力が少ないとこの姿勢もなかなか難しい。海中の水も揺れています。

安定しません。

水の透明度と海底の白い珊瑚の砂とが相まって、あまり深さを感じませんが、

水深は5m

上を見上げると、水面がすぐそこに見えますが、

ここは水深5m

初心者でも簡単に潜れるこの深さでも、素潜りではなかなか潜れませんね。

大きな水槽を覗いているように感じますが、

ここは水深5m

こんな大きな水槽は、某IT企業のCEOでも持つことは出来ません。

スーパーマンのように、腕を前に伸ばして、ゆっくりフィンを動かします。

なんとかバランスを取りながら、前に進んでいきます。
シリンダーが小さいので、そこそこ安定していますが、本人の意思とは裏腹に沈んだり、上昇したりします。

後ろを振り返る余裕もありません。振り返るとバランスを崩してしまいそうです。
幸田さんを信じて、ただ前をスイスイと行く中西さんを見て、足ひれをぎこちなく動かします。

白い珊瑚の砂の中に、緑の珊瑚が点在しています。
イソギンチャクの中に、クマノミが見えます。
覚えているのはこれくらいです。

実は、頂いた50枚ほどの水中写真で思い出しています。
水の中の風景は、ほとんど覚えていません。

水中写真を撮るときには、泡で顔が隠れないように、息を止めるように言われていましたが、写真を見ると息を止めて、再度呼吸した時がいい具合です。

この「ぶくぶく加減」が絶妙で、「ぶくぶく加減」だけならライセンスをもらえそうです。

人類が進化で捨てた「足のひれ」を、改めて足に生やしてみると、この取り扱いがなかなか難しいです。
しかし、科学による再進化に上手く順応できた瞬間は、大脳からの指令以上にスピードが上がって、中西さんを追い越してしまうが、心の中でイエローカードを出して減速します。

いや、視界から二人が消えると不安になるので、自然と減速してしまいます。

まるで子どもの水中お散歩ですね。

指示どおりに動いているうちに、次第に方向が分からなくなってきました。
見上げても船底は見えません。水中では簡単に迷子になってしまいます。

30分のダイビングはあっという間ではなく、長く感じました。
最期まで不安はなくならなりませんでした。

もうダイビングはする機会はないでしょう。
ジョギングや山登りのように息が切れることもなく、意外に疲れなかったので、追加でもう1本お願いしました。

海中宮殿を上から眺める予定でしたが、風も出てきたということもあって、港の外の方のテトラポッドの近く「テトラ前」に移動しました。

ここは水深6.5m、水の色がより深い藍色で、大きな岩礁が多く、神秘的です。
よりダイビングをしている気分になれました。

こちらは、美味しそうな魚が多いです。

年をとると持病もあるでしょうが、水中では腰痛、膝痛などは健康のうちかもしれません。
しかも、無重力状態に筋力はいりません。

水が体を支えてくれて、足ひれがパワーをくれます。
ゆっくりと呼吸をして、ゆったりと足ひれを動かせば、体力もいりません。

どちらかと言えば悟りの世界、歳をとった人の方が得意かもしれません。

一人でVIP気分を味わいましたが、初心者二人で潜るとどちらかに、水中で笑い転げるようなハプニングも期待できそうです。

水温23度、ウエットスーツを着ても結構冷えました。

島の天気は変わりやすいと言いますが、天気と風、そして海の恵みに囲まれて、ラッキーな一日でした。

※それから、スクーバダイビングの後は、気圧の低いところ(フライト、登山など)は控えなければいけません。


あおいろクジラ
https://aoirokuzira.jimdofree.com


++++ 追伸

「あー、また潜りたい!!」

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  • この姿勢がなかなか難しい

    この姿勢がなかなか難しい

  • 神秘的

    神秘的

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