2020/10/25 - 2020/10/25
357位(同エリア494件中)
hiloさん
この旅行記スケジュールを元に
久々に晴れ間が見えた日曜日だったのでドライブ圏内の伊豆の国市で歴史を感じるひとり旅!
世界遺産の反射炉を有するエリアですが、今回のテーマは「頼朝・政子と北条氏の見た景色を歩く」ということで、歴史散策に特化した半日にしてみました。
2022年大河ドラマ「鎌倉殿の13人」に向けて大河ドラマ館の設置も決まっていますが、ファンにとっても受け入れ側にとってもまだまだ先のことのようで、のんびりと過ごすことができました。
※歴史のことについては説明書きやパンフレット、またネットで調べた内容や聞いたお話をもとに書いていますが、何か間違いや不手際があったらすみません。どうしてもな場合のみ優しくご指摘いただけると助かります。
- 旅行の満足度
- 3.0
- 観光
- 3.5
- グルメ
- 2.5
- 交通
- 3.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
旅の始まりはこちら。「蛭ヶ小島」です。いろいろな呼び方があると思いますがこちらの記事では「蛭ヶ小島」で。
平治の乱で敗れた源頼朝が伊豆に配流され挙兵するまでの20年近く、この地で過ごしたと言われています。
公園のようになっており駐車場も完備しています。 -
こちらは寛政2年(1790)に建立された「蛭島碑記」で、源頼朝が天下支配を成し遂げた歴史的原点を後世に残すためのものだそうです。
なお詳しくは、 -
説明書きもあるのでお立ち寄りの際はぜひご参考に。
-
ちなみにこちらは説明書きに書いてある秋山富南の頌徳碑だと思われます。
秋山富南さんという方は、源頼朝が流されたのはこの地だ!と言われた国学者の方だそうです。 -
こちらは蛭ヶ小島のシンボル的な頼朝・政子像です。
それにしても天気がいい!無理にでも外出してよかったな~ -
2人の見つめる先には富士山があるようなのですが、この日は残念ながら雲の中でした。ですが、2人が見ていた景色が目の前に広がっているかもしれないと思ったらドキドキします。特に地形は大きく変わらないはずなので地方の歴史旅ほどときめきますね!
ところで2022年の大河ドラマは「鎌倉殿の13人」というタイトルなんですが、どなたのお話か知ってますか? -
そう!北条義時!鎌倉幕府の第2代執権です。
といってもいまいちしっくりこない方が大半だと思います。そんな方も三谷幸喜脚本なのでぜひご覧ください!
この地の無名の豪族であった北条時政(義時の父)は伊豆に配流された源頼朝の監視役だったのですが、娘の政子が頼朝と恋仲になりともに頼朝側についたことで鎌倉幕府初代執権まで上りつめました。その息子義時の話なんですが、これが本当にいろいろとありまして…正直わたし自身も勉強中で余計なこと言えないので黙って「鎌倉殿の13人」見ようと思います(笑)
ここから徒歩圏内の韮山駅付近に大河ドラマ館の設置も決定したとのこと!これはこれからますます盛り上がるのでしょうね!
さて、ちょうどお昼時だったので、 -
公園内にある「蛭ヶ島茶屋」に立ち寄りました。
こちらは無料休憩所となっているので飲食しなくても入ることができます。 -
中はこんな感じ。古めかしい感じではありますが中はきれいです。
ちょっとした物販もありますし、パンフレットも置いてあります。
わたしは食事目的だったので入り口でスタッフさんに声をかけて着席しました。 -
メニューは、蕎麦、カレー、餅、甘味などなど。
この日は暑かったので冷たいそばがいいかな…「おすすめはどちらですか?」と聞いたところ女性の店員さんが「椎茸そばがいいんじゃないかしら」とおっしゃったので、きっと温かいほうがおいしいかなと思ったのですが、冷たいおそばを頼みました。 -
おおお、盛り付けもきれいですね!
味も、なかなかおいしい!
写真では見づらいけど椎茸の煮物が入っています。伊豆は椎茸の名産地。 -
おひとり様ですが居心地もよかったので、店員さんたちを談笑しながら少し長居してしまいました。
そろそろ出発しなくては… -
こちらは店内にあった写真ですが、富士山が見えるとこんな景色になるんですね。ステキ!
では、また車に乗り込んで史跡巡りに便利な守山東駐車場へ向かいます。 -
迷わずに到着しました。入口に書いてある通り9:00~17:00まで、付近の観光目的であれば無料で止めることができます。大河ドラマが始まってにぎやかになったら多少変わりそうな気はしますが。
ちょっと後悔したのは、散策前にどこかで飲み物買っておけばよかったな。まあ田舎なもんで、欲しいと思ったときにコンビニも自販機もないということが普通。
さて、ここからは徒歩での散策となります。一応伊豆長岡駅にレンタサイクルがあるらしく、利用日の2日前までに予約すれば1日500円で借りられるそうです。地域的にもこれから自転車での観光を推進していきたいみたいなことをどなたかが言っていました。
さて、ここからの行程ですが、 -
この地図を握りしめながら観光していたので折り目が見にくいのですが、右上の駐車場から願成就院の1か所目にして時計回りで歩いて行こうと思います。
「頼朝・政子語らいの路」から川沿いを歩き「北条の里さんぽ路」を通って元の場所に戻る。これでだいたい2km30分くらいだと思います。道は狭いですが平たんです。もちろん寺社の敷地内では少し歩くのでご考慮くださいね。 -
まずは「頼朝・政子語らいの路」へ。こんな感じで細い道がずっと続いています。
まずは、「願成就院」から。 -
右奥には「守山八幡宮」が見えます。
鎌倉幕府初代執権であった北条時政(北条政子の父)が、娘婿の源頼朝の奥州平泉討伐の戦勝祈願のため建立したといわれています。運慶の数少ない真作の一つである阿弥陀如来坐像などの仏像を安置。しかも国宝に指定されています。 -
門をくぐって、お邪魔します!
-
かなり広い敷地ですが昔はこんなもんじゃなかったそうです。大きな庭園や池があったことが発掘調査でわかったとのこと。ちなみに後でお邪魔したお寺の方がおっしゃっていましたが、発掘調査をして遺構が発見されると史跡に指定されるので、寺として墓地を広げたいとか、駐車場を整備したいとかいうことができなくなるとのこと。なるほど。
-
右側にある小さな建物で拝観料をお支払いします。500円。
すると欧米系のお顔立ちの方が流暢な日本語でお寺や仏像について解説してくださいました!
とにかく国宝に指定されている仏像の数々が美しいです。阿弥陀如来坐像の優しいお顔立ちにすっかり心奪われてしまいました。他の像も表情が生きているようで、わたし、そんなに仏像に詳しくないのですが、それでもしっかり見たくなるような素晴らしさでした。
その後、裏手にある宝物館にもお邪魔しました。ともに撮影禁止ですので写真はありませんが、国宝の仏像に収められていた作者や製作などの経緯について書かれた木札を見ることができました。 -
こちらは敷地内ですが、今様五百羅漢をつくり境内に設置するということをされているそうです。
そして忘れてはいけないのが、北條時政公・足利茶々丸公の墓があるのもこちらの願成就院です。 -
こちらは北条時政公のもの。お墓なので遠巻きから。
-
最後に拝観料をお支払いしたところで御朱印をいただきました。
-
新型コロナウイルス感染症対策で現在は書置きのみ。御朱印は「阿弥陀如来」「不動明王」「毘沙門天」の3種類。オリジナル御朱印帳もあります。
さて、次は「守山八幡宮」です。こちらは源氏の氏神八幡神を祀ることから源頼朝とのかかわりが伝承されている神社です。 -
鳥居をくぐるとすぐに舞殿があります。
-
毎年10月には五穀豊穣を願ってこちらで「三番叟」が演じられるそうです。
この裏にさらに階段があり社殿に行くことができます。 -
階段はこんな感じ。はじめはそうでもないのですがどんどん急になっていくので心して上がってください。
-
社殿につきました。中の様子は小さくあいた格子の間から見られそうですが真っ暗でよくわかりませんでした。
-
社殿はかなり奥に広いようです。ずいぶん年季の入った建物です。そして不気味なくらい静かです。熊とか、出てきませんように。参拝をして静かに失礼します。
-
階段は下りのほうが怖いです。
次は「信光寺」へ。 -
甲斐源氏の5代当主武田信が2代将軍源頼家の暗殺を聞いて出家し、頼家の菩提を弔ったと伝えているお寺です。
本堂を少し開けてお参りをしたのですが、こういうときにいつも困ってしまうのが、歴史散策などでそこまで観光色を出していない寺社参拝をしてもいいのかどうか…特にお寺の場合は御朱印をいただくことにハードルの高さを感じます。
今回は蛭ヶ小島で見た北条義時ののぼり旗を見たら御朱印をお願いしてみようと思いました。
ということで、こちらでは静かにお参りだけさせてもらって次へ向かいます。
ちなみに本堂内の天井に書かれた絵が素敵でした。
次に向かったのは「眞珠院」です。 -
頼朝の監視役であった伊東祐親の三女・八重姫は、恋仲であった頼朝の心変わりを知り、真珠ケ渕に身を投じて果てたといいます。その供養塔があるのがこちら「眞珠院」です。
-
入口に狩野川台風の碑があります。水位は頭のはるか上でした。
-
立派な門です。
-
本堂に向かう手前に八重姫御堂がありました。扉が開き中を見ることができましたが、とてもきれいにされていました。
-
お堂の正面右には小さな梯子がいくつも供えられていました。八重姫の悲劇にいかに多くの人々が心を痛めたか感じ取ることができました。
-
さて、敷地内を少し散策してみましょう。
こちらは敷地内のあちこちに説明書きなどをおいていただいているので見学がしやすかったです。
本堂の左側に入り墓地内を歩きます。 -
すぐのところに正安4年(1302)建立の五輪塔がありました。
-
さらに奥に進むと岩を削って作られた阿弥陀如来磨崖仏がありました。
-
ずいぶん高い位置に彫られています。
最後に本堂に戻って、ちょうどお寺の方がいらしたので御朱印をいただきました。 -
さて、ここからできれば守山山頂へ向かいたかったのですが、スニーカーはコンバースだし、飲み物も持っていないし、諦めて山のふもとを迂回することにしました。
ちなみに眞珠院の方曰く山自体はそんなにハードルが高くないようです。 -
眞珠院の奥に見えるのが守山です。
川を挟んで反対側に学校があり、近くに自販機がありました。ああ助かった。 -
それでは、ここからはしばらくウォーキングです。
-
歩道がしっかりと整備されているので安全に歩けます。左は狩野川、右は守山です。この付近が北条氏の拠点であったということですが、なんと風光明媚なことでしょうか。
-
しばらく歩くと守山西駐車場に到着しました。こちらも無料で駐車できるので史跡巡りにとても便利です。自販機とお手洗いもありました。
-
-
狩野川の河川敷はさくら公園として整備されていました。
-
川の水もきれいでとても良いところでした。
-
北条氏邸跡の脇に守山の遊歩道の入り口がありました。眞珠院横の入り口とつながっているようです。山を迂回してきましたがその距離から考えると遊歩道もそこまで距離はないと思われます。
-
ただし舗装されているわけではないので靴はちゃんとしたものを履いてきたほうが良いですね。
-
今度はぜひ歩いてみたいと思いました。
-
広大な敷地にかつては北条氏の邸宅があったのでしょうか。
-
そうこうしているうちに「北条の里さんぽ路」に入りました。
しばらく歩くと右側にはまたまた広大な敷地が。 -
室町時代、関東地方を支配するため鎌倉公方として派遣された足利政知は戦乱のため関東に入れず、ここに館を構えたそうです。しかし政知の死後、北条早雲によって滅ぼされてしまい今は広大な敷地が残るのみとなってしまったとのこと。
発掘調査行われたようですがそこまで進んでいないみたいですね。
道を挟んで反対側には「北条政子産湯の井戸」があります。 -
住宅が建ち並ぶ細い道を入ってすぐです。
-
実際は江戸時代のもので当時の井戸ではないそうです。
-
中をのぞいてみました。落ちたら助からないような井戸ではなかった(笑)
さて、そろそろ1周するのですが、少し離れたところにある「成福寺」へ。 -
こちらも大変大きなお寺です。ちょうど法事の最中でした。
鎌倉幕府8代執権北条時宗の三男・正宗が北条氏一族の菩提を弔うため開創したお寺で。北条氏一族の供養塔があります。夏にはきれいな蓮が咲き誇るそうですね。 -
こちらは時宗、覚山尼(時宗の正室)、正宗(時宗の三男)のお墓です。
近くには北条一族供養塔もあります。 -
こちらの階段を上がったところに石碑と小さな供養塔がいくつも建っていました。
御朱印は本堂左手の建物でいただくことができました。このときは法事中でしたのでしばらく時間をおいてから再訪させていただきました。 -
御朱印はご住職様が書いてくださり、いただいた後にもいろいろとお話を聞かせていただきました。
さて、戻ってきた駐車場のすぐそばにあった「光照寺」をお参りしてウォーキングでの散策は終了とします。 -
北條時政が頼朝のために建てた宿館が後にお寺となったそうです。
-
それでは駐車場に戻ってこの日最後の目的地「北條寺」に向かいます。
-
こちらもちょうど法事中でした。車を止めさせていただき静かに境内を散策。
-
北条義時が創建したお寺で、義時夫婦の墓もあります。
まず初めに本堂を参拝し、 -
お墓へは案内がたくさん設置されているので助かります。
-
階段を上がっていくと、
-
少し開けたところに2つの塔が建っていました。とても静かで心落ち着く場所でした。
-
すぐそばにある説明書きです。
-
本堂右にある建物で御朱印もいただきました。お寺の方といろいろお話することもできとても有意義な時間でした。
これで今回の史跡巡りは終了です。
大河ドラマが放映間近となればもっと盛り上がるのだと思いますが、現時点でのんびりと気ままに巡ることができるすてきな歴史旅でした。
歴史のことについては調べたりお話を聞いて書いていますが、何か間違いがあったらすみません。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- big香港さん 2020/10/31 20:32:35
- 史跡巡りいいですね。♪( ´θ`)
- hiloさん、こんばんわ
雲ひとつない天気の良い日の史跡巡りは、歩いていても気持ちよさそうですね。
小学、中学、高校と歴史は苦手でしたねー。教科書だけで昔のことを頭に詰め込むのはしんどかったですね。
大人になってから、おかげさまで仕事柄あちこち行くので合間にお寺など巡って楽しんでいます。やっぱり実際の場所に行くと感慨深いものがありますね。
hiloさんのトラベラーページを見るとバンコク よくばり旅のメーワーリーのカオニャオマムアンとフルーツ盛り合わせの写真が素敵で改めて旅行記を拝見し、バンコク 行きたいな~って思いました。
big香港
- hiloさん からの返信 2020/10/31 23:33:16
- Re: 史跡巡りいいですね。♪( ´θ`)
- big香港さん
ご無沙汰しています(^ ^)
史跡巡りは好きなので国内旅行のテーマにしがちですが、子供の頃にやっていた事前学習の大切さは今も変わらないなと思いました。
あの頃は興味がなくても事前に歴史や展示物のことを調べてから旅行に行っていたような記憶があります。
大人になると忙しくてたまに下調べを怠ってしまうのですが、やるに越したことはないななんて、そんなことを子供の頃は学ばさせられたのかな(^^;;
バンコクわたしも行きたいです~!今年もどこかしら行きたかったのにまさかこんな事態になるなんて…
行けるときに行っておくもんだなぁとつくづく思いました。
これからもコロナに負けず安全に旅を楽しみたいと思います!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
伊豆長岡温泉(静岡) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
70