アメリカ国立公園巡り2019年GW その3 バッドランズ国立公園＆デビルズタワー

2019/04/29 - 2019/04/29

2019年のGWはカレンダー通りでも10連休！
と言うわけで、具体的にどこに行くか予定は立たないけど、とりあえずKL発券で潰しがきくロス往復をプレエコでゲット。
結局、未訪問の北西部の国立公園や州を回ることにしました。

その1
https://4travel.jp/travelogue/11490168
ロサンゼルス、デンバーを経由してスコッツブラフ

その2
https://4travel.jp/travelogue/11493507
アメリカ国立公園巡り　2019年GW その2ウインドケーブ国立公園&マウントラシュモア
を経て3編目、今日はサウスダコタ州ラピッドシティを出て東にあるバッドランズ国立公園を見ることにします。

前回記述した通り、季節外れの寒波がこの地方を襲い、20センチ以上の降雪が予想されているようで、どうしようか悩みます。

エリア バッドランズ国立公園周辺(アメリカ)

今回泊まったフェアフィールドインは、形態はモーテルといえ、さすがマリオット系、朝食は充実していました。

フェアフィールド イン アンド スイーツ ラピッドシティ ホテル

とはいえ、いつものモーテル朝食、ちょっと上品バージョンといった感じでしたが・・・

今日はいつもの癖のようにウダウダせず、早めに宿を出ます。

なぜなら今日いっぱいは天気は持つものの、明日はこの地区は大雪が降るという予報だから。

当初の予定ではこのエリアに2泊し国立公園ほかを回る予定でしたが、とりあえずこのエリアを今日中に抜け出す必要があると判断したのでした。

まずはバッドランズ国立公園を目指します。
ラピッドシティーからはI94で行けばメインゲートに最速でつけますが。メインではない、裏のゲートから入りたかったのでi94のやや南側を柱州道44号線を走ります。公園の入り口の町がScenicという名前だったので、景色が良いところだと勝手に想像して、、、行ってみると割と平凡な景色のところでしたが。。。

州道44号線を降りた後は未舗装路となりました。

しばらく走ってようやくバッドランズ国立公園の境界に到達。
恒例の看板の記念撮影。

しばらく平坦な道を行きましたが、未舗装路はやがてかなりの上り坂に。

未舗装路のエリアにはバッファローが多くいました。

草原を1頭だけで歩くバッファロー、かっこよすぎです

バッファローの群れ

やがてそれっぽい景色が現れてきました。

ところどころプレリードッグの生息地があり、かわいい姿を観察できます。

開けた雄大な景色に心も大きくなります。

ややアップで

公園のメインゲートである北口からの道と合流すると道路は舗装され、彩られた地形が続くようになります。

色がいろいろな岩があって飽きません。

基本的に北口からの道路の合流点以降は下り坂になります。本当はこの国立公園に1日を充て、ゆっくり見る予定でしたが、通り一遍見るだけになってしまいました。

景色を見下ろせる展望台が整備されていてそれらを巡ることになります。

天気が良ければコントラストがもっと効いて美しいんでしょうね。

やや地味な色合いもグランドキャニオンのようなヒーロー性が無い地味な位置に甘んじている理由でしょうか。
もっとも日本からの足が悪くて、積極的に訪れようとはなりませんよね。

実際私の周りでもバッドランズ国立公園を訪れたことがある人は皆無でした。

奇岩エリアは住む動物もなく、正にbadlandsな雰囲気です。

坂を降りたところに

この国立公園唯一のビジターセンターがありました。土産物を幾つか購入し、

隣接してレストランもあったので、ハンバーガーの昼食。美味しかった！

昼食を食べながら、今後の予定を練ります。天気予報によると明日大雪が降るものの、標高の関係なのか、雲の動きによるのか、降るのは今いるラピッドシティ周辺と西川ロッキー山脈地方。つまり北と東と南に避ければ雪は回避することができることになります。

バッドランズ国立公園 国立公園

下から上を見上げるとまた違ったスケールが楽しめます。

国立公園の北東口から出る前の最後の展望台からこの特異な地形をもう一回見学します。

バッドランズ国立公園の北東口から出て、東西を結ぶI90と交差するところにある、ミニットマンミサイルサイトビジターセンターに寄ります。

冷戦時、核攻撃を受けても反撃できるよう、ど田舎のここにミサイルサイロを隠しており、そのときの展示を見ることができます。

今から思うと当時の緊張感は滑稽に見えてしまいます。

復元された司令室。
即座に反撃しなくてはいけない緊張感とその命令は永遠に来ない現実と、当時の司令官の心理状態はどんなだったんだろうかとか想像してしまいます。

本来なら実際に地下の発車施設とかを見学できるツアーを開催しているのですが、今日（4月中）は開催しておらず、見学できなくて残念。発射基地そのものを地上から見る「セルフツアー」もあるのですがこれも時間で終了してしまっていました。

さてラピッドシティの東側75マイル1時間の場所にいるのですがこれからラピッドシティを挟んで反対側、100マイル1時間半離れたデビルズタワーに向かいます。都合2時間半のドライブ。

ラピッドシティのガソリンスタンドに立ち寄りタンクを満タンにし、

1ガロン＄2.699ドルでした。満タンで＄38.60分給油。

アメリカらしいとてつもなく大きなウォルマートで食料を確保した後西はさらに車を進めます。

I-90は大平原をひたすら走る感じです。

ミニットマンミサイルサイトを出て、給油や買い物を含めて2時間ほどで...

ワイオミング州にはいりました！

I-90を降りて一般道を進みます。アメリカの町の名前は突然その雰囲気にそぐわない名前の町があったりしますが、こんなところの町が「アラジン」とかあってちょっと苦笑してしまいます。

西部劇に出てきそうな町を抜けた先、

カーブの先にデビルズタワーが姿を表したのが見えた時は感動ものでした。

何もない平べったい平原にすっくっとこれが立っているのです。

恒例の看板の前での記念撮影。

デビルズタワーは「岩頸」という地形で、火山で火口の下、地下から持ち上がってきたところで固まり、火山の山の部分が侵食で無くなってしまったが故に塔のように高く細い地形ができた、との事です。

デヴィルスタワー国定公園 国立公園

入り口からタワーをぐるっと回った形の位置にビジターセンターとタワーが近くに見えるスポットがあります。

タワー全体に柱状節理が見られます。
柱状節理好きにとってはこれだけでもうヨダレが垂れてきます(笑)。

人っ子1人いなく、野鳥のさえずりだけがこだまする非常に静かな空間。ずっといたかったのですが、明日はこの辺は大雪になるので出来るだけ北上しなくてはならず、名残惜しいが出発することにします。

デヴィルスタワー国定公園 国立公園

ワイオミング州から引き返し再びサウスダコタ州のステイトラインを越える頃にはもう日没。

US85に入ると、ひたすら北へ向かって走ります。

工事による片側交互通行のために、信号があるのですがこれが日本と比べると考えられないくらい長い間赤がついています。
待っている間思わず寝落ちしてしまったほど。
暗くなると途端に疲れが出るので、この先辛い時間が待っています。

しばらく走り、もうどうにも眠くて辛くなったので、駐車場（真っ暗でわからなかったけど運用されていない計量所で、大型トラックが他にも沢山休憩をとっていました）に入れて仮眠。

しかしバッファロー直進、バイソン右折ってどんだけバッファロー／バイソン好きなんでしょう。

仮眠をとって少し復活し、再び北を目指します。

ノースダコタ州に入りました！
最北の州に入ったと思うと感慨深いです。

すれ違う車もほとんどいなく、真っ暗な道が続きます。歌を歌ったり、ハンドルを太鼓に見立てて叩いたりして、睡魔と戦います。

ボウマンという鉄道が通っている町を経由したので一休み。かつては鉄道を中心に栄えていたのでしょうが、今は鉄道はもちろん旅客扱いはせず、ただただ昔の栄華の残り香が感じられる、そんな町でした。

今回旅したエリアは東西に伸びる鉄道の本数は高速道路よりも多く、どこかしこにそんな街がありました。

ガソリンスタンドに寄ります。

アメリカの田舎ではガソリンスタンドがコンビニを兼ねています。眠気覚ましにコーヒーを買い、運転再開。真っ暗で何も見えない一直線の田舎道を、ひたすら端に引かれている白線を頼りに運転します。

ベルフィールドという町で、東西に走るI94に交差、少し東に走ってやっとの思いで今日の宿を取ったディキソンの街に到着したのは日付も変わっています。

インターチェンジすぐ近くのモーテルにチェックイン。安モーテルだから仕方がないとは言え、なんでこんなにチェックイン手続きに時間がかかるのかと思うほど手際悪く、結局部屋に入るのに30分以上かかってしまいました。

眠くなるから食事は我慢していましたので、レンジで冷凍食品を温めて食べて、就寝。

本日の走行距離は585マイル（936キロ）でした。

今日は降雪予報を前に無理してでも2日分の観光地を回ることにしたこと、降雪エリアから逃れるために多くドライブしなくてはならなかった事を考慮しても、若干無茶した感があります。