202010 大阪旅行【大阪周遊パス】

2020/10/15 - 2020/10/15

１０月になり天気も晴れの安定した日が多くなってきた。
ＧｏＴｏトラベルキャンペーンも１０月から東京都も参加できるようになり、登山以外で日帰り旅行を思い立つ。
ちょうどＪＲ東海も新幹線を利用した日帰り旅行を破格の値段で提供しており、見どころが多くありながらこれまで旅行機会が少なかった大阪を日帰りすることに。
大阪市では大阪周遊パスという指定された観光施設を利用できるパスを販売中。ＪＲのひさびさ旅割と大阪周遊パスを使って日帰り旅行をやってみた。

エリア 大阪

• 旅行の満足度: 4.0
• 観光: 4.5
• グルメ: 4.0
• ショッピング: 4.0
• 交通: 4.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

大阪を訪れるのは久しぶり。一日じっくりと観光施設をめぐるのはおそらく初めて。
ＪＲが破格のツアー商品を販売してくれたおかげで大阪日帰り旅行が実現した。
大阪までの往復交通費はＧｏＴｏ適用後で約１３０００円。通常運賃の半額以下だ。
出発は東京駅６時発の始発の新幹線。早めに出発し、できるだけ長く大阪に滞在し、たくさんの観光施設をめぐりたい。

車内では駅弁を朝食としていただく。
東京駅構内に各地の駅弁を集めた店舗があり、早朝から営業しているので便利。
割高な駅弁だが、幕の内弁当的なメニューは様々な食材が一度に楽しめてよいと思う。

東京から約２時間３０分。新大阪駅に到着した。
大阪メトロに乗り換え。まずは駅窓口で大阪周遊パスを購入した。
大阪周遊パスは大阪メトロのフリーきっぷと指定された観光施設を利用できるチケット。種類は複数あるが、購入したのは１日券２８００円。市内を中心に５０以上の施設が対象で、うまくまわればかなりお得に観光できる。
なお、指定施設であっても感染症の関係で臨時休業している施設もあるので事前の確認は必要。

新大阪駅 駅

新大阪駅から大阪メトロに乗車し、まずは天王寺駅にやってきた。
ひさびさ旅割にオプションでついていたハルカス３００展望台に向かいます。

天王寺駅 駅

ハルカス３００は近鉄が開発したあべのハルカスという高層ビルに入る展望施設。
２０１４年に全面開業した、日本で最も高い高層ビルで高さ３００メートルを誇る。

ハルカス300 名所・史跡

東京スカイツリーもそうだったが、こういった展望施設は平日のオープン時間と同時に訪れると比較的スムーズに入場できる。
この日も十数人の先客がいただけで待たずに展望フロアに上がることができた。

天気予報が曇りマークだったので心配していたが青空も広がり、高層階からの眺望が楽しめそうだ。

こちらハルカスからの眺め。
さすが大都会大阪。遠くの山のほうまで市街地が続いているように見える。
近隣のビルもハルカスの前では屋上が軽く見えてしまう。

こちらは天王寺公園側。通天閣や天王寺動物園が見える。新世界と呼ばれているエリア。
都市化された中に豊富な緑地を有している。
このあたりはのちほど訪れます。

こちらはベイエリア方面。遠くに海が見える。
ベイエリアもあとで訪れるが、大阪府咲洲庁舎が特に目立つ。

しばらく眺望を楽しんだ後は天王寺駅から四天王寺前夕日ヶ丘駅に移動した。

次にやってきたのは四天王寺。ＪＲやメトロの駅名、大阪市の区の名前にもなっているだけに、寺の敷地はとても広い。
聖徳太子が創建したとされる本格的な仏教寺院で、内部も立派な建造物が多く建ち並んでいた。

四天王寺 寺・神社・教会

基本的に内部の散策は自由。日中から多くの参拝客がおり、知名度の高さを感じさせられた。

大阪周遊パスでは四天王寺の中心伽藍を見学することができる。
五重塔などの建造物を近くで見学するために利用した。

通常は五重塔の内部も見学できるようだったが、内部は狭く、感染症対策の観点から閉鎖されていた。
敷地内をぐるっとまわって外へ出た。

続いて同じ敷地内の本坊庭園に。こちらも大阪周遊パスで利用できる。

内部は池を配置した和の庭園。
奥に見えるのがあべのハルカス。存在感がある。

四天王寺をあとに、ここからは天王寺公園を経由して通天閣を目指す。
周辺は数多くの坂があり、それぞれに名がつけられていた。
神社や寺が多く並んでいる街並みだった。

天神坂 名所・史跡

少し道に迷いグーグルマップを頼りに天王寺公園に到着。
ハルカス３００から見えた広大な緑地がこちら。動物園や美術館、庭園があり、本日は庭園に入る。

天王寺公園 公園・植物園

園内を歩いていたら茶臼山なる標識をみつけた。
どうやらこの階段を進んでいくと山頂があるらしい。山好きとしては山頂に立ち寄りたい。

と、いうことで麓から徒歩１分。山頂に到着。山頂標識があるのがいい。
標高２６メートル。大阪五低山の一つとされている。
登山らしさは、ありませんでした。

天王寺公園 公園・植物園

天王寺公園では慶沢園という庭園に入場する。
大阪の豪商・住友家が整備した庭園で後に大阪市に寄贈されたものだという。
こちらは大阪周遊パスで利用できる施設。

天王寺公園 公園・植物園

高層ビルが近くにありながらこのような落ち着いた自然環境があるのは素晴らしい。
天気も良く庭園散策日和だと思う。

池を中心に配置した回遊式庭園で整備された遊歩道を池の周りに歩いていく。
庭園らしい風景を満喫して次の目的地へ。

天王寺公園から次の目的地は通天閣。大阪観光では知名度の高い施設のひとつだと思う。
全国に２０ある全日本タワー協議会の展望施設。
天王寺公園を抜け、新世界と呼ばれるエリアに。

東京だと浅草あたりの雰囲気に似ている新世界。
串カツをはじめ様々な飲食店が建ち並ぶ。大阪を代表するエリアのひとつだと思う。

しばらく歩くと正面に通天閣が見えてきた。
高さはあべのハルカスには及ばないが、その独特のスタイルは新世界に十分な存在感を放っていた。

通天閣も大阪周遊パスで利用。
展望フロアは金色で少しレトロだけどゴージャスな雰囲気が。
そして通天閣といえばビリケンさん。足の裏に触るとご利益があるが今の時期はエアタッチで。

さらに通天閣は別料金でもう１フロア上の特別展望台に上がれる。
通常フロアだとカメラにガラス面が映ってしまうが、こちらは屋外なのでその心配はない。
５００円払う価値はあると思う。ちなみに大阪周遊パスのクーポン利用で３００円で上がれます。

こんな感じのガラスのつきだした展望台もあり。
しっかりと固定されているとは思うが、この上に立つのは結構スリルがありました。

通天閣からの眺望。
先ほどいたあべのハルカスもみごとな眺望。標高は低いが十分に周りの景色が楽しめます。

こちらは天王寺公園。手前に動物園。奥に美術館と慶沢園、そして茶臼山。
先ほどまでいたエリアをすべてたどった。

通天閣の楽しみは展望フロアだけじゃない。
低層階には通天閣の歴史などを展示したコーナーもありました。

さて、通天閣をあとにし次はベイエリアに移動した。
恵美須町駅からメトロを乗り継ぎ、ニュートラムのトレードセンター駅で下車。

次に向かうのはこちらの高層ビル。
大阪府の庁舎で最上階が展望フロアになっている。

大阪府咲洲庁舎展望台(コスモタワー) 名所・史跡

メインは役所が業務で利用する建物だけに平日は通常の業務が行われていた。
エレベーターで展望フロアまで進むが直結ではなく、上層階へはエスカレーターでの移動があった。ちょっと独特な動線である。

そんなこんなで展望台に到着。
平日の昼間だけに閑散とした状態。どちらかというと夜景の方が魅力的な施設かも。
この最寄り駅としては見どころがこの展望台くらいなので、観光客を集めづらいのもあるか。ちなみにふたつ隣の駅は天保山エリアで海遊館という水族館といった施設があります。この後で訪れる。

ベイエリアの展望台は海が近くに見えるのが特徴。
いかにも埋立地といった特徴的な街並みを楽しむことができた。

なかなか見ごたえのある風景。
今度大阪周遊パスを利用する機会があれば、今度は夜景を狙ってみたい。

続いて二つ隣の駅、大阪港で下車。天保山エリアにやってきた。海遊館があるエリアである。
ここは大阪周遊パスで観覧車が利用できる。
先ほどのコスモタワーを利用したからには、比較的近いここも利用しないと効率が悪い。
ということでかなり大きめの観覧車。完成した９７年当時は直径１００メートルの大きさは世界最大だったそうだ。

観覧車に乗るのなんて何十年ぶりだろうか。しかも一人で乗るのは初めて。
パスがなかったらまず利用しなかったし、そういう意味でこの大阪周遊パスはなかなかの企画券だ。

天保山大観覧車 名所・史跡

観覧車はゆっくりとかつ確実に高度をあげていく。
展望施設ほどの高度感はないけど、一つのアトラクションとして楽しめそう。

手前の公園は天保山公園、そして奥の橋が天保山大橋。阪神高速道路にかけられた橋である。

最も高い場所に来ると前後のゴンドラが並ぶ。幸い前後に客はいなかったので、好きなように風景を楽しむことができた。１周１５分間で風景を楽しむにはちょうど良い時間だった。

観覧車を降り、続きまして隣接する天保山公園にやってきた。
ここはちょっとあるところに立ち寄って、すぐに次の目的地に向かいます。

天保山公園 公園・植物園

あるところとはこちら。天保山山頂。
ここも大阪五低山のひとつがあり標高４．５３メートル。もはや登山感は全くなかった・・・

ここまで様々な展望施設を楽しみ、「登山」も２つほどした。
次はちょっと移動し屋内の施設を見学する。

大阪港から天神橋筋六丁目にやってきた。
こちらはメトロ出口直結に公共施設に入る博物館。江戸時代の街並みと近現代の街について扱った施設だ。

大阪くらしの今昔館 美術館・博物館

メインはこちら、江戸時代の大阪の街並みを再現した通り。
各店舗は実際に中を覗けるようになっていてなかなか凝った造りになっていた。

こちらは銭湯の内部。細部まで作りこまれており、じっくり見学すると面白かった。
照明は明るくなったり暗くなったり、一日の流れを再現している。明るい時間の方が写真は撮りやすい。

こちらは近現代のフロア。ボタンを押すと稼働する寸劇のようなものがいくつかあって面白かった。テンポの良いオッペケペー節も聞けます。
こちらも大阪周遊パスで利用可能。

次に梅田駅に到着。ＪＲだと大阪駅。ちょっと歩いたところに梅田スカイビル空中庭園展望台がある。

２０１４年に夜景観賞で訪れたことがある施設だったが、日中の風景は初めて。周遊パス利用可能施設だったので再訪した。

梅田スカイビル 空中庭園展望台 名所・史跡

以前は休日の夕方で展望フロアに入場するまでに３０分くらい待った記憶があるが、さすがに平日の明るい時間帯は混雑もなく入れた。

ここは屋外展望台なので風を受けながら景色が楽しめる。
一つ下のフロアはガラス張りの展望フロアになっている。

夜景の時は周辺のビルがきれいだったが日中もなかなか。
淀川に架かる阪急の鉄橋には頻繁に列車が行き来していた。

こちらは高層ビル群。これが夜景になるととてもきれいだった。
いい風景だったが１時間ずらして夕日のタイミングで訪れても良かったかなと感じた。

続いて同じスカイビルに入る美術館を訪れた。

絹谷幸二 天空美術館 美術館・博物館

施設の性質上、撮影できる場所は限られる。
面白かったのは入場してすぐに見られる３Ｄ映像。３Ｄ眼鏡をかけて絵画の世界に飛び込む映像が展開される。
目の前に迫ってくる作品の世界が迫力があって、面白かった。

さて、さまざまな施設をめぐっていくと日が傾き始めていた。
梅田から再び天神橋筋六丁目にやってきた。ここから徒歩１０分くらいのところにある温泉施設を訪れる。
大阪周遊パス、旅のシメに使える温泉施設もカバーしている。本当に素晴らしい。
なにわの湯は都会の温泉施設で、内湯と露天を完備。源泉の湯はかけ流しの温泉が楽しめる。

なにわの湯 温泉

温泉入浴の後は、再び梅田へ。日もすっかり暮れ、日帰り旅行の旅なので東京に戻らなければならない。が、最後に梅田にある施設を利用して大阪旅行を終えたい。

それがこちら、観覧車。
若者が多く集まるＨＥＰＦＩＶＥビル内にある観覧車で夜景を楽しむ。

HEP FIVE観覧車 名所・史跡

観覧車に乗るのが数十年ぶりなら、一日で２度もしかも一人で乗るのなんて初めて。大阪周遊パスがなかったらこんな旅は実現していなかっただろう。

この観覧車も１周１５分。周辺は高層ビルが多く、ビル街の夜景を楽しみながらまわっていく。

最も高い地点を進むとあとは下るのみ。
今回も前後のゴンドラに利用者がいなかったので、心置きなく風景を楽しむことができた。

ビルのフロア内に入り込むように設置された観覧車。これはこれでなかなか面白かったと思う。

さて、時刻は１９時前。帰りの新幹線の時刻も近づいてきた。
ＪＲ大阪駅からひと駅隣の新大阪駅に向かい、お土産を調達し出発を待とう。

帰りの新幹線の車内より。
観光施設重視で日程を組んだため、大阪のグルメにはありつけなかった。
新大阪駅構内にあるたこ焼きチェーンでテイクアウト。車内で大阪の旅の余韻に浸る。

たこ家道頓堀くくる 大阪のれんめぐり店 グルメ・レストラン

ＪＲ東海のひさびさ旅を利用した大阪日帰り旅行。
様々な施設を１日かけて大阪をまわるのは初めてだったが、なかなか楽しかった。
機会があれば、同じツアーで名古屋や京都も訪れてみたい。