2021/04/17 - 2021/04/17
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ペコちゃんさん
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関越の所沢ICを利用する時に、いつも通る「多聞院」・・・ここは、所沢市の郊外にある “ 花の寺 ” 。
早春から様々な花が咲くお寺ですが、牡丹の名所としても知られ、通称「牡丹の寺」として有名です。
いつもは車からチラッと見るだけでしたが、初めて境内を訪れてみました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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多聞院は真言宗豊山派の寺院で、山号は宝塔山、寺号は吉祥寺・・・元禄9年(1696)、川越藩主・柳沢吉保が三富新田(上富・中富・下富)を開拓した際、中富に毘沙門社を開いたのが始まりで、明治初年の神仏分離の際に「多聞院」となりました。
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かつては神社だったので参道の入口には狛犬、その奥に毘沙門堂が見えます。
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この石像は「鬼の悟り」・・・何かを我慢しているような、何ともユーモラスな表情をした鬼ですが、わがままを通す人への戒めを込めたポーズだそうです。
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手水舎には、水を司る神様・龍神がモチーフの龍・・・神仏習合の名残でしょう。
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龍の台座に埋め込まれた化石。
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現在の毘沙門堂は、1766年に建て替えられた江戸中期の建築物で、ここには武田信玄ゆかりの黄金の毘沙門天像が祀られています・・・武田信玄が川中島の戦いなどの戦の際に、戦勝を祈願して兜の中に約4cmほどの像を納めていましたが、武田家の滅亡後、同家縁の僧を介して血縁のある柳沢吉保の手に渡り、毘沙門社の本尊として祀ったとのこと。
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当初は茅葺き屋根でしたが、全体の傷みがひどくなったため、1982年に大規模な修理が行われ、銅板葺きに葺きかえられました。
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参道入口は狛犬でしたが、毘沙門堂の前で出迎えてくれるのは狛犬ならぬ狛寅・・・台座の刻銘に「慶応2年(1866年 寅年)」とあります。
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多聞院では 毎年5月1日に「寅まつり」が開催され、12年に1度、寅歳の「寅まつり」には、本尊の毘沙門天が開帳されます。
初詣や寅まつりの頃には「身代わり寅」を奉納する人も多く、堂の欄干部など至る所が小さな黄色でビッシリ! -
この「身がわり寅」は、毘沙門天の化身とされる寅に、身に降りかかる災いを託して奉納するというもの。
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寅、とら、トラだらけです。
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お地蔵さんの先には・・・
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風情がある渡り廊下。
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そこから入口の方に向かった所にある5つの「力石」・・・天保年間(1831~1845)の頃、奉納されたもの。
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「笠地蔵」・・・昔話で読んだ笠地蔵は7体でしたが、ここは6体。
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車から見ていた景色と違い、多聞院の境内はかなり広く、竹林にはクマガイソウが咲いていました。
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昔の武士が背中に背負った母衣(ほろ)を、膨らんだ形の唇弁をに見立て、源平合戦の熊谷直実(=クマガイソウ)と、一ノ谷の戦いで彼に討たれた平敦盛(=アツモリソウ)に当てて和名が付けられました。
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山麓などの自然環境で咲くクマガイソウ・・・最近はなかなかお目にかかることがなくなり、絶滅危惧類に指定されています。
多聞院境内で大切に保護されているクマガイソウは、約40株が群生し、見ごろを迎えていました。 -
竹林にはエビネや・・・
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イカリソウも咲いています。
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シャクヤクはこれから。
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これは珍しい「クロバナロウバイ」。
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北アメリカに分布するクロバナロウバイは、花や葉から甘い香りがします。
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ワインレッドの大輪の花を咲かせるクロバナロウバイ・・・花から蒸留された精油は、香水の原料として使用されるそうです。
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ドウダンツツジも満開。
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今回のメインはボタン・・・境内には立体曼荼羅をイメージして植え込まれた23種類300株の牡丹が咲き揃っています。
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「牡丹の寺」として親しまれている多聞院の花の数々。
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春の花だけでなく、秋の紅葉も美しい多聞院・・・小さな寺院ですが見どころ満載の多聞院でした。
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