2020/10/11 - 2020/10/15
15位(同エリア1103件中)
ロムルスさん
瀬戸内海の直島・豊島・犬島にベネッセが展開するアートサイトを巡ります。西進していた台風14号も南に外れ、お天気にも恵まれました。
※作品の解説・感想は私の独断と偏見です。
(宿泊)
竹の家
ベネッセハウス・パーク
WeBase高松
(ルート)
1日目、宇野→《豊島》→直島
(泊)竹の家
2日目、直島→《犬島》→豊島→直島
(泊)ベネッセハウス
3日目、《直島》
(泊)ベネッセハウス
4日目、《直島》→高松
(泊)WeBase高松
5日目、高松から帰路
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10月13日、直島ベネッセハウス・パーク棟、14時
本村の「家プロジェクト」から、送迎バスで宿泊しているベネッセハウスに戻って来ました。 -
「Final call (アンソニー・カロ)」
玄関前にも作品があります。こちらは、鉄板のモニュメントが特徴的な、イギリスの彫刻家のものだそうです。 -
「基層26Ⅱ (トーマス・ルフ)」
フロントロビーに飾られているのは、日本のアニメから色彩を抽出して作られた、ドイツの写真家の作品です。 -
パーク棟フロント
そして、建築は安藤忠雄です。打ち放しのコンクリートとシンプルな内装に自然光が射し込む、特徴的なフロントロビーです。 -
「サプリメイトⅣ (アントニー・ゴームリー)」
ロビーの突き当たりにあったのは、人体モニュメントで有名な方の作品です。この辺りは宿泊しないと見学できないエリアだそうです。 -
廊下
客室までのアプローチも、装飾を排したシンプルなデザインでした。 -
客室
白木と白壁を基調にした客室からは、庭の緑が鮮やかに見えます。 -
ベランダからの眺望
ベランダのガラスの向こうには、美しい瀬戸内の海が広がっています。ここはかつて、砂浜のキャンプ場だったそうです。 -
客室
パーク棟は、安藤忠雄氏の建築では珍しい木造建築で、客室には、日本家屋をイメージさせる太い木の梁と、自然光を採り入れる高い天井があります。 -
洗面所とアメニティ
アメニティも一通り完備しています。居住性抜群の居心地の良い部屋でした。 -
「アルミニウムシリーズ (フランク・ステラ)」
部屋にも現代アート作品があります。フランク・ステラ氏は、戦後アメリカの抽象絵画を代表する作家さんだそうです。 -
ベネッセハウス・ミュージアム棟
今日のランチは、ミュージアム棟のカフェへ行くことにしました。 -
ミュージアムカフェ《公式HPの写真》
カフェはミュージアム棟の2階にあります。解放感ある店内では、 眼下に広がる瀬戸内海を眺めながら軽食を楽しんでいただけます。とのこと。 -
パスタとフォンダショコラ
天気が良いので、テラス席で頂くことにしました。パスタボロネーゼ(1250円)、ホォンダショコラ(700円)、共通クーポンが使えました。 -
「シップヤードワークス 船底と穴 (大竹伸朗)」
テラスの先には、「はいしゃ」や「Iラブ湯」の大竹伸朗氏の作品も展示されています。 -
眼下の海岸を望む
HPの文章どおり、眼下に広がる瀬戸内海を見下ろしながらの、溢れる光のもと解放感のある素敵なランチタイムでした。 -
地中美術館チケットセンター
午後は、ホテルのバスで地中美術館へ。入場は時間指定でオンライン予約が必要です。ここでチケットに引き換えます。(2100円) -
「地中の庭」
入口まで、モネの庭を模した100mほどの遊歩道を歩きます。当初、ベネッセがモネの睡蓮を入手し、最適な観賞空間を作るために、美術館の建設を安藤忠雄氏に依頼したものだそうです。 -
na21「地中美術館 (安藤忠雄)」
館内には、「睡蓮 (モネ)」の5作品と、ジェームズ・タレルの3作品、ウォルター・デ・マリアの1作品が、自然光を生かし展示されています。 -
na21「地中美術館」
ここから先は撮影禁止でした。
トンネルを抜け、四角コートの吹き抜けを上がると、エントランスロビーがあります。そこからの狭い地下通路の先に、有名な三角コートがあり、展示室が並んでいます。歩いた感じは、地下の迷宮でした。 -
《館内見取図・鹿島建設HPより》
睡蓮の展示は仕掛けに凝りすぎで、オーランジェにあるような何時間もそこに居たくなる柔らかな空気が、展示室に感じられないのが残念でした。 -
「もうひとつの再生 (三島喜美代)」
チケットセンターから反対側に歩いて5分程の所にある、巨大なゴミ箱のオブジェです。情報やゴミの溢れる現代の風刺のようです。 -
na20「李禹煥美術館 (リ・ウーファン)」
次に、李禹煥美術館へ。こちらも、建築は安藤忠雄氏です。シンプルな建築が、岩や鉄の作品とマッチしています。 -
na20「李禹煥美術館 (リ・ウーファン)」
バス停から下ると、美術館は谷間に姿を隠すように建っていました。前に広がる緑の中には、李禹煥氏の特徴のある作品がいくつか置かれています。 -
「無限門 (李禹煥)」
これは、敷かれた板と門の板の長さが同じという、錯覚を突いた作品だそうですが、作者のコメントでは「難しく意味を考えず、ここを通るたび空が広く見えるとか、新しい体験をしてもらいたいので無限門と名付けました。」とのこと。 -
「関係項・休息または巨人の杖」
山から海へとつながる広場のまん中には、丸く侵食された岩と、緩やかな曲線を描く鉄の棒とで構成された作品が置かれています。 -
「関係項・対話」
こちらは、岩と鉄板が対話しているかのような作品です。京都の龍安寺の石庭が思い起こされます。金沢の鈴木大拙館でもそうでしたが、禅と現代アートは似たものを感じます。 -
na20「李禹煥美術館 (リ・ウーファン)」
半地下構造の建物の中には、70年代からの絵画・彫刻が展示されています。モノのあふれる社会で、我々に原点を思索させようとしているようです。 -
瀬戸内の夕日
ホテルへ戻るバスは、運転手さんのサービスで絶景ポイントに一旦停車してくれました。瀬戸内海に美しい夕日が沈んでいきます。 -
「海の星 Etoile de la mer」
夕食は、連絡通路を通り、ビーチ棟の近くの海辺に建つ、テラスレストランへ行きます。 -
「海の星 Etoile de la mer」
海辺に大きなウッドデッキを持った、全面ガラス張りの解放感あるレストランです。 -
デギュスタシオン・コース
水を掛けると膨らむおしぼりの演出から、山羊のミルクのムースにチーズのパフ、ハマチのマリネのライム添え、と続きます。 -
デギュスタシオン・コース
パンはパンドゥカンパーニュとローズマリーのフォカッチャ、秋のテリーヌ(きのこ、栗、鶏)、鳴門金時のスープ、平目のグリルをホウレン草と香草と蜜柑の泡で。 -
デギュスタシオン・コース
洋梨のシャーベットとチーズクリーム、和牛ランプのローストとレセルブのピューレ、栗のモンブランとアイスとケーキにコニャックのジュレ、お菓子とコーヒーで終了。 -
ベネッセミュージアムへ
夕食後にベネッセミュージアムを見学します。宿泊者は23時まで見学可能でした。パーク棟からは、この送迎車で随時送迎してくれます。 -
夜のベネッセミュージアム
高台にあるミュージアムのエントランスからは、満天の星空の下、海の向こうの灯りが綺麗に見えました。 -
「ベネッセミュージアム」
夜の美術館は人影もほとんど無く、静まり返っていました。微かに、作品の作動音だけが響きます。 -
「南瓜 (草間彌生)」
パーク棟に戻って来ると、南瓜のモニュメントが、星空の下、満潮の海に浮かんで光っていました。 -
10月14日、朝
「ベリスタイルⅤ (ジョージ・リッキー)」
朝、海から吹いてくる微かな風に、庭先のキネティクアートが静かに動いています。 -
パーク棟
朝日を受けたパーク棟です。直島の自然の中に、溶け込むように作られているのがわかります。 -
テラス棟
朝食は昨夜と同じ、テラス棟のレストランへ。ガラス張りの建物は、夜とは全く別の雰囲気でした。 -
「スレスコ画5 (ミケランジェロ・ピストレット)」
レストランの内部にも、作品が展示されています。この作品は反対側の壁の青い作品と対になっていました。 -
「海の星 Etoile de la mer」
朝食の席は、室内かテラスかを選択できます。まだ、テラス席が空いていたのでリクエスト。 -
「海の星 Etoile de la mer」
松の並木の向こうに、海が広がっています。 -
アメリカン・ブレックファスト
コロナの影響でビュッフェは中止でしたが、かえってゆっくり食事ができました。焼きたてのシナモントーストが美味しかった。 -
レストランの前の海岸
静かな海を見ながらの朝食は、海外の一流リゾートホテルにも劣らない、とても優雅な時間でした。 -
「腰掛 (ニキ・ド・サンファール)」
ハウス棟の横のビーチには、カラフルな太った女性像「ナナ」の作者、ニキ氏の作品が数点展示されています。 -
パーク棟
朝食後は、ハウス棟からパーク棟にかけて、ビーチを散策して帰ります。ここはちょうど、広い公園のように整備されています。 -
「会話、らくだ (ニキ・ド・サンファール)」
こちらもニキ氏の作品です。奥が「らくだ」、手前がファーレ立川にもある、両面に座れる蛇のベンチ「会話」です。 -
「象 (ニキ・ド・サンファール)」
こちらは、植木鉢になっている不思議な「象」です。 -
「かえると猫 (カレル・アペル)」
そして、前衛芸術運動コブラの旗手、カレル・アペルの作品。これはかなり大きな作品でした。 -
「平面によって2分割された円筒 (ダン・グラハム)」
パーク棟の前の黒い建物で、反射ガラスを組み合わせています。これは1996年、まだホテルが建つ前に、直島で制作された初めての海外の作家の作品だそうです。 -
「南瓜 (草間彌生)」
そして、直島の代名詞ともなっている草間彌生の「南瓜」です。 -
「南瓜 (草間彌生)」
表玄関の宮浦港の「赤かぼちゃ」と異なり、こちらの南瓜は黄色で、パーク棟の前の青く綺麗な海の色によく映えます。 -
「ブラインド・ブルー・ランドスケープ (テレジータ・フェルナンデス)」
ハウス棟とパーク棟を結ぶ水色の通路です。写真ではあまり綺麗に写っていませんが、壁一面が滴のように仄かに煌めいています。 -
「ブラインド・ブルー・ランドスケープ」
ここには、1万5000個のガラスキューブがうめこまれていて、近づいて見ると、その一つ一つに周りの景色や自分の姿が映っていました。 -
「バラ (須田悦弘)」
これも通路に展示されていた作品で、碁会所の竹や椿と同じ作者の彫刻です。ミュージアム内には、本物そっくりの雑草の彫刻もありました。 -
「苔の観念ー平均率が0でない定数となる回転面 (杉本博司)」
パーク棟の作品です。護王神社を設計した写真家の方の作品で、三次元関数の数式を立体化したものらしいのですが、数学は不得手なので不明です。 -
「光の棺 (杉本博司)」
パーク棟の地下にあるこの部屋は、杉本氏の作品の、生と死と祈りをテーマにした作品で囲まれていて、厳かな空気が漂います。 -
パークラウンジ
「光の棺」の隣にこのラウンジがあります。初めて入ったとき、明暗の演出に感動しました。居心地が良く、滞在中何度も利用しました。 -
「オーディエンス8 (トーマス・シュトゥルート)」
ラウンジに飾られていたのは、ドイツの写真家の方の作品で、美術館の観客に焦点あてた面白い構図です。ラウンジには、ドリンクやお菓子も置かれていました。 -
ベネッセハウス・ミュージアム棟
お天気がいいので、午前中は引き続き、ベネッセミュージアムの屋外展示を巡ります。 -
「シップヤードワークス 船底と穴 (大竹伸朗)」
2階のミュージアムカフェの外にある作品です。ここにあるのは船首部分で、船尾は別の場所に展示されています。 -
「シップヤードワークス 船尾と穴 (大竹伸朗)」
船尾部分は、ずっと下の海岸に置かれています。後で下りて行こうと思います。 -
「黒と黄色のボート (ジェニファー・バートレット)」《公式HPの写真》
もう1つ、館内にも同じ展示手法の作品がありました。絵の前に同じ色のボートが置かれていますが、海岸にも。同じ色の舟が置かれています。 -
「黒と黄色のボート (ジェニファー・バートレット)」
それがこの海岸です。作家の方が、絵と同じイメージの海岸を見つけ置くことにしたそうです。場所は李禹煥美術館の前でした。 -
「タイムエクスポーズド・海景 (杉本博司)」
世界の水平線を撮影した作品が、瀬戸内海の水平線と同じ視点に飾られています。そして、中央の一枚は……。 -
「タイム・エクスポーズド (杉本博司)」
視線を真っ直ぐ延ばした先の、海岸の岩肌に掛けられています。これらの作品は、雨ざらしにして月日の変化を反映させたいとのこと。 -
琴弾地海岸
先ほどの、大竹伸朗氏のシップヤードワークスのある海岸に下りてきました。上で見たより、ずっと綺麗なビーチでした。 -
「シップヤードワークス 切断された船首 (大竹伸朗)」
まず、船首部分の作品です。砂に乗り上げたように埋まる船首と、その前に2つに割られた船首が置かれています。 -
「シップヤードワークス 船尾と穴 (大竹伸朗)」
こちらは、穴を開けられた船尾です。豊島の「針工場」同様、自体の形の持つ機能美に対するこだわりを感じる作品です。 -
ベネッセハウスの桟橋
近くには、もともとミュージアムの玄関として計画された桟橋がありました。 -
ミュージアム下の海
この付近の海は透明度も高く、とても綺麗でした。 -
ミュージアムへのアプローチ
桟橋からミュージアムへ登っていくルートは、表玄関として計画されたためか、広い階段になっています。 -
「見えて/見えず 知って/知れず (ウォルター・デ・マリア)」
そんな階段の下に、この作品がありました。地中美術館の「タイム・タイムレス・ノータイム」と同じ作者、2つの大きな目が海を見ているようです。 -
「茶のめ (片瀬和夫)」
そしてこれは、桟橋から上がってくる客に歓迎のお茶を勧めるイメージの作品だそうです。 -
「茶のめ (片瀬和夫)」
瀬戸内の島々をバックに、凛とした姿を感じます。 -
「三枚の正方形 (ジョージ・リッキー)」
階段を登った所では、三枚の正方形をした金属が、ゆらゆらと風に揺れていました。 -
「文化大混浴 (蔡國強)」
再び今度は、李禹煥美術館側の海岸へ下ってみます。そこは風水的に気の通り道らしく、太湖石に囲まれた「文化大混浴」という作品が置かれています。 -
「文化大混浴 (蔡國強)」
ここには作者の、アートは異なった文化や社会の人々が協調するための手段である、という考えが表現されているそうです。 -
琴弾地海岸
海岸へ出ると、ベネッセハウスから岬を挟んで李禹煥美術館の前まで、とても美しいビーチが続いています。 -
「タイム・エクスポーズド (杉本博司)」
ビーチの途切れる彼方には、隠すようにもう1枚の「タイム・エクスポーズド」の作品が掛けられていました。 -
ミュージアムレストラン「日本料理・一扇」
お昼は、ミュージアムのレストランへ戻り、岡山の日本料理店、一扇へ。窓の外には杉本氏の作品があり、写真の水平線と瀬戸内海の水平線がつながって見えます。 -
直島御膳(2240円)
小豆島手延べ素麺、鯛茶漬け、天婦羅丼から選択できました。茶碗蒸し、胡麻豆腐、海老真丈、デザート付き。 -
「フラワーズ (アンディ・ウォーホル)」
お店の壁にはさりげなく、アンディ・ウォーホルの作品が飾られていました。 -
直島からの高速船、夕方16時25分
帰路は高松から飛行機で帰ります。夕方、直島宮浦港から高速船で高松に渡ります。 -
tk01「Liminal Air -core- (大巻伸嗣)」
今、高松港のランドマークになっているこの2本の柱は、2010年の瀬戸内国際芸術祭で作られたものだそうです。 -
高松城
高松港のすぐ横には、高松城の月見櫓と水手御門があります。かつて船の入港を監視した櫓と、日本では珍しい舟を横付けした城門です。 -
tk02「国境を越えて・海 (林舜龍)」
高松の港にはもう1つ、遠く台湾から流れ着いた木の種をイメージしたという、インパクトある巨大なモニュメントがありました。 -
ホテル・WeBase高松
今日は高松泊です。宿泊は瓦町の繁華街にあるこのホテル。コンパクトなビジネスホテルですが、清潔で使いやすいです。 -
手打うどん「鶴丸」
夕食は、ホテルのフロントの方のお薦めの手打ちうどんのお店へ。今、高松ではカレーうどんがブームなのだそうです。 -
カレーうどん(700円)
うどん屋さんには、昼間のみの営業が多い中で、こちらは夜8時開店です。手打ちならではの歯応えとカレーがよく合います。 -
成田空港
高松から成田空港へ帰って来ました。想像はしていましたが、人気のない第2ターミナルは衝撃的でした。 -
成田空港
1日も早く、このコロナ禍が終息して、再びここから海外に出発できる日が来てほしいと思います。
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旅行記グループ
瀬戸内アートな島の旅 5日間
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