2021年も昨年に続いて旅行自粛のセマナサンタ。それでもサン・アンヘルとコヨアカンを散歩。チャプルテペックでハカランダの花見も。

2021/03/30 - 2021/03/31

今年（2021年）のセマナサンタも旅行は自粛。皆が休暇の時は人出が多くリスクも高いので。
またメキシコのコロナ状況も各数値が下げ止まっていて、いつリバウンドするか判らないレベルなのでした。
一時よりも大分改善したとは云え、カンクンなど各地のビーチに人が沢山集まっているらしいので注意！注意！
各地のリゾートがある州政府ではホテルやビーチの受け入れをキャパの50～60％に抑え、宿泊客以外の立ち入りを制限する独自の基準を設け、違反すると罰則があるらしいですが、何しろメキシコ人よりも要注意なのはイースター休暇で大挙して入国してくる米国人観光客なのです。今回もコヨアカンでメキシコ人ガイドに連れられて歩いていた米国人大家族は全員マスクしていませんでした。1月のカンクンでもメキシコ人よりも米国人の方が断然マスク未着用比率が高かったのを思い出しました。
それでもメキシコ市のコロナ注意指標が赤からオレンジに変わった事で方々で商店やカフェ、レストランが基準を守りながら営業を始めた事から、メキシコ市内で落ち着いた邸宅街と洒落たギャラリーーや民芸品市場で有名なサン・アンヘルとコヨアカンへ散策に出かける事にしました。
表紙の写真はサンアンヘルの大邸宅の入り口に咲き誇るブーゲンビリアです。

帰りにはチャプルテペック公園を通ってハカランダの花見にも行きましたが、夕方で光の加減が微妙だったので翌日再訪問して写真を撮りました。

エリア メキシコシティ(メキシコ)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 徒歩

サンアンヘルのPlaza San Jacintoと云う大きな公園の傍に車を駐車して歩き始めて直ぐにあるParroquia San Jacinto教会の前の公園。

週末にはアートや雑貨の露店マーケットが立ち並ぶ通りも今日は平日で静かです。
土曜市の雑貨も魅力ですが「３蜜」を避けなければならない今は我慢です。

前回2019年にお洒落な高級雑貨、アートを探しに来た時とは違い、今回は通りの散策がメインです。
女子受けする雑貨やアートを探すには此処とグアダラハラのトラケパケがお薦めです。どちらも洗練されている分、普通の民芸市場よりも値段は高いです。

散策する通りの並びには大きな門が沢山あります。
実は門の中は奥行きがとても深く、車寄せに続く邸宅や庭園がありますが、外からは見えず庭園の大木から推測するしかありません。

ランプを咥えたドラゴン風の飾りなど随分と古そうです。
何処の門も車で中に入れるような幅と高さがありますが、元々18世紀ごろから馬車で直接中に入れる様に作られた建物が多いらしいです。

此れは入り口にある「馬繋ぎ石」。
表面は改装されていても建物の基本は古く、車が無かった時代の名残を其処此処で見つける事が出来ます。

門の上に彫像があったりしてクラッシックな感じです。

さて本日のお目当てはこの通り。
アルボル通りから入った2nd Cda. de Fronteraと云う通りです。
両側に緑の植物や花が多い通りとして前回訪問時にも気になりましたが、通りの中には入りませんでした。

通りの奥の小さな公園の前の建物。

この辺りは少し丘になっていて多分元々サンアンヘルの中心になった屋敷や森がある庭園があった場所だと思われます。

写真左手の公園にはこの辺り一帯を見張る「ポルテロ」（門番、見張り）が常駐していて奥にはこの一帯でもかなり大きな邸宅があります。

この道の突き当りに大きな門がありますが、左手の塀の向う側に邸宅があるようです。

それにしても凄いブーゲンビリア！

此処が入り口の門と車寄せです。
どうもこの大邸宅は売りに出ている様で「Venta」のプレートがありました。
と云ってもこの辺りはちょっとした家でも数億円しますので、森のある庭園付きの大邸宅だと一体幾らするのでしょうか？

因みに後から不動産Webサイトでこの近辺の売家情報を検索してみた処、このちょっとした邸宅の右隣にある同程度の家が3億円弱で売りに出ている様です。
因みに庭などを除く建物の床面積は640平米でしたので、ここらでは中規模！です。
ここらで本当の大邸宅は庭園や森！を除いた2階建ての建物だけの総床面積で1000平米以上あるのが普通です。

石畳が続く左側には高く長い塀が続き、中にどんな秘密の花園が広がっているのか想像を掻き立てられますね。
この通りの先を右に折れた先にはサンアンヘル市場があり、生鮮食料品、飲食屋台に混じって民芸雑貨を売る店も沢山ありますので安い物を探す場合にはそちらがお薦めです。

此処は前回も来たギャラリー。凄いミニチュアサイズの「生命の樹」を見つけましたが、手のひらの1/3もない小さなサイズで10万円を超えていたので諦めました。
この後車に戻って、大通り（インスルヘンテス）を挟んで反対側を少し行った先にあるコヨアカンに移動します。

さて民芸市等がある賑やかなコヨアカンですが、センテナリオ公園から西の方に延びるサンフランシスコ・ソサ通りは両側に古い邸宅が並ぶ静かな通りです。

此処にも「馬繋ぎ石」があり、真ん中の穴を通して入り口の門の向う側にもう一つの「馬繋ぎ石」が見えます。

この辺りは最初に出来たメキシコの「コロニア」なので17世紀ごろからの建物も有りそうです。

此処はイタリア大使館が運営するイタリア文化センターです。

今年はハカランダの花は外れ年らしく、花の「盛り」が悪いですね。

通りの角にあるレストランも営業していましたが外のテラス席がメインの様です。

コヨアカンの中心部には沢山のレストランがありますが、人が多く3蜜なので事前に家内が調べておいたメキシコ料理レストランLa Pausa。

中に入ると奥に中庭、裏庭が続き、そちらの席で昼食を摂る事にしました。

一番奥の水盤の横の席に案内してもらいました。
屋外ですが隣の席との距離を広げてある様でした。

実はこの日時間が未だ早く、メニューはデサユノ（朝食）メニューのまま。
メキシコでは普通、昼食メニューは1時半乃至2次以降でないと提供されません。
仕方が無いのでポストレ・デ・アステカ（トルティージャとチキン、ノパレスの重ね、トマトソース掛け）を頼みました。

家内は3種類の小さいタコス。
少ない様に見えますが、随分とボリュームがあります。

昼食を終えて、またブラブラと歩きながら戻ります。
この通りはコヨアカンに来るたびに散歩しますが人通りが少なくて大好きです。

道端で手作りの家具を売っていました。
売れるのでしょうかね？

ブーゲンビリアとハカランダの樹

奥に見えるセンテナリオ公園の入り口は黄色い板でブロックされていました。
コロナ下で人が公園に余り集まらない様にとの事ですが、むしろそのせいで公園の周りの通りが混雑しています。

メキシコの民芸品が買えるアルテサナル・メヒカーノ市場。
今日は目的があって、ある物を購入して帰りました。

公園の周りには沢山レストランがありますが、直ぐ傍を沢山人が通りますので今日は此方を避けました。
この写真は偶然人が極めて少ない一瞬でしたがかなり人出はありました。
週末は絶対3蜜になるでしょう。

さて帰りに車で寄ったチャプルテペック公園の中。

ハカランダが満開です。

この辺りだけ紫色が濃い樹が多いです。
メキシコ市内彼方此方に街路樹として植えられていますが、元は昔当地で植木業を営んでいた松本さんと云う日系移民の方がメキシコ市政府の街路樹整備の要請を受け、植え始めたものです。シンガポールでもジャカランダと呼ばれて良く見かけますが、此れも植樹されたもので、原産地はブラジルでブラジリアン・ローズウッドとも呼ばれます。

沢山の人がジョギングしていましたので、人が居ない一瞬を狙って写真を撮ります。

美しいですが、今年は花の外れ年で隙間が多いです。

さて、コヨアカンのアルテサナル・メヒカーノ市場で買って来たのは、この小さなガラスのハミングバード（ハチドリ）。

我が家には「ハチドリの生る樹」がありまして、その中の2匹のクチバシが割れて壊れてしまったので、取り換えの為に3匹買いました。
数年前は1匹4、50ペソでしたが今は80ペソぐらいしますので、もう割らない様に注意します。