白石⑦　伊達のお殿様も泊まった登録有形文化財の宿：青根温泉「湯元不忘閣」に泊まる(後編）食事＆温泉編　

2020/11/16 - 2020/11/18

宮城県の白石駅を起点に２泊３日の登録有形文化財のお宿巡りです。
前編の「部屋＆温泉編」に続き、ここでは青根温泉「湯元不忘閣」の宿泊記後編です。

大満足の夕食・朝食と、食事前に入れなかったお風呂「御殿湯」の大浴場と「新湯」の記録。
また、伊達家の殿様や多くの文人墨客も泊まった「青根御殿」見学が中心の記録です。

エリア 宮城蔵王・遠刈田温泉(宮城)

• 旅行の満足度: 4.0
• ホテル: 4.0
• グルメ: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 5万円 - 10万円
• 交通手段: 高速・路線バス 新幹線 JRローカル 私鉄 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

2020/11/17（火）
日もとっぷりと暮れてきました

青根温泉 湯元不忘閣 宿・ホテル

チェックインから４か所のお風呂巡りをして、飲み放題の日本酒もすっかり五体に染み渡りました。

19:00～　登録有形文化財の個室食事処でお楽しみの夕食です

二階に上る階段も風情あります

部屋間の廊下

いい感じに古びています

一人でも個室対応。
昨日の「湯主一條」は合成畳の４畳半でしたが
ここは　い草の本畳の８畳間です。

コロナ禍の時代、こうした個室で、通気性の良い環境は逆に時代に沿ったものになりましたね。

最初のセッティングです
　食前酒　先付２皿　八寸　酢の物

１　食前酒
　ぱいなっぷるわいん

２　先付-1
　柚子豆腐

２　先付-2
　秋刀魚菊花和え

３　八寸
　毬栗　柿ういろう　日光唐揚げ　あみ茸田舎煮
　　甘海老紅葉和え　牛たん煮凝り　公孫樹乾酪　

「公孫樹乾酪(いちょうかんらく)」とは銀杏の形をした和風チーズのことらしい ← 今調べました

４　伊達椀
　萩しんじょう　松茸 ← 確かに一片浮いていました

お椀の蓋裏には伊達家の紋章

５　お造り
　蔵王美澄鱒　北寄貝　鯛　間八

ちなみに「間八」は魚なのに何故漢字で書いた時に魚偏が付かないかというと、目と背びれの ”間” に ”八” の字に見える模様があるからなんだそうです。 ←これも 今調べました。

昨夜の「湯主一條」のおしながきでは「勘八」と書かれていましたが、これも間違いではないそうです。

６　凌ぎ
　青根の「川音亭（かわどてい）」の手打ち蕎麦　

７　煮物
　博多高野豆腐　しめじ　紅葉麩　青味

８　焼物
　目抜け幽庵焼き　蛤味噌焼き　厚焼玉子　
　銀杏とむかご　はじかみ

朴葉焼きではないけれど、敷かれた葉っぱがいい演出です
　

９　台の物
　仙台黒毛和牛ぴり辛鍋

着火は自分の好きなタイミングで行うのがいいですね

他に、白菜　舞茸　えのき　ゴボウ　豆腐　水菜　ねぎ

10　揚物
　海老あーもんど揚げ　海老の頭　ししとう
　椎茸　稲穂　レモン　塩　

11　蒸し物
　穴子茶碗蒸し

12　酢の物
　秋鮭南蛮漬け

13　食事
　新米宮城産ひとめぼれ（凄く美味しい！）

14　香の物
　三種盛り

15　止椀
　なめこと豆腐の味噌汁

16　水菓子
　柿　シャインマスカット　栗蒸し羊羹　生クリーム

お茶はセルフ

秘湯　霜月の湯宴　おしながき

全16品17皿、いや～　満足、満足　(^_^)v
会席料理のコースといってもここまでのフルコースはなかなかありません。
どれも薄味で上品な感じ。
「秘湯を守る会のお宿も数多く訪れていますが、群を抜いて素晴らしかった」と料理長さんに伝えてくれと仲居さんにお願いしてしまった・・

山形ワイン（大浦ぶどう酒）のグラスが450円なら頼んでも良かったかなとも思います。
情報によると結構グラスにたくさん注がれているとか・・
尤も、食事前に ”飲み放題日本酒” で既にデキアガッテいたのでパスしましたが　(-"-)

部屋の障子の外の昔ながらの火鉢もいい味､出してます

本館２階の庭側にせり出した休憩所？

本館２階の道路側にせり出した休憩スペース？
スタッフ？のフェイスガードが無造作に置かれていたのがチョッと興醒め。

本館１階のマッサージ機はお金を入れる所は無かったと思う

さあて、お腹は一杯ですが、残りのお風呂を制覇しなければなりません。
20：00～女性タイムの、

「御殿湯」の大浴場です。
確かに小浴場よりは広めですね。
ここでも誰ともかち合いませんでした。

ホント、コロナ時代には理想的宿泊環境です。

シャワーも１本だけあります

脱衣所

お部屋に有った雑記帳「旅日記」です。
やはり皆さん高評価。

　宿泊２日目　2020/11/18（水）快晴
今日もお天気バッチリです。
旅行は、１に体調、２に天気ですからね　(^^;

旅に出たら朝は勿体なくてゆっくり寝ていられない貧乏性な私です。
いつもながら未だ誰も行かないであろう早朝から起き出して朝風呂にＧＯ！

20：00～08：00まで女性タイムの「新湯」に向かいます

階段を下りて、

「新湯」です。
「大湯」に対して新しいお湯という意味らしい。

脱衣所

そんなに大きな浴槽ではありません

勿論、源泉かけ流しです

部屋に戻って、お決まりの朝ビーで至福のひとときです

朝ご飯の前に館内探検です。
ちなみに、私の部屋はここ。
最初、18段の階段があり、

「不忘庵」の入口に。
その横には、

西館２階の大広間があります。
今どき、ここで宴会をする団体客も居ないんでしょうね・・

そこから更にこんな73段の階段が続き不忘庵のお部屋へと繋がっています

08：00　昨日と同じお部屋で朝食です

鯖と笹カマの焼物
サラダ
刺身こんにゃく　酢味噌
がんもの煮付け
湯豆腐
温泉玉子
きんぴら・めんたいこ・シラスのおろし和え
ごはん
麩の味噌汁
漬物・梅干
ネーブル

もう、十分な内容です。夕飯に続き完食　(^_^)v

明るいうちの庭側のお休み処

明るいうちの道路側のお休み処

本館１階の洗面所？

右側に鎮座する昔の給湯機でしょうか？

8：50～　朝食後「青根御殿」ともいわれる「不忘閣」の見学ができます。

8：48には見学希望者はロビーに集合して欲しいとのお達しでしたが、
女将さんが来たのは
8：53。

この５分の落差って、接客業であり得る許容範囲なのか私には疑問です・・

お料理も　温泉も　飲みホのお酒も良かっただけに、この点が残念ながらイマイチ引っかかります・・

女将さんが鍵を開けて案内してくれます

昭和45年までは宿泊も受け容れていた不忘閣：青根御殿です

館内には伊達家のゆかりの品々などが展示されていましたが、こんな風なショーケースは別の所で展示し、ここはただの座敷であってほしかったと思います

欄間に伊達家の家紋の彫り物がありました

２階から３階に移動します

この日の参加者は９名

ここはお殿様が来館した時の上段の間です

登録有形文化財のプレート。
№が 0097 ～ 0103 号ということはここ｢青根御殿」だけではなく、７つの建物が対象になっているということですね。

この辺りが、渡辺謙さんが伊達政宗に扮しＪＲの「行くぜ！東北」のＣＭの撮影に使われた場所です。

また、山本周五郎が「樅の木は残った」を執筆した部屋でもあります。

その ”樅の木” は黄色い矢印の左に少し傾いたこの木です。
ちなみに、私の部屋は赤い矢印の所です。

（シングル利用１泊２食＋消費税）×0.65＋入湯税＝
（17,000円＋1,700円）×0.65＋150円＝12,305円

▲GoTo割引　　　　6,545円
地域共通クーポン　3,000円分

09：20　宿の送迎車発
09：47　アクティブリゾーツ宮城蔵王バス停発　路線バス
10：28　白石駅着
10：34　白石駅発東北本線
11：08　福島駅着

古関裕而生誕の地を見たり「照井」の円盤？餃子を食べたりして、
13：50のやまびこ号で帰路につきました。

餃子 照井 福島駅東口店 グルメ・レストラン