それでも壮年は宗谷を目指す②

2020/12/02 - 2020/12/05

予定が若干狂いましたが、いよいよ北の最果て・稚内に向かいます。

名寄からはこの秋デビューした新型観光車両の261系5000代『はまなす編成』に乗車。

はまなす編成は観光用として作られましたが、一般の特急にも使える様になっていて、ちょうどお披露目を兼ねて宗谷本線の特急『宗谷』『サロベツ』に使用されると発表されたのが予約をした後でラッキーでした。

稚内に到着するのは５時過ぎでもう真っ暗。

この日はホテルに直行して翌日はまた始発列車で秘境駅巡りをします。

始発列車ではなんと熊が線路を横切る姿を目撃。

秘境駅というより、全体が秘境の地のようでした。

エリア 北海道

名寄駅に着きました。
つららがスゴいです。

名寄駅 駅

列車待ちの間、きた北海道フリーパス提示でコーヒーをサービスしてくれると知り、観光案内所へ。

駅前交流プラザ よろーな 名所・史跡

戴いたもち米玄米珈琲。
黒い玄米茶って感じ。

これから新型車両、はまなす編成に乗車します。
来年、色違いのラベンダー編成もデビューするとの事ですが、この色はインパクトありますね。

フリーパスなので自由席。
ちなみにグリーン車はありませんが観光用なのでグリーン車に近い座席。
コンセントやwifiも完備しています。

名寄から稚内まで約３時間。
飛行機なら東京‐旭川を往復出来ますが、こういう快適な乗り物は長く乗っていたい。
ただ、車販も自販機もないので名寄のQマートで北海道らしい？おやつを購入。

雪の降る中、天塩川に沿って列車は走ります。

稚内に到着しました。
もう真っ暗。

稚内駅 駅

東京から1500キロ以上。
ピンと来ない距離。

日本最北端。なんて良い響き！

あちこちに日本最北端の文字が。

ガラスの向こうにも。

かつてはこの先も線路が続いていた。

稚内の宿はドーミーインです。
温泉と夜鳴きそばに惹かれて決めましたwww。

天然温泉　天北の湯　ドーミーイン稚内 宿・ホテル

安定ですね。

扉の向こうにもう一枚扉があり、和室みたいな作り。
中は普通の洋室。

ダブルルームだから広い。

入浴後、北防波堤ドームにやって来ました。
亡くなった私の父親は戦時中樺太に疎開していたと聞いています。
色々聞きたかったけど、詳しい話は聞けないまま。
終戦直前の事は話したくなかったのかもしれません。

稚内港北防波堤ドーム 名所・史跡

さて、今夜はホテルの裏にあるよしおかさんで一杯。

食堂よしおか グルメ・レストラン

北海道で飲むサッポロビール、最高！

おでんは大根が煮えてなく、残念。
厚揚げ、こんにゃく、白滝のヘルシートリオ。

燗酒を頼んだら、『ちょっと熱かった？少し飲んで』と言ってすぐに継ぎ足してもらいました。
大丈夫だったけどお言葉に甘え、結果もう１本。

たこ刺し。
稚内はたこしゃぶが名物だけどこちらはありません。

ほたてフライ。
ごちそうさまでした。

ホテルに帰ったら〆の一杯が待ってます。

あっさりして〆には良いですね。

翌朝、稚内駅の始発列車は５時20分。
その前から除雪車は働いています。

一両だけの始発列車です。

地元の人たちがきれいに塗り直した南幌延駅。
国道沿いで車も走っていますが、南幌延に着く手前で熊に遭遇したので少し怖い。

南幌延駅 駅

ミナミほろりんさんがお出迎え。

いつまでも残って欲しいですね。

謎のグリーン座席指定。
改装前からあるそうです。

折り返しの列車の到着時間になりましたが来る気配はありません。
その間に熊に襲われたらどうしよう……。

15分ほど遅れてやっと列車が来ました。
レールを舐める事で鉄分補給が出来るので鹿や熊との接触事故が多い様です。

幌延駅に着きました。
ここから乗る特急も遅れているとの事。

幌延駅 駅

10分遅れの上り特急サロベツ２号。
この編成がこの後二日間トラブル続きになりました。

味のある天塩中川駅。

天塩中川駅 駅

懐かしいストーブ。
現役ではありません。

時間はたっぷりあるのでセイコーマートで買い出し。
北海道３日目にして初セコマ。

民家の脇で丸まっていた飼い犬。
南極物語で見た樺太犬みたいな感じだけどまさか血を引いている？

天塩中川駅に戻って朝ごはん。
ホットシェフのおにぎりとザンギ。

奥の交流プラザで食べたかったけど鍵が掛かっています。

ここからは一部車内から秘境駅巡りをします。

車掌車を改造したダルマ駅舎の歌内駅。

歌内駅 駅

木造駅舎が残る雄信内駅。
貴重な駅舎なので来年以降も残されるという話。

雄信内駅 駅

秘境駅ランキングで宗谷本線NO.１の糠南駅。
物置の待合室側の板は新しく張り替えた様ですね。

糠南駅 駅

ダルマ駅舎の安牛駅。
来年廃止になります。

安牛駅 駅

こちらも痛々しいダルマ駅舎の上幌延駅。
秘境駅を観光の目玉にしている幌延町ですが、維持費の少ない南幌延や糠南を残して安牛と上幌延を廃止にする選択をしました。

上幌延駅 駅

幌延駅で20分ほど一休み。

名寄（一部音威子府）以北の普通列車はキハ54の独壇場となっています。
ダルマ駅舎の錆を見ていると、豪雪地や沿岸を走るキハ54形がステンレスなのは理にかなっていると思います。

下沼駅。
ダルマ駅舎だけど錆を落として塗り替えられたのできれい。

下沼駅 駅

塗り替えられて現れた妖怪ぬらりひょんならぬ『ぬまひきょん』。

駅のそばには湧水があります。

冷たそう。

幌延駅に戻って今日もはまなす編成に乗ります。

観光車両のはまなす編成にははまなすラウンジというフリースペースがあり、普通の特急として使用する時には自由席扱いになります。
空いているので４人用のグループ席を独り占め。

微かながら利尻富士が見えました。
この後すぐ曇って見えなくなったので写真はこれだけ。

利尻山(利尻富士) 自然・景勝地

稚内駅ビルのキタカラには展望デッキがあります。
長い特急車両はこんな感じにしか撮れませんが。