晩秋の滋賀を訪ねて ２

2020/11/23 - 2020/11/24

二日目
晩秋の湖東三山巡りました。
紅葉は終わりかけていましたが穏やかな天気に恵まれて人出は増えているように思いました。
でも、皆コロナ地策はしっかりされていましたよ。
どのお寺さんも本堂まではかなり登りますが眺望の良さはそのご褒美ですね

百済寺　金剛輪寺　西明寺の順に歴史は古く1200年から1400年の歴史がある古刹です。
三山ともお寺さんには素晴らしい庭園があり見応えあります。

特に百済寺さんは数々の映画やドラマのロケ地に使われています。

エリア 湖東三山・多賀・東近江(滋賀)

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.0
• ホテル: 5.0
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 1.5
• 交通: 2.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 自家用車 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

ホテルの部屋から。

ゆっくり寝るつもりがいつも通りに目が覚めてしまいました。

今日もお天気良さそうです。

食事のあとホテル前を散歩。ゴミも無く水も綺麗です。
静かに打ち寄せる波と水の美しさが上手に撮れていませんが。

今日はゆっくりするつもりでしたが、こんなにお天気が良かったらじっとしてられない性分。。根っからの貧乏性ですから。
中山道の宿場町に行こうか、メタセコイヤの並木道もと考えた末湖東三山に行くことにしました。

湖東三山の一つ（天台宗）西明寺さんに到着しました。

伝教大師尊像
平安時代(834年)仁明天皇の勅願により三修上人が開創された。

名勝庭園　蓬莱亭

天然記念物　不断桜
春秋冬に開花する高山性の桜で彼岸桜に属する

不断桜
小さな一重の可愛らしい花でした

蓬莱亭の中

池に映るもみじが綺麗

苔も紅葉に負けず美しい

大丈夫？
倒れないようにソロっと歩こ。

お稲荷さんに商売繁盛お祈りしました。

血染めのもみじと言われているらしいです。

本堂（国宝）

平安、鎌倉、室町の各時代は祈願道場、修行道場として栄えていましたが、戦国時代織田信長は比叡山を焼き討ちした後に西明寺も焼き討ちし、多くを失いました。

三重の塔
鎌倉時代の後期飛騨の匠が建立した純和洋建築で本堂と同じく釘を使用していない。
屋根は檜皮葺総桧造り

本堂全景

二天門　（重要文化財）
室町時代初期に建立されたもので杮葺きの八脚門

"アナタだけの仏様" と書いてあったので健康をお祈りしましたが、みんなにそんなこと言うてはんの？

湖東三山　松峰寺　金剛輪寺さん
黒門と言われる総門です。
聖武天皇の勅願時として、天平741年に行基菩薩さんが開山された。

参道には千余りのお地蔵様が厳座されています。

二天門（重要文化財）

本堂
百済寺が鯰江城を後援したことで織田信長の怒りを買い百済寺を焼き払いましたがその時金剛輪寺も同罪と火を放たれました。

しかし、金剛輪寺僧侶の機知により本堂、三重塔、二天門はその難を逃れたそうです。

その後、家光公から緒課役免除地３０石を寄進されたことで徐々に復興していきましたが、明治維新により境内山林すべて上地の悲運にあいました。
山内僧侶すべて帰俗して本明寿院だけが残りました。

寛元４年(１２４６）建立　　昭和５３年復元大修理。

三重塔

昭和５３年復元大修理されました。

長い階段ですが、帰りはらくちん。

参道にはお地蔵様

湖東三山　百済寺さん。近江最古の古刹です。

聖徳太子の勅願により百済人の為に建立されました。
日本に仏教を広めた第一人者高句麗から渡来した慧慈を呪願師とし百済の高僧道欣を初代住職としました。

かって宣教師ルイス.フロイスが「地上の楽園一千坊」と絶賛したお寺。

平安末期から鎌倉室町に至る間は荘厳な大寺院でしたがその後、室町戦国時代には度重なる兵火、特に天正元年４月１１日に信長に焼き討ちされてしまいました。
（百済寺が鯰江城を後援したことで織田信長の怒りを買ったため）

江戸期になって井伊家、春日局、甲良豊後守等の寄進を得て再建されていった。

喜見院の庭園　（別称天下遠望の名園）
池泉廻遊式庭園
高台の遠望台からは湖東の平野の眺望が美しいです。

山門入ってすぐに眺望の良い庭園があります。

湖東地方では大きな勢力を誇った百済寺でしたが、延暦寺領や日吉社領として湖東地方にも延暦寺の勢力が拡大するにつれ、百済寺は寺院経営が難しくなり寺領とともに延暦寺の末寺となりました。大きな寺院であった百済寺は天台別院と呼ばれ、湖東地方に天台宗を広める一大拠点としての新しい道を選んだのでした。

湖東の平野

中晩秋の百済寺に咲く花

重厚な石垣に覆われ最後の山城ともいわれています

「全山ことごとく焼け山にしてしまえ。石垣は崩して安土に持ち帰るのだ」
これは信長が家来に命令した言葉らしいです。
ここから持ち出された石は安土桃山城築城に使われたそうです。
この辺りも本来は頑丈な石垣があったのではないでしょうか

百済寺本坊

昔から百済寺郷の人は、仁王門に草履や草鞋とともに牛の藁沓を供えて祈る風習があり、山里の人々は山道を歩いて　材木や炭などを背中に担ぎ細い山道を上り下りしなければならなりませんでした。そのため丈夫な足腰を必要として、仁王様のような丈夫な体にして欲しいとお願いしたのが始まりです。

大きな草鞋は今も百済寺本町の人々が協力して奉納されています。

現在の本堂、仁王門、山門は江戸時代になってから、井伊家、春日局、甲良豊後守等の寄進を得て再建された。

千年菩提樹

駆け上がってくる敵と戦う僧兵の姿が想像できます。
多分この辺りも多くの映画やドラマのロケで使われたのでしょう。

湖東三山はそれ程離れてはいませんが、交通の便はあまりよくありません。
それぞれのお寺さんには無料の駐車場がありますので、自家用車の利用が良いかと思います。