2018/08/10 - 2018/08/20
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giantpandaloverさん
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トスカーナの旅後半。世界遺産オルチャ渓谷の宝石ピエンツァとワインで有名なモンテプルチャーノを巡ります。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 30万円 - 50万円
- 交通手段
- 鉄道 タクシー 徒歩 飛行機
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8/14(火)ピティリアーノからハイヤーでピエンツァへ移動(約80㎞)。
途中、モンティキエッロという町のオステリア・ラ・ポルタ(Osteria la Porta)でランチ。 -
モンティキエッロの城門をくぐって直ぐにあるオステリア。
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田舎の落ち着いたオステリアといった感じ。
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羊乳から作るハードチーズのペコリーノ・ディ・ピエンツァ。クルミと蜂蜜が添えられている。ローマ名産のペコリーノ・ロマーノほど塩辛くなく、羊の香りのするプロセスチーズといった感じ。
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鴨のラグーで和えたピチというトスカーナの太麺パスタ。コシがあり細めの讃岐うどんという感じ。
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晴れた日だとテラス席からオルチャ渓谷を眺めながら食事ができる。入店時は生憎の雨のため店内。
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聖レオナルド・クリストフォロ教会。内部には13~14世紀のシエナ派のフレスコが残る。モンティキエッロは、13世紀の中世の街の雰囲気を残している。
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雨も上がり、モンティキエッロから眺めるオルチャ渓谷の糸杉。
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ピエンツァに到着。宿泊はイル・キオストロ・ディ・ピエンツァ。13世紀創建の聖フランチェスコ教会に隣接していて、その回廊がホテルの一部になっている。
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部屋はタイルの床で広々。2部屋に分かれている。
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部屋からのオルチャ渓谷の眺め。
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ピエンツァは元々シエナの名家ピッコローミニ家が所有するコルシャーノという小さな村だったが、この村出身のピッコローミニ家のピウス2世が法王になると、町の名前を自らに因んでピエンツァとし、ルネッサンスの粋を凝らした町に変貌させた。
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ピアツッアの中央に聳えるドゥオーモ。1462年創建。
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ドゥオーモ内部。
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ドゥオーモ内部。
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堂内には1400年代のシエナ派の絵画が並ぶ。ジョバンニ・ディ・パオロの「聖母子と聖人」
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マッテオ・ディ・ジョバンニの「聖母子と聖人たち」。
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ロレンツォ・イル・ベッキエッタの「聖母被昇天」。
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ロレンツォ・イル・ベッキエッタの「聖母被昇天」(部分)。
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ペコリーノ・ディ・ピエンツァ。オルチャ渓谷の豊かな草を食べて育つ羊の乳から作られるチーズは遥か古代エトルリア・ローマの時代からの名産。
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熟成2か月以下のフレッシュなペコリーノ。酸味とデリケートな風味がある。
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2~5か月熟成させた半熟成ペコリーノ。味に丸みが出てくる。
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灰と月桂樹の葉で熟成させたペコリーノ。
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ぶどうの搾りかすで熟成させたペコリーノ。
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ホテルに隣接するサンフランチェスコ教会。ピエンツァがまだコルシニャーノ村だった13世紀にやってきたフランシスコ会が建てた教会。内部には14世紀のフレスコ画の一部が残る。
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クリストファノ・ディ・ビンドッチォとメオ・ディ・ペーロの作と伝えられるフレスコ画「聖フランチェスコの一生」。ジオットのフレスコ画と同じような作風。
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「聖フランチェスコの一生」(部分)。
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「聖フランチェスコの一生」(部分)。
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8/15(水)今日はイタリアではフェラゴスト(Ferragosto)。聖母被昇天の祝日。
ホテルの朝食は甘いもの満載。 -
今日はピエンツァの城門を出てオルチャ渓谷をハイキング。
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世界遺産オルチャ渓谷の
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糸杉の続く道。
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オルチャの庭から犬がペアでお出迎え。
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道の途中にあるサンティ・ヴィート・エ・モデスト・ア・コルシニャーノ教会。創建は名前が示すとおりコルシニャーノ村時代の12世紀。ロマネスク様式の教会。
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女像柱の付いた窓のあるファサード。
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教会の内部。
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道の先にサンタ・カテリーナ教会。
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世界遺産「オルチャ渓谷」のプレート。
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オルチャ渓谷の風景。
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再びピエンツァ城内に戻ってドゥオーモの東側に隣接するピエンツァ教区博物館。
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博物館の至宝、「モンティキエッロのマドンナ」。14世紀ピエトロ・ロレンツェッティの作品。シエナ派の初期の作品の一つ。
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これもシエナ派のニコロ・ディ・ピエトロ・ジェリー二の「聖母子」(15世紀)。
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16世紀ルカ・シニョレッリ作「慈悲の聖母」。シニョレッリはこれから行くオルビエートにフレスコ画の傑作を残している。
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ブーカ・ディ・エネアでランチ。
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トマトソースのピチ。
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キノコのタリアッテレ。
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ランチ後にドゥオモの西側に隣接するピッコローミニ宮へ。典型的なルネサンス様式のパラッツォ。
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ピッコローミニ宮の中庭。
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ここでゼフィレッリ監督が「ロミオとジュリエット」を撮影した。
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「ロミオとジュリエット」のワンシーン。オリビア・ハッセーがただただ美しい。
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宮殿の売店横にも撮影当時の写真が飾ってあった。
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パラッツォ内部には映画撮影時の説明が随所に。ユニバーサル・スタジオみたいになってきた…。
ピエンツァはアメリカ人観光客に大人気だが、ハリウッド映画のロケ地だったことと無関係ではないかも知れない。 -
ピッコローミニ宮のロッジアからの眺め。
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ピッコローミニ宮の庭から見たファサード。
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フェラゴストの今日は夕方ドゥオーモ広場でエンニオ・モリコーネの楽曲のフリー・コンサートが催される。
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ソプラノ歌手も登場。クライマックスはニュー・シネマ・パラダイスのテーマ曲。
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夕食は地元出身のドライバーおススメのセッテ・ディ・ヴィーノ。店内は盛況。
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地元のハム・サラミの盛り合わせ。
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豆のオリーブ・オイル和え。豆の甘さとオリーブ・オイルの香りが相俟って美味しい。
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アーティチョーク(イタリアではカルチョフィ)、ズッキーニ、子玉ねぎなどのマリネ。
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アルグラとペコリーノチーズのサラダ。これで32ユーロ。
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澄みわたるオルチャの空にいでき三日月
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明けて8/16(木)、朝靄のオルチャ渓谷。今朝はタクシーでモンテプルチャーノに移動。
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タクシーで15分程でモンテプルチャーノに到着。宿泊はパラツッオ・カルレッティ。18世紀にモンテプルチャーノの貴族になったカルレッティ家のお屋敷。
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部屋の中は現代風に改装してある。
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早速モンテプルチャーノの街を散策。
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サンダゴスティーノ教会。1285年創建。15世紀にミケロッツォ・ディ・バルトロメオが改修。
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聖アゴスティーノ(聖アウグスティヌス)は4世紀にアルジェリアで生まれた修道士。修道院生活の規範を作った聖人。
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サンタニェーゼ教会。1268年にモンテプルチャーノの裕福な家に生まれ9歳からドミニコ会の修道女として信仰に身を捧げた聖アニェーゼを祀っている。
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教会内部。
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聖アニェーゼのお墓。
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モンテプルチャーノからの眺め。
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モンテプルチャーノの高台にあるグランデ広場。右側の建物はアントニオ・ダ・サンガッロが設計したパラツッオ・ノービリ。
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パラツッオ・デル・カピターノ。
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パラツッオ・コムナーレ。1440年ミケロッツォの設計。フィレンツェのパラツッオ・ベッキオ風。
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モンテプルチャーノのドゥオーモ。1680年完成
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祭壇にあるのはタッデオ・ディ・バルト―ロの聖母被昇天の祭壇画 (1401年)。
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ドゥオーモ内部。
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古い城壁を出て、坂道を下る。
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勾配のある坂道を数百メートル下るとサン・ビアージョ教会が見えてくる。
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サン・ビアージョ教会。
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ルネサンス期の代表的建築家アントニオ・ダ・サンガッロ・イル・ベッキオの傑作。1518年に建設が始まり1580年に完成。モンテプルチャーノ出身の詩人ポリツィアーノに師事した法王レオ10世の支援を得て完成したギリシャ十字の教会。
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内部の華麗な装飾。
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聖ビアージョの彫像。
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教会の向かいにあるラ・グロッタでランチ。
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グロッタ(洞窟)と言っても洞窟はなく、教会の見えるテラスで食事。
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ワインは勿論DOCGのヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノ。サンジョベーゼ70%。タンニンがしっかり感じられる、どっしりした味わいのワイン。
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生エビとからすみのパスタ。
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ウサギのラグーのパスタ。
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仔牛のタンのコンフィ。
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チンタ・セネーゼ(シエナ豚)を低温調理したもの。
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ミシュラン推奨の店だけあって、なかなか美味しかった。
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坂を戻る途中に見つけた糸杉の続く道。
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グランデ広場の脇にあるコントゥッチのワイン蔵。貴族のワイン、ヴィノ・ノービレ・ディ・モンテプルチャーノという名を持つ地元ワインの草分け的存在。
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内部にはワイン樽が所狭しと並ぶ。
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モンテプルチャーノ市立美術館
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「貴人の肖像画」。カラバッジョがローマのボルゲーゼ美術館を作ったシピオーネ・ボルゲーゼ枢機卿をモデルに描いた作品ではないかと言われている。シピオーネはカラバッジョ、ベルニーニの庇護者として有名。
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シエナ派の画家ヤコポ・ディ・ミーノ・デル・ペリチャイオの「聖母戴冠」。14世紀の作品。
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ヤコポ・ディ・ミーノ・デル・ペリチャイオの「聖母戴冠」(部分)。天使の青色と金色が神々しい。
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サーノ・ディ・ピエトロの「聖母子」(15世紀)シエナ派の作品。
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フィレンツェ出身のデッラ・ロッビアの聖母子と聖人のテラコッタ。
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モンテプルチャーノの老舗カフェ・ポリツィアーノ。
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店の奥のテラス席からの眺めが良い。
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今日の夕食はカフェ・ポリツィアーノで美味しそうな菓子パンとサンドイッチを買ってホテルで軽く済ませる。
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明けて8/17(金)、ホテルの並びにあるジェス教会へ。イエスズ会が1713年に建てた教会。ファサードは未完のままだが、この教会の真骨頂はその内部。
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ローマにあるサン・イニャツッィオ教会の騙し絵で有名なアンドレア・ポッツォというイエスズ会の芸術家が内装を担当している。内部はイリュージョンに溢れる。両サイドの祭壇は立派な大理石装飾に見えるが実は騙し絵。
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反対側の祭壇画。これも立派な大理石彫刻の祭壇に見えるが実は騙し絵。
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ローマのサン・イニャツッィオ教会と同じく天井のドームの騙し絵。
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入口の装飾も豪華に見えるが殆どが騙し絵。
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一見大理石に見える支柱も石膏の上から大理石の模様を描いている。
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大理石彫刻に見えた入口の装飾も実は騙し絵。これだけ内部が騙し絵に溢れる教会は珍しい。
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この後、モンテプルチャーノからキウージまでタクシーで出て、そこから電車でオルビエートへ向かいます。(3)に続く。
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この旅行記へのコメント (2)
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- PuellaApuliaeさん 2021/05/20 22:43:46
- ピエンツァ
- こんばんは、初めまして。先日からフォローさせていただきました。
ピエンツァでロミオとジュリエットが撮影されていたとは初耳です。どう見てもヴェネトのイメージとは重なりませんので妙な感じです。
ご存じと思いますが、英伊合作の歴史ドラマI Mediciのメインのロケ地がここです。美しい景色が頻繁に拝めるので、多少(?)の史実無視脚本は気になりません。私はイタリアで見たので伊語吹き替え版でしたが、オリジナルは英語です。そのうち日本でも放映されると思います。
- giantpandaloverさん からの返信 2021/06/18 04:26:29
- Re: ピエンツァ
- Januaさん、コメントありがとうございます。I Medici見たいですね~。ピエンツァはロケ映えする町ということで欧米の映画・ドラマ製作者の間でも有名なのかも知れませんね。人払いも簡単そうですし。
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