憧れのワイナリーEl Estecoへ アルゼンチン北西部 カファヤテ

2021/01/19 - 2021/01/26

世界最長とも言われたコロナによるロックダウンが緩和されたアルゼンチン。さまざまな規制下での夏のバカンスシーズンがスタート。一週間のサルタ旅行のうち一日を、ワインで有名なカファヤテへのバス旅にあてました。

エリア サルタ(アルゼンチン)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• グルメ: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス タクシー 徒歩 飛行機
• 旅行の手配内容: 個別手配

はじまりは２年前に投稿したインスタストーリー。

750 mlだと飲みきれず、たいてい最後は料理に使うので、細いボトルで一番高いやつを、とスーパーでたまたま買った甘口の白。といっても他が100-200円で買えるところをこれは700円くらい。ワインは全くくわしくないですが、以後これより美味しいものに出会ったことがないので、ワイナリーを調べ、いつか行こうと思っていました。

2021年夏のバカンスシーズンはコロナ禍のもと、政府に旅行を申請しての許可制となりました。各州でプロトコルが異なりますが、北西部のサルタやフフイは感染者が少なく医療負荷も低いので、旅程を入力するだけ。陰性証明や保険への加入は必要ありませんでした。

サルタ市内の Hotel Inkai に７泊８日。25000ペソほどと格安でした。鉄道駅の目の前ですが、市中心部からやや離れているので静かに滞在できました。家より湯船が大きくて快適でした。

Hotel Inkai ホテル

当地は雨季なので、天気の良い日を選んで滞在４日目に出発。カファヤテ行きのバスに乗るために早起き。朝食の時間前でしたが、テイクアウト用に何品かつつんでもらいました。

出発です。二階建てバスの二階最前列の席を予約していました。

車内はかなり密でした。マスクは必須でしたが、検温もアルコール消毒もなくちょっと拍子抜け。

サルタから南へ200キロほど。３時間半かけて到着の予定です。435ペソ。

途中、見渡しても生活の気配がなさそうなところで人が乗り、降りていきます。ワイルドだね。

カファジャテ渓谷 山・渓谷

行程の終盤に視界がひらけてカルチャキの盆地が見えてきました。

この道の先にカファヤテが。いい天気で良かった。

バスターミナルに着いてまずは朝食。そして日焼け止めを入念に。

カファヤテ バスターミナル バス系

すっきりしたデザインのバスターミナル。

ターミナルは町の入り口にあります。El Esteco のワイナリーのすぐそばでラッキーでした。

向かいの別のワイナリー。印象的な雲が。

さっそく到着。受付の守衛さんのところでビジター登録。

El Esteco 専門店

長い長い砂利道のアプローチの両脇には..

葡萄棚が並んでいます。

たわわに実っていたわけではありませんが、下の方にちらほらと葡萄の実が。

大きな輸送用の樽が。昔は鉄道で運んでいたそうです。

乗馬で葡萄棚を巡るツアーもありましたが、今回は試飲ができる見学ツアーに申し込みました。450ペソ。

ビジターセンターに到着です。

中庭で見学ツアーの時間を待ちます。

かなり日差しが強いので、日陰が心地よい。

ツアー参加者の皆さん。暑いからなのか動きが超スローです。

屋外の木陰を選んでカファヤテやワイナリーの説明を聞きました。ここのワインの輸出先トップ５に、やはり日本が含まれていました。

中庭には昔の機材が展示されています。

これはコルク栓を閉める装置。

壁の向こうの貯蔵タンクからワインを取り込む所。

そしていよいよ試飲。

かなり真面目なレクチャーでしたが、内心早よ飲ませてくれー、と気もそぞろでした。

La vida es una aventura unica/The life is a unique adventure
コロナ禍での最初の旅行だったので、この言葉が心にしみました。

おつまみのチーズももちろん美味しかった。

フルーティーな白、スッキリした白、軽めの赤、渋い赤の順で試飲。最後の赤が土の味がして面白かった。ワイン単体というより、合う料理を探し当てるのが楽しそう。

コロナ禍のため残念ながら醸造所の見学はできませんでした。あっさりとツアーは終了。さて併設のホテルにあるレストランで昼食を。

ロビーの人に呼び止められると、予約なしでは入れないとのこと。ですよねー。エンパナダスとチーズを白ワインで、と期待を膨らませていたので残念。

ショップで、お目当ての白２本と、ワイナリーのロゴの入ったマスクとエコバックを買いました。

醸造所が見学できなかったのは残念ですが、憧れのワインが素敵なところで作られていると知ることができて満足です。

再びターミナルまで来て、町の中心部へ。レストランに入りそこなったので空腹度MAX。ちなみにターミナルのトイレが重宝しました。

かなりお腹が空いていたので、店を吟味することなく近くにあった気軽な食堂へ。メインがチキンソースのリゾットで、その後にこのスープとデザートのいちごゼリーが。素朴な味でおいしかった。

向かいのテーブルに座った一家に話しかけられて、静岡に住んでいたとのこと。何という偶然。

食事が終わって日差しが戻ってきました。強烈に暑いです。中央広場にあるカテドラル。逆光で写真が残念。

青空のもと、いい写真が撮れるのにと思いましたが、El Esteco のレストランに入るためにポロシャツに長ズボン着用だったので、あまりの暑さに木陰でじっとしてるしかありませんでた。

夕方になり少し日が傾いたので町を歩きます。川遊びをする家族。カメラを向けるとお父さんが手をふってくれました。

ふたたび El Esteco へ向かいます。またまた向かいの別のワイナリー。

葡萄棚の外周を回ってみます。

El Esteco 専門店

この用水が葡萄を育んでいるんですね。水音が涼しげでした。

サルタとカファヤテをむすぶ国道68号線。

ワインの道 Ruta del Vino と名付けられています。

また乗馬ツアーが。またまたお父さんが手をふってくれていました。

東西それぞれの山脈が雨を遮って、葡萄の栽培にふさわしい気候ができあがります。

白亜の建物が映えます。

乗馬ツアー、けっこう頻繁にやっているんですね。

El Esteco、満喫できました。併設のホテルにもいつか泊まってみようと思います。

Patios De Cafayate ホテル

サルタへ戻るバスが７時半発なのでまだレストランは開いておらず、道端にあったこの屋台で夕食を調達。いい匂いですごくにぎわっていて、お客さんたちがこれ美味しいとかあれも美味しいとかいろいろ勧めてくれました。手前の半円のはチーズ入り。あとはおやつにチュロスを。

来た道を引き返して帰ります。帰りもいくつかの集落で人が乗り、降りていきました。サルタに着いたのは11時過ぎ。タクシーでホテルに戻りました。

３日後にフフイの大塩湖サリーナス・グランデスへ行ったときに、買ったワインを持っていったのですが、めでたくコルク抜きを忘れ、このあと美味しくいただけませんでした。コップは用意したんですが..

ブエノスアイレスに戻る日。梱包してスーツケースに詰めたワインが割れませんようにとドキドキしながら作業を眺めます。

エセイサ空港でPCR検査を受けて、めでたく陰性。帰宅して手元には無事２本のワインが。もったいぶらずにさっさと飲もうっと。

この旅行記へのコメント （2）

• Daisyさん 2021/02/16 23:39:35

  ワイナリー併設ホテルに泊まってみたい！

  さとうさん
  
  はじめまして。
  ヘルシンキのクチコミにいいねをいただきありがとうございました！
  
  綺麗な青空とワイナリーのお写真に「行ってみたいな」って思いながら拝見させていただきました。ワイン好きです！ワイナリー併設ホテルもいいですね（＾＾）
  早くコロナが終息してまた海外旅行をする日が来る事を待ち望んでおります！
  
  フォローさせていただきました。
  これからもよろしくお願いいたします♪
  
  Daisy

  さとうさん からの返信 2021/02/17 11:32:11

  コメントありがとうございました

  Daisyさん、コメントとフォローありがとうございました。
  
  アンデスの麓の町々は、空港についた瞬間から空気のきれいさに驚きます。ワイナリーのホテルよさそうですよね。まちがいなくおいしいものが食べられそうで（準備不足だった私は今回は併設のレストランにも入ることができませんでしたが）。
  
  Daisyさんの旅行記は詳細で読み応えがすごいですね。心してフォローさせていただきます！