神戸・竹中大工道具館から、久しぶりの異人館、　初めての生田神社へ。

2019/02/20 - 2019/02/20

新神戸駅の近くにある竹中大工道具館の見学に行きました。

竹中工務店は今は日本を代表するゼネコンですが、元々は名古屋で

寺社仏閣の造営に携わっていたので、大工道具には思い入れが

深いのでしょうね。

見学者の中には外国人も含めて建築を専攻しているらしき人もいましたが、

素人が見ても楽しめる施設でした。

見学後は久しぶりの異人館へ。そして、初めての参拝となる生田神社へ。

エリア 神戸(兵庫)

大工道具館の入口は博物館というよりは和風の邸宅を思わせるものでした。

竹中大工道具館 美術館・博物館

建物も邸宅風。奥には茶室もありました。（見学はできません）

竹中大工道具館 美術館・博物館

館内は、自動ドアの扉やロッカーにいたるまで、木がふんだんに使われており、とても居心地のよい空間になっていました。

竹中大工道具館 美術館・博物館

メインの展示場は地下になります。

竹中大工道具館 美術館・博物館

地下にも光が入る設計になっています。もちろん展示場部分には光は入りませんが。

竹中大工道具館 美術館・博物館

寺社の屋根の実物大の模型。実物大なので迫力がありました。

竹中大工道具館 美術館・博物館

炭壺です。
映像などでは見たことがありますが、実物を見るのは初めて。
自分で試してみることもできます。

竹中大工道具館 美術館・博物館

様々な大工道具が展示されています。

これは江戸時代に京都の桃山天満宮を建てた大工が社殿完成時に奉納したもので、道具一式が伝わる貴重なもの。

竹中大工道具館 美術館・博物館

明治以降は刀鍛冶から大工道具鍛冶に転ずる人も多かったようで、明治~昭和に作られた名人による大具道具は今では道具そのものが美術品。

竹中大工道具館 美術館・博物館

壁などを塗っていない、構造物だけの実物大の茶室もありました。

このエリアは道具ではなく、日本の職人技を伝える展示です。

竹中大工道具館 美術館・博物館

襖の引手。

竹中大工道具館 美術館・博物館

組子細工。

それほど大きな博物館ではありませんが、一つ一つ細かく見ているとけっこう時間がかかりました。
でも、とてもおもしろく、おすすめの施設です。

竹中大工道具館 美術館・博物館

竹中大工道具館を出て、北野通りを進みます。

ヴォーリス設計の旧ナショナルシティ銀行神戸支店長宅は、取り壊されるところをある不動産会社が買い取り、取り壊しを免れたそうです。
スパニッシュ様式は北野異人館街の中では珍しいですね。

北野通り 名所・史跡

洋館長屋、ベンの家など、洋館が並ぶ典型的な北野通りの風景です。

北野通り 名所・史跡

異人館通り（山本通り）にある「GEST HAUS　JR WEST」と銘板のあるお屋敷。道路からでは塀が高くてよくわかりませんが、洋館と和館があるようです。

異人館通り 名所・史跡

裏手から見たところ。

訪問時は非公開でしたが、旅行記を書くにあたり調べてみると、、現在期間限定で老舗料亭が営業しているみたいです。
行ってみたいですね。

異人館通り 名所・史跡

異人館通りのあたりは一歩裏手に入ると、今も普通に人が住んでいる洋館が多いエリアですね。

異人館通り 名所・史跡

味のあるレンガ塀も。

異人館通り 名所・史跡

異人館通りにあるシュウエケ邸です。

一応公開異人館ということですが、この日がたまたまクローズというのではなく、現

在は公開していないようでした。

シュウエケ邸 名所・史跡

洋館でも、屋根だけは瓦を使っているのは珍しくありませんが、シュウエケ邸のように鯱まで載っているのは珍しいかもしれませんね。

シュウエケ邸 名所・史跡

神戸バプティスト教会は異人館通りから少し南に入ったところにあるとんがり屋根の教会です。この教会の建つ場所には神戸空襲で焼失するまでは小磯良平の自宅とアトリエがあったそうです。

神戸バプテスト教会 寺・神社・教会

さらに南に坂を下ると、ロシア正教会があるのを初めて知りました。

住宅街の細い道沿いにあります。

神戸ハリストス正教会からさらに坂を下ると一宮神社があります。

一宮神社 寺・神社・教会

パールストリートにあるカトリック神戸中央教会はかつての中山手カトリック教会の敷地に建っています。

中山手カトリック教会はゴシック様式の教会でしたが、阪神大震災で被災し、後に
3つの教会が統合されてカトリック神戸中央教会となり、聖堂も現在のモダンな建物が建てられました。
ちなみに施行は竹中工務店です。

カトリック神戸中央教会 寺・神社・教会

神戸山手には神社や寺院、カトリック、プロテスタント、ロシア正教会、ほかにもムスリム寺院やジャイナ教寺院やシナゴーク・・と狭い地域にいろいろな宗教の寺院が共存しています。

そして三ノ宮駅近くまでやってきて、生田神社に到着です。
東門から入りました。

生田神社 寺・神社・教会

社殿の背後には生田の森が広がっています。

かつての生田の森は生田神社から一の谷まで続く広大なものだったそうで、
源平合戦の戦場ともなったことろです。

生田神社 寺・神社・教会

もっとも今はきれいに整備されており、森というよりは公園のような印象を受けました。

生田神社 寺・神社・教会

本殿の後ろには鎮守の森＝生田の森が見えます。

生田神社は縁結びの神様として有名です。

生田神社 寺・神社・教会

生田さんの境内には生田の森をはじめ、様々な摂社、生田の池、源平にちなんだ箙の梅、敦盛の萩、弁慶の竹など、色々みどころもあって、境内散策も楽しめました。

生田神社 寺・神社・教会

源平合戦の折に梶原景季が水を汲んで武運を祈ったと言われる「梶原の井」が楼門横にあります。

生田神社 寺・神社・教会

大海神社は海上交通・交通安全の神様らしく、玉垣には日立造船、三菱重工業、川崎重工業、関西汽船、日本郵船など、船舶関係の会社の名前がずらりと並び、さらに安田海上火災などの海上火災保険の名前も多く見受けられました。海上火災保険の会社は今では合併して、名前がよくわからないですが・・。

生田神社 大海神社 寺・神社・教会

神戸には何度となく来ていますが、もっぱら洋館や近代建築目当てで、神戸で神社仏閣に行くとういことはあまりなく、三宮駅からも近い生田神社も今回やっとお参りできました。

生田神社 寺・神社・教会