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羽田から高松までの飛行時間は1時間20分。四国4県にそれぞれ空港があり、徳島が確か10分くらい早く、他の3空港は大体これ位の時間だ。羽田を飛び立ってからは本州上空を突っ切るようにして西行し、瀬戸内乃至紀州水道を横断してそれぞれの空港に着陸する。ツアーの場合は旅行会社の方から座席が指定されるが、個人手配の場合は、ネットで便を予約する際に、同時に座席も指定でき、前回松山もそうだったが、今回も窓際の座席を予約する。飛行機が伊豆半島上空から伊勢湾に抜けるルートを想定し、富士山が良く見えるように右側に席を指定したのだが、想定は外れ、飛行機は富士山の北側を通過し、雪を被った富士山は全く見ることができなかった。空の旅は当たり外れがある。ずっと雲の上で、下界は全く見えず、雲しか見えない時もあるが、それでも雲の種々相に変化する形、動き、輝度、時々の稲光、等々を眺めることによって、飽きることは無い。雲の動きは正に常ならず、千変万化だ。<br /><br />富士山は見えないものの、右手眼下に11月の日本アルプスが所々せに白いまだらも見せているが、まだ冠雪とまでは至っていない。黒い地肌のほうがまだまだ優勢だ。去年の4月、羽田から能登里山空港へ飛んだが、その時は北アルプスの真上を飛んで、純白真っ白な雪山、剣岳、槍ヶ岳,立山等々の百名山を眺めることができ、実に感動的だったが、今日の山波は去年程の感動はない。それでも空の上から山の形を見て、山の名前を推測することは楽しいものだ。殆どの山は登ったことのない山だが、過去に登山した山などが見えると、その時の情景を思い出す。日本は山国。如何に山が多いかは、空の上から列島を眺める度に感じ入る。無数の山並み。峰から峰に続く稜線。奥深い未踏の山のようにも見えるが、誰かがいつかは踏破しているのだろう。田中陽希のような超人は日本のどこにでも、表に出ていなくてもあちこちに存在しているだろう。果てし無く続く稜線を黙々と歩いているに違いない。空の上からは見えないが、今日も又どこかの山にそんな超人が登山をしているかも知れない。<br /><br />6月に松山に飛んだ時は、機はもっと南寄りを飛行し、眼下に伊勢湾、琵琶湖、洛北、播磨、吉備の里山上空を飛んで、瀬戸内の横断に入ったら、大小さまざまな小島が見えて、殆ど同時に着陸態勢に入ったが、今回は街並みも余り見えず、何か単調な景色が流れて着陸態勢に入っていった。機は泉州沖の方角から着陸するのか、前方に屋島やその周辺の半島が見えて、空港着陸となった。この空港へ来るのは今回で3回目。はっきりは覚えていないが、ひょっとして4回目になるかも知れない。高松に関しては何か記憶が飛んでいる部分があるようだ。はっきり覚えているのは、去年の高知巡礼で、入ったのは高知竜馬空港で、高知の霊場16ケ寺を巡拝し、出るときは何故か高知ではなく、この高松までやってきて、この空港から離陸した。それから今から半世紀前、まだ自分が20代の後半の頃、一度やってきた。その前後にもう一度来たと思うのだが、その記憶が曖昧になっている。いずれにしても機は定刻通りに空港に着陸し、金剛杖とスーツケースを受け取って、空港ビルの外に出ると、レンタカー会社の送迎者が待っていてくれていた。時間は5時前。まだ外は明るい。

四国霊場最後の巡礼(2)高松までの空の旅。

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2020/11/09 - 2020/11/14

1484位(同エリア1833件中)

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11

ちゃお

ちゃおさん

羽田から高松までの飛行時間は1時間20分。四国4県にそれぞれ空港があり、徳島が確か10分くらい早く、他の3空港は大体これ位の時間だ。羽田を飛び立ってからは本州上空を突っ切るようにして西行し、瀬戸内乃至紀州水道を横断してそれぞれの空港に着陸する。ツアーの場合は旅行会社の方から座席が指定されるが、個人手配の場合は、ネットで便を予約する際に、同時に座席も指定でき、前回松山もそうだったが、今回も窓際の座席を予約する。飛行機が伊豆半島上空から伊勢湾に抜けるルートを想定し、富士山が良く見えるように右側に席を指定したのだが、想定は外れ、飛行機は富士山の北側を通過し、雪を被った富士山は全く見ることができなかった。空の旅は当たり外れがある。ずっと雲の上で、下界は全く見えず、雲しか見えない時もあるが、それでも雲の種々相に変化する形、動き、輝度、時々の稲光、等々を眺めることによって、飽きることは無い。雲の動きは正に常ならず、千変万化だ。

富士山は見えないものの、右手眼下に11月の日本アルプスが所々せに白いまだらも見せているが、まだ冠雪とまでは至っていない。黒い地肌のほうがまだまだ優勢だ。去年の4月、羽田から能登里山空港へ飛んだが、その時は北アルプスの真上を飛んで、純白真っ白な雪山、剣岳、槍ヶ岳,立山等々の百名山を眺めることができ、実に感動的だったが、今日の山波は去年程の感動はない。それでも空の上から山の形を見て、山の名前を推測することは楽しいものだ。殆どの山は登ったことのない山だが、過去に登山した山などが見えると、その時の情景を思い出す。日本は山国。如何に山が多いかは、空の上から列島を眺める度に感じ入る。無数の山並み。峰から峰に続く稜線。奥深い未踏の山のようにも見えるが、誰かがいつかは踏破しているのだろう。田中陽希のような超人は日本のどこにでも、表に出ていなくてもあちこちに存在しているだろう。果てし無く続く稜線を黙々と歩いているに違いない。空の上からは見えないが、今日も又どこかの山にそんな超人が登山をしているかも知れない。

6月に松山に飛んだ時は、機はもっと南寄りを飛行し、眼下に伊勢湾、琵琶湖、洛北、播磨、吉備の里山上空を飛んで、瀬戸内の横断に入ったら、大小さまざまな小島が見えて、殆ど同時に着陸態勢に入ったが、今回は街並みも余り見えず、何か単調な景色が流れて着陸態勢に入っていった。機は泉州沖の方角から着陸するのか、前方に屋島やその周辺の半島が見えて、空港着陸となった。この空港へ来るのは今回で3回目。はっきりは覚えていないが、ひょっとして4回目になるかも知れない。高松に関しては何か記憶が飛んでいる部分があるようだ。はっきり覚えているのは、去年の高知巡礼で、入ったのは高知竜馬空港で、高知の霊場16ケ寺を巡拝し、出るときは何故か高知ではなく、この高松までやってきて、この空港から離陸した。それから今から半世紀前、まだ自分が20代の後半の頃、一度やってきた。その前後にもう一度来たと思うのだが、その記憶が曖昧になっている。いずれにしても機は定刻通りに空港に着陸し、金剛杖とスーツケースを受け取って、空港ビルの外に出ると、レンタカー会社の送迎者が待っていてくれていた。時間は5時前。まだ外は明るい。

旅行の満足度
4.5
同行者
一人旅
交通手段
JALグループ
旅行の手配内容
個別手配
  • 夕刻の東京湾。前方に海ホタルが見える。

    夕刻の東京湾。前方に海ホタルが見える。

  • 離陸して直ぐにも海ホタルの上空を飛ぶ。

    離陸して直ぐにも海ホタルの上空を飛ぶ。

  • 今回は座席の選択を間違え、富士山は見えなかった。

    今回は座席の選択を間違え、富士山は見えなかった。

  • 上空は雲が多い。

    上空は雲が多い。

  • 瀬戸内の島々が見えてきた。

    瀬戸内の島々が見えてきた。

  • 島影を見てもどの島かはゲスできない。

    島影を見てもどの島かはゲスできない。

  • 太陽が西に沈んでいく。

    太陽が西に沈んでいく。

  • 高松に近づいてきた。この台地は屋島か・・

    高松に近づいてきた。この台地は屋島か・・

  • 高松郊外の市街地。前方に瀬戸内、高松湾も見える。正面の台地状の山は屋島か・・

    高松郊外の市街地。前方に瀬戸内、高松湾も見える。正面の台地状の山は屋島か・・

  • 少雨の地方。溜め池があちこちに見える。

    少雨の地方。溜め池があちこちに見える。

  • 4時50分、定刻に高松空港に到着した。

    4時50分、定刻に高松空港に到着した。

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