2016/01/24 - 2016/01/24
408位(同エリア1060件中)
エフサさん
冬のデリーは世界最強のPM2.5に見舞われる。お陰で始発の急行は3時間遅れでアグラカント駅に到着。この時点で既にファテープル・シークリー行きは半分諦めていた。今日中にデリーに戻らねばならない。タージ・マハルだけ拝観できれば御の字だと思っていた。
自ら客引きとなったオートリキシャの運ちゃんたちがフェンスに大勢押し寄せて、文字通り上を下への大騒ぎ! その数、百。まるで無秩序なケチャを眺めている様だ。
役人達が怒鳴り声をあげながらフェンスを棒で叩くも全くひるむ気配なし。
あまりの凄さに気圧されて、写真を撮るのも忘れてしばし呆然。
無理もない。いつもなら既に何本も到着してるはずのデリーからの列車が今日はこれが初めてなのだから‥
-
鳴りやまぬ喧騒の中、ようやくガイドと落ち合う。そしてやって来た所がここ、タージ・マハルの南門。背後で兄ちゃんが何故かポーズを決めていた。
「ずっと待ってて腰が痛くなっちゃったわ」
ガイドが愚痴を零す。別にワシのせいじゃない。文句はデリーの霧に言ってくれ、と言いたい所だが
「それは大変でしたね。どこかでチャイでも飲みますか」と聞くと -
「そんな暇ないわ」
と言ってスタスタと前を行く彼女。どうやら腰は大丈夫そうだ。
願わくば日本語を話せるガイドをとお願いしたら、なんと若くて綺麗な日本語ペラペラのお姉さんにお越し頂いたと言うわけだ。
紫のメッシュに紫のストール。
なかなかのお似合いだ。 -
デリーには一週間滞在した。そして今日はしがないドサ周り稼業唯一のインディアンホリデイ。明日はコロンボに行かねばならぬ。冒険はできない。なので全部シゲタトラベルに丸投げした。列車のチケット、拝観料、ドライバーのチャーター、土産物屋は絶対に寄らない、昼飯のターリーと日本語のガイドをつけてもらってアグラとファテープル・シークリーで締めて3万円ほどだったと思う。結局全部周って帰りも霧に悩まされ、デリーのホテルに戻ったのは夜中の0時だった。ドライバーにチップをはずんだのは言うまでもない。
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「ねえ、ワタシ幾つに見える」
「う~ん、28くらいかな?」
そう言うと、とりあえず表情を変えずうなずく彼女。
「貴方、結婚してるの? 奥さん、大切にしてる?」と聞いてくるので
「もちろん!」と応えると
「そう、それを聞いて安心したわ」と彼女。
一次テストは合格のようだ。 -
タージ・マハル
思ったほど感動しない。TVや写真で見慣れた光景だからか? それともあまりにも浮世離れしているからなのか? -
彼女に言われるままにピエロを演じる。
撮り慣れているようだ。 -
チューリップとカリグラフィー(アラビア文字)の象眼に、改めてここがイスラムである事に気付かされる。
中は撮影禁止。照明もなく薄暗い。要所には監視員と思しき老人がが立っている。彼女がその一人にペンライトで象眼のチューリップを照らすよう指示をする。
チューリップがまるでプロジェクションマッピングの様に浮かび上がり光の空間が広がる。
お~~ っと思わず声をあげるワシ。
ドヤ顔でチップをねだる爺さん。
「払わなくてもいいわ」と先を促す彼女。 -
タージ・マハルを後にして
駱駝に引かれて西門へ -
動き始めたラクダ車に物売りの少年がいきなり飛び乗って来た。10歳くらいか。
彼のセールストークは雄弁だった。そしてプリーズ、プリーズの言葉責め。困り果ててガイドにアイコンタクト。
「貴方が自分で決めて」と彼女。
タージ・マハルのスノードームを手にとり、幾らだと尋ねる。少年の瞳がパッと輝く。値切らずに言われたままの料金を払う。はじける様な笑顔。何度も何度も感謝の言葉を叫びながら走り去って行く。
「やったー!」と言う無垢な声を聞いた様な気がした。
わずか数分の出来事。
でも、君のことは一生忘れないだろう。 -
後塵を排した子供達が群がってくる。
ガイドが御者に先を急がす。後方に遠ざかる子供達の声。
誰かに何かを試されている様な気がした。
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