天王寺動物園＆王子動物園　ホウちゃんになんとか会えた！！ 蔓防と緊急事態に翻弄された春・・・身近な大阪と兵庫の2園を訪問

2021/03/29 - 2021/04/24

2度目の緊急事態が解け久々の信州遠征に出たのも束の間、近畿地方は緊急事態宣言ならぬ蔓防と言う謎のもっちゃりとしたなんだかよく分からない期間を経て、また、緊急事態に入ってしまいました。
「もう、いい加減にしてくれ！！」とは悪態を尽きつつも、責任ある社会人として最低限の社会的要請は守らねばと日々暮らしています。

そんな中、緊急事態と蔓防との合間の3月末と、蔓防から緊急事態へ切り替わる直前の4月末にそれぞれ大阪の天王寺動物園と神戸の王子動物園を訪問しました。

天王寺動物園では様々な観覧制限が果たされる中、なんとか昨年11月25日生まれのホッキョクグマのホウちゃんに会うことが出来ました。
場合によっては「仔グマ時代を見逃すことになるかも・・・」と危惧もしていたので短い時間でしたが会えて良かったです。

これまでのレッサーパンダ旅行記はこちらからどうぞ→http://4travel.jp/travelogue/10652280

エリア 御影・灘(兵庫)

3月24日、この日はお昼休みを削って動物園を訪問するためにこちらの駅へ・・・動物園ファンの方ならどの駅か分かりますよね？

レッサーパンダ（たぶんシュウナちゃん）の後をついて改札口に向かいます。

お昼休み削って訪問したのはこちら・・・天王寺動物園です。

天王寺動物園の入園料は大人500円です。

今日、天王寺動物園を訪問したかった最大の理由は、もちろんホッキョクグマの親子に会うことです。
土日はやはり混雑すると思い、平日に大阪に出れるタイミングを虎視眈々と狙っていたのです。

現在、ホッキョクグマの観覧には混雑緩和のため図の様な経路が指定されており、元ゾウ舎横の入り口からのエントリーとなります。

では、まずは1周目へ。

運を天に任せて歩き、ホッキョクグマ放飼場へ。

あっ、仔クマのホウちゃんの姿は見えますが、スタッフさんがバックヤードに入られている様で親子共々そちらに気持ちを集中していました。

歩きながら観覧なので1周目は諦め2周目周回を決意。

クマ担のお悩み。

ホウちゃんは昨年11月25日生まれ、昨年はここ天王寺と秋田の男鹿水族館GAOでシロクマが誕生、2000年以降、シロクマの繁殖と言うと札幌の円山動物園が抜きん出た成績を上げていましたが、ここ最近は天王寺とGAOが結果を出しています。
GAOは施設的にも環境的にも素晴らしいですが、都会の真ん中で施設も古く、気温が高く、すぐ近くを高速道路が走るなど環境も良くない天王寺での繁殖成功はすごいことだとつくづく思います。

ちなみにホウちゃんの名前の由来はもちろん皆さんご存知ですよね？
天王寺シロクマのパトロン「５５１の蓬莱」さんから名付けられています・・・本来ならこのネーミングに大きな批判が出てもおかしくないですが、もし、蓬莱さんがいなければそもそも天王寺でのホッキョクグマ飼育が続いていなかったかも？と考えると忖度したネーミングくらいは許せると言うのが本音です。

2周回目に入るために再びゾウ舎横の入り口に向かう前にメガネグマ舎へ。

ブイで遊んでいるのは・・・プッペさんかな？

2周目へ突入です。
なんせお昼休みを削っての訪問なので時間が限られており、他の子達に会いに行くことも考えるとこの周回が勝負の回になりそうです。

2周目！！
迂回経路を歩きホッキョクグマ舎を右からエントリーします。

イッちゃんいるのに、ホウちゃんがいないっ！？

と思ったら陰から出て来てくれました！！

国内でホッキョクグマのおチビちゃんを見たのは同じ天王寺動物園でのモモちゃん（現、浜松市動物園）以来かな？
そうなると6年ぶり！？
調べてみるとモモちゃんの誕生日もホウちゃんと同じ11月25日なんですね。

ママに急かされて階段を登ってきたホウちゃん、このあと、写真で親子のすぐ後ろにある窪みに入って行きました。

イッちゃんのこの誘導は娘を人目から隔離する意図があった様に思えました。

ここまで素晴らしい子育てを見せてくれているイッちゃんですが、初産で初めての子育てであることを考えると想像以上のストレスを感じていると思われ、実際、4月の初旬にはイッちゃんのストレス緩和のために3日間ほど計画的に展示を休止することになりました。

これはイッちゃんが意図してホウちゃんを隠したと肌感で確信し、そうなるともう暫くホウちゃんは出て来ないと判断したのでシロクマ周回は2周目で終了することにしました。
でも、可愛らしいホウちゃんの姿見れて満足です。

ホッキョクグマ舎を離れてレッサーパンダ舎へ。

今日は気温もそこそこ高く、しかも、お昼時なので「レッサーの動きは期待できないな」と思いつつ屋外放飼場を覗きますが・・・案の定、誰も屋外にはいませんでした。

3匹は涼しい屋内舎でお昼寝。
なんとか寝姿で個体識別をしていきます。

まずは簡単なところから・・・メル君（笑）
彼の場合はお耳が見れれば確定出せますのでこれは間違いないところ。

この子はシュウナちゃんと思うのですがどうでしょうね？

シュウナちゃんも咲弥ちゃんも毛色が濃いのでこういう姿勢での識別は意外と難しいですよね。
お顔が見えなくても立ち姿なら体型で識別がつくのですけどね・・・。

まあ、直感としてこの子がシュウナちゃんと言う事にしましょう・・・間違ってても誰にも迷惑は掛からないしね・・・。

＜追記＞
どいやら咲弥ちゃんのようですね・・・

と言う事でこの子は咲弥ちゃんと言う事になりました（笑）

と、3匹のレッサーパンダを紹介しましたが、実は現在、天王寺動物園にはレッサーパンダがもう1匹いまして、3月22日に東京都大島公園動物園からツバキちゃんが来園しています。
この写真の向こう側の寝室に「ツバキちゃんの影でも見えないかな？」などと思ったのですが、後から聞くとまだこの時はツバキちゃんは園内の動物病院で検疫中でまだレッサーパンダ舎にはいなかった様です（苦笑）

＜追記＞
上の写真が咲弥ちゃんならもちろんこちらがシュウナさん
今思うと体型的にそちらの方がしっくりきますね（汗っっ）

そうそう、レッサーパンダ舎の壁の絵が新しくなってます・・・危うく撮り忘れるところでした（笑）

前回3月7日に訪問した時にはかなりやつれた姿でしたが屋外放飼場で出迎えてくれたセンイチ君・・・13日に天国に旅立ちました、国内最高齢でした。

名前からして関西人には印象深く、しかも、こんな名前なのに名付けれらたのが多摩動物園ってのも意外で、人工哺育だったからかとても温厚なイメージがあります。
気がつけばアヤコさんも虎次郎君も鬼籍に入りセンイチ君も旅立ち天王寺のアムールトラは完全に代替わりですね、これからは3月16日に秋田市大森山動物園から来園した風君が新時代を築いてくれると期待しています。

センイチ君、長い事お疲れ様でした。
やすらかに。

天王寺動物園を訪問してから約1ヶ月後の4月24日、今度は神戸市立王子動物園を訪問しました。
折しも関西3府県は明日から3度目のCovid19による緊急事態宣言が発令されることが決まり、暫くは動物園に行けなくなる可能性が高いこともあり、短い時間でも動物園を味わっておきたいと思い訪問しました。

王子動物園の入園料は大人600円です。

今日は急遽訪問を決めたのでタンタンちゃんの観覧券の事前予約は取っておらず、当日券も既に配布が完了しており今日は残念ながらタンタンちゃんに会う事は出来ませんでした。

タンタンちゃんは加齢に伴う心臓疾患の疑いが濃厚なのですが現在のところは変わらず元気で日々の展示引き続き行われています。
この心臓への懸念が、延期となっている中国への返還にどの様に影響するのかはとても気になります。
僕自身の気持ちではタンタンちゃんはこのまま神戸に残り余生を全うして欲しいと思いますが、様々な考え方があることも理解しています。

動物とこどもの国エリアのレッサーパンダ舎へ。

ここ暫くはガイア君とジャズ君の父子がここで同居していましたが、ガイア君が北園のレッサーパンダ舎に移動したため、こちらでは現在ジャズ君のみが暮らしています。

樹上でのほほんとしているジャズ君。

園としてもファンとしてもこちらの放飼場が王子のメイン放飼場と言う認識だと思うのですが、最近は北園の放飼場が重用されている様に思います・・・こちらの放飼場は使いにくい何か理由でもあるんですかね？

レッサーパンダ舎のお向かいはコツメカワウソ舎ですが、悲しいお知らせが・・・。

4月21日にサンゴちゃんが天国に旅立ちました。

閉園となったみさき公園から来てくれたシシマル君とも仲良くしてくれてとてもいい子でした。
ありがとう、やすらかに。

北園レッサーパンダ舎へ向かう途中でホッキョクグマ舎へ。

滝の向こう側で気持ちよくお昼寝中のみゆきさん。
1月にナナさんが36歳で大往生してしまい、現在国内で最高齢なのがこのみゆきさんになりますね、みゆきさんは昨年11月に30歳になりました。

北園に向かう途中で王子によく来られている方から「今、ガイア君が起きてましたよ」との情報を頂き、歩を早めました。

北園レッサーパンダ舎はこちらです。

現在、北園レッサーパンダ舎にはガイア君と野花ちゃんが暮らしています。

今年はジャズ君とペアリングした野花ちゃんですが結果はあまり芳しくなかったようですね。
昨年はガイア君との13歳差カップルで残念ながら成育は叶いませんでしたが妊娠、出産、そして、数日間の子育てを経験した野花ちゃん・・・無理は禁物ですがいずれ野花ちゃんのママ姿を見てみたいです。

僕が着いた時は東屋で毛繕いしていたガイア君でしたが、すぐに放飼場の端っこのお気に入りのお昼寝スポットへ。

気温が上がってくるとガイア君はここの葉っぱの陰でお昼寝する機会が増えますね。

2004年生まれ、あと1ケ月ちょっとで17歳となるガイア君。

ここ1年ほどで身体的な衰えが目立ち始めた感じですね・・・ただこれは当たり前の事なのでけして悲観することではないんです。
老いることも含めて”生”ですから、隠すこと見ない振りをする様なことではないので。

「あれ～、野花ちゃんがいない」と訝しんでいたのですが、お隣で写真撮っていた方のレンズの向きで野花ちゃんのいる場所に気づきました。

ここは野風ちゃんのお気に入りの場所ですね。

ただ、本当に好んでここにいるのか、仕方なしの選択でここにいるのかは見極めが必要だなと思います・・・キーパーさんは既に見極めてらっしゃるんだとは思いますが。

北園について10分後・・・ガイア君も野花ちゃんもお昼寝に入ってしまいました。

野風ちゃんのいる場所凄いですよね、これまでの知見では力の強い男の子よりも、運動神経が良くて身軽な女の子の方がこう言う予想外の場所に登ったり、柵を越えて脱走したりしがちですね。

ガイア君も野花ちゃんも寝ちゃったので円形猛獣舎へ転進。

時間帯から言ってスクちゃんかな？
ラムちゃんが福山、トライ君がズーラシアに移動し、スク・ラム・トライの3兄妹で王子に残るのはこのスクちゃんのみとなりました。

こちらは気持ちよくお昼寝・・・フブキ君かな？

カメラ目線をくれたサクラさん。

ライオンと言うとタテガミが立派な雄のイメージが一般的に強いと思いますが、雌のライオンちゃんのキュートさと言うか可愛らしさは格別なものがありますよね。

元お籠り姫・レーニャちゃんは日陰でお昼寝していました。

丸太で遊ぶマック君。

そろそろ滞在出来る時間が少なくなってきましたので、最後に動物とこどもの国エリアのレッサーパンダ舎を再訪し、出来ればジャズ君のお顔をばっちり撮りたいと思います。

ジャズ君は起きていて先ほどとは逆向きで寛いでいました。

横顔を撮りつつ、こちらを向くのを待っていたのですが・・・刻一刻と時が過ぎていきます。

仕方がないので無理っくり正面に回り込んでみたところ葉っぱと葉っぱの間にこのアングルを見つけることができました。

やっぱジャズ君は可愛いなぁ・・・ま、ガイア君とミンファちゃん（現、鯖江市西山動物園）のお子様なので当たり前のことですが・・・。

明日からは緊急事態宣言に突入、暫く動物園も行けません。
今日は短い時間でしたが動物園の空気を吸えてよかったです。

この旅行記へのコメント （2）

• なかっちさん 2021/05/05 12:48:06

  放飼場の使い分け

  今まで担当さんが話してくれたのは、
  ・こどもの国エリアは、夏場はレッサーパンダ舎の裏の王子プールの音（放送）がうるさくて子育ての時にストレスになる（ミンファは特に神経質）
  ・繁殖期、樹上に♀が逃げると交尾できなくなるので適度に逃げ場もある北園の方がよい（そのまま子育てにも使える）
  ということでした。
  こどもの国エリアにいる野花ちゃんも見てみたいんですけどねー。

  jilllucaさん からの返信 2021/05/05 22:14:19

  RE: 放飼場の使い分け

  なかっちさん
  
  こんばんは。
  放飼場の使い分けの詳細ありがとうございます。
  なるほど、そう言う事でしたか。
  そうなると、そもそも動物とこども国のレッサーパンダ舎が繁殖向きではなかったと言う事なんですね（苦笑）
  そこで3匹を育て上げたミンファちゃんがさすがと言うことだったんですね、確かにまだまだ経験の浅い野花ちゃんは北園の放飼場の方が落ち着けそうですね。
  どうやら緊急事態は伸びそうですね・・・動物園行きたいです・・・。
  
  jillluca
  
  
  > 今まで担当さんが話してくれたのは、
  > ・こどもの国エリアは、夏場はレッサーパンダ舎の裏の王子プールの音（放送）がうるさくて子育ての時にストレスになる（ミンファは特に神経質）
  > ・繁殖期、樹上に♀が逃げると交尾できなくなるので適度に逃げ場もある北園の方がよい（そのまま子育てにも使える）
  > ということでした。
  > こどもの国エリアにいる野花ちゃんも見てみたいんですけどねー。