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箱根塔ノ沢の老舗旅館である環翠楼を満喫しています。<br /><br />そもそもココにゆかりのある歴史上の著名人は、<br />水戸光圀 皇女和宮 孫文 李鴻章 天璋院(篤姫)東郷平八郎 大砲万右エ門 巌谷小波 夏目漱石 島崎藤村 菊池寛<br />錚々たる方々ですね。<br /><br />部屋での夕飯を終え、歴史ある旅館内を散策です。

県内旅行で箱根強羅から箱根塔ノ沢へ。③塔ノ沢の憧れの宿である老舗旅館の環翠楼へ。その2

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2020/11/21 - 2020/11/22

12位(同エリア76件中)

nichi

nichiさん

箱根塔ノ沢の老舗旅館である環翠楼を満喫しています。

そもそもココにゆかりのある歴史上の著名人は、
水戸光圀 皇女和宮 孫文 李鴻章 天璋院(篤姫)東郷平八郎 大砲万右エ門 巌谷小波 夏目漱石 島崎藤村 菊池寛
錚々たる方々ですね。

部屋での夕飯を終え、歴史ある旅館内を散策です。

旅行の満足度
4.0
同行者
カップル・夫婦(シニア)
旅行の手配内容
個別手配

PR

  • 部屋での食事を終えて、部屋にあったこのお散歩MAPを見ながら夫婦で館内をプラプラすることにしました。

    部屋での食事を終えて、部屋にあったこのお散歩MAPを見ながら夫婦で館内をプラプラすることにしました。

  • 見所たくさん。<br />環翠楼そのものが博物館みたいですね。

    見所たくさん。
    環翠楼そのものが博物館みたいですね。

  • 2階のロビーにやってきました。

    2階のロビーにやってきました。

  • ココが玄関。

    ココが玄関。

  • 現役の柱時計。<br />午後8時。<br /><br />ニッポンビールの文字があります。<br />1949年に出来たビール会社で、今のサッポロビールですね。

    現役の柱時計。
    午後8時。

    ニッポンビールの文字があります。
    1949年に出来たビール会社で、今のサッポロビールですね。

  • 素敵な階段の横に大きな金庫。

    素敵な階段の横に大きな金庫。

  • でかっ!

    でかっ!

  • TOKYO JAPAN<br />YOSHIKAWA<br /><br />の文字。

    TOKYO JAPAN
    YOSHIKAWA

    の文字。

  • 金庫に触っちゃいけません。

    金庫に触っちゃいけません。

  • ダイヤルを良く見たら、なんと数字ではありません。<br />カタカナです。<br />これにはビックリです。

    ダイヤルを良く見たら、なんと数字ではありません。
    カタカナです。
    これにはビックリです。

  • 関東大震災に耐えた玄関です。

    関東大震災に耐えた玄関です。

  • この館銘板、なんと象嵌です。<br />箱根職人の名人が神大杉に象嵌した貴重なものです。<br /><br />書家、長三州による「環翠楼」の揮毫を白川洗石が木象嵌に仕立てました。<br />長三州と言えば、倒幕運動で戊辰戦争を戦った勤皇の志士ですね。<br />白川洗石は木象嵌細工師として有名な方のようです。

    この館銘板、なんと象嵌です。
    箱根職人の名人が神大杉に象嵌した貴重なものです。

    書家、長三州による「環翠楼」の揮毫を白川洗石が木象嵌に仕立てました。
    長三州と言えば、倒幕運動で戊辰戦争を戦った勤皇の志士ですね。
    白川洗石は木象嵌細工師として有名な方のようです。

  • 貴重な縄文杉の木象嵌細工の近くに寄って撮影。

    貴重な縄文杉の木象嵌細工の近くに寄って撮影。

  • お風呂の後、夕飯まで夫婦で本を読んで寛いでいたロビーです。

    お風呂の後、夕飯まで夫婦で本を読んで寛いでいたロビーです。

  • 畳があって掛け軸があって額があって和の椅子があって、落ち着くロビーです。

    畳があって掛け軸があって額があって和の椅子があって、落ち着くロビーです。

  • ロビーの奥にある、「環翠楼」の文字、私達が探しているのはこれかな~?

    ロビーの奥にある、「環翠楼」の文字、私達が探しているのはこれかな~?

  • 見つけました!<br />なんと、これは伊藤博文本人による直筆の「環翠楼」の額です。<br /><br />ひゃ~~~~~!<br /><br />伊藤博文はこの宿を定宿として度々訪れ、大広間で酒宴を催しました。<br />その時のこの宿の名は「元湯鈴木」。<br />伊藤博文が当時の楼主である鈴木善左衛門に贈った漢詩のなかに表記された「環・翠・楼」の三文字がその名の由来とされます。<br />それを書にして贈った訳ですね。<br />その後この宿のお名前は元湯環翠楼になったんですね。<br /><br />書家である長三州による「環翠楼」とは全く違う書ですね。

    見つけました!
    なんと、これは伊藤博文本人による直筆の「環翠楼」の額です。

    ひゃ~~~~~!

    伊藤博文はこの宿を定宿として度々訪れ、大広間で酒宴を催しました。
    その時のこの宿の名は「元湯鈴木」。
    伊藤博文が当時の楼主である鈴木善左衛門に贈った漢詩のなかに表記された「環・翠・楼」の三文字がその名の由来とされます。
    それを書にして贈った訳ですね。
    その後この宿のお名前は元湯環翠楼になったんですね。

    書家である長三州による「環翠楼」とは全く違う書ですね。

  • 柳家三亀松師匠が環翠楼に贈った大入りの額です。<br /><br />1930年代から1960年代に活躍した三味線漫談家。<br />この方は知りませんが、木彫りの大きな額でした。<br />柳家三亀松でググってみると、ハチャメチャな生き方をしてきた発売禁止になった数多くのレコードもあるような、ちょっとエロの漫談家だたようです。<br /><br />この額の下の方に記してある福善堂とは、台東区松ケ谷にある手彫り木製看板の店福善堂坂井看板店のことだと思われます。<br />柳家三亀松はそこでこの額を彫ってもらって環翠楼に贈ったんでしょうね。

    柳家三亀松師匠が環翠楼に贈った大入りの額です。

    1930年代から1960年代に活躍した三味線漫談家。
    この方は知りませんが、木彫りの大きな額でした。
    柳家三亀松でググってみると、ハチャメチャな生き方をしてきた発売禁止になった数多くのレコードもあるような、ちょっとエロの漫談家だたようです。

    この額の下の方に記してある福善堂とは、台東区松ケ谷にある手彫り木製看板の店福善堂坂井看板店のことだと思われます。
    柳家三亀松はそこでこの額を彫ってもらって環翠楼に贈ったんでしょうね。

  • 皇女和宮の遺品が展示されています。

    皇女和宮の遺品が展示されています。

  • これが遺品です。<br /><br />明治十年(1877)に静寛院宮 和宮さまが病気療養のために長期滞在されました。<br />皇女和宮はこの箱根塔ノ沢で亡くなりました。<br /><br />「君が齢 とどめかねたる 早川の<br />水の流れも うらめしきかな」<br />ライバルだった篤姫がこの地を訪れた際、皇女和宮を偲んで詠んだ句です。<br /><br />32歳と言う若さで亡くなった皇女和宮は、武家の権力に屈して十四代将軍家茂の正室となった公武合体の象徴とされた皇女です。<br /><br />身長1m43cm、体重34キロ<br />当時の日本でも、かなり小柄だったようです。

    これが遺品です。

    明治十年(1877)に静寛院宮 和宮さまが病気療養のために長期滞在されました。
    皇女和宮はこの箱根塔ノ沢で亡くなりました。

    「君が齢 とどめかねたる 早川の
    水の流れも うらめしきかな」
    ライバルだった篤姫がこの地を訪れた際、皇女和宮を偲んで詠んだ句です。

    32歳と言う若さで亡くなった皇女和宮は、武家の権力に屈して十四代将軍家茂の正室となった公武合体の象徴とされた皇女です。

    身長1m43cm、体重34キロ
    当時の日本でも、かなり小柄だったようです。

  • 様々な展示があります。

    様々な展示があります。

  • 永い宿の歴史の証なんですね~~

    永い宿の歴史の証なんですね~~

  • 価値は判らないけど。。。。。。

    価値は判らないけど。。。。。。

  • 伊藤博文が当時の楼主である鈴木善左衛門に贈った漢詩です。<br />これが今の環翠楼の宿の名の由来です。

    伊藤博文が当時の楼主である鈴木善左衛門に贈った漢詩です。
    これが今の環翠楼の宿の名の由来です。

  • 宿の所々に大正の職人の匠を見ることができる建物です。

    宿の所々に大正の職人の匠を見ることができる建物です。

  • これも。

    これも。

  • 1階に降りると、廊下に漫画が並んでいました。

    1階に降りると、廊下に漫画が並んでいました。

  • 宿滞在時の注意事項が記されています。

    宿滞在時の注意事項が記されています。

  • なかなか面白い。

    なかなか面白い。

  • 一枚一枚に見入ってしまいます。

    一枚一枚に見入ってしまいます。

  • この宿のバーにやってきました。<br /><br />BAR MANGA<br />です。<br /><br />営業が不定期とのことで、営業しているかどうか不安でした。<br />「本日、オープン」<br />嬉しい~~<br /><br />清酒「黄桜」のカッパのイラストで有名な小島功。<br />「フクちゃん」が有名な横山隆一。<br />政治風刺漫画を描いていた近藤日出造。<br />杉浦幸雄 この方は風俗漫画家だそうです。<br />この4人は環翠楼を定宿としており、元々プールバーであったこのバーをBAR MANGA と名付けたとのこと。<br /><br />入口のガラスに書かれた「BAR MANGA]の文字は、横山隆一の直筆だそうです。<br />ふ~~~ん。。<br />

    この宿のバーにやってきました。

    BAR MANGA
    です。

    営業が不定期とのことで、営業しているかどうか不安でした。
    「本日、オープン」
    嬉しい~~

    清酒「黄桜」のカッパのイラストで有名な小島功。
    「フクちゃん」が有名な横山隆一。
    政治風刺漫画を描いていた近藤日出造。
    杉浦幸雄 この方は風俗漫画家だそうです。
    この4人は環翠楼を定宿としており、元々プールバーであったこのバーをBAR MANGA と名付けたとのこと。

    入口のガラスに書かれた「BAR MANGA]の文字は、横山隆一の直筆だそうです。
    ふ~~~ん。。

  • こんな感じの昭和を感じるバーです。

    こんな感じの昭和を感じるバーです。

  • プールバーの名残ですね。<br />私も大学生の頃、四つ玉 やりました!!

    プールバーの名残ですね。
    私も大学生の頃、四つ玉 やりました!!

  • これもプルバーの名残ですね。<br />キューがあります。

    これもプルバーの名残ですね。
    キューがあります。

  • 何処に座る?

    何処に座る?

  • 家内はカウンターに座ってます。

    家内はカウンターに座ってます。

  • カウンター席に座ったら、目の前には温度計。<br />気温は22度。<br />そんなことはどうでもよくて、注目したのは薬局の電話番号です。<br /><br />樂天堂藥局 電話一五八番<br /><br />三ケタの電話番号です。<br /><br />楽天堂薬局は今でもあり、創業は文久3年の小田原の老舗漢方薬局でした。<br />文久と言えば江戸末期ですね。<br />その頃からある薬局とお付き合いがあった環翠楼なんですね。

    カウンター席に座ったら、目の前には温度計。
    気温は22度。
    そんなことはどうでもよくて、注目したのは薬局の電話番号です。

    樂天堂藥局 電話一五八番

    三ケタの電話番号です。

    楽天堂薬局は今でもあり、創業は文久3年の小田原の老舗漢方薬局でした。
    文久と言えば江戸末期ですね。
    その頃からある薬局とお付き合いがあった環翠楼なんですね。

  • 私はハイボール<br />家内はギムレット<br />で乾杯!

    私はハイボール
    家内はギムレット
    で乾杯!

  • 私はハイボールから日本酒のライム割。

    私はハイボールから日本酒のライム割。

  • ギムレットからモスコミュール

    ギムレットからモスコミュール

  • 最後にこの蓄音機でレコードをかけて頂きました。<br />素敵なバーでした。<br /><br />部屋に戻ってビール飲んで寝ました。

    最後にこの蓄音機でレコードをかけて頂きました。
    素敵なバーでした。

    部屋に戻ってビール飲んで寝ました。

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この旅行記へのコメント (2)

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  • mistralさん 2021/01/03 09:54:20
    名旅館にて。
    nichiさん

    あけましておめでとうございます。
    本年もどうぞよろしくお願い致します。

    いつも名旅館に宿泊され、その旅行記を楽しませていただいてます。
    今回のお宿は、環翠楼!
    私は名前のみぞ知るお宿です。

    以前お泊まりになった富士山ホテル、ここは私もお気に入りのホテルですが
    老舗ホテルには、その歴史そのものが文化財となっていて
    建具、さりげなく置かれている小物、廊下にかけられた古い写真などなど
    あらゆる物に歴史的価値があり、本当に素晴らしいですね。
    古いホテルにあるバーの佇まいは、富士山ホテルと同じ雰囲気を感じました。

    お泊まりになったお部屋、一番お安い、とのコメントがありましたが
    とてもそうとは思えないお部屋でした。
    更に高いお部屋はどんななのでしょう!

    お風呂までの道すがらの周辺のお写真を拝見しますと
    屋根には落ち葉がつもり、石段は苔むしていて、風情がとってもあります。
    が一方で、どんなに建物の維持が大変なものかを想像させられました。
    このようなお宿は、なんとか後世にまで残していただきたいと思いました。

    まだまだコロナ禍の続く年になるかと思いますが
    安心して旅のできる日が来ることと信じ、健康で過ごしたいと思いますね。

    mistral

    nichi

    nichiさん からの返信 2021/01/03 18:57:58
    RE: 名旅館にて。
    mistralさん

    あけましておめでとうございます。
    いつも「いいね」&コメントありがとうございます。

    横浜に住む私達シニア夫婦は、コロナの影響で神奈川県内旅行を楽しんでおります。
    今までは日帰りで訪れるような場所の宿に泊ってみています。

    環翠楼は、箱根に訪れる度にその前を車で通過することが多く、一度訪れてみたいな〜と思っていた純和風旅館です。
    クラシックホテルの「格」は宮ノ下の富士屋ホテルの方が上ですが、ココ環翠楼も見事でした。
    数々の調度品や建具が古く素敵なものなのですが、古臭いのではなく、それぞれが味わいを持っているように感じました。
    宿の方々が大事に大切に使われてきたのだと思います。

    > お泊まりになったお部屋、一番お安い、とのコメントがありましたが
    > とてもそうとは思えないお部屋でした。
    > 更に高いお部屋はどんななのでしょう!
    →川側の角部屋で2人で1部屋1泊2食で8万円ぐらいの部屋もありました。
    上には上がありますよね。

    > お風呂までの道すがらの周辺のお写真を拝見しますと
    > 屋根には落ち葉がつもり、石段は苔むしていて、風情がとってもあります。
    > が一方で、どんなに建物の維持が大変なものかを想像させられました。
    > このようなお宿は、なんとか後世にまで残していただきたいと思いました。
    →mistralさんのおっしゃる通りだと思います。
    日本には古くから伝統ある素敵なお宿がたーくさんあると思います。
    コロナに負けることなく、何とか残ってほしいと思います。

    今年の冬は寒いですね。
    くれぐれもお風邪など召されませんように。。。

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