2017/10/07 - 2017/10/07
10位(同エリア116件中)
かっちんさん
鵡川(むかわ)町は苫小牧市に近く、日高・十勝方面への交通の要衝にあり、三方を日高山脈系の外縁部に囲まれ、南部は太平洋に面しています。
ししゃもの漁期は10月初旬~11月中旬の約40日。漁期のはじめ、今しか揚がらない「若ししゃも」があります。
生干しの「若ししゃも」を焼くとジュウジュウと脂がしたたり、焼きあがると脂がのっている旨み、焦げ目の香ばしさ、メスの卵の食感と甘みなどが何とも言えません。
身を開いて握った「ししゃも寿司」は、脂がのり上品な甘みがあります。
寿司ネタ用のししゃもは鮮度が早く落ちやすく、この時期に鵡川でしか食べられない逸品なんです。
そして苫小牧と様似を結ぶ日高本線は、平成27年(2015)1月の爆弾低気圧により厚賀~大狩部間が高波被害を受けて不通となり、その後平成28年(2016)8月の連続台風の被害が重なり、鵡川~様似間のJR北海道単独復旧が不可能となっています。
現在は鵡川~静内~様似間をバスが代行輸送しています。そのバスに乗り、被害状況を車窓から確認します。
旅行記は、むかわ町公式サイト、カネダイ大野商店の掲示・HP、JR北海道の日高線災害と復旧関連資料などを参考にしました。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- JRローカル 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
日高本線ディーゼルカー
苫小牧から日高本線に乗り、鵡川へ向かいます。 -
バス代行輸送の案内
苫小牧~鵡川間は鉄道です。
鵡川~静内~様似間では列車を終日運休し、バス代行輸送を行っています。
静内では代行バスの乗り換えが必要です。 -
JR北海道の一日散歩きっぷを利用
2017年は4月1日から11月5日までの土曜・休日に利用できます。
札幌・旭川近郊、日高本線、長万部、室蘭、富良野、美瑛、新得など、フリーエリアが広範囲です。 -
車掌車を使った浜厚真駅
苫小牧を出発し、2つ目の駅です。 -
浜田浦駅
次の浜田浦駅はホームの外に待合室の小屋があります。 -
鵡川駅に到着
苫小牧から4つ目の駅が列車の終点。
ここから先の様似までは、バス代行輸送になっています。 -
鵡川駅舎
あいにくの雨です。 -
鵡川駅周辺の地図
中央通りにししゃもの食事処があります。 -
「生干ししゃも」のカネダイ大野商店
店頭に並ぶのは「ししゃもすだれ干し」。 -
イチオシ
若ししゃも
漁期のはじめ、今しか揚がらない「若いししゃも」です。
メスは卵が少ない分、脂がのっていて、味は絶品!
1串がオスとメスが5匹づつで、1,450円です。 -
ホットプレートで焼きます
「若ししゃも」1串を買い、店内の食堂で焼きます。
町でよく見かけるししゃもより大き目です。
しばらくすると、ししゃもからジュウジュウと脂が出てきます。
そのうち、脂が出てくるのがおちつき、表面が乾いてきたら裏返します。 -
こんがり焼けたししゃも
香ばしい香りがでてきて片面が焼けたら、身をひっくり返して反対の面も同じように焼きます。
口に入れると、脂がのっている旨み、焦げ目の香ばしさ、メスの卵の食感と甘みなど、何とも言えません。 -
イチオシ
ししゃも寿司
脂がのり上品な甘み。
鮮度が落ちやすいため、鵡川でしか味わえない逸品です。
6カンで1,200円。 -
ししゃも汁
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珍しいホッキ寿司
歯ごたえと甘みがあります。
6カンで1,200円。
では、時間があるので町なかを散策します。 -
むかわ竜
鵡川消防団員かな??
2003年、鵡川町の穂別稲里地区で約7200万年前の骨化石が発見されました。
この化石はハドロサウルス科恐竜のしっぽの骨であることがわかりました。 -
鵡川の町章
全体をむかわ町の「ム」の字で形取り、図の左の曲線部分は豊かな森と豊富な産物を、右側の三本曲線は清流と海・澄みきった青空をイメージしています。
中央の円は住民の健康と融和・みなぎる活力を意味しています。 -
ム・ペツ館
アイヌ文化を伝承していく資料館です。
たまたま開いていたので、見学させてもらいました。 -
シシャモ・カムイノミ(ポスター)
シシャモの豊漁を祈る儀式が明日開催されます。 -
アイヌの祭事品(ム・ペツ館)
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アイヌの民族衣装(ム・ペツ館)
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JR列車代行バス静内ゆき
鵡川駅に戻り、13:00発の代行バスに乗り静内へ向かいます。
では、バスの車窓から見える景色を紹介します。 -
ややっ、赤い宇宙ステーション・・・
国道235号線から汐見駅へ行く途中で見かけます。
調べてみると、無線航行援助施設です。
航空機に位置や方位を知らせる装置のようです。 -
汐見駅
代行バスは日高線の駅を一つ一つ寄ります。 -
乳牛の牧場
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住宅街のある富川
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代行バスの富川駅
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沙流川(さるがわ)に架かる日高本線の橋梁
沙流川を渡ると日高町に入ります。 -
馬の放牧
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日高門別駅
駅前に馬のシンボル像の時計台があります。 -
太平洋の海
日高門別駅を過ぎると、国道と鉄道は海沿いを通ります。 -
代行バスの豊郷(とよさと)駅
鉄道の駅ではなく、近くの道南バスの豊郷バス停と同じところに停車します。 -
豊郷駅
これが鉄道の駅です。 -
イチオシ
高波の被害を受けた線路(清畠)
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消波ブロックを設置中(清畠)
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線路が流失(清畠)
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イチオシ
橋桁が流失(清畠)
昨年の台風で慶能舞川(けのまいがわ)橋梁の半分が流されました。 -
清畠駅
代行バスが寄ります。 -
列車の来ないホーム(清畠)
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厚賀駅
代行バスが寄ります。 -
厚別川に架かる日高本線の橋梁
ここから先(写真では左)の厚賀~大狩部間に海岸段丘があります。
海沿いギリギリに鉄道、丘陵に国道235号線が通っています。
海沿いの鉄道線路は、荒天の高波により致命的な被害を受けたところですが、バスの車窓からは見えません。
厚別川を渡ると種馬産地のある新冠(にいかっぷ)町に入ります。 -
代行バスの大狩部駅(大狩部高台)
国道235号線から集落のある旧道に入ると、代行バスの大狩部駅(高台)があります。
道南バスの大狩部バス停もあり、鉄道の大狩部駅とは別に設置されている珍しい代行バス停車駅です。 -
イチオシ
のどかな風景(大狩部高台)
牧草地の先は海岸段丘が海に落ち込む崖があり、その下に鉄道が通っています。
鉄道が丘陵地を通っていれば、高波の被害にあわなかったと思います。 -
紅葉(大狩部高台)
丘陵地はほとんどが牧場ですが、樹林帯もあります。
旧道はやがて丘陵地から海岸へ下りていきます。 -
ここが代行バスの大狩部駅
小さなトンネルを抜けると、海岸沿いの大狩部駅があります。
トンネルの上は国道です。 -
道床の流失している線路(節婦橋)
大狩部駅を過ぎると、バスは鉄道と同じ海沿いを走ります。
次の駅の節婦のあたりです。 -
代行バスの節婦駅
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新冠駅
代行バスが寄ります。 -
静内駅に到着
鵡川から乗ってきた代行バスはここで一旦降ります。 -
様似行き列車代行バス
静内から先はJR北海道バスです。
このバスに乗ってしまうと、苫小牧に戻るのが遅くなるのでやめます。 -
夕闇に停車するディーゼルカー
静内から鵡川に戻り、17:55発の苫小牧行きに乗ります。 -
苫小牧で夕食
レストラン「ベビーフェイスプラネッツ」に入ります。
お洒落な雰囲気のバリ風の席に案内され、好きなスパゲッティを3つ選び、2人で分けました。 -
在りし日の大狩部駅(平成26年(2014)5月8日)
鉄道が不通になる前年、静内の二十間道路桜並木を訪れ、その帰りに日高本線に乗りました。 -
波よけの柵(平成26年大狩部~厚賀間)
大狩部を出発すると、波よけの柵がしばらく続きます。 -
崖下の海沿いを走る鉄道(平成26年大狩部~厚賀間)
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イチオシ
当時も護岸工事の作業中(平成26年大狩部~厚賀間)
平成27年(2015)1月、低気圧に伴う高波により、この区間の護岸根固め工の一部が損壊し、当該箇所から盛土が流出し、鉄道が不通になったのです。 -
流木の流れ着く海岸(平成26年豊郷付近)
日高本線から眺める海の景色は忘れられません。
鵡川では今の時期だけ水揚げされるししゃもの逸品を味わい、日高本線では不通区間が甚大な被害を受けていることを再認識しました。
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