2020/11/06 - 2020/11/06
288位(同エリア836件中)
いちごさん
NHK大津放送局のローカル番組「おうみ630」の「しが鉄」コーナーで【賤ヶ岳(しずがだけ)】を旅しているのを見て、
つぎは【賤ヶ岳】と決めました。
・・・というのも、常日頃の運動不足をどこかで解消しなければと考えていたので。
快晴の暖かい日に行きたかったのですが予定があわず、
曇りがちながら、まずまずのお天気の日。
少しだけ運動不足、解消してきました。
番組で紹介されていた【余呉湖】へも立ち寄りました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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-
名神高速道路から北陸道へ。
滋賀県の最北端のIC【木之本】で高速を降ります。
同じ滋賀県とはいえ、琵琶湖の南端から北端へ、結構遠かった。
家を出て、ほとんど高速だけを走ってきたけれど、1時間あまりかかりました。 -
インターの料金所を出たら目の前に左折の表示があって、ナビが無くてもすぐ分かる。
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先ほどの表示から1.8km、山の麓が近いようです。
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リフト乗り場の駐車場へ到着。
【第1駐車場】は26台、少し離れた【第2駐車場】は40台収容できるそうです。
私たちが止めた【第1駐車場】には数台の車が止まっています。
きれいなトイレがあります。
山頂にもあることはあるらしいけれど、感染予防の観点から出来るだけココで済ませてください~と貼り紙がありました。 -
【賤ヶ岳】は、【羽柴秀吉】と【柴田勝家】が、織田信長の後継の座をめぐって戦った【賤ヶ岳の戦い】の地として知られています。
なかでも【賤ヶ岳の7本槍】として世に知られたのは、
秀吉の配下、福島正則、脇坂安治、糟屋武則、平野長泰、片桐且元、加藤清正、加藤嘉明の若い武将たちが、一番槍で功をあげて勝利に貢献したから。
ちなみに、一番槍で活躍したのは9人で石川兵助、桜井佐吉は戦死してしまったので仲間入り出来ず、この看板からもハズれています、、、気の毒です。 -
【賤ヶ岳】は標高421 mの山です。
足場も整備されていて、ハイキングでも登ることが出来るそうです。
運動不足解消に歩いて登るといいのでしょうが、あまりに急な解消は後遺症の心配もあるので、私たちはリフトを利用します。 -
リフト乗り場に続く道は
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少し上っています。
私たちには、これくらいがちょうどいい。 -
今はまだ青いモミジが、あと半月ほどしたら紅葉する。
さぞかしキレイやろう~と想像してみる。 -
健脚向きの登山道はこちらから。
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私たちは、こちら。
リフトに乗ります。
営業期間 今年は5/23(土)~11/30(月)
営業時間 9:00~17:00・・・11月は16:00まで
料金 大人 片道¥450 子供 片道¥250 往復キップを買うとプレゼント付き
期待のプレゼントは・・・ステッカーでした。 -
自然の風を受け、澄んだ空気をたっぷり吸いこんで、座って居ながらにして、どんどん高い所へ運んで行ってくれる。
ありがたい乗り物です。 -
少し上がってきた所にあるモミジは、何とも、淡くて優しいグラデーション。
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リフトの足元には【シャガ】の群生地があって、春になったら、シャガの花がいっぱい咲いて、花の絨毯の上を進むのだそうです。
シャガの花って、知らなかったから調べてみたら、アヤメ科の白っぽい可憐な花です。
今は葉だけだけれど、リフトの通り道や土手に群生しています。 -
途中から山すそに道が現れました。
登山道のようです。 -
終点。
スキー板を履いていないから滑ってコケることは無いと思うけれど、リフトを降りる時は、ちょっと緊張する。 -
6分間リフトに乗ったあとは、300mを歩いて登ります。
地区の老人会の方が手作りの杖を置いてくださっています。
心ばかりの志納金を箱に収めて -
杖をお借りします。
「おうみ630」の「しが鉄」の方たちが借りていたので真似てみました。 -
なかなか急で、杖があって助かります。
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木々の隙間から【琵琶湖】が望める地点に来ました。
ちょっとひと息。 -
まだまだ上りは続きます。
運動~!運動~! -
上り坂の途中、【賤ヶ岳合戦戦没者の霊地】があります。
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ーー 由来 ーー
【賤ヶ岳の合戦】は湖北の山野を血で染めた。
この戦いで、南北両軍幾万のつわものがこの地に散っていったと今も里の古老は語り伝えます。
この合戦の死傷者の霊を弔う石仏が野山に点在していましたが、一ヶ所に合祀することとなり、山麓の一角に集めてささやかな供養を続けてまいりました。
が、賤ヶ岳合戦400年を機に景勝のこの地に移転をして、供養をしているものです。 -
祠の前に多くの石仏さんが並んでいます。
野山に点在しておられた石仏さんですね。
こんな山の上なのに、花がお供えされていて、地域の方々の温かい真心が感じられます。 -
先ほどよりは、琵琶湖が少し大きく見えて来ました。
もう、だいぶ上まで来たかな。
来てるといいなぁ~ -
まだまだですね。
でも、頂上が見える所まで来ました。 -
所どころで7本槍のお侍さんが、頑張れ~!!と励ましてくれるのです。
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最後のダメ押し。
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【賤ヶ岳】 初登頂!!!
ほとんど、リフトにお世話になったとはいうものの、登頂は嬉しい~
達成感あります。 -
広場の展望台。
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長浜市が一望出来ます。
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屋根付き展望台の
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右端のほうへ行ったら
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【余呉湖】が眼下に広がります。
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じゃあ~左端はというと【琵琶湖】が見えて、【竹生島】も。
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小さい点のようにしか見えない【竹生島】も、ズームすると島です。
展望台を右へ行ったり左へ行ったりしながら、湖北の大きい湖と小さい湖の眺めを満喫。 -
広場の先のほうの、【余呉湖】を正面眼下に見下ろす所にベンチがあって、数人の方が、何やら~話しを聞いておられます。
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希望したらボランティアガイドさんが【賤ヶ岳の合戦】など、自然や歴史の話をしてくださいます。
お話を聞く場合は、一人¥200の協力金を箱の中へ。
私たちもお話を聞かせてもらいます。 -
ーー ガイドさんのお話し ーー
【賤ヶ岳の合戦】と呼ばれているので、みなさんからよく聞かれるのですが、ここの山頂で戦いがあったわけではありません。
眼下に広がる【余呉湖】周辺の山々に各陣の砦があり、戦いは【余呉湖】周辺を中心に行われました。
柴田軍、秀吉軍は、それぞれ陣地や砦を構築してにらみ合い、その年の3月ごろから膠着状態が続いていました。 -
・・が、秀吉は、再び挙兵した織田信孝を討つために美濃に進軍したのですが。
秀吉は美濃へ行って留守だから攻めるなら今だ~と、寝返った秀吉配下の者が勝家に何度も進言しました。
ついに、それならと、佐久間盛政に大岩山砦を守っていた中川清秀を攻撃させました。
中川清秀は耐え切れず陥落、清秀は討死。 -
その時、勝家は盛政に落としたらスグに帰って来い~と再三言っておいたにもかかわらず、このままもっと行ける~と思ったのか、盛政は命令に従いませんでした。
そして大岩山砦が陥落した報は秀吉の下にも届けられました。
スグに引き返すことになった秀吉軍は、13里(52km)を5時間で駆け抜けるという神業をやってのけ、その夜のうちに帰って来ました。
【美濃の大返し】と呼ばれています。 -
美濃に居て戻りにも時間がかかると油断していた盛政は秀吉軍の総攻撃を受け、その後、柴田軍は総崩れとなり退却しました。
美濃に居ると思われていた秀吉は、大雨の洪水による揖斐川氾濫のため川を渡れず、仕方なく大垣に留め置かれていたのが幸いしたのです。
ボランティアガイドさんの分かりやすいお話しで、ちょっとだけ私の知識が増えました、、、いつまで覚えていられるかが問題ですが。 -
【賤ヶ岳の合戦】と呼ばれているのに、戦場は賤ヶ岳ではない・・・
「では、ココは何だったんですか?」と、無知丸出しの質問をしてしまいました。
賤ヶ岳山頂には砦があったそうです。
もともとは、浅井長政の。
合戦に備えて、秀吉軍の陣城として改築されたと推定されています。
【賤ヶ岳の合戦】では、秀吉の指揮所となったそうです。
「なるほど~」 -
にわか知識を仕入れて、下山。
【余呉湖】にやって来ました。
【余呉湖観光館】は【余呉湖】の北の端、入り口とも言える所にあります。 -
建物の横に広ぉ~い駐車場があるので、こちらへ車を駐車。
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観光館にはお食事処もあるようですが、中へ入っていないので様子は分かりません。
-
観光館の前を通り越して湖畔へと向かいます。
先ほど、山の上から見ていた【余呉湖】が、スグ目の前に。 -
湖畔には古戦場の絵があるので、見ていると
ボランティアガイドさんのお話しが、少しだけ、現実味をおびて思い出されます。 -
我が家では、食事処やレストランやカフェで飲食をする勇気が持てないので、お弁当を持って来ました。
湖のほとりの、誰も居ない、ちょっとくたびれたベンチで頂くことにします。
行楽弁当作る能力もないので、フツーの、家で食べるハズの材料を器に詰め込んだだけの物ですが、美味しい~♪
自然の中で食べると、何故か、味が変わります♪ -
ヒッツキ虫は小さい頃の郷愁を誘います。
自分の服にベタベタつけたり、友だちの服にはコソッとつけたり♪ -
【余呉湖】は周囲6.4kmの湖で、一部細い箇所があるものの車でも一周出来るそうです。
我が家は一周はしませんが、観光館から少しだけ東へ移動して【天女像】がある場所へ向かいます。 -
【余呉湖】の羽衣伝説は、日本の羽衣伝説の中で最も古いと言われていて、伝わる話しは3種類あるそうです。
-
3っつとも少しづつ話しが違っているけれど、パターンは同じです。
ある日、天女が羽衣を柳に掛けて水浴びをしている間に、羽衣を盗まれて隠されてしまいます。
どれも天女に恋をした男の仕業なのですが、天に帰れなくなった天女はその男の妻になって子どもにも恵まれます。
が、結局は、羽衣を見つけて天上に帰って行くのです。 -
結婚もして子どもも居るのに、帰らなくても・・・と思うけれど、望んで来たわけではなく、仕方なく居ついた状況がそうさせるのか?
などと、愚にもつかないことを妄想しながら、、、
天女が羽衣を掛けたと言われる【天女の衣掛柳】は
「この柳かな~?」
と、写真に撮って来たけれど・・・恥(^_^;) -
【天女の衣掛柳】は県道33号沿いにある、樹齢150年、高さ18mの滋賀最大の巨木だそうです。
が、2017年10月の台風のおり、倒壊してしまったのだそうです(>_<)
【衣掛柳】はシダレヤナギではなくて、マルバヤナギという品種で枝垂れていない柳。
今は、切り株が残っていて、株からは若い芽が出てきているそうです。
見逃した~(>_<) -
【余呉湖】は【鏡湖】とも呼ばれ、風のない日には、鏡のように湖面に風景が映し出されます。
今日、鏡に映っているのは秋の空。 -
最近、山間を車で走っていると、ツタですっぽり覆われてしまった木を目にすることが多くなったけれど、アレは、ちょっと怖い。
これくらいなら、紅葉したツタが可愛い~♪
でも、放っておくと、ツタはどんどん繁殖するらしい。
ツタの花言葉のひとつは「永遠の愛」、、、簡単には離してくれなさそうです。 -
今は静かな湖も、もう少ししたらワカサギ釣りでにぎわいます。
今年の解禁は、11月25日(水)
一日券 おとな 1,600円
子ども 800円(小・中学生)だそうです。
釣り場は、向こうに見える桟橋。
と、もう1ヶ所、観光館のちかくの桟橋。
今日は、まだオープン前で桟橋付近は閑散としています。
シーズンは冬みたいです、、、寒そうです。 -
正面に見える山の一番高くて平たい所が、先ほど居た【賤ヶ岳】の山頂。
ン十年も滋賀の住民していますが、湖北まで来る機会はあまりなくて、知識もほとんどありませんでした。
こういう時期でなかったら、来ることもなかったかも。
ボランティアガイドさんも、最近、滋賀の方が多いんです、、、とおっしゃっていました。
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