2021/04/20 - 2021/04/21
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たびたびさん
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前回の旅行記では広島市の中心部をレポートしましたが、今回は、広島市を少し距離を置いて見てみようという旅です。
訪ねたのは、ちょっと変わったところで安芸郡海田町。広島市の東隣で、広島市と呉市のちょうど中間といった場所。そして、海田市駅は西に向かって延びる山陽本線と南に向かう呉線が分岐する駅になります。とはいえ、特に注目されるような街でもないのですが、それでもやっぱりそういうところにこそ隠れた歴史とかが眠っているもの。まあ、期待半分ダメ元半分という感じですが、それでもね。
さて、市街中心部の旧道はかつての西国街道。その街道の沿線をあちこち訪ねる中で、なんとなく海田町の過去が少しづつ見えてきました。
地形的には古代から海が内陸に入りこんで、海に近くて暮らしやすい環境。それで、貝塚や古墳の遺跡が多いんでしょう。ただ、それでも瀬戸内海沿岸にはよくある地域のひとつという域は出ていないかな。その後、江戸期になると西国街道の宿場としての顔が加わって、旧千葉家では賑わった往時の名残も感じられますが、一方では漁村でもあり色町もあったというような話もあって、あれこれ雑多な地域だったという理解の方が正しいかもしれません。そして、戦前は広島と呉の中間という立地から軍関係の施設が作られますが、戦後はその開放地に企業誘致を積極化して、広島市の近郊エリアとして独自性を発揮する。こんなところでしょうか。
そんな中で、今回の目玉はやっぱり日浦山。標高345.4m。海田町の市街を見下ろして、街のシンボルといった山かと思います。大師寺からの登山ルートで登りましたが、1時間ちょっと。一部、岩場がありますが、さほど危険な場所はない。比較的手軽な山なので登山客もそこそこいる感じ。山頂からは眼下の海田湾から広島市沖の広島湾の全景がきれいに見渡せて、予想以上に長閑な眺めが楽しめました。ちなみに、広島市内だと黄金山、比治山がありますけど、こちらの方がもう少しスケール感が大きくて、この眺めはちょっと別物かなと思います。
また、後半は似島クルーズ。改めて、広島湾の手ごろな船旅を加えてみました。
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海田町市街の旧道、かつての西国街道を西から入っていきます。まずは大師寺。あれ?っというような小さな入り口があって、
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寺は細い急な石段を登った先でしたが、
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イチオシ
なかなかの構えじゃないですか。
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こちらは、海田のお大師さんと呼ばれる広島新四国八十八か所霊場の35番札所。
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日浦山の中腹に位置していて、本堂の縁からは海田市街が広く見渡せます。
しばらく眺めていたのですが、 -
そういえば、ここも日浦山登山道の入口でしたよね。
どこから登ったらいいか迷ってましたが、どうせですから、このままここから登ってみますか。それに、元気なうちに登っておく方がいいでしょう。
墓地の脇の石段を -
上がって行きます。
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一気に高くなる感じですね。
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これは奥の院に向かう道のようで、この辺りはとてもよく整備されています。
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あ、ここからが登山ルートですね。
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すっかり、山道。
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林の中の階段もどん上がって行きますよ~
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この標識をみるとここで半分くらいですか。
けっこう登ってきたつもりなんですが。。 -
岩場の道や
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木の根道。
ひとしきり登ったと思ったら、また新しい上り坂が現れる。そんなことの繰り返しですが、ここまで来たら、もう粘り強く頑張るしかないですね。 -
少し見晴らしのいいポイントに出ました。
ちょっと息をつきます。 -
この岩場は這うようにして上がります。
まあ、そこまでの難所ではないんですけどね。 -
またまた、階段。
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なんか根競べのような感じです。
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それでも、緑の鮮やかさに元気をもらいつつ
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ひたすらがんばりますよ~
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あ、なんとなく山頂の雰囲気。
もう少しですね~ -
イチオシ
ほ~
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岩場の上の山頂は地面がむき出しで、いい感じのスペース。
四方に視界も開けています。 -
なので、山の方も見えますけど、
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やっぱり、圧巻は瀬戸内海の眺め。
なるほどー -
イチオシ
眼下は海田湾ですが、
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案内板と照らし合わせると
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イチオシ
そこから先は金輪島や似島、元宇品。
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比治山だってあんなに下に見えるとは驚きですねえ。
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いやいや、これは参りました。
比治山や黄金山からの眺めでけっこう満足していたんですが、これはまた別物。スケール感が全然違いますからね。
海田町の日浦山。なかなかのよい山です。
さて、帰りも来たルートで。気分よく下山です。 -
旧道に戻って、西に向かいます。
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立派な石垣に白い漆喰の塀。
その上には鐘楼ですね。後で聞きましたが、江戸時代中期の作。貴重な梵鐘で戦争中の供出も免れたということでした。 -
明顕寺という海田では一番の古刹です。
石段を上がって、 -
正面が本堂。
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立派ですねえ。
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この幅、いったい何間あるんでしょうか。
とか感心して眺めていたら、寺の住職が出ていらっしゃいまして、
何でも原爆の時にはこの戸がすべて吹き飛ばされてしまったんだとか。
そして、街道沿いに境内がこんなに間口広く取れるのは、それなりの格式があったから。広島市内の寺町には広島本願寺の直系のお寺がいくつかありますが、ここはそれらの寺と同格なんだそうです。 -
イチオシ
ということで、本堂の中へもどうぞ!とご案内いただきますと
極彩色の装飾。 -
欄間は空を舞う天女に
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上段の羽が生えているのは迦陵頻伽かな。
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浄土真宗の寺はなにかと豪壮ですよね~
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絵天井と組み合わせて、極楽浄土の雰囲気を出してます。
冒頭に触れた海田町は街道の宿場町であり、漁村の荒々しい側面や色町があったこととか。丁寧に教えてもらいました。 -
明顕寺の向かいに建つ旧家は、三宅家住宅。
切妻造り妻入り、正面に柱や梁の形を造り出した建物は江戸時代の商家の面影をよく残すとして国の登録有形文化財に登録されています。三宅家は屋号が新宅屋。農業を基盤としながら金融業も営んだということです。なお、内部の見学はできません。 -
旧道を再び少し進んで、これは千葉家住宅。
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千葉家住宅は、宿場町であった海田の宿駅の要職を勤めた千葉家の旧宅。
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イチオシ
公開日は第2、4土曜日の前日から連続する4日間なので、この日は外から様子を窺うしかありませんでしたが、
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本陣や脇本陣に準ずる施設だったというお屋敷は立派な塀に囲まれて、外からでも十分その豪壮さを感じられると思います。
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その敷地の続きに建つ織田幹雄スクエアの2階が織田幹雄記念館。
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織田幹雄は海田町出身で、日本人初のオリンピック金メダリストなんですね。
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1928年のアムステルダム大会では、走高跳、走幅跳では予選敗退ながら、三段跳では見事金メダル。記念館は、その足跡を海田町の少年時代から紹介しています。
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ここで、昼飯タイムにしましょうか。
調べておいたのはお好み焼き 大樹。かなりポイントが高いんですよね。
ただ、二号線から細い路地に入った先。かなり分かりにくいですね。地元の人に何人か尋ねてやっと見つけました。 -
カウンターに6~7人座って満席の小さなお店です。
油やなにかの香辛料とかをちょこちょこ加えて、全体としては普通のようでいても、気が付くとちょっと複雑で奥行きのある味わい。最初のインパクトはそこまででもないと思いますが、この繊細なちょっとが人気の秘密なのかなと思います。 -
いったん海田市の駅の辺りへ。
これは、駅前のひまわり大橋。 -
広場のような橋で、これも海田のシンボルのひとつです。
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海田市駅の隣りのショッピングセンターの屋上から眺めた日浦山です。中腹に大師寺も見えていますよね。朝方登った頂上は右手のツンと尖った場所だと思います。
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さて、海田市駅の裏手に回って、これはパン屋 純。線路の向かい側からでも看板が見えたので訪ねてみました。
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田舎のパン屋さんなのかなと思いましたが、中に入ると洗練された雰囲気。次々お客さんがやってきてなかなかの人気です。いただいたのは、食パンみたいな形をした餡パン。餡子は甘さ控えめですが、パンの部分がしっかりしていて、噛みしめると味わい深い。なかなかおいしい餡パンでした。
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そのまま、旧道に戻って、さらに西へ。
これは海田恵比須。 -
恵比須は海の神様ですからね。漁師町には馴染みます。
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御茶屋跡は脇に入ったこの先。
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説明版には、本来は藩主の公用宿泊施設であったものが、宿場の本陣として使われるようになったとありました。
ただ、辺りは特に何か残っているということはありません。 -
少し進んで、今度は熊野神社。
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海田が西国街道の宿駅として整備された後に氏神社として創建。1654年のことです。
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堂々とした構えの拝殿。
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中に入って
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絵馬も拝見。
三十六歌仙絵馬が見どころのようでしたが、よく分かりませんでした。 -
旧道をさらに西。ほとんど海田町の西の端といった場所ですが、これは海田町ふるさと館。
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建物もそれなりだし、展示も古代からの歴史を紐解く意欲的な内容。
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近代については、広島市と呉市の間にあって、戦前は軍事施設の接収等も多かったようですが、戦後、開放により企業の誘致を積極的に行ったとかの説明もありました。
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海田出身のカープの三村選手。引退後は広島のコーチ・監督にも。巨人の語り草となったメークドラマの時、逆転を許した監督だったので、ちょっと痛いキャリアにはなりました。
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なお、敷地内には、畝観音免第1号古墳やこの海田観音免のクスノキもけっこう見事。
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イチオシ
こちらに来た際は、是非お見逃しなくと思います。
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海田町の最後はドゥラメール。海田町ふるさと館の近くなんですが、山の方にしばらく上がって行った先の洋菓子屋さんです。こんなところにお菓子屋さんなんてあるのかなあという場所なんですが、最近マスコミでも取り上げられて人気に火がついているんだとか。この日も女性が何人か山道を上ってくるのが見えました。
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いただいたのは、抹茶にあずきとラムレーズンを仕込んだケーキ。ラムレーズンは斬新ですが、すっきりした正統派の味わい。お店の雰囲気もかわいらしくて、それも人気の理由の一つかなと思います。
以上で、海田町を終わって、ここで一区切り。 -
イチオシ
日を改めて、今度は宇品港からのにのしまクルーズ。
広電、宇品駅は宇品港のすぐ隣です。 -
ところで、にのしまクルーズは、似島行きのフェリーに乗って、似島に上陸することなく帰って来るというもの。
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なんだかなあという気もしなくはないのですが、500円の安さもあるので試しに乗ってみます。
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乗り場はここ。
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イチオシ
意外に大きなフェリーですよね。
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先に出るのは江田島行きかな。
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こちらもやおら出発です。
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港のクレーンとか
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細い防波堤とかを過ぎて、
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広島湾の沖合すぐの似島に向かいます。といっても、まあ、感覚的にはすぐ目の前なんですけどね。
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フェリーは似島の東側から回り込みます。
似島の向こうにかすんで見えるのは宮島です。 -
だんだん側面の方に進んでいきますが、
宇品港から見ると見事な富士山形をしているのですが、側面から見るとそうでもないんですよね。 -
周囲には穏やかな海を利用して
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牡蠣いかだ。
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けっこう大規模に設置されていますよ~
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大きな建物は、広島市立似島学園小・中学校。
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まずは、そのそばにある似島学園前桟橋に着岸します。
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するするっと近づいて、
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はい、OK。
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あっという間に、乗り降りが完了。
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次は似島の西側、似島港に向かいます。
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宮島を望みつつ、
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似島の東側へ。
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徐々に
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人家が見えてきて
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これはちゃんとした集落です。
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イチオシ
海はべた波だし、視界も良好。
停泊している船ものんびり気分ですね。 -
似島港です。
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こちらもするするっと近づいて、
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着岸すると
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またあっという間に乗り降り完了。
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これで宇品港に戻ります。
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これは五日市とか草津の方かな。
広島には広い平野はなくて、どこも山がけっこう海岸に迫っていますよね。 -
緑が濃いところは元宇品。もう帰ってきましたね。
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さっきのクレーンも見えてますが、背後はまさに広島市街。
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タワーマンションとかも出来てきましたが、まだまだ少ない。
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大都市のウォーターフロントだったら、こんなことはないんですけどね。
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まだまだ開発の余地はあるんですが、市民球場跡地も広大の跡地もなかなかしっかりした利用計画が出てこない。政令指定都市とはいえ、もう落ち着いてしまった感がありますね。
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さて、宇品港に到着。
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ミニクルーズでしたが、広島湾の雰囲気はこれくらいで十分かな。
お疲れ様でした~
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この旅行記へのコメント (4)
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- 白い華さん 2022/04/09 05:17:21
- たまたま「広島・海田市の ホテル宿泊した」ので。。。
- お早う御座います。
先日『瀬戸内海の 旅』で 山口『岩国』の 帰り!に
主人が、「翌日は、広島 尾道&福山「鞆の浦」の 観光」なので
「東へ・・と 少し!でも 移動している・・と いいだろう」と
海田市駅前!の ビジネスホテル・・に 一泊すること!に なりマシタ。
なかなか、行かれない・・遠方!の 長距離旅行。だと
「ただ・・の ホテル・ステイ」と なります。が、
「ご当地!を 散策してみる」と
実は「魅力いっぱい!の 見所に 溢れている」って 解ります。
たびたびさんの ご紹介!してくれた・・『海田市』。
瀬戸内海 の 美しい!風景。に お山!の 上・・から 眺める『海田市 全景』。更に お寺。古い!町並み。に ○○家。の 歴史散策。
更に、スィーツ・ショッピングあり。と
盛りだくさん・・で 「とても、楽しい~! 素敵な 旅行記」でした。
ほ~んと、日を 変えて・・出掛けた!「似鳥島」に フェリーで 渡る。
そして、宇品の「ライト・レール トレイン」と 様々な 乗り物!も いいですね。
たまたま、一泊した・・だけ。で
ーーー初めて!知った・・『海田市』って 読みづらい!場所。
かえって、その・・読みづらさ。で 「一生! 覚えていられそう」って 思ったりします。(笑)
この先、昨年から 予定して・・なかなか、行かれなかった『瀬戸内海の 旅』。
旅行記は「山口。広島。岡山・・そして、東京へ・の 帰り道!で 一泊。の 岐阜 &愛知」と 続きます。
これからもよろしくお願いします。
- たびたびさん からの返信 2022/04/11 20:27:13
- RE: たまたま「広島・海田市の ホテル宿泊した」ので。。。
- 岩国から鞆の浦の途中、海田市で一泊ですか。あんまりないかもしれないですね。
海田市は広島市民でも本当に地元に縁がある人でなければ、そんなところ途中下車したこともないというのがほとんどだと思います。
私もそんな感じだったのですが、その空白を埋めるための旅でした。ただ、広島を通っていた西国街道。その宿場町でいうと、広島の西は廿日市。東に向かっては、海田、西条の順番になるんですね。東海道や中山道だと街道を丁寧に歩く人がそれなりにいるのですが、西国街道の方はそんな人はほとんどいない。海田が埋没しているのは仕方ないことなのかと思います。しかし、そんなところに海田に興味を持っていただいたことはうれしい限り。私も旅行記をアップした甲斐がありました。
また、これから他の方面も含めて旅のご計画があるよう。お元気でチャレンジください。ではでは。
たびたび
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- うふふ♪♪さん 2022/01/04 14:05:42
- たびたびさん、新年阿krましておめでとうございます!
- たびたびさんへ
1日遅れですが、
「新年明けましておめでとうございます。
どうぞ今年宜しくお願い致します。」
うふふ♪♪の実に内容の無い旅行記2つに、
早速のご訪問と投票をありがとうございます。
中身が無いのは、自分でよくわかっているので、
投票いただいて、恐縮です~💦💦
たびたびさんの旅行記は、いつもギッシリですネ!
美しい景色・おいしそうな和菓子・おいしそうなレストラン・
歴史のある寺社や街道などなど。
(あぁ~、やっぱりたびたびさんってすごいや~。)
と思いながら、拝読させていただいていました。
この旅行記、海と島の写真が特に秀逸ですね。
とても綺麗。
心が洗われる気分でした☆
うふふ♪♪は相変わらず、
一昨年(今度は2020年💧)旅行記をやっていますが、
またUp.出来たら、遊びに来てやって下さい。
たびたびさんの2022年が、
(こんなときですが、負けずに!)充実した良い1年でありますように!
お正月太りでぷっくり💧・うふふ♪♪
- たびたびさん からの返信 2022/01/04 20:28:37
- RE: たびたびさん、新年阿krましておめでとうございます!
- うふふ♪♪さん
明けましておめでとうございます。
今年はどんな年になるでしょうか。早く普通の暮らしができるようになるといいんですが、どちらにしてもいろんなことを受け入れて、それなりに過ごしていくしかないですよね〜
そして、旅行記では相変わらず仲良しのお二人。私も元気をいただいたような気持ちになりました。今年もよろしくお願いします。
たびたび
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