2020/12/03 - 2020/12/04
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AandMさん
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11月にGoToトラベルを利用して、1泊2日で日光へのドライブ旅行を体験しました(https://4travel.jp/travelogue/11665824)。チョッピリ高級感あるホテルを安価に利用できたことに加えて、天候も良く、観光のシーズンオフで混雑感もなかったため、好印象が残りました。
家内に「またGoToで行ってみたいね」といったら、「雪が降り始める前に白川郷を見たい!」ということで、再度のドライブ旅行を決行することになりました。「宿泊は、名湯として知られる下呂温泉にしたい!」、との希望で、下呂温泉→白川郷→(ついでに)飛騨高山、の2泊3日の行程です。
下呂温泉も白川郷もこれまで行ったことはありません。
日本三大名泉である「下呂温泉」体験、テレビなどに頻繁に登場する世界遺産「白川郷」の見学を楽しみに出発しました。
この旅行記では、ドライブ旅行前半の「下呂温泉→白川郷」を紹介します。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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12月3日
長距離ドライブで、やっと下呂温泉に到着しました。中央高速を出てから、普通道路(257号線)を60km程走る必要があり、思ったより時間がかかりました。
川沿いのホテル街の宿、「紗々羅」にチェックインしました。Go Toで予約した宿です。白鷺橋 名所・史跡
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ホテルのロビー、なかなかお洒落です。
夕暮れまでの時間を利用して、温泉街を歩いてみることにしました。下呂温泉 紗々羅 宿・ホテル
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温泉街の中心にある白鷺橋から見た景観です。
川沿いに、長閑な街並みが広がっています。白鷺橋 名所・史跡
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橋の中央、北側に猿と戯れる人物像があります。江戸時代の儒学者、林羅山(1583-1657)です。京都で生まれ、江戸に住んだ羅山の像が何故、下呂温泉に?
台座銘板に羅山と下呂温泉の関係が説明されていました。
林羅山は、「下呂温泉は、有馬、草津にならぶ「天下の三名泉」である」と紹介した江戸時代の有名人。像は、平成4年(1992)宿泊客150万人達成を記念して建立されたもので、彫刻家の斎藤勝弘の作品とのこと。林羅山像 名所・史跡
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林羅山像に向かい合う形で、「万里集九の像」が建てられています。
万里集九(1428-没年不詳)は、下呂温泉を日本3名泉として最初に広めた人物です。羅山よりも前の室町時代の禅僧で、下呂温泉を記述した詩が世の中に広まったことで、下呂温泉が一躍有名になったとのことです。 -
温泉街、案内板が要所に設置されています。
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白鷺橋の北詰、ビル1階の神社。「下呂温泉神社」で、出羽三山の湯殿山の分霊が祀られています。
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白鷺坂を上って行くと、交差点前に「日本三名泉 発祥の地」と刻まれた石碑が建っていました。
この辺りが、温泉が湧き出ているのが最初に発見された場所のようです。 -
温泉寺へと続く石段の脇に「子守り地蔵尊」があります。地元の方々が昔からお参りされてきた地蔵尊のようです。
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下呂温泉の発見に因む湯薬師如来が祀られている温泉寺は高台にあり、173段の石段を上る必要があります。
お寺からの景観が良さそうだったので、行ってみることにしました。醫王霊山 温泉寺 寺・神社・教会
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急な石段を上っていくと、立派な山門があります。
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山門をくぐって境内に入ると、立派な本堂があり、寺院の長い歴史と格式が感じられます。
本堂左側にある湯薬師如来像は下呂温泉の発見に因むものと伝えられます。像の下部から、霊湯が湧き出ています。醫王霊山 温泉寺 寺・神社・教会
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温泉寺の説明板がありました。
「下呂温泉は、白鷺が温泉が湧いている場所を村人に教えてくれたことが始まり。また、温泉の場所を教えてくれた白鷺が中根山の中腹にあった松にとまっており、行ってみると松の下に光り輝く薬師如来が鎮座されていた。温泉寺には、この薬師如来が祀られている」、といったことが書かれています。
温泉寺は、創建、寛文十一年(1671年)の臨済宗妙心寺派の寺院です。 -
境内に、万里集九(1428-没年不詳)の詩文碑がありました。
万里集九は先に見学した白鷺橋に銅像があった室町時代の禅僧で、下呂温泉を日本の三大名泉として世に広めた方です。
万里集九が創った詩が石碑に刻まれ、銘板に現代語訳が添えられていました。下呂温泉の素晴らしさ、効能などが記述された名文漢詩です。 -
お堂の中に仏像が並べられています。覗かせて頂きました。
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七福神です。それぞれの像に、簡単な説明があるのが良いと思います。
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石段を下って温泉街に戻ります。下方に、夕暮れの下呂温泉街が広がっています。
温泉寺は、長い石段がありますが、石段からの景観が素晴らしく、下呂温泉で必見の場所だと思います。 -
石段中ほどに、「史跡 武川久兵衛墓」と刻まれた石柱がありました。昭和16年に建立されたものです。
武川久兵衛は、飛騨出身、四代にわたって北海道の開拓に携わり、巨額の財をなした商人で、「久兵衛」は、武川家長男が代々引き継いだ名前。温泉寺の再建や下呂温泉の発展の功労者であるとのことです。 -
温泉寺石段下を左に進むと、「加恵瑠神社」がありました。「加恵瑠」はあまり目にしない神社名で、特別な理由があるのかなと思いながら境内に入りました。
加恵瑠神社 寺・神社・教会
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手水鉢の水出口、蛙です。「加恵瑠」は、「蛙」の言いかえ表現のようです。
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調べてみると、下呂温泉の「ゲロ」から蛙、格調を考慮した当て字の「加恵瑠」を冠した「下呂温泉加恵瑠神社」となったことが分かりました。
平成22年7月、下呂温泉街の新しい観光名所として創建された神社です。 -
神社の隣に、「温泉博物館」がありましたが、休館日で閉まっていました。残念。
下呂発温泉博物館 美術館・博物館
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道路脇に、無料利用できる足湯があります。白鷺を彫った碑が建てられています。観光宣伝を兼ねて造られて施設のようです。
鷺の足湯 温泉
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「足湯」の近くに「白鷺之湯」があります。銭湯で、入浴料金は大人400円、営業時間は10:00-21:00、となっていました。
裏手に駐車場があります。気楽に安価で利用できる三大名泉の銭湯、貴重な施設と思います。
日が暮れましたので、ホテルに戻って温泉に入り、夕食です。白鷺の湯 温泉
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夕食は、個室での提供でした。新型コロナ対策がしっかり行われている印象。
和風前菜、食前酒から頂きました。下呂温泉 紗々羅 宿・ホテル
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メーンは飛騨牛のすき焼。デザートもあり、リッチな夕食でした。
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12月4日
ホテル部屋からの景観。今日も晴、天候に恵まれました。 -
ホテルロビー売店で、チェックアウトの際に下呂名産のお米「龍の瞳」を購入。
夕食で出されたご飯の味が格別で、聞いてみると「龍の瞳」という地元銘柄米であるとのこと。少し値段が高めですが、お土産にしました。自宅で、味わってみましたが、優れものです。
下呂温泉を車で訪問された場合のお土産として、お勧めです。 -
今日は下呂温泉から、白川郷に向かいます。約100kmの距離で、車で2時間程かかりますが、天気もよいので途中で寄り道しながら白川郷を目指します。
ここは、下呂温泉の北数Kmにある禅昌寺。平安時代の創設と言われる臨済宗妙心寺派の禅寺で、樹齢1200年を超える国指定天然記念物の大杉などがあるとのこと。面白そうなので、立ち寄りました。禅昌寺(岐阜県下呂市) 寺・神社・教会
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寺院前に、「禅昌寺遺跡」がありました。
この付近一帯から、縄文時代後期(約1000年前)の土器や石器類が沢山出土し、ストーンサークル(環状石列)と呼ばれる遺構も発見されています。
ストーンサークルがある場所は、現在、自動車教習所の構内になっていて、見学は難しそうでした。 -
禅昌寺の鐘楼、立派です。
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本堂の建物、江戸時代から明治時代に建造されたのではないか、と思います。
禅昌寺(岐阜県下呂市) 寺・神社・教会
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山門を寺院内部からみた景観。見応えのある立派な寺院ですが、観光シーズンオフのためか我々の他に、1組のグループがいただけでガラガラでした。
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禅昌寺から北に6km進んだところに、飛騨國二之宮 久津八幡宮があります。本殿は室町時代初期の建造で、南妻蟇殿の彫刻「鳴いた鶯」は、飛騨の匠の作として有名で、国の重要文化財に指定されています。立ち寄ってみました。
広くて静かな境内ですが、我々以外誰もいません。前方が、本殿です。 -
立派な本殿、室町時代の建造とされていますが、それ程古いようには見えません。度々、修復や改修が行われているのでしょう。
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拝殿です。安土桃山時代(1581年)の建立で、国の重要文化財です。
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本殿の奥に、飛騨の匠が造った「鳴いた鶯」があります。木彫りの鶯からホーホケキョと鳴き声が聞こえた、という話が伝えられている、と説明パネルにあります。
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見上げると、木彫りの「鳴いた鶯」がありました。
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本殿左手に杉の大木が聳え立っていました。樹齢千五百年を超すと云われる夫婦杉で、国指定の天然記念物です。
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迫力を感じさせる大木、他ではあまり見たことがないように思います。
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久津八幡宮から90km北に進み、白川郷の駐車場(村営せせらぎ公園 駐車場)に到着しました。
白川郷の方が、駐車場所を丁寧に案内してくれました。駐車料金は、時間に関係なく1回1000円、後払いでした。総合案内所 であいの館 名所・史跡
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駐車場にある「総合案内所 であいの館」、トイレもあります。
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庄川に架かる吊り橋「であい橋」を渡ると、合掌造りの村、白川郷です。
であい橋 名所・史跡
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橋の東岸に設置されている石碑。橋の長さ107m、平成5年7月竣工と刻まれています。
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白川郷のおみやげ、地酒などを売るお店です。茅葺屋根でレトロ感一杯。
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郷入口にある「荻町秋葉神社」。防火の神様だそうです。
鳥居をくぐって村に入ります。秋葉神社 寺・神社・教会
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素朴な感じのお土産店が並んでいます。
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合掌造りの家の向こうに、明善寺の茅葺鐘楼があります。
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茅葺鐘楼、なかなか立派です。現在も鐘が撞かれている現役の鐘楼です。
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明善寺には、江戸末期に建立された5階建て合掌造りからなる庫裡があり、一般公開されています。入場料が必要ですが、興味が惹かれましたので見学させてもらいました。
白川郷で一番大きな合掌造りで、県の重要文化財です。 -
外見は茅葺の合掌造りですが、1階にある本堂内部は普通の寺院と同じ感じです。
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ご本尊が祀られています。立派な格式ある寺院だと思います。
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軒材に、見事な木彫が施されています。
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本堂の手前にある居間で、囲炉裏火が燃やされていました。
囲炉裏火は、火種を残すために一日中燃やされ、立ち上る煙が屋根裏に届くように、囲炉裏上部は竹製スノコになっています。 -
2階、伝統家具や農具などが展示されていました。
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合掌造りの仕組みを内側から見ることができます。釘は全く使用せず、縄で木材が固定されていることが分かります。
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江戸時代から使われてきた道具類。
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農作業を説明したパネル。
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上階の建物隙間から村の様子を眺めることができます。明善寺の合掌造りが村で一番高いことを実感します。
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晩秋の景観が広がっています。
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案山子と合掌造りの家々、絵になる光景。観光客が記念写真をとるため、順番待ちの列が出来ていました。
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白川郷らしい素朴な景観に、次々と遭遇します。
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村内の道路要所に、案内標識があります。
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白川郷の大きな建屋の農家、「和田家」。
国指定重要文化財 和田家(白川郷) 名所・史跡
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入館料、大人300円です。入ってみました。
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和田家は白川郷でも裕福な家で、飛騨の伝統工芸品である漆塗り御膳や食器類が展示されていました。
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2階では、合掌造りの仕組みを学べます。
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漆塗り食器や木製道具類が並べられています。
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村の道路は、観光客など外部からの車は進入できませんので、車は殆ど通りません。村を一巡りして、駐車場に向かいます。
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道端の石碑。墓石でしょうか?摩耗が進んでいて、文字は殆ど消えてしまっています。
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本覚寺の入口に、「岐阜県天然記念物 おおたザクラ」と書かれた標柱がありました。柱横に桜の木があります。
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説明板に、「この桜は昔から「塩釜桜」と呼ばれ、宮城県の塩釜神社にある桜と同じと見做していたが、昭和44年の調査で、新種と認定され、オオタザクラと命名された。・・」、と書かれています。
世界遺産の白川郷での「桜の新品種発見」。新品種「オオタザクラ」、世の中にあまり知られていませんが、もっとアピールして良いのではないかと思います。 -
民芸品を売るお土産屋さん。
シーズンオフのためか、あまり売れているようには見えません。生活が成り立つのかな、とお節介ながら心配されます。 -
「であい橋」を渡って駐車場に戻ります。
白川郷観光の仕上げに、高台から白川郷の全景を眺めることにしました。
「荻町城跡 展望台」をカーナビに入力し、車で展望台に向かいます。であい橋 名所・史跡
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展望台までの道のりは複雑で、カーナビがないと相当苦労しそうでした。
「展望台」から眺めた白川郷。なかなかの絶景です。 -
白川郷見学を終え、今夜のホテルを予約してある飛騨高山に向かいます。途中休憩で、「道の駅 白川郷」に立ち寄りました。
道の駅にも茅葺合掌造りの建屋があります。外見は伝統家屋ですが、内部は近代的な普通のお店でした。道の駅 白川郷 道の駅
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道の駅の道路向かいに神社がありました。「飯島八幡神社」で、「どぶろく祭」が行われることで知られているようですが、広い境内には誰もいません。人口密度の低い白川郷ならではの光景でしょう。
白川郷は世界遺産に登録された有名観光地ですが、12月初旬、訪問者は少な目でした。晩秋の合掌造りの村をのんびりと見学でき、好印象が残りました。
新型コロナで海外観光客が皆無で、更に観光シーズンオフであったため国内の訪問者も少なかったためと思います。オフシーズンの白川郷観光、道路も混んでおらず、Go Toでお洒落なホテルに安く泊まれ、効率もコスパも良かったと感じました。飯島八幡神社 寺・神社・教会
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