2020/10/11 - 2020/10/15
82位(同エリア1852件中)
ロムルスさん
瀬戸内海の直島・豊島・犬島にベネッセが展開するアートサイトを巡ります。西進していた台風14号も南に外れ、お天気にも恵まれました。
※作品の解説・感想は私の独断と偏見です。
(宿泊)
竹の家
ベネッセハウス・パーク
WeBase高松
(ルート)
1日目、宇野→《豊島》→直島
(泊)竹の家
2日目、直島→《犬島》→豊島→直島
(泊)ベネッセハウス
3日目、直島
(泊)ベネッセハウス
4日目、直島→高松
(泊)WeBase高松
5日目、高松から帰路
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10月12日、朝、直島から犬島へ
アートサイトを巡る旅、2島目は犬島を訪ねます。宿泊した直島から、9時20分発の船で豊島を経由し犬島へ向かいます。(1880円) -
直島諸島の島々
船は直島諸島の島々の間を抜け、豊島を経由して、小豆島に近い犬島へ向かいます。 -
小豆島へ渡るフェリー
途中、鏡のように静かな瀬戸内海を、小豆島へと向かうフェリーに出会いました。 -
犬島チケットセンター、10時15分
直島から約1時間、人口わずか40人ほどの犬島に到着しました。まず、港のチケットセンターへ。 -
犬島チケットセンター
ここで、帰りの乗船券と精練所美術館、家プロジェクト、暮らしの植物園の共通チケットを購入します。(共通券2100円) -
犬島チケットセンターカフェ
カフェも併設されています。地元の料理「たこめし」や「犬島ぜんざい」などがありました。 -
犬島シーサイドギャラリー
チケットセンターの建物は、元は民宿を再生したものだそうです。芸術祭期間中はギャラリーにもなるとのこと。 -
犬島精練所美術館への道
犬島での滞在時間は約3時間です。まず今日の本命の犬島精練所美術館へ、爽やかな海沿いの道を行きます。 -
in07「犬島精練所美術館 (柳幸典・三分一博志)」
チケットセンターから徒歩で5分、犬島精練所美術館のゲートに着きました。重い鉄の門を抜け、さらに奥へと進みます。 -
アプローチ、10時20分
ここは1909年に建設された銅の精練所の跡です。世界的な銅価格の暴落のため、僅か10年で閉鎖されたそうです。 -
アプローチから海を望む
一面カラミ煉瓦という、銅の精練で生じる廃棄物を固め作った、強固な、独特の赤黒い煉瓦が積まれています。ラピュタのような廃墟感です。 -
犬島精練所美術館の全景
ここに、建築家の三分一博志氏が、自然エネルギーを最大限に活用し、冷暖房も太陽光と大地の温度を利用する美術館を建てました。 -
環境システム《公式HPより》
植物の力を借りた高度な水質浄化システムの導入や、環境に合わせた植栽など自然に配慮した環境づくりを行っているそうです。 -
自然エネルギーの空調
館内にエアコンは無く、煙突の上昇気流で、温室状の部屋の暖かい空気や、地下で冷やされた空気を循環させています。 -
「ソーラー・ロック」
内部は撮影禁止のため《公式HP》より。入口から「ソーラー・セル」というカラミ煉瓦の通路が続き、ここへたどり着きます。明かりは鏡などを使い、光を巧みに入れています。 -
「イカロス・タワー」
自然の対流でできた風が、煙突の下(室内)にあるイカロス・タワーという、ソーラー・ロックの外の作品に動きを与えています。 -
「ソーラー・ノート」
展示のモチーフは三島由紀夫です。建具は全て旧三島邸のものだそうです。彼の近代化への警鐘と、産業遺産を結び付けています。 -
ソーラー・ノート
彼が最後に示した檄文が、パンドラの箱を模した彼の旅行鞄の周りに下がっていました。全て一連の「ヒーロー乾電池」という柳幸典氏の作品です。 -
犬島精練所美術館
美術館の館内から出た後、見学コースは精練所の広大な敷地を巡ります。最盛期には2000人もの人が働いていたそうです。 -
犬島精練所美術館
城跡のように美しい石段を、高台へと登ります。構内には、危険なため立入禁止の区域もあります。 -
犬島精練所の跡
高台から眺めると、赤黒いトラス煉瓦と青い海が美しいコントラストでした。 -
発電所の遺構
そして精練所の一番奥にあるのが、この発電所の遺構です。絵にかいたような廃墟、しかも、ここだけでもかなりの規模のものでした。 -
犬島の海
精練所の廃墟前には、対照的な穏やかな海が広がっています。この後は、犬島に点在する「家プロジェクト」のギャラリーを廻ります。 -
犬島港と集落、11時
静かな入江をもつ犬島の集落の中に、犬島「家プロジェクト」の《5つのギャラリーと石職人の家跡》が点在しています。 -
犬島「家プロジェクト (ディレクター 長谷川祐子)」F邸
島の美しい風景を見ながら、これらのギャラリーを巡る体験を、アートディレクターの長谷川氏は「桃源郷」になぞらえています。 -
犬島「家プロジェクト (建築 妹島和世)」F邸
ギャラリーは建築家の妹島和世氏によって、周囲の祠や木を一体化したり、昔の瓦や柱を再利用したり、透明なアクリルなどを使って作られています。 -
in01「F邸・Biota (Fauna/Flora) (名和晃平)」
精練所美術館から徒歩5分、祠の麓のF邸には、この島の新しい生命、動物や植物をイメージした、名和晃平氏のオブジェが展示されています。 -
F邸・Biota (Fauna/Flora)
邸内は撮影禁止なので、ちょっとグレーですが、屋外から撮影してみました。 -
F邸
古い民家を、隣接する神社の祠や、古い木立や石垣とともに、ギャラリーとして再生しています。 -
F邸
母屋には天井まで届く巨大なオブジェ、左右の中庭には、トーンの違う小さなオブジェが展示されていました。 -
犬島の路地
次のギャラリーへ向かう道の傍らには、伝統的な焼杉板の黒壁の下に、ちょっとしたフォーカルポイントが置かれていました。 -
犬島の集落
昭和初期には1500人以上いた人口が、今では40人ほどとなり、空き家も多いようです。 -
in06「石職人の家跡・太古の声を聴くように、昨日の声を聴く (淺井裕介)」
家プロジェクトの2ヵ所目は、石職人の家跡というオープンエアのギャラリーです。 -
石職人の家跡
ここはかつて石切職人の親方たちが、弟子たちを住まわせた家の跡地だそうです。 -
石職人の家跡
地面には、アボリジニのアートを彷彿させる、生命力あふれる動植物が描かれています。 -
石職人の家跡
地面に描かれた動物や植物のモチーフは、敷地内から外へと、集落の路地や辻に少しずつ描き足されているそうです。 -
犬島「家プロジェクト」
家プロジェクトのギャラリーは、精練所美術館とくらしの植物園の間に点在し、ゆっくりまわっても1時間かかりませんでした。 -
犬島の家々
次のS邸とA邸は犬島の集落の中心にあって、それを意識した作りになっています。 -
in02「S邸・コンタクトレンズ(荒神明香)」
S邸は、透明なアクリルの壁が連なるギャラリーで、作品と風景が一体となって見える仕組みです。路地の奥には、カラフルなA邸も見えます。 -
S邸・コンタクトレンズ
この作品は、レンズの大きさや焦点の違いで異なった景色を見せ、人によって見える世界が違うことを表現しているそうです。 -
S邸
周りの古い町並みをこの作品を透して見ると、こんな風に見えます。 -
S邸
逆に、作品の前の木を離れて眺めると、まるで大きな水滴が降り注いでいるように見えました。 -
in03「A邸・Yellow Flower Dream (ベアトリス・ミリャーゼス)」
S邸の先、円形のアクリルのA邸には、ブラジル人の女性アーチストの作品が展示されています。 -
A邸・Yellow Flower Dream
このカラフルな色は、作者が実際にこの島に滞在し、犬島の四季折々の色を集めたそうです。 -
A邸
このギャラリーは、アクリルの切れ目から内側に入って、内側からも作品を観賞できる構造です。 -
A邸
ギャラリーの内側ほちょっとした広場になっていて、時折、住民の方とのワークショップなどが催されるそうです。 -
稲荷神社
A邸の先の坂を上ると、稲荷神社があります。そこには、かつて島の石は、石垣などに全国で使われていたと記されていました。 -
定紋石
神社の裏には、当時の名残の、築城を請け負った大名の家紋が入った「定紋石」が残されています。 -
犬島ホッピーバー
坂を上りきったところに、こんなお洒落なバーがありました。残念ながら今は日曜日のみの営業のようです。 -
犬島ホッピーバー
ここも古い民家の再生だそうです。大きな日差しを、2m以上ある巨大な犬島の御影石が支えています。 -
「中の谷東屋 (妹島和世)」
ホッピーバーの隣の小高い丘には、東屋が建てられています。無機質なアルミを島の自然に馴染ませるため、屋根を鏡のようにしています。 -
犬島の路地
焼杉板の黒壁に石垣という、犬島の典型的風景の中を歩きます。この先に、C邸、I邸、くらしの植物園があります。 -
in04「C邸」
かつて集会所の跡で、「無題(C邸の花)(半田真規)」という木彫りの花が展示中ですが、なぜか作品不具合で休館でした。 -
in05「I邸・Self-loop (オラファー・エリアソン)」
C邸から少し坂を下った所にあるI邸は、綺麗な庭のある、2間続きの古民家を再生しています。 -
I邸・Self-loop《公式HPより》
I邸の鏡写しのような2部屋の印象から、作者は、鏡を見る人の後ろ姿をまた見る、という鏡のループを作ろうと考えたそうです。 -
I邸・Self-loop
鏡を覗き込むと、無限に続く自分の姿が美しい庭を背景に写されていました。島の自然と作品とそれを見る人を一体化させる作者の意図を感じました。 -
「犬島の島犬 (川埜龍三)」
I邸から、くらしの植物園へ向かう途中に、犬島の島犬が、岡山山陽高校の海の家をイヌ小屋に見立て座っていました。 -
犬島の島犬
これは造形家の川埜龍三氏のプロジェクトで、表面の陶板の制作は児童や有志が参加し、完成後、笠岡から船で運んだそうです。 -
犬島自然の家
島犬の隣のには、岡山市の宿泊施設、犬島自然の家があり、シーカヤックや天体観測が体験できるそうです。 -
in09「くらしの植物園」、12時
I邸から徒歩で10分、島の西側に、自然の中で暮らす楽しみを体験できる場所、くらしの植物園があります。 -
くらしの植物園
長く使われていなかったガラス・ハウスを中心に、周囲の土地を再度、開墾して利用しているそうです。 -
くらしの植物園
ここでは、ガーデニングのワークショップや、ハーブティやピツァの焼き方講座なども、開催されていました。 -
くらしの植物園
園内は、咲き乱れる草花の中でニワトリが放し飼いにされ、長閑で美しい風景です。 -
Ukicafe、12時20分
くらしの植物園からの帰り、I邸の隣に、手作りの看板を見つけ、入ってみることにしました。 -
Ukicafe
畑や緑に囲まれた古民家カフェです。庭では、ニワトリも飼われていました。 -
Ukicafe
店内は貸切り状態でした。レトロな店内には、センスのいい絵も飾られています。 -
Ukicafe
緑の庭を眺めながらランチタイム。ゆったりとした島の時間が流れています。 -
Ukicafe
今日のランチは、あさりのプッタネスカ(1000円)にしました。オリーブの香りが食欲をそそります。 -
犬島港、13時
犬島港まで戻ってきました。風もなく鏡のような海面に、漁船が眠ったように浮かんでいます。 -
犬島の集落
港の近くの集落も、まったりとした午後の日差しののもと、人影もなく静まりかえっていました。 -
「犬島の蟻 (細見博子)」
道端には、こんな作品が置かれていました。小さな力も集まれば、新たなものを生み出せる、そんなメッセージが込められているようです。 -
犬島港
犬島から直島へ渡る便は1日3本だけです。さらに、美術館が休館する火曜日は欠航です。 -
犬島港を出港、13時10分
直島への帰路、昨日見れなかった豊島美術館に立ち寄ります。
そして、3日目の明日は、直島を巡ります。
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