2020/09/09 - 2020/09/09
8位(同エリア104件中)
かっちんさん
日高本線は苫小牧駅から様似駅(さまにえき)を結び、日高山脈の西海岸を走る146.5kmのローカル線です。
様似駅の先(南側)にはアポイ岳、襟裳岬があり、JR北海道バスに乗り継いで行くことができます。
日高本線の列車で苫小牧を出発すると、しばらく広い勇払原野を進みます。
鵡川駅(むかわ駅)から先は鉄道が不通区間になっているので、列車代行バスに乗り換え、紺碧に輝く太平洋と競争馬を飼育する牧場を車窓から眺めることができます。
豊郷~清畠間、厚賀~大狩部間は、5年前(2015年1月)の大雨による影響で土砂流失、護岸浸食など被災しており、その状況をバスから目にすることができます。
日高本線は過去から台風や大雨による被害を度々受け、その都度復旧工事を繰り返してきた路線です。
JR北海道では5年前の災害復旧工事を一旦見合わせ、復旧後の年間維持費・赤字分の補填について沿線各自治体と分担することを提案し協議してきた結果、2020年10月6日に最終合意となりました。
合意内容は、2021年4月1日に鵡川駅~様似駅間の鉄道を廃止し、代替バスを運行開始します。
今日は苫小牧から出発し、鵡川から代行バスで本桐(浦河の手前)まで行きます。
代行バスは鉄道とほぼ並行している国道235号を走りますが、駅が国道から非常に離れている場合には立ち寄ります。
日高三石~本桐間では、牧場で馬が横になって寝ていたり、「ハエタタキ」と呼ばれる鉄道の信号線電柱など、珍しい光景に出会うことができます。
今晩の宿は日高三石にある「みついし昆布温泉 蔵三」です。
なお、旅行記は下記資料を参考にしました。
・様似町HP
・裏辺研究所「日本を走る鉄道車両図鑑、キハ40系一般形気動車」
・カネダイ大野商店HP:ししゃも料理
・やぶログ「千歳と鵡川のVOR/DME」
・むかわ町HP「むかわ町の紹介」
・土木学会講演会「JR日高本線厚別川橋りょうにおける台風被害と対策」、平成16年9月
・JR北海道資料「日高線 富川・日高門別間 沙留川橋りょうの被災状況等について」
・JR連合 政策News第273号「JR北海道日高本線の被災状況視察を実施!」、2015年11月24日
・新冠町HP「判官館森林公園」
・北海道HP「ひだか漁業協同組合(日高管内)」
・鉄道旅のガイド「札沼線沿いに今なお残るハエタタキ」
・ウィキペディア「日高本線」「日高門別駅」「日高東別駅」「日高三石駅」「蓬栄駅」「橋」「桁橋」
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 高速・路線バス JRローカル
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
「様似」行き(苫小牧駅)
お昼の日高本線「様似」行きに乗ります。
実際の運行は鉄道が「鵡川」まで。その後、列車代行バスが「様似」まで走ります。 -
JR北海道標準色のキハ40(苫小牧駅)
日高本線専用の青色帯ディーゼルカーには乗れませんでした。 -
湿原地帯の勇払原野(勇払付近)
苫小牧を出発し、しばらくすると湿原地帯を走ります。 -
「ブルンブルン・・・」(浜田浦付近)
廃材を使ったユニークなオブジェ。
バイクに乗ってどこへ行くのやら?
看板には
「令和災害まけるな 昭和平成ありがとう タカハシ」 -
これは「釣りをする大男」(浜田浦付近)
倒木を使ったオブジェで、いやに背が高い。
奥様が隣で「頑張って」と応援しています。 -
まもなく終点の「鵡川駅」
-
「鵡川駅」に到着
代行バスへの乗換時間は8分あります。 -
「バス代行輸送のご案内」(鵡川駅)
鵡川~様似間の代行バスは途中の「静内」で乗り換えになります。
目的地は本桐駅です。 -
列車代行バス「静内行」(鵡川駅)
13:08発「静内行」はJR北海道バスが運行。
他の時間帯では地元の観光バスに委託されています。
乗車したのは10人程度です。 -
ししゃもが美味しい「カネダイ大野商店」(車窓)
鵡川駅を出発し、中央通りを通っていると、店の前に集まっている従業員。
消防署から何やら説明を受けているようです。
このお店では、毎年10月から「ししゃも寿司」等のししゃも料理が食べられるのですが、今年はコロナの影響で中止となっています(カネダイHPより)。 -
「鵡川のししゃも寿司」(2017年10月07日訪問)
3年前にカネダイを訪れて、生ししゃも料理を味わいました。
旅行記にしていますので参考まで
『秋限定「鵡川のししゃも寿司」と甚大な被害を受けた日高本線へ(北海道)』
https://4travel.jp/travelogue/11313047 -
無線航行援助施設(汐見駅付近)
これから行く汐見駅は国道235号から離れているため、鵡川漁港へ向かう横道に入り走っています。
この施設は航空機に位置や方位を知らせる装置「鵡川VOR/DME」です。 -
無人駅の「汐見駅」に停車
日高本線は海沿いを走っており、国道から3kmほど離れています。 -
列車代行バス「汐見駅」の標識
駅のそばに代行バスの標識があり、小さな待合室があります。
この駅での乗り降りはありません。
鵡川町内を走る町営バスは2時間に1本程度運行。
バス停にあるおにぎりのようなマークは町章で、むかわ町の「ム」の字を形取っています。
図の左の曲線部分は豊かな森と豊富な作物を、右側の三本曲線は清流と海・澄みきった青空をイメージしています。
中央の円は住民の健康と融和・みなぎる活力を意味し、太い曲線は力強さと自然の奥深さ、自然と住民が共生する姿を表しています。
なるほど。 -
汐見駅の踏切
バスは一旦近くの鵡川漁港まで行き、Uターンして戻ってきたところです。
海岸沿いの道は行き止まりなので、再び国道へ向かいます。 -
線路を渡り「富川駅」へ
しばらく国道を走り、富川駅へ入ります。 -
列車代行バス「富川駅」
駅には入らず駅前通りに停車。
ここは日高町です。 -
沙留川橋梁(富川~日高門別間)
富川駅を過ぎると、昭和6年(1931)に竣工した沙留川(さるがわ)橋梁が見えます。
2018年9月6日に発生した「北海道胆振東部地震」により、橋脚の傾斜・ひび割れ・コンクリート剥落等が確認され、復旧には約2年、概算工事費5億円と試算。
橋梁の復旧工事は見合わせていました。 -
「日高門別駅(ひだかもんべつえき)」に停車
駅前に馬のシンボル像の時計台があります。
日高町内には、競走馬の牧場がいくつもあります。
ここは馬産地であり、乗馬や競馬場で活躍し引退した名馬に出会うこともできます。 -
太平洋と海岸線(日高門別)
日高門別駅を過ぎると、国道と鉄道は海岸線に沿って走ります。 -
牧草を積んだトラック(日高門別)
とすれ違います。 -
馬たちはお昼時(日高門別)
最初に出会った馬の牧場です。 -
ポツンと一軒家の「豊郷駅(とよさとえき)」
ホームと待合所だけの駅。
線路を挟んだ先に水色の太平洋が見えます。 -
ゆうパックの広告(豊郷駅近く)
給水塔のような丸い壁を利用して描かれています。
豊郷の郵便局はどこにあるのか調べたら、何と6km以上離れた内陸部にあります。 -
波消しブロック(豊郷~清畠間)
線路は海の間近にあり、高波対策の波消しブロックが積まれています。 -
ガーダー橋(豊郷~清畠間)
5年前に被災したところで、線路はなく、橋の主桁が外され置かれています。 -
橋脚(豊郷~清畠間)
ガーダー橋の主桁が高波により流され、橋脚だけが残っています。 -
イチオシ
高波で被災したガーダー橋と橋脚(豊郷~清畠間)
-
清畠駅(きよはたえき)に停車
手前の豊郷駅と同じ形をした待合所です。 -
イチオシ
海に面した踏切(清畠)
列車が来るのをじっと待っているようです。 -
キラキラ光る海原を眺める「ウミウ」(清畠~厚賀間)
賀張川(かばりがわ)に架かっていた道路橋が流されています。 -
厚賀駅(あつがえき)に停車
板張りのお洒落な駅舎です。 -
長い「厚別川橋梁」(厚別~大狩部間)
長さ297mの長大橋梁。
鉄道はこれから崖下の海岸沿いを通ります。(左側の方向)
あれっ、よーく見ると人が橋を渡っています。 -
標識「動物注意」(厚別~大狩部間)
キタキツネですね。
国道は高台を通ります。 -
「大狩部駅(高台)」(厚別~大狩部間)
国道から集落のある旧道に入ったところにあります。 -
旧道の高台からの眺め(厚別~大狩部間)
-
大狩部駅
高台から海岸沿いに下りたところに「大狩部駅(おおかりべえき)」があります。
トンネルを潜ると鉄道のホームと海があります。
日高本線が様似まで全線開業したのが昭和12年(1937)。
大狩部駅は昭和33年(1958)に開業した比較的新しい駅です。 -
被災前の「大狩部駅ホーム」(2014年5月8日撮影)
6年前、静内の二十間道路桜並木を観賞した帰りに日高本線に乗った時の写真です。 -
被災前の「厚別~大狩部間」(2014年5月8日撮影)
この日も護岸の修復工事をやっていました。
翌年の2015年1月8日、低気圧に伴う波浪の影響によって護岸根固め工の一部が損壊し盛り土が流失しました。
更に9月の台風17号により護岸壁の波返し部が破損し、路盤が流失しました。 -
猛暑の中、大型扇風機で体を冷やしながら交通整理(大狩部)
ご苦労様です。
旧道から国道に出ます。 -
イチオシ
大節婦川の橋梁(大狩部付近)
列車が来ないので、線路には草が生えています。 -
イチオシ
草に埋もれる線路(節婦付近)
-
節婦駅(せっぷえき)に停車
真新しい待合所です。 -
「判官館」の山(節婦~新冠間)
正面に「判官館(はんがんだて)森林公園」になっている山があります。
春になると「オオバナノエンレイソウ」が一面に咲き乱れます。
鉄道は山裾の海岸線沿い(右側)を通り、国道は山を越えます(左側)。 -
「新冠駅(にいかっぷえき)」に停車
-
バス乗換駅の「静内駅(しずないえき)」に到着
ここでバスを乗り換えるので降りますが、この時間帯は同じバスで運転手が変わります。
静内駅を8分後の14:58に出発します。
ここから「新ひだか町」です。 -
ウミウの「魅せられて!」(静内川の橋梁)
ジュディ・オングの真似かな・・・ -
イチオシ
海風を浴びる牧場(静内~東静内間)
気持ち良さそうな馬。 -
皆さ~ん、こっちを向いてくれない・・・(静内~東静内間)
-
「東静内駅」に停車
コンクリートブロック積みの建物で、立派な公衆トイレがあります。 -
浜に並ぶ「昆布干し」(東静内~春立間)
太平洋に面した日高エリアで採れる「日高昆布(ミツイシコンブ)」。
厚みはありますが肉質が柔らかく煮上がりが早いため、煮物用として多く用いられます。
また、他の昆布に比べ甘味が少なく上品な風味のだしがとれます。 -
「春立駅(はるたちえき)」に停車
個人の家みたいな駅舎です。 -
日高本線は内陸部へ(春立~日高東別間)
国道は海沿いを通り、鉄道は集落のある内陸部に入ります。 -
緑の牧場で生活する馬(春立~日高東別間)
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厩とサイロの風景(春立~日高東別間)
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「日高東別駅(ひだかとうべつえき)」に停車
昭和33年(1958)に開業しています。
コンクリートブロック積みの待合所とトイレが見えます。 -
海沿いの国道(日高東別~日高三石間)
日高東別から先の道路は山道なので、代行バスは国道へ戻ります。 -
「日高三石駅(ひだかみついしえき)」に停車
駅舎は平成5年(1993)に改築され、町の施設「ふれあいサテライトみついし」が供用されています。 -
日高本線は内陸部へ(日高三石~蓬栄間)
日高三石駅を過ぎると、平地の広がる内陸部へ再び入ります。 -
円形の馬場(日高三石~蓬栄間)
このあたりは馬の牧場が続きます。 -
厩(日高三石~蓬栄間)
-
イチオシ
馬が倒れている・・・(日高三石~蓬栄間)
お母さん馬が「どうしたの、具合悪いの?」と近寄ります。 -
でも、寝ているだけ(日高三石~蓬栄間)
「そろそろ、起きてもいいんじゃない」と話しかけています。
こんな光景を1日見ててもいいですね。 -
イチオシ
とっても珍しい「ハエタタキ」(日高三石~蓬栄間)
ひと昔前まで線路わきに立ち並んでいた電柱に、単芯ケーブルの通信線が何本も渡されて駅間を結び、鉄道電話などに使われていました。
腕木信号式の閉塞区間では必ず必要なものでした。
電柱の縦棒に腕木(横棒)と白い碍子の付いた形が「蝿叩き」に似ていたことからこの俗称が付けられました。
現在は通信ケーブルの多芯ケーブル化(黒くて太い線)により、単芯ケーブルが張られた姿は見られなくなっています。 -
線路の脇に立つ「ハエタタキ」(日高三石~蓬栄間)
正式名称は「架空裸線路支持柱」。通称「ハエタタキ」です。 -
「蓬栄駅(ほうえいえき)」に停車
昭和33年(1958)に開業しています。
駅名は、駅付近にある奇岩「蓬莱岩」の「蓬」と繁栄を願う「栄」を合わせた合成地名に由来しています。 -
目的地の「本桐駅(ほんきりえき)」に到着
ここで代行バスを降り、宿のお迎えの車に乗ります。 -
海辺にある今晩の宿「みついし昆布温泉 蔵三」
玄関では「蔵王様(くらおうさま)」のお出迎え。
いつの間にか蔵三に住み着いていたゾウで、蔵三内をうろつく毎日を過ごし、お風呂が大好き。
今日は代行バスに乗り、日高の景色をじっくり楽しみました。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- エヌエヌさん 2020/10/20 18:00:47
- こんにちは!
- かっちんさん
日高線は25年位前に2度乗りました。
北斗星を苫小牧で下車し乗り換え、駅弁のししゃも寿司を駅のベンチで食べて始発を待ちました。
1両編成の青い車体、進行方向右手の太平洋の素晴らしい風景
新冠で下車しオグリキャップにご挨拶
2度目は静内でレンタサイクルでお馬さん巡り
帰りは学生のラッシュで激混みだった気が・・・
バス転換は残念ですが、体力の無いJR北海道ですから仕方なしですね。
- かっちんさん からの返信 2020/10/20 21:56:28
- Re: こんにちは!
- エヌエヌさん
こんばんは。
25年前の思い出は大切ですね。
私も北斗星で苫小牧で降り、朝一の日高線に乗ったことがあります。
かっちん
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