
2011/02/17 - 2011/02/17
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まさとしさん
北国の冬、最大の祭典である「札幌雪まつり」が先週末に閉幕しました。
そんな落ち着きを取り戻した札幌を訪問します。
出発地は名古屋から。
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リーズナブルなスカイマークが今月(2月1日)から新路線の運行を開始した。その路線は名古屋・中部空港から茨城と千歳に運行する路線で名古屋から札幌の値段が8800円だった。
中部・千歳線は一日三本運行され、うち一本は話題の茨城空港を経由する。
チェックインでは搭乗券を二枚手渡され、茨城空港では一旦到着ロビーに出て再び待合室に入ることになる。
所要時間は長くなるが茨城空港見学も兼ねることができるので移動を楽しむものにとっては好都合だ。 -
中部国際空港からスカイマークのB737-800型機に乗り込んだ。
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1時間弱で茨城空港に着陸態勢に入った。
茨城は上空から見るとゴルフ場ばかりだというのが印象的だ。
茨城空港は航空自衛隊の滑走路を使用しているのでターミナル向かいには戦闘機がたくさん駐機されている。 -
茨城空港に大手航空会社の就航はなく、国内線はスカイマークのみ。国際線はアシアナ航空と中国の格安航空会社「春秋航空」上海線が週3便。再び保安検査を経て搭乗待合室へ。乗り継ぎ時間が限られているのでターミナル内を一周しただけでした。
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再び離陸し1時間半ほどで札幌・新千歳空港に到着。この日は暖かく、雨が降っていて路面の雪がとけていた。
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空港からは列車で札幌駅へ向かった。毎時19分発は旭川行きの特急「スーパーカムイ」車両を使用しているため快適だ。
この日の宿泊先は「CROSS HOTEL」。時計台の1ブロック北に位置し、札幌駅からも徒歩圏内で便利な場所です。
しかしこの日は気温が高く路面がベチョベチョで歩きにくい状態でした。
「CROSS HOTEL」は18階建ての高層ホテルで最上階には大通公園を一望できる露天風呂があります。 -
すぐ近くには時計台。
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先週末(13日)まで雪まつりが開催されていました。
北国最大の冬の祭典。いろんなイベントが開かれ、外国からの観光客も多く、おそらく大にぎわいだった事でしょう。
現在大通公園では解体された雪像が雪山として残っていました。
芸術的な雪像は安全のため祭りが終了するとすぐに崩されることになっています。せっかく作ったのにもったいない気がします。
(行ったことありませんが)中国東北部のハルピンの氷祭りのように冬季の間ずっと展示されてもいいのではと思ったりします。あちらは入場料を取られるようですが。 -
滑り止めのためにまかれた土のせいで、路面はあまりきれいではありません。ひっそりとした大通公園。
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翌朝。「CROSS HOTEL」の展望ラウンジからの眺めです。
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札幌に2泊したのち移動します。
当日朝は天気もよく、札幌のこの時期にしては暖かい印象です。雪化粧した道庁界隈。 -
札幌市中心部。
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まず向かった先は札幌市中央卸売市場。
といっても観光客向けの市場で売られているものはちょっと高めです。 -
厳ついタラバガニが並ぶ。
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市場には海産物をふんだんに使った食堂もあります。
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ここで朝から豪勢にいくことにしました。
「朝市丼」が1050円。このあたりでは安い方です。 -
さて移動です。
道央道で太平洋岸を目指します。 -
北海道の高速道路は雪深いですが、本線は融雪剤がまかれているので通行に支障はありません。
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道央道を南下。
高速は恵庭までの利用でその後寄り道したりして苫小牧を目指します。 -
ウトナイ湖に道の駅があります。
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ウトナイ湖の白鳥。
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苫小牧はホッキ貝で有名らしい。
昼食は苫小牧の「海の駅・ぷらっとみなと市場」でとることにしました。 -
ほっき貝の炊き込むご飯と刺身。
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ほっき貝の資料館。
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苫小牧を通り過ぎて登別温泉までやってきました。
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登別温泉といえば硫黄の臭いが立ちこめた「地獄谷」。
登別温泉は北海道でも有数の温泉保養地です。 -
湯気が立ちこめる地獄谷。
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町中からも湯気が上がり、温泉街の風情を感じます。
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登別温泉から洞爺湖への近道がオロフレ峠経由です。冬期も日中は通行可能なので重宝します。
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オロフレ峠からの眺め。なだらかな白い山はオロフレ山(1232m)。
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峠を越え、眼下に洞爺湖が見えてきた。
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この日は洞爺湖畔にある友人の会社の保養所に泊めてもらいました。洞爺湖温泉のお湯を引いた
夜は洞爺湖温泉街に食事に行ったのですが、この時期通りはひっそりとしていて寂れた印象は否めません。
有珠山の噴火から10年近く経ちますが、その後遺症は今も引きずり、洞爺湖温泉街は以前の活気を取り戻せていないとのことです。 -
翌朝。保養所の部屋からの眺めです。朝は天候は安定しています。
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今日最初に目指すのは、山の上にそびえ立つあの建造物です。
「ホテル・ウィンザー洞爺」。
かつて「ホテル・エイペックス洞爺」としてバブル期に開業した高級ホテルです。しかし20世紀末に北海道拓殖銀行の破綻と共に営業を停止しました。
しばらくの間、廃墟になっていたが「ホテル・ウインザー洞爺」として復活しました。
2008年夏に洞爺湖サミットで使用されたのは有名です。 -
人気のない洞爺湖温泉街。
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ホテル・ウインザー洞爺へ。
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営業を再開してから8年。
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現在では中国や台湾などの富裕層が主な顧客らしい。
建物は大きいが、内部は天井の低さなど内部はどうしても一昔前のホテルといった感じがする。
立地の悪さなどこのホテルの先行きは少し厳しい感じがする。 -
前回、洞爺湖に訪問したのは2000年5月。
ちょうど有珠山が噴火して洞爺湖町は立ち入ることができなかった。
あれから10年。有珠山周辺では地形が大きく変わった場所がある。 -
有珠山周辺は2000年の噴火の際、隆起や陥没が発生し、地形が大きく変わってしまった。
特にひどかったのが洞爺湖から虻田方面につながる国道230号線で寸断されたまま、噴火が収まった後も復旧することはなくそのまま使用不能になってしまいました。
国道230号線は新たに別ルートにトンネルがほられることになりました。 -
230号線は行き止まり。かつてはまっすぐ道が続いていました。
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雪に埋もれた旧国道。
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かつて国道230号線はこんな感じでした。
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今はこんな感じです。
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陥没してしまった部分は水がたまり沼になってしまいました。
今回は雪のため沼を確認することはできませんでした。 -
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有珠山西口火口では今出の噴煙が上がっています。
とはいえ周辺は遊歩道になっていて観光できますが冬の間は立ち入り禁止です。 -
噴煙。
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火口周辺には工場の廃墟があります。
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いったん洞爺湖畔に戻ります。
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次に向かったのは昭和新山。
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昭和新山は湯気が立ち込める。
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再び洞爺湖畔を経由して新たに開通した国道230号線のトンネルを抜け、噴火湾に出ました。
(写真は洞爺湖)。 -
長万部へ向かう際、気になる場所に遭遇しました。室蘭本線礼文駅近くでの事です。
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昭和50年10月の複線化まで使用されていた室蘭本線の旧線跡です。
一帯は礼文華(れぶんげ)海岸と呼ばれ、岩礁の荒々しい海岸を走る鉄道との風景は名所だったようです。
現在、線路跡は草むらになっていてトンネルが残っています。 -
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そのまま長万部駅へ。
長万部駅は昔から交通の要所で北海道新幹線の先行開業駅になるのも確実です。
にもかかわらず駅前は寂れた雰囲気で寂しい限りです。 -
長万部といえば駅弁の「かにめし」が有名です。
かにめしといえば「かなや」ですが、他にも「かにの鈴木」というかにめし屋があり、ここで昼食を食べることにしました。 -
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食後、長万部から車で30分ほど山の中に入りました。
向かう先は秘湯です。
雪かきもままならない温泉への一本道は車線も狭く、対向車が来ないかヒヤヒヤします。 -
そして目的の「二股ラジウム温泉」に到着しました。
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温泉施設は山小屋風ですが建物自体は新しく清潔です。
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「石灰華」と呼ばれる石灰の壁の横に広がる露天風呂は独特の雰囲気があってわざわざ来た甲斐がありました。
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今日の目的地はさらに南なので温泉であまりゆっくりしていられません。
再び山を下り高速に乗ります。
「道央自動車道」は信号のない一般道に平行しているのでその必要性に疑問を感じてしまいます。 -
少し急いでいるので長万部から国縫まで利用することにしました。
やはり高速は速いです。 -
でも予想どおり走っている車はほとんどありません。
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向かった先は日本海側のせたな町。かつて長万部から国縫駅を経て瀬棚まで国鉄が走っていました。
でも今では当時の廃線跡を探すのは困難です。 -
そんな中、北檜山町の中心にかつて駅舎だったと思われる建物がバスターミナルとして使われていました。
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バスターミナルの中は駅舎の雰囲気そのままです。
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プラットホーム側。
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そして日本海側を南下して向かった先が八雲町の熊石地区にある「見市温泉」です。
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見市温泉はこの一軒宿があるのみです。
日帰り入浴の客はいましたが、この日の宿泊客は我々だけでした。 -
川沿いに佇む露天風呂は秘湯ムード満点です。
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他に宿泊客がいないので食堂はこんな感じです。
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この日の夕食はあわびづくし。
アワビの炊き込みご飯、おどり食い、刺身、ウニ鍋など。そしてつぶ貝、ほっき貝、エビ、タコ、イカ、ウニ、まぐろのお造り。 -
アワビのおどり食い。
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翌朝9時に見市温泉を出発した。今日は朝から
も朝から雲一つない天気だ。白いなだらかな山は岩子岳かペンケ岳?? -
八雲町へ向かう道路は除雪作業が行われていた。
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八雲町に近づいてきた。
前方には内浦湾(噴火湾)が見え、その向こうの陸地は室蘭方面になる。 -
八雲町を通り過ぎ森町へ。前方には駒ヶ岳。北から見た駒ヶ岳は少し雰囲気が異なる。
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森に到着。
森駅名物は「いかめし」だ。
長万部の「かにめし」と共に北海道を代表する駅弁だ。この店が駅弁を出荷している。 -
「いかめし」500円
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そのまま鹿部町に向かいました。鹿部駅付近から見た駒ヶ岳。
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鹿部町の見所は間欠泉です。10分毎に熱湯が噴き出します。高さは10メートルですが、この日は風が強く高さを抑える円盤みたいなのが設置され、少し物足りなさを感じてしまいました。
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とはいえいざお湯が噴き出すとすごい迫力です。
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鹿部町の間欠泉の敷地内には足湯がありました。足だけ浸かるだけで体が温まります。
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さらに南下します。
駒ヶ岳。 -
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駒ヶ岳の麓を回り込み、大沼公園にやってきました。
ここでスノーモービルを運転しました。凍り付いた大沼の上にコースが造られています。 -
函館に向かう途中、ある駅に立ち寄りました。
「渡島大野駅」
ここは2015年の北海道新幹線開業時「新函館駅(仮称)」となる駅だ。 -
北海道新幹線開通後はここから函館まで在来線で連絡することになり、時間もかかるので函館市民にとって新幹線開業は厄介者でしかない。
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渡島大野駅は函館市ではなく、函館に隣接する北斗市に位置する。なので「新函館」という駅名にも議論が行われている。
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渡島大野駅にて
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渡島大野駅の駅舎のは北海道新幹線の説明が張られていて興味深い。
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渡島大野駅周辺には新幹線の実現を望む看板が多く見られるがいよいよ現実のものとなる。
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函館に戻ったあと、市内の東の方へ向かいました。函館から東に向かうと恵山という町があります。
恵山へは数年前訪問したことがあるのですが、その際海岸沿いの道路に平行して鉄道の軌道の跡のようなものが目につきました。
この軌道跡に興味があり今回改めて訪問することにしました。
この軌道跡は国鉄の戸井線跡で函館から汐首岬を経て恵山へ向かう路線として建設されたのですが、開通することなく工事の途中で廃線となってしまいました。
戸井線は五稜郭駅から急カーブして五稜郭の北を通り、湯川温泉の北側を抜け函館空港の滑走路の南を通過します。
函館市内の廃線跡は遊歩道として整備されています。 -
トンネルの跡も残っています。
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コンクリートの橋もきれいに残っています。
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アーチ状の橋と鳥居。
戸井線跡で最大の遺産と思われる場所がこのアーチ橋です。
一度も鉄道が走ることがなかったアーチ橋は夕日に染まる。 -
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この日の夕食は焼き肉の食べ放題。
「焼肉番長」という店です。 -
閉店時間の90分前である8時30分以降に入店すれば安くなります。
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翌朝東京へ戻ることになります。
昨夜は深夜0時以降にチェックインしたら二千円台で泊まれるという函館市内のホテルに泊まるか考えたが、結局Iの家に泊めてもらうことになった。今朝も雲ひとつない天気で函館山がきれいだ。 -
函館の市電。
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函館から東京までJRで向かうが出発まで時間があるので駅前にある函館朝市に行ってみた。
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函館の観光業界に顔が広いIのおかげで安く朝食を食べる事ができた。
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イカ。
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「ごっこ」という吸盤を持つ珍しい魚が売られていた。「ごっこ汁」吸い物にするのが一般的みたいだ。
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ごっこ。
同じ生け簀には毛ガニも泳いでいる。
毛ガニは数年前まで食べ放題の店もあったが、最近は値上がりが激しく食べる機会はめっきり減ってしまった。 -
駅に向かう前に港に静態保存されている青函連絡船「摩周丸」を見に行ってみた。時間がないので中には入れなかった。
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函館駅10時17分発の新青森行き「スーパー白鳥」で函館を離れることにした。車両はJR北海道仕様の新型車両で快適だ。
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東京までの乗車券等。函館から東京まで総額18690円(函館・青森間は自由席)。青森までは2時間弱。十数年ぶりに青函トンネルをくぐり抜け、本州に出た。
列車は新幹線が発着する新青森まで運行されるが、青森駅で途中下車することにした。
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