空いてる穴場スポットを巡って「密」を回避！気ままな晩秋の日光一人旅～

2020/12/05 - 2020/12/06

こんばんは。12月最初の土日は「日光」へ行ってきました。
これは間もなく引退しそうな「東武350系きりふり」へのお名残乗車も
兼ねており、急遽行くことにしたわけ。しかしながら日光は著名観光地のため
どこへ行っても混んでいるイメージがあり、コロナ禍のなかではちょっと…
そこで初日は温泉に直行、2日目はあまり知られていないマイナーな場所を
観光することで、密を回避し静かに観光できました。それでは出発警戒～

エリア 日光(栃木)

さて、年末年始に掛けての「君信号」は…
前回同様、「全国的に停止」です…
感染拡大は留まることを知りませんが、それにも拘わらず街中の人出は減少せず、ひたすら悪い方向に向かっているようにしか感じません…（※次回の君信号情報更新については、「警戒」レベルになるまで見合わせます。）

陽性率についても、人が多い都市部中心に上昇していますが今特に危険なのは「東京とその周辺」とはっきり断言して良いでしょう。ここを抑え込まない限り日本各地の感染状況を改善することは不可能なのですが、残念ながらそれらしい対策は現状見えていません。私も「外食→公園でのテイクアウト飲食に切り替える」・「年末年始の旅行取りやめ」・「不要不急の23区への出入り禁止」等厳しい対策に乗り出しております。早く旅先や美味しい食事ではじけた～い。と思うのは、皆さん同じでしょう。予定通り成人の日明けから「GOTO」再開にこぎつける為にも、今後2週間の間は、色々大変かもしれませんが我慢しましょうね。

★10：00
旅の出発は浅草駅から。
いつも運賃の都合上、都営大江戸線蔵前から歩いて移動するのですが、（浅草線蔵前駅に行くのも地上に行く必要があり面倒なので。）
今回は初めて隅田川沿いの歩道を歩いてみました。

隅田川 自然・景勝地

浅草らしい眺めも存分に楽しめるし、これは良いルートですね。
ということで浅草駅に到着。

隅田川 自然・景勝地

★10：29
そして浅草駅からは、1月にも乗車した350系唯一の定期運用特急「きりふり」に乗車。

浅草駅 (東武鉄道 地下鉄) 駅

車内はレトロな雰囲気ですが、最近の特急にはない
旅情があり、これがよいのです。

自動販売機コーナーに、

レトロな和式トイレも健在。

がしかし、この350系にはコロナ禍において致命的な欠点があったのでした…
それは「窓が開かない車両にも拘らず、車内の換気扇を撤去したようで換気ができていなかった」ということ。

さらに北千住から大量乗車に加え、コロナ禍においてはご法度になっている
「座席を回転したボックス席」にするグループも何組か見受けられ、車内宴会開始と、
もう目も当てられない状態になってしまいました…

その為複々線区間の途中で席を立ち、春日部駅で降りて普通列車で移動しようかと
思いましたが、あるアイディアがひらめきました。

そう。「誰もおらず、停車駅で空気が入れ替わるデッキで走行音を録音すれば良いじゃん！」
ということでデッキに立って春日部→栃木間で350系の走行音を録音！

先頭車の様子を覗いてみると、窓ガラスの曇り具合に雲泥の差…
こちらはなんと「換気扇が残っており、換気ができていた」ような雰囲気でした…

★12：30
結局ほとんどの時間をデッキで過ごした後、下今市からは後続のリバティに乗車券のみで乗れるようだったので、
下今市で下車。換気ができていないと思われる中間車はご覧の通りで、滅茶苦茶曇っています…

下今市駅 駅

復路に乗った中間車両には換気扇を撤去したような跡があり、350系きりふりはこのご時世に乗車するのには、「最悪」の車両なのでした…

★12：43
後続の新型特急リバティがやってきました。実は私、これがリバティ初乗車なんです。

特急リバティ 乗り物

新型特急なので換気は勿論ばっちり。窓ガラスは御覧の通りでクリアです！

特急リバティ 乗り物

車内の雰囲気は現代的でいい感じ。ただ背もたれが固めなのは、最近の特急車両にありがちなマイナス面かな…

特急リバティ 乗り物

★12：53
日光観光の拠点、東武日光に到着。
さて今日は宿でのんびりするだけなので、送迎車は頼まず歩いて移動します。

東武日光駅 駅

メインストリートはいつもよりはずいぶん少ないものの、それなりに人がいるので裏道へ。駐車場脇にある東屋で一呼吸着いた後、宿に向かいました。

神橋 名所・史跡

★14：00
そして今宵泊まる宿「星の宿」にチェックイン。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

14時を待って部屋に入り、荷ほどき。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

庭園を望む綺麗な和室で、エアコンは温度設定可能。快適に過ごせました。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

トイレもウォシュレット付きで綺麗です。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

さて温泉は15時半からということと、まだお昼ごはんを食べていな～い。ということで、宿のすぐ近くにあるこちらのレストランでランチを頂きましょう！

みはし グルメ・レストラン

日光金谷ホテルの近くという立地もあり、結構いい値段のステーキレストランでした。
結局これは宿チェックイン時に貰える「地域共通クーポン」を利用する狙いで、
お金は殆ど掛からずランチ。

みはし グルメ・レストラン

ランチ時間帯を過ぎていたので空いているのも良いポイント。
注文した「地鶏むねグリル」（1800円）＆コーンスープ(550円）。
肉はしっかりしていて、ソースが最高。スープも美味しく満足。

みはし グルメ・レストラン

その後温泉に入浴。内湯と一人用露天風呂の構成で、開放的で雰囲気も◎。
ほとんどの時間で独占できたのでゆったり温泉を楽しめました。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

★19：30
昼飯が遅かったので夕食も遅い時間を選択。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

日光らしく「ゆば」をふんだんに使ったゆば懐石料理は、豆乳を加熱してゆばを作るという何ともユニークな料理。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

その後余った豆乳ににがりを加えて、おぼろ豆腐に。ただこれはちょっと量が多かったかな…

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

お造りにもゆば刺しが登場するなど、これでもかというくらいゆばのオンパレードだった夕食。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

ふぅ～満足満足。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

★8：30
翌日。癒し旅なのでしゃかりきに行動する気もなくゆっくり朝食。

日光温泉　日光　星の宿 宿・ホテル

盛り付けがおしゃれで味も◎。良い朝食でした。

★10：30
さて、今日は歩いて日光観光に出発～

いつもは人でごった返してる神橋周辺も、ずいぶん人が少ないように思えます。大谷川沿いに続く歩道を歩き…途中で国道と分岐する、狭い道に入ります。

車通りもなくなり、気楽に歩けるようになります。

この雰囲気、昔の国道（メインルート）だったようにも見えます。

大谷川を渡ると、川沿いの森の中に入ります。

★10：45
本日1つ目の目的地、「憾満ヶ淵」に到着です。
するとなんと路線バスがやって来ました。が、小さな電気バス…いくらマイナーな場所とはいえ、バス停には7人位待っている状況。これじゃ「キャパオーバー」になることも多いのではないでしょうか…

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

憾満ヶ淵の入口にある広場「ストーンパーク」。手前には駐車場もあり、屋根付きの東屋もあるのでピクニック向けの隠れスポットかも。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

さて、先へ進みましょう。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

この先は自動車の通行は不可となり、徒歩のみ。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

暫く進むと、立派な鳥居が見えてきます。この先が「憾満ヶ淵」の中心部です。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

視界が開け、大谷川沿いの淵出ると…

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

苔むしたお地蔵さんが並び、何とも言えないオーラが漂います。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

日中でも薄暗く、その分気持ちが落ち着きます…

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

大谷川の清流もすぐ脇に流れ、せせらぎの音にもまた癒されますね。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

ゆっくりと、じっくりと。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

この不思議な空間にいると、神聖な気持ちになってくるものです。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

憾満ヶ淵、来て正解でした。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

その後は階段を通って、高い場所を通る道路に復帰します。

憾満ヶ淵(含満ガ淵) 自然・景勝地

憾満ヶ淵を通った後、どこかでお参りしたい…ということでたまたま見つけたこちらの「糠塚稲荷神社」へ参拝。

木々に囲まれた林の中にある神社で、これまた神聖な雰囲気の中にある神社でした。

その後大谷川に架かる橋を渡り、国道方面に。

一気に視界が開け、普通の日光らしい景色に戻ります。

★11：20
その後はバスと徒歩を併用し、霧降の滝を目指す予定でしたが…

田母沢御用邸の近くから分岐する道に「寂光の滝」への道標が記されているのを発見。ここから霧降に行くのも遠いし、折角なので予定を変更。

日光田母沢御用邸記念公園 名所・史跡

ひたすら続く上り坂を、息を切らしながら進みます。

アンテナの下にあった「日光おもてなしベンチ」。これは歩いて移動する身にとって、大変ありがたいもの。

更に先を目指し移動。

すると人家も無くなり、「日光観光しているのだろうか…」と思わせるような景色へ徐々に変化…

もはや山にある「林道」を変わらない景色になってしまいました。

★12：00
宿から歩き続けてそろそろ1時間30分…疲れが見え始めます。

でもそろそろ終点です。あともうひと踏ん張り、頑張りましょう。

★12：05
林が途切れて視界が開けると、滝手前にある道路の終点に到着。

寂光ノ滝 自然・景勝地

田母沢御用邸から30分の片勾配はなかなかきつかった…

寂光ノ滝 自然・景勝地

この広場にはベンチ・駐車スペース（広いので方向転換も可能）があり、狭い道の運転に自信があるなら車、もしくはタクシーで来ることもできます。

寂光ノ滝 自然・景勝地

ベンチで一息着いた後、いよいよ滝に向かいます！

寂光ノ滝 自然・景勝地

広場から滝までは徒歩5分くらいで行けるものの、道は足元も悪い本格的な登山道です。

寂光ノ滝 自然・景勝地

そのため一歩気を緩めると落っこちてしまいそうな場所もありました。車で近くまで来れるからと言って、サンダルやハイヒール等で来るのはやめましょう。

寂光ノ滝 自然・景勝地

そしていよいよ、「寂光の滝」本体が見えてきました…おやおや？

寂光ノ滝 自然・景勝地

予想に反し、見ごたえ満点の滝だったのです！

寂光ノ滝 自然・景勝地

滝のすぐ近くまで行って、本体を見物。

寂光ノ滝 自然・景勝地

周囲に他人は一切おらず、この素晴らしい空間を一人占め～

寂光ノ滝 自然・景勝地

林の中から滝を見ると、また違った雰囲気に。
いやいやここに来られて良かった…

寂光ノ滝 自然・景勝地

帰り道は、寂光の滝近くにある若子神社へ参拝。こんな急峻な場所に、よく作ったものです。

寂光ノ滝 自然・景勝地

神社から下へ降りる、石段も幅が狭くて傾斜もあるのでなかなかスリリング…

寂光ノ滝 自然・景勝地

慎重に広場まで下り、一息着いた後、市街地へ戻りました。
頑張って登ってきた分、復路はずっと下り坂なので極楽極楽。

寂光ノ滝 自然・景勝地

★12：50
ようやく国道に戻って来ました。

流石に歩き疲れたので、東照宮の入口近くから東武日光駅までバスに乗りました。

★13：15
東武日光駅到着後、目星を付けてたこちらのお店に入店。

湯波こまち グルメ・レストラン

注文したのは名物の「ゆばトマトラーメン」。日光特産のゆばと、トマト味のスープとの相性はなかなかで、美味しく頂けました。

湯波こまち グルメ・レストラン

★13：50
前日の換気問題があり、直前までシートマップとにらめっこして悩んだ結果、空いているようだったので予定通り「特急きりふり」に乗って帰ります。

東武日光駅 駅

駅近くのコンビニでコーヒーとスイーツも購入し、ゆったり350系の旅を楽しみます。

下今市手前では、6050系のリバイバルカラーとグッドタイミングでの並走に。

下今市駅 駅

遅延回復で爆走していた往路のきりふり号とは打って変わり、やや控えめなペースで浅草を目指します。

もう間もなくの引退が見込まれる、350系に乗るのは恐らくこれが最後になるでしょう。昭和の特急の旅を、満喫します。

その後北千住からは浅草までは、いきなり電気が消えてなんと非常灯だけで走行！？故障なのか設定なのかわかりませんが、私を含めた乗り合わせた鉄ちゃん達は皆、写真を撮りまくっていました（笑）

北千住駅 駅

夕陽が差し込むデッキドアの様子。昭和の優等列車の象徴であった、オレンジ色のガラスも今や絶滅寸前です。

車窓右手に東京スカイツリーが見えると、終点浅草はもう間もなく。準備をして待ちましょう。

とうきょうスカイツリー駅 駅

★16：05
特急きりふりの終点、浅草に到着です。
到着後、多くのギャラリーが350系の写真を撮っていました。

浅草駅 (東武鉄道 地下鉄) 駅

数年前のリニューアルで駅舎を覆っていたパネルが撤去され、往時の姿を取り戻した東武浅草駅。こうしてみると東武のターミナルに相応しい、威厳を感じますね。

浅草駅 (東武鉄道 地下鉄) 駅

往路同様、隅田川沿いの歩道を歩いて蔵前駅へ向かい帰宅の路へ着きました。

さて来年1月の旅行記更新についてですが、GOTOトラベル停止の影響もあり、直近の旅行記更新は自粛を決定。代わりに過去旅のストックをいくつか紹介する予定です。

年末年始を控える中、とんでもない状況になってしまい本当に残念でなりません。家でのんびり過ごす方、旅に行かれる方といらっしゃるかと思いますが、くれぐれも「密」には気を付け、新年のスタートを清々しい気持ちで迎えられるように頑張りましょう。それでは皆様、よいお年を！

隅田川 自然・景勝地